
親方はつらいよ
高砂浦五郎
百人の弟子のなかで、もっとも手こずらされたのは・・・・言わなくともおわかりでしょう。二〇〇七年、俗にいう「朝青龍騒動」で日本中の話題になった、横綱の朝青龍です。きっと後にも先にも、アイツ以上に私を手こずらせてくれる弟子はいないでしょう。(第一章「弟子に一長一短あり」より)
朝青龍の顔写真の横に、吹き出しで「親方、本当に申し訳ありませんでした!」のセリフ。この帯を見ただけで、一連の「朝青龍騒動」に関心のある人ならつい手に取った事だろう。おまけに出版元は「週刊文春」で騒動を煽って来た文藝春秋社。誌面でさんざん叩いて稼がせてもらった相手に、今度は売れ線の本を書かせ、おまけに巻末で横綱からの「反省文」まで添えさせるとは大した商魂だ。これまで叩かれて来た親方にすれば、弁明の場と印税を稼ぐ機会を与えられた訳だから、まあ取りあえずは水に流して・・・といったところか。
内容は、騒動の顛末から親方としての管理能力、個性的な弟子の操縦法、現役時代の思い出等々、ざっくばらんに胸の内が語られていてそれなりに面白い。中でも、騒動を機に取り沙汰されている「横綱の品格」について、「品格だけで相撲が取れるか?」(p.59)と問いかけた一文に、“強い”横綱を育て上げた親方の意地が窺える。
僕が世間を騒がしたこと−−正直言って、騒がそうとしてやったことでもないんだけれど、ああいう形になってしまって、本当に、当時も師匠に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。親方も大変ななか、わざわざモンゴルまで来てくれたし、僕がマンションの部屋で引き籠もりになったときにも、親方が来てくれて、僕、泣いちゃったんです。(特別寄稿「親方、本当に申し訳ない」第六十八代横綱 朝青龍明徳より)



菊正宗(兵庫)
生もとひやおろし
720ml/値段不明
久々に立ち寄った阪急六甲駅前「粋酔」にて、業務用限定&期間限定品ということで注文(一合400円)。実は生もと造りで且つひやおろしというのは、個人的に意外と飲む機会が少なかったりするのだ。お味の方は、ふだんのキクマサのイメージとは違って、瑞々しく口当たりの軽い飲み口。生もとならではの旨味や膨らみにはイマイチ欠けるが、このすっきり感は悪くない。肴は〆とろ秋刀魚。
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