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夢-命を懸けたV達成への647日

星野仙一

「わたしがいいたいのは本社のVIPたちはみんな、自分たちはそれぞれ経営者であるはずなのにひとりひとりがファンになってしまっているということだ。・・・(中略) ひとりひとりがタイガースのそばにいて、タイガースにいくらでもいい影響力をもたらせる立場にもいて、人気者のレッテルを付けた自分たちのタイガースの“ただのしろうとファン”になってしまっているのだから始末が悪い。」(「変化は望まれていた」より)

3日間で約50人の撮影・取材という荒行を終え、疲れ果てた帰りの新幹線で読むにはちょうど良かろうと、品川駅の書店で購入。ただ、さすがに監督自身がべったり関わって出版されたというだけあって、裏話あり、フロントへの苦言あり、個々のレギュラー選手やコーチへの論評ありで、田淵入団以来の年季の入った虎キチとしては、期待以上に読み応えありの本だった。
「タイガースは率直にいって、いまだ『粗にして密ならず』の状態」と、連覇については厳しい見方をする星野監督であるが、こちらもその辺で気勢を上げるだけの“にわか”阪神ファンとは性根が違う。前回は21年、今回も18年待ったんや。次15年位待つなんぞどうってことおまへんで~。

「なんだかんだといいながらも巨人は獲るべきものを獲り、やるべきことをやって、『巨人軍』のブランドに誇りと責任を持っている。だから巨人の選手たちは幸せなのである。タイガースはどうだったのか。『阪神タイガース』というブランドの大きさ、値打ち、将来性というものをまったく大切にはしてこなかったのではないか。だから阪神の選手は不幸だったのである。わたしの登場はそのアンチテーゼだったのではないだろうか。」(「連覇の夢~明日のタイガース」より)

[2003年10月12日] この日の感想・書評へ→

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