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琵琶の長寿(滋賀)

純米生原酒
1800ml/2700円

4月から東京の大学に通い始めた息子と、初めて千住「酒屋の酒場」へ。これからこういう機会も増えると思うと実に楽しみである。「琵琶の長寿」は当夜の一杯目。しっかりとした酸味と程良い甘味がバランス良く馴染み、飲み応えあり。蔵元は大吟醸はもちろん、上撰・佳撰クラスの普通酒まで全て手搾りにこだわる、滋賀県北部にある高島市の池本酒造(昭和元年創業)。ちなみに二杯目以降は「鳥海山」「大山」。
肴は牛煮込み、〆鯖、鯖塩焼き、牡蠣フライ、鮪中落ち、ニラのお浸し、玉葱入り薩摩揚。

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近頃読んだ本近頃読んだ本

文藝春秋に見る坂本龍馬と明治維新

文藝春秋 編

テレビの影響もあって今や国民の英雄的存在になった勝海舟に、六人もの青い目の孫がいたといえば、おどろかれるだろうか。しかも、八十七歳の長兄と七十七歳の末妹が、今もアメリカに生きている。…(中略)
広く知られるように、海舟には多くの愛人がいた。そのなかのひとり、おくまは長崎時代からつづいた愛人であり、二人の間には男子が出生している。梅太郎と名づけられ、海舟の三男として育てられることになるが、この梅太郎のもとに嫁いだのが、クララだったのである。(『青い目の嫁』が見た勝海舟」より)

大正12年の創刊から今日に至る「文藝春秋」の記事の中から、坂本龍馬や幕末維新に関するエッセイ・座談をまとめた一冊。歴史の長い雑誌だけに、維新史上の人物に直接縁のある人達から集めた貴重な逸話も少なくない。
なかでも題名からして興味を惹いたのが、海舟の三男梅太郎の妻として6人の子を産んだ米国女性クララ・ホイットニーの日記を、海舟の曾孫の国際法学者・一又正雄が翻訳した「『青い目の嫁』が見た勝海舟」である(昭和49年10月号掲載)。クララの日記が公開されたのはこの時が初めて。まさに歴史スクープと言える記事であり、この青い目の嫁が記した海舟一家の日常は、古き良き江戸っ子の人間味に溢れ何とも清々しい。
この他にも西郷隆盛の孫が語る「隆盛じいさんとばあさん」、龍馬暗殺の実行犯とされる今井信郎の孫・今井幸彦氏による「私の祖父が龍馬を殺した!」他、幕末ファンの心をくすぐる興味深い記事が目白押し。

山岡鉄舟は名だたる剣客だった。明治天皇は、山岡が本当に強いかどうか、ひとつためしてやろうとお考えになった。常の御殿の暗まぎれ、木刀でいきなりお斬りつけになった。体をかわした鉄舟はすぐとっておさえた。維新前ならいざ知らず、明治宮殿の廊下の闇から斬ってかかるのは、明治天皇以外にない、ということは鉄舟は知っていたにちがいない。(入江相政「人間・明治天皇」より)

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