Sake Honpo Style Standard Blog Style

ウェブを変える10の破壊的トレンド

渡部弘美

リアルタイムなイベント情報は常に発生してはいるが、それらはこれまで情報の流通経路に乗っていなかったり、流通してはいても垂れ流されるだけで活用されていなかった。今まで利用されてこなかったこれらの「プレゼンス」情報に目を向ければ今後、産業分野への応用は破壊的に広がる可能性がある。(Chapter 4「プレゼンス(Presence)」より)

ニューヨークでIT分野の調査に携わっていた著者がウェブの世界の最先端トレンドをつぶさに紹介した労作。さすがはプロの調査員の仕事、分析も的確で読みやすく、紹介されている事例やURLリストの量も半端ではない。
取り上げられている10の破壊的トレンドとは、ダイレクト/フリー/クラウドソーシング/プレゼンス/ウェブオリエンテッド/バーチャル&リアル/ビデオ /インターフェース/サーチ/セマンティックテクノロジーのこと。一つひとつの中身については知らないものも多く、ツボを押さえておくだけでも大変だよなぁというのが実感。でも本当に大事なのは個々のディテールを雑学的に知ることより、これら些細な予兆の積み重ねから、ウェブの世界全体が向かっている方向性や本質をどの様に捉えていくか、ということなんだろう。

すでにグーグルが巨大化した今となっては、ストックオプションのインセンティブは相対的に小さくなりつつある。社員にとっても、同社で働くことは、以前ほどにはうまみがなくなっている。グーグルから優秀な人材がフェイスブックやプリンクスなどに流出しているとの報道もされている。元グーグル社員が、グーグルをしのぐ企業を興すことだって十分にあり得るのだ。(Chapter 9「サーチ(Search)」より)

[2008年3月15日] この日の感想・書評へ→

このエントリーのトラックバックURL:

0803_06b.gif