Sake Honpo Style Standard Blog Style

最近飲んだ酒最近飲んだ酒

国芳乃名取酒(北海道)

特別純米
300ml/580円

社員旅行2日目、ニセコ・尻別川の清流で生涯初のラフティングを大いに楽しんだ後、夜の宴席で絶品の会席料理を肴に楽しんだのが、赤穂浪士を描いたラベルが目を引く「国芳乃名取酒」(くによしのなとりざけ)。討入りを果たした義士が喉をならす酒にちなんで造られた、芳醇でドライな大辛口(+10)の特別純米酒である。原料米は55%精米した美山錦で、わずかな酸味を感じさせながらも、切れ味が鋭くスッキリとした味わいを持つ。蔵元は銘酒「男山」でおなじみ、旭川市の男山株式会社。

トラックバック(0)

1007_03.gif
 

近頃読んだ本近頃読んだ本

ガリレオの苦悩

東野圭吾

「君は変わったな。昔は科学にしか興味がなかったはずなのに、一体いつの間に、人の心がわかるようになった」
湯川が微笑した。
「人の心も科学です。とてつもなく奥深い」(第二章「操縦る」より)

ガリレオこと湯川学が、科学の知識で事件の謎を解く短編集第3弾。初期の作品よりも湯川の内面が描かれる場面が増えており、「ガリレオの苦悩」という書名にもその点が表われている。ちなみに万博で湧く上海では、ちょうど今ドラマ版「ガリレオ」を夜のゴールデンタイムで放映中だ。先頃現地を訪れた際、流麗な中国語を喋る福山雅治(もちろん吹替え!)を見ていて妙な気分がしたもんだ。
なおドラマでは、柴崎コウ演ずる女刑事・内海薫が初回から登場しているが、実は原作での登場は、放映終了後の2008年10月に出た本書が初めて。そのためドラマでウケたキャラを原作が“逆輸入”したものと思ったが、巻末の記載を見ると、第一章「落下る」は初出が2006年9月。オンエア開始(2007年 10月)より先であった。つまり初期の原作(「探偵ガリレオ」「予知夢」)には存在しなかったキャラを、ドラマでは遡って登場させた訳である。この辺りはドラマ版スタッフの慧眼と言えるだろう。

「神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。彼女は振り子によって、自分自身の心と対話をしている。迷いを振り切り、決断する手段として使っているにすぎない。振り子を動かしているのは彼女自身の良心だ。自分の良心が何を目指すのかを示す道具があるのなら、それは幸せなことだ。我々が口出しすべきことじゃない」 真面目な顔で語る湯川を見つめ、薫は口元を緩めた。(第四章「指標す」より)

トラックバック(0)

1007_03b.gif