エコノミストが読み解く日米の深層 竹中正治
日本の歴代首相や政治家にも、まず問題や危機感の強調から始まるタイプが多い。「日本はこのままではダメになる!」方式だ。一方、米国の大統領、政治リーダー達はどんな困難な状況でもまず希望を語ることから始める。「私のリーダーシップを受け入れるならば、難局は打開できる」とまず希望を語るのが米国のリーダーの資質だ。(第2章「希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣」より)
多彩な“こだわりラーメン”が一大市場を形成する日本vs.マクドナルド的標準化で巨大市場の形成を狙う米国。このパターン思考を文化、政治、経済、宗教比較にまで敷衍し、論理的に日米を比較して見せたのが本書。B級グルメ本の様な軽い書名だが、各章のタイトルを見るだけで著者が言わんとする日米の違いが伝わってくる。
・マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人/希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣/ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本人/「ビル・ゲイツ」vs.「小金持ち父さん」/一神教vs.アニミズム/消費者の選別vs.公平な不平等
なぜ日本では家計の貯蓄が郵貯に集中し、株式投資に向かわないのか、サブプライム問題を日本はどう活かすべきか、「新銀行東京」の失敗の本質は何か、ホントに日本は格差社会に進んでいるのかetc.・・・、ふだん敬遠しがちな固い話題がスラスラと頭に入ってしまった。
知識人を目指す中国や日本の子弟は文章作成訓練により多くの時間を費やし、複雑な文字体系を駆使した文章文化を発展させた。一方で、西洋の子弟は別のプレゼン技術の訓練に時間を費やした。その結果生み出されたのが弁論文化である。・・・(中略)・・・弁論か文章かの表現形態こそ違え、私達日本人にも旺盛な「俺にも言わせろ」衝動があるのだから、公論の場でもっと自己の主張を解き放ってみたらどうだろうか。(第3章「ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本人」より)
[2008年12月19日] この日の感想・書評へ→
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ラーメン屋vs.マクドナルド
エコノミストが読み解く日米の深層
竹中正治
多彩な“こだわりラーメン”が一大市場を形成する日本vs.マクドナルド的標準化で巨大市場の形成を狙う米国。このパターン思考を文化、政治、経済、宗教比較にまで敷衍し、論理的に日米を比較して見せたのが本書。B級グルメ本の様な軽い書名だが、各章のタイトルを見るだけで著者が言わんとする日米の違いが伝わってくる。
なぜ日本では家計の貯蓄が郵貯に集中し、株式投資に向かわないのか、サブプライム問題を日本はどう活かすべきか、「新銀行東京」の失敗の本質は何か、ホントに日本は格差社会に進んでいるのかetc.・・・、ふだん敬遠しがちな固い話題がスラスラと頭に入ってしまった。
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