Sake Honpo Style Standard Blog Style

最近飲んだ酒最近飲んだ酒

龍馬(高知)

純米
500ml/840円

ミニストップの酒コーナーにて発見。そのものズバリ「龍馬」の酒銘とあっては買わずばなるまい。酒米は山田錦(70精米)を使用、日本酒度+4、酸度1.5 の骨太な辛口タイプ。ラベルには龍馬の所用刀があしらわれており、同時発売された純米大吟醸には「万国公法」が、純米吟醸には高杉晋作から贈られた「スミス&ウェッソン」の短銃が、それぞれラベルにあしらわれている。
蔵元は安芸市の菊水酒造。芋焼酎「龍馬」と麦焼酎「竜馬」も有り。肴は鰻の肝焼とトロサーモンの刺身。

トラックバック(0)

1007_04.gif
 

近頃読んだ本近頃読んだ本

聖女の救済

東野圭吾

「草薙さんは」彼女は湯川の目を見つめて続けた。「恋をしています」
「えっ?」
湯川の目から、冷徹そうな光が消えた。迷子になった少年のように、焦点が曖昧になっている。
そのままの目で彼は薫を見た。(「9」より)

ガリレオシリーズの“長編”第2弾。第1弾の「容疑者Xの献身」でもそうだったが、読み終えた後ついついもう一度読み返し、作者が巧妙に打った布石の数々を感心しながら拾い集める羽目になった。
さて今回の読みどころは、理論的には考えられるが現実的にはありえない=「虚数解」の如き完全犯罪。即ち、方法としては実現可能だが、並の感性では考え及ばない殺害方法であり、湯川の言葉を借りるなら「驚くべき執念、おそるべき意志の強さ」がなければ成し得ないトリックが描かれている。犯人が誰か?を予め匂わせた上で、殺害方法の謎だけで最後まで読ませる職人技はお見事の一言。おまけに終盤にはただの謎解きだけではない、動機にまつわる犯人の悲哀もきちんと描かれている。
だからその分だけ、「“完全犯罪”にしなければならない意味」が疑問として残ったが、まあ、謎解きの面白さの前には大した問題ではないかな…。

「もしそのトリックが先生のいう虚数解でなければ、謎は解けるということですね」
だが湯川は頷かない。眼鏡を指先で押し上げ、それはどうかな、と呟いた。
「違うんですか」
「もし虚数解でなければ」彼は目に鋭い光を宿らせて続けた。「おそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ」(「19より)

トラックバック(0)

1007_04b.gif