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金冠黒松(山口)

大吟醸無濾過生
1800ml/4820円

前回に続いて北野坂「栄ゐ田」にて。2年連続モンドセレクション最高金賞受賞・全国酒類コンクール吟醸・大吟醸酒部門第1位獲得という実績を誇る銘酒。兵庫県特A地区の山田錦を50%精米し、清流錦川の伏流水で仕込む。馥郁としてフルーティーな吟醸香、豊かな米の旨味、バランスの取れた洗練された味わい。安心して呑める高級酒である。肴は三つ葉とトウモロコシの掻き揚げ、クリームチーズのおかか和えなど。

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刑事魂

荻生田勝

序章で、真の刑事は、事件の発生責任を負っていて、人の死を判断する職業集団だと述べました。
それでは、そんな刑事の「仕事の原点」は何か?
私は、在職中もいまも一貫して「刑事の原点は泥棒刑事」だと考えています。盗犯係の刑事は、昔もいまも「泥棒刑事」と呼ばれます。
刑事には「いい刑事」と「そうでない刑事」がいますが、いい刑事というのは、この泥棒刑事からはじめた刑事のなかに多いような気がします。(第三章「原点は『泥棒』」より)

東海銀行の巨額不正融資事件、日本道路公団の贈収賄事件など、時のマスコミを賑わした大事件を数多く担当した、叩き上げの元ベテラン刑事による回顧録。一般的な刑事のキャリアパスをはじめ、犯罪者の心理や犯罪を取り巻く人間模様、本人の赤裸々な失敗談等、ドラマとは一味違う刑事のリアルな日常が垣間見られて大層興味深い。
そして、「容疑者をだまして供述を引き出すな」、「人格のない刑事にホシは落とせない」、「できる刑事同士は仲が悪い」、「刑事が相手にするのは『人の心』」「証拠を飽きる程見つめられるのが『いい刑事』」、「刑事は教養がない人間の集まり」etc.…現場で揉まれ、鍛え上げられた末に言語化された刑事哲学の数々は、様々な仕事の心得にも繋がる深い含蓄に富んでいる。

警視庁の刑事は「低能力集団」の集まりだと思っていますし、私もそうでした。しかし、刑事は「係」とか「課」という小さな集団のなかで、刑事同士の縦横な「絆」が生まれたとき、低能力集団とは思えないような、ものすごい力を発揮して、凶悪な犯罪者や知能犯に対峙します。ほかの職種にはない刑事としての気概や職人気質を、仲間との絆によって何倍にも増幅することで、その力は生まれるのではないかと思っています。(「あとがき 絆と誇り」より)

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