幕末のお江戸を時代考証!
山田順子
仁先生がタイムスリップした場所は、今はJR中央線の御茶ノ水駅と神田川をはさんでそびえ立つ大学病院で、江戸時代の恭太郎が襲われた場所が、小石川にある水戸家上屋敷の周辺です。水戸家の上屋敷は現代でいえば、東京ドーム、後楽園遊園地、中央大学理工学部、そして水戸家の庭園だった小石川後楽園などを含む広大なものです。
その後、仁先生がたびたび川を望みながら、現代に残して来た恋人の未来を思い出すことになる場所で、外堀(神田川)に面した現代の外堀通りと思われます。(第一章「小石川の大名屋敷」より)
人気ドラマ「仁−JIN−」の時代考証家による、花のお江戸の徹底ガイドブック。ドラマにおける実際の1シーン毎の細かいこだわりに加えて、幕末の江戸の町並み、人々の暮らしぶり、旗本屋敷と長屋の典型的な間取り、当時の職業の実態、芝居等の娯楽、さらには吉原で花魁と遊ぶための手順や費用の事まで詳しく解説してくれているので、ドラマのファンだけでなく、時代劇マニア全般にとっても楽しい読み物になっていると思う。
そもそも「現代の医者が幕末にタイムスリップする」という突飛な設定がベースのドラマなので、その分時代考証を含めたディテールまでがおろそかになると、全てが嘘臭くなって見る気がしなくなるもの。その点「仁−JIN−」が続編まで作られる程の人気を博したのは、キャストの魅力やストーリー展開の面白さもさることながら、場面毎にリアリティを追求する作り手側の真摯な姿勢が、随所に垣間見られたが故かも知れない。
ドラマ『JIN-仁-』で、ペニシリンの製造所が作られた場所を細かく特定していませんが、後援者となった銚子の醤油醸造業者・広屋の当主、七代目濱口儀兵衛が所有する醤油の保管倉だとすれば、日本橋の小網町か蛎殻町と推定されます。なぜなら江戸時代、この町には、銚子で製造された醤油が運ばれて保管された倉や、それを売りさばく出店があったからです。
しかもその伝統は現代まで続き、ヤマサ醤油の東京支店は蛎殻町に、同じ銚子のヒゲタ醤油の東京本社は小網町にあります。(第八章「日本橋の醤油倉」より)
(2011/9/28更新)


常きげん(石川)
山廃純米無濾過生原酒
1800ml/3150円
「麦太郎」での三杯目。酸の効いたコクと旨みの調和のとれた、山廃造りによる無濾過の純米生原酒。米は加賀産の五百万石を使用(65%精米)。酸度は2.5と高めだが、旨味・甘味・酸味のバランスが良く飲みやすい。雑味がなく重さも感じないので、味付けの濃い料理にも合いそうだ。蔵元は加賀の地で文政2年 (1819)に創業した鹿野酒造。白山の清冽な伏流水、蓮如上人の掘った伝説の「白水の井戸」より湧出する仕込み水を使い、かつて「菊姫」の杜氏として 24回金賞を受賞した「現代の名工」野口尚彦杜氏を筆頭とする七人の蔵人による丹精こめた手造りで、品質本位の酒造りが行われている。
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