
センスのデザイン
クリエイターの感性と技術
大内エキオ
センスという言葉は小さく捉えれば、感覚という意味になるし、大きく考えれば、デザインを語る上ではすべてを包含する核となる概念かもしれないね。すべての表現に通じることなんだけど、人が共感したり、感動するのは、送り手の一方的なものじゃ届かないんです。受け手の心のなかに、もともとある琴線に触れないと届かない。共感するということは、送り手と受け手がインタラクティブ(双方向)な関係になるということなんです。(「センス・インタヴュー《1》副田高行」より)
センスがあるとかないとか、我々はふだん自他を評価する際に何気なく使用しているが、いざ「センスって何?」と訊かれると返答に困ってしまう。広辞苑には「物事の微妙な感じあるいは意味をさとる働き。勘。感覚。思慮。分別」とあり、確かに妥当な説明ではあるが、まだ何か、大事なものが欠けている気がしてならない。
というわけで、広告デザイン(副田高行)・コピー(岩崎俊一)・広告写真(白鳥真太郎)・CMプランナー(福里真一)・エディトリアルデザイン(木村裕治)の一流クリエイター5名へのインタビューを通じて、各氏の持つ技術論の核心に迫りながら、「センス」の存在を可視化しようと試みたのが本書である。そして各氏それぞれ表現こそ異なるが、センスだけでやっていける程仕事は甘くないということ。そしてセンスを発揮するには、何より「対象への深い理解と愛情」が必要なことだけはどうやら確からしい。
こちらが無理矢理作り出すという力技を使うのではなくて、神経を研ぎ澄まして向こうからやって来るものを受け止めるという、この感覚が持てるかどうかというのが、ある意味、僕はセンスが問われるところであると思っているのです。
だからコピーは、作るものではなく、“見つけるもの”だとずっと言い続けているんですよ。
その見つけ方、掴まえ方は、明らかにこれはセンスの成せる技だと思うんですね。(「センス・インタヴュー《2》岩崎俊一」より)



庭のうぐいす(福岡)
辛口「鶯辛」
1800ml/2100円
阪急六甲「粋酔」の新ラインナップ。原料の一部に等級検査で「規格外」となった山田錦を使用しているため、本醸造クラスの造りでありながら特定名称酒を名乗れず、その代わりにリーズナブルな価格で提供されている。スッキリとライトな旨味を持つ淡麗辛口タイプだが、マスターによれば「前日口開けした時よりも味が乗っている」とのこと。蔵元は久留米市の北野天満宮から徒歩1分、参道沿いにある山口酒造場。1832年から酒造りを続ける老舗蔵だ。
肴は出前のにぎり鮨。
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