クルーグマン教授の経済入門
ポール・クルーグマン著/山形浩生訳
貿易赤字を減らそうとしたら、間接的には雇用が下がる可能性だってあるんだよ。少なくともしばらくは。赤字を減らすためには、ドルの価値を下げたり、輸入制限をしたりすることになって、これはどっちもインフレのもとなんだし。そうなったら、インフレをおさえるんでちょっと国内の締めつけを増やさなきゃなんない。となると、貿易赤字をなくしたら、ちょっととはいえ、かえって仕事は減るって結果になりかねない。(4「貿易赤字」より)
近頃、マトモじゃないなあと思う人達の話をよく耳にする。「望んで子供に食べさせてる訳ではないから」と、裕福なのに給食費を払わない小学生の親。「私も同じ電車賃を払っているのだから」と、高齢者に席を譲らず平然としている若者dtc.。わざと屁理屈を言って周りを困らせる人は今も昔もいるが、最近のマトモじゃない人達は、それとは少し違う。本書で言う「非社会的」な人々である。非社会的な人とは、「人として当たり前の感情」を持っていない人のこと。「反」社会的な人は法律で取り締まることもできるが、「非」社会的な人は、法に触れる行動を取る訳ではない分始末が悪い。
こうした非社会性を、著者は歴史的・社会経済的な視点も含めていろんな角度から分析し、世の中が合理性や効率を追求しすぎた故にこの種の感覚を持つ人が増えたのだ…と結論づけている。「当たり前の感情」を持たない人達が増殖すると、この先日本は相当ヤバイことになりそうだが、本書にも確たる処方箋はない。
確かに保護貿易ってのは、たいがいは悪いにはちがいないんだけど、でもそれほどには悪いもんじゃないんだってことは指摘しといていいだろう。保護貿易は、雇用を減らしたりはしないの。貿易赤字が雇用に影響しないのと同じこと。アメリカの雇用は、基本的には供給で決まっていて、需要で決まってるんじゃないんだもん。保護貿易が大恐慌を引き起こしたなんて、ナンセンスもいいとこ。将来の保護貿易がそれをくりかえす結果になるなんてのも、同じくまったくのナンセンス。(10「自由貿易と保護貿易」より)


瑞冠「いい風」(広島)
純米吟醸
720ml/1260円
酒杯に注ぐとほのかに吟醸香が立ち上り、口当たりは柔らかく喉越しも軽いが、程よい旨味とコクが舌の上に広がる中辛口タイプ。原料米は雄町(55%精米)。
「瑞冠」の蔵元・山岡酒造は江戸宝暦年間の創業。1983年より酒米の低農薬・有機農法による契約栽培を始め、自社田も含めた5haの水田で亀の尾を中心に雄町、八反錦などを栽培。仕込水は県内有数の酒造用名水である有田湧水(中軟水)を使用し、少量手作りの最新の醸造管理ながら、上槽は昔ながらの櫓しぼりにこだわっている。
肴は鰹のたたき、鮭の刺身、馬刺、鶏胸肉のタンドリーチキン風ソテーなど。
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