誰が竜馬を殺したか
三好徹
「『今井に命令したのは佐々木唯三郎だったでしょうが、幕府方に秘密事項の竜馬の居場所を洩らした人物です。そして、その者をかばう必要があって、十月中比、と日付からして違う矛盾の多い、かつ事実に反したこの調書が、おそらくは今井と合意の上で作成された・・・』 『児玉君、もういいじゃないか。きみの考えでは、誰が情報を洩らして、あの両雄を殺させたんだ?』 児玉は目を挙げて谷を見た。谷は息を詰めた。」(「児玉源太郎の推理」より)
坂本龍馬暗殺の真犯人については諸説があり、歴史家、作家、郷土研究家など様々な立場の人がそれぞれの推理と憶測を発表している。新撰組説、見廻組説、西郷隆盛説、大久保利通説、後藤象二郎説、岩倉具視説など、それぞれにもっともらしい論拠があって素人には判断がつかない。まあ死後140年近くが経つことだし、恐らく真相は永久に闇の中であろう。
私個人はあまり深読みをせず素直に考えて、寺田屋事件の時と同様、幕府側の誰かが坂本・中岡の両雄を危険人物と見なし、見廻組あたりに暗殺指令を出したというのが、平凡ながらも案外真相はこの程度の事ではないかと実は思ったりしている。
「余談だが、日露戦争中、日本海海戦の前に不思議なことがあった。 皇后の夢枕に坂本竜馬が立ち、 『臣は維新前、国事のために身を致したる海援隊の坂本竜馬と申すもの』 と名のり、日本海軍の勝利を誓ってかき消えた。皇后が皇宮大夫の香川敬三に命じて写真を取り寄せてみると、果たして夢の中の人物と同一人だった、という。」(「児玉源太郎の推理」より)



伊太郎(高知)
吟醸
720ml/1000円
我が阪神タイガースが長年お世話になっている高知県は安芸市の酒。年間製造数量が250石という小さな蔵で、全ての酒を酒槽で4~5日かけて搾っているとのこと。この伊太郎は主に高知県内の契約酒店でのみ発売している限定銘柄であるが、三宮の行きつけの小料理屋でありつくことができた。キレがいいのに深い。辛口でどちらかというとスッキリ系であるが、思いっきり幅がある。但しくどさはなく後味もいい。寡聞にして全く知らない銘柄であったが、私的にはかなり高得点である。こんな出会いがあるから日本酒は面白い。
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