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あら玉(山形)

純米吟醸
300ml/525円

米・水・酵母・麹・人の全てが山形づくしの純米吟醸。山形県オリジナルの酒米「出羽燦々」を50%磨いて、万年雪を頂く月山の伏流水で仕込む。日本酒度+3、酸度1.5のスッキリとした中に旨味とコクのある、柔らかな口当たりの中辛口。蔵元は寛政9年(1797)創業の和田酒造。過去20年で12回の金賞受賞を誇る実力蔵である。
北千住「食品館」にて購入。肴はふぐ刺。

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養老孟司の人間科学講義

養老孟司

ヘラクレイトスのいうとおり、「万物は流転する」。実体は絶えず変化してやまないのである。そこにある水たまりの水だって、分子はブラウン運動をしているから、二度と同じ状態など、とれるわけがない。ところがこの言明自体は情報だから、ヘラクレイトス以来二千年を超えて、そのまま固定している。それだけのことである。それでも頭の固い人は、だから真理は永遠だというかもしれない。それは真理と情報を取り違えているだけである。どこまで行っても、「万物は流転するが、情報は固定している」。そう述べるしかない。それが私の二元論である。(第3章「世界は二つ」より)

人間とは何か?−−なかなか壮大なテーマである。ヒトのDNA塩基配列は既に判明しているが、それは「人間」を知る手がかりの第一歩に過ぎない。本書では、人間=[細胞(物質)×遺伝子(情報)]+[脳(物質)×言語(情報)]という視点から、人間という存在をとらえ直そうとしている。文章が平易で取っつきやすいので興味深く読めたが、自分がどこまで理解できたかは正直アヤシイ。
そもそも「人間とは何か?」という問いは、「物質」としての人間というより、心や意識までを含めた人間の「全て」が対象となるので、人間を「科学」しようとしても、議論はどうしても「哲学」的な色彩を帯びてしまう。直観的に「意識」は「脳」から生み出されている様に思えるが、なぜそこに「心」が生じるのかは、脳研究がいくら飛躍的に進展しようとも当分判りそうにない。

私の赤とあなたの赤がどこまで同じ赤か、それは確かめようがない、あるいは確認が難しい。そこをもっと詰めていうなら、赤という問題についても、具体的に確かめようがある部分についていうなら、それは認知科学的な心に蔵するはたらきで、どうにも確認の手段がないなら、それは現象学的な心だということになる。つまり客観的に確かめようがないはたらき、それを現象学的な心とする。これはつまり心あるいは意識について、主観と客観を分けていることになる。(第4章「差異と同一性」より)

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