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8時だヨ!全員集合伝説

居作昌果著

18年ぶりの栄光へ向け、恐るべき強さでVロードを突き進むわが阪神タイガースだが、実は前回の優勝年である1985年の9月に、あの「8時だヨ!全員集合」が幕を閉じていたことを本書で知った。「あれっ、そんなに続いてたの?」というのが正直な感想。何せ一番ハマってたのは小学校の頃(昭和40年代)で、「ちょっとだけよ」や「ウンコチンチン」を一度も真似しなかったガキはいなかっただろう。(余談ながら「ウンコチンチン」は、史上最強のギャグかも知れない。何せ「ウンコ」に「チンチン」でっせ。)

「東宝テレビ部は、スターのイメージを傷つけるような“バカなこと”を加山にはやらせないことを条件に、出演をOKしていた。・・・ところが本番当日のリハーサルで、加山雄三本人が、ここで『ウンコチンチン』をやれば大爆笑だと言い出したのである。・・・ 『バカなことだろうと何だろうと、笑いが売り物の番組に出演して、笑いに参加しなければ意味がない。それでは、歌番組に出演して、歌を歌わずに帰るようなもんだ』 若大将バンザイ!!である。」(第2章より)

他にも、三船敏郎がヒゲダンスを踊ったり、若山富三郎や田宮二郎、菅原文太もゲストでコントを演じていたなんて・・。毎週欠かさず見ていたので、きっとその場面も目撃したはずだが、残念ながら記憶にない。まあ当時のガキにとっては、銀幕の大御所より加トちゃんの方がヒーローやったもんね。

「今、『8時だヨ!全員集合』を再び制作することになれば、当時よりもひどい状況にある一般大衆には、以前にもまして受けるに違いない・・・だが、番組をやる気にはなれない。やる気がないというより、やりたくない、というのが本音である。 なぜなら、番組のエンディング・テーマに乗せて、 『歯磨けよ!』『勉強しろよ!』『車に気をつけろ!』と呼びかけるセリフで、『身体売るなよ!』『薬に手出すなよ!』『人を殺すなよ!』などとは、加藤茶に言わせたくないからである。」(終章より)

[2003年7月14日] この日の感想・書評へ→

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