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妙の華(三重)

山田錦90%山廃純米無濾過あらばしり生
1800ml/2580円

「るみ子の酒」でおなじみ伊賀の森喜酒造場が、山田錦を10%しか削らず、山廃仕込みで造った無濾過の純米酒。米を削らない分旨味と酸味がしっかりと残った (酸度2.4)、骨太な味わいに仕上がっている。「さくら亭」の店主に頼んで半分を冷やしたまま、もう半分をぬる燗にしてもらったが、温めても殊更酸味が強まる訳でもなく、意外にするすると呑める。但し連れのワイン好きは「酸が…」と顔をしかめていた。
肴は手羽先の香味揚げ、上ミノ唐揚げ、筍の明太子焼、締めはいつもの台湾風焼そば。

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反経済学講座

犬走文彦

ここで重要なのは、マーコウィッツの説くリスクとリターンという概念は、あくまで「これぐらい危険なのではないかな」とか「これぐらいは儲かるのではないかな」という投資家の「期待」に過ぎないということです。
マーコウィッツの理論には、一般に誤解を招きやすいところがあります。マーコウィッツの定式化した、リスクやリターンというのは、決して投資対象の将来の価格や変動のリスクを「予測」している訳ではありません。(第1章「反金融工学I モダンポートフォリオ理論の正体」より)

サブプライムローン問題に端を発した世界経済不況以来、経済学、とりわけ金融工学への風当たりが強い。元来経済学という学問自体、「本当に世の中の役に立つの?」という疑念を持たれがちだったが、証券化技法に見られる金融工学の手法が今回の経済破綻に拍車をかけたため、ますます悪者扱いされている。そして本書もまた、経済学に対する疑念を書名に掲げ、順に「反金融工学」「反ミクロ経済学」「反マクロ経済学」「反恐慌論」という章立てで、今日の金融エリート達の“失敗”について平易な解説を試みている。
ただ正体不明ながら、経済・金融理論の実践的エキスパートと見受けられる著者は、“反”の旗を掲げてはいるものの経済学自体を否定はしない。「バカとハサミは使いよう」の諺通り、経済学も「不完全な道具」と認識して使えば役に立つのだ、との主張で最終章を締め括っている。投資や資産運用に関心はあるものの基本知識がない、という人は必読。

そもそも現代天文学から言えば、ガリレオが支持した「太陽中心説」も誤りであるわけですし、宇宙に中心がないのなら、地球のまわりを太陽がまわっていると言おうが、地球が太陽のまわりをまわっていると言おうが、同じ現象のコインの裏表に過ぎないからです。…(中略)
さて、翻って経済学の論争ですが、ケインジアンとマネタリストが入れ替わり主導権を奪いあう様子をみると、なにか天動説と地動説の争いのようにも見えてきます。(第6章「反経済学 方法への挑戦」より)

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