ねじれ脳の行動経済学
古川雅一
人間は、自分の行動や知識と矛盾したものに遭遇すると不快感を覚える(認知不協和)。だから、これを解消したり低減するために、対象となる物事への認知や態度を変化させるのだ。自分の選択が正しかった、と後で自分に言い聞かせ、正当化してしまうのである。
また、失敗に終わったとき、いろいろな情報が耳に入ってきても、自分の責任ではなく外的なものが原因だと考えてしまう(自己責任バイアス)。(第2章「契約が取れない本当の理由」より)
「飲み放題」は悪魔の囁きである。翌朝の辛さは何度も身に染みているのに、つい一杯でも一種類でも多く飲んでやろうと頑張ってしまう。何とも哀しい習性だ。素面の頭で冷静に考えると、浴びる程飲んだとて支払済のお代は戻らないから、絶対に「元」など取れない。こうした戻らないお金の事を、行動経済学では「サンクコスト」と言うらしいが、サンクコストを取り戻そうと、無理に飲んで糖尿にでもなろうものなら、返って治療費がかかって損をする羽目になる。池波正太郎風に言うなら、人間は理に適う選択を好みつつ割に合わない生き方をしてしまう生き物、であるらしい。
だからこそ、たまに本書の様な書物を読んで、合理的な行動とそうでない行動を見極める力を体得し、毎度体を張って「飲み放題」に戦いを挑む愚かさを戒めねばなるまい…。
人間は、不確実な物事の判断を下す際や何らかの問題を解決する際に、明確な手掛かりがなければ、簡便的あるいは発見的な探索方法を利用する。このことをヒューリスティックという。その1つが利用可能性ヒューリスティックだ。これは、ある物事の起こる確率をその例の思いつきやすさによって推測することである。(第5章「あのビジネスは本当に儲かるのか」より)



賀茂鶴(広島)
純米
300ml/398円
会議で遅くなり、「粋酔」の開店時間に間に合わなかったので、おつまみと共に阪急六甲のOASISで購入。すっきりとしてクセがなく、ぐいぐいと飲めるバランスの良い中辛口タイプ。自己主張が少ない味なので、スーパーの半額惣菜さえもおいしく感じる。肴はキビナゴの唐揚げ、牡蠣フライ、ポテトサラダ。
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