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白鹿(兵庫)

純米樽酒・木桝付き
300ml/682円

樽酒の瓶詰めに木桝が付いている、というだけの事だが、ついつい購入してしまった。ありそうで意外となかったんだよねえ〜、こういう趣向。辛口の純米酒を吉野杉の樽で貯蔵した、ほんのりと杉の香りが乗ったすっきり系の飲み口。ほのかな杉の香が残る木桝で飲むと、尚のこと芳しい香りが引き立ち、まるで正月に鏡割りの振舞酒を飲んでいるような心持ちになれる。
肴はひじきの煮物、枝豆、穴子ポン酢。

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利他的な遺伝子

ヒトにモラルはあるか
柳澤嘉一郎

生まれつきセロトニンの分泌量が少ない人は、ちょっとしたことで不安を感じたり、興奮したりする。いわゆる心配性とよばれる人たちも、セロトニンが少ないと思われる。また、些細なことに文句をつけるクレーマーや、モンスター・ペアレンツなどとよばれる人たちも、セロトニンのレベルが低い可能性がある。さらには、反骨の精神に満ちた人たち、熱狂的な革命家なども、セロトニン不足であるのかもしれない。(第四章「ヒトを変える脳内物質」より)

約20年程前、R・ドーキンス「利己的な遺伝子」という本が話題になった。「生物は遺伝子によって利用される“乗り物”に過ぎない」という表現に、聞き覚えのある人は少なくないだろう。少々粗っぽいが、「Gene is selfish=遺伝子は利己的である」というのが同書の趣旨だ。
対する本書は「There is altruistic gene=利他的な(性質を持つ)遺伝子もある」との見解で書かれている。外敵から身を守るには「利己的な遺伝子」が不可欠だが、人間のように群れて行動する型の動物にとっては、他者と協調して利他的行動を取る方が生きやすく、パートナーを得て子孫を残すにも有利だから、世代を重ねる毎に多くの個体が「利他的な遺伝子」を受け継ぐようになった、という訳だ。確かに先頃の大震災をはじめ、自己犠牲の下に他者を救う行動を取る人の話を耳にする機会は多い。またチンパンジーや猿も傷ついた仲間を気遣い、著者の近くの動物園でもゴリラが空堀に落ちた少女を救った事例があったらしい。2004年のスマトラ沖大地震では、ゾウが人の命を救ったとロイター通信が報道した。人間の場合は「正義感」「使命感」という動機もあるだろうが、動物の場合を考えると、やはり「利他的な遺伝子」がある、と考える方が自然かも知れない。遺伝子レベルで、「性善説」は理に適っていたのである。

動物行動学の研究者たちが、動物の純粋な利他行動の存在を否定するのは、利他的な行動をとる個体は、進化の過程で淘汰されて、生き残れないと考えるからであるが、もし、利他的な遺伝子が母性愛の遺伝子に由来していて、現在も、母性愛の遺伝子から突然変異によって生じていると考えれば、あるいは、母性愛の遺伝子の一部が、いまだに利他的な遺伝子の働きを担っていると考えれば、利他的な遺伝子の淘汰は、気にしなくていいことになるだろう。(第九章「利他的な遺伝子」より)

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