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人は見た目が9割

竹内一郎

心理学では、実は人間が伝達する情報の中で話す言葉の内容そのものが占める比率は、七%に過ぎない、という研究結果が出ている。
我々は言葉では、七%の情報しか、受け取っていないのである。(「はじめに」より)

「ベストセラーはタイトルが9割」と揶揄したくなる程、巧いネーミングが売れ行きに大いに貢献したと思しきベストセラー本。思うに「バカの壁」が大ヒットした辺りから、本のタイトル作りの流れは露骨に煽動的なトーンになって来たようだ。
さて肝心な中身については、正直「どこかで読んだことがあるなあ〜」というような内容が随所に散見され、目新しさは少ないが、かといって全く役に立たないわけでもない。個人的には、マンガ作りにおいて構図が与えるインパクトの違いや、背景処理と心理描写の関連性など興味深く読めた一節もあるが、やはり「非言語コミュニケーション全般」を「見た目」という言葉で括るのは、確信犯的な売れ線狙いのタイトルと言わざるを得ない。

男は嘘をついた時、目をそらす。やましい気持ちが目に表れる。
ところが女は嘘をついた時は、相手をじっと見つめて取り繕おうとする。
つまり女がじっと見つめた時は本来怪しいのだが、これはいまだに「世の一般法則」にはなっていない。(第3話「女の嘘が見破れない理由」より)

[2007年1月21日] この日の感想・書評へ→

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