ブランドをデザインする!
西澤明洋
ブランディングにはいろいろな側面がありますが、こと“ブランドをつくる”という視点で見たときに、この「差別化」は非常に重要です。言い換えるなら差別化できていないブランディングは、その他のいろいろな点が押さえられていても結局は成果をあげることができません。差別化できていない情報では「正しく伝えていくこと」はできないのです。(第1章「ブランディングデザインとは何か」より)
ブランディングとは差別化である、というのが本書を貫くコンセプト。余る位にモノが溢れている今の時代には、「他者と違う」ことが選ばれるきっかけになる。「いいモノを作りさえすれば売れる」というのは独りよがりに過ぎず、どれ程「いいモノ」でも、差別化されていなければ競争には勝ち抜けない。
例えば只今人気絶頂のAKB48。程度の差はあれ、全員それなりに粒揃いである。だからこそメンバー個々にとって、「可愛いければ売れる」は通用しない。何としても他の47名との差別化(今風にいえばキャラ立ち)が必要なことを、二十歳そこそこの彼女達全員が理解しているのである。そこで歌唱力・ダンス・演技力といった技術を磨く以外に、握手会で一人ひとりと目を合わす、1日200回ブログを更新する、街なかで突然演説をするetc.…自らの存在感を高める努力を怠らない。
AKBを一つのブランディングのケースと捉えるなら、48人の大所帯+総選挙というシステムでまずAKB自体を他者と差別化し、その上で個々のメンバーも独自の差別化を図っている訳だ。卑近ではあるが、これも立派なブランディングの一例。
ブランディングデザインでいちばん望ましいのは、ある一人のトップの熱い思いをそのままブランドという目に見える形にすることです。そして、そのトップを中心にブランドに関わる人々全員でこの思いを共有し、それをお客様までに広げる。結局のところ、ブランディングはモノ(商品やサービス)を通した、人と人のコミュニケーション活動です。人が最も共感するのは、そうしたブランドの根底にあるトップの熱い思いです。(第2章「ブランディングデザインの方法」より)


神亀(埼玉)
純米活性にごり酒
720ml/1750円
「麦太郎」での〆の一杯。知る人ぞ知る活性にごり酒の代表的存在である。グラスに注ぐとフレッシュな甘酸っぱい香りが立ち上り、口に含むとピチピチとした刺激と甘味が溶け合いながら、ふんわりと口の中に広がる。微かな苦みと辛みを伴う爽快感で、スイスイと酒杯が進む。喉越しは米の細かな粒が僅かに残っているものの、意外とさらりとして素直な味わいである。原料米は山田錦(精米歩合60%) 、酵母は協会9号。
嘉永元年(1848)創業の神亀酒造は、製造するお酒は全て純米酒というこだわりのある蔵元としても知られている。
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