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最近飲んだ酒最近飲んだ酒

Ice Breaker(京都)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/3000円

久々に訪れた六甲「粋酔」にて遭遇。昔流行った「Pengin's Bar」を思い出させる、いかにも夏向けの涼しげなボトルだ。蔵元はフィリップ・ハーパー氏が杜氏を務める「玉川」の木下酒造。半年間熟成させた純米吟醸の無濾過生原酒で、五百万石と日本晴を9号酵母で仕込んでいる。ロックで飲るのを前提にしており、個人的には少々抵抗があったものの、飲んでみると意外に味がぼやけず、これはこれで有りだなぁと納得。氷抜きだと酸味が強く、口当たりも結構ヘビーであった。肴は鰹のたたき。

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近頃読んだ本近頃読んだ本

信長の棺

加藤廣

「三河狸相手には、何よりも、それ以上の誑かしの技が必要じゃな。それにはまず、言葉から刃を取り去ること。失礼だが、治部殿の言葉は言葉でなく、言刃じゃ。それも剃刀、錐の刃じゃ。城内で愚か者を相手に物を言われる時は、一度、ごくりと唾を呑み込んでから、ゆっくりとお話しなされては如何かと。その間に言葉の刃を葉に変えることをお勧めしたい」
「良いことを承った。確かに言われてみれば、そうじゃ。君子の言、流汗の如し。二度と戻らぬからの」(第四章「舟入学問所」より)

織田信長に関する小説や評論を描く際、絶対不可欠とされる一級史料に「信長公記」がある。信長が足利義昭を奉じて上洛した1568年(永禄11)から、本能寺で落命する1582年(天正10)迄の事績が綴られた一代記で、著者は信長の家臣だった太田牛一。そして本書はその太田牛一が、戦国最大の謎「消えた信長の遺体」を追い、光秀謀叛の動機や、秀吉の「中国大返し」の真相を含めた衝撃の結末にたどり着く…というストーリーである。
発売当時は小泉元首相の愛読書と紹介された事もあって、TVドラマにもなる程話題を呼んだ。謎解きの結論は少々突飛で少々こじつけの感もあるが、オリジナリティの点で一読の価値有り、というところか。

「権兵衛殿」
牛一は、ゆっくりと一語、一語噛みしめるように言った。
「ここまでで、遺骨探しのご案内は十分でござる。権兵衛殿のお気持ち、ようわかった。嬉しい。だがその場所が特定できないのは、むしろ天慮かも知れぬ」
「天慮?と仰せか」
権兵衛は、不思議そうな顔で牛一を見た。(第六章「吉祥草は睡らない」より)

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