Sake Honpo Style Standard Blog Style

最近飲んだ酒最近飲んだ酒

蒼空(京都)

純米酒ひやおろし
1800ml/2940円

60%磨いた美山錦を原料米に、7号系酵母で醸したひやおろし純米酒。フルーティな穏やかな甘い香り。割としっかりした酸味が感じられ味わい深い。 後味もさらりと軽いので食中酒には最適。蔵元は伏見の藤岡酒造。明治35年(1902)創業の老舗ながら平成7年に先代(三代目)の死によって一旦廃業。しかし現四代目当主の熱意と周りの蔵元・酒販店からの励ましにより平成14年に蔵を再興。現在は200石の生産量となっている。肴はお通しのマリネ(烏賊・オリーブ)、おでん(大根・牛すじ・厚揚げ)、鯛の子からすみ、ポテトサラダなど。三宮「酒肆 こめとぶどう」にて。

トラックバック(0)

1112_06.gif
 

近頃読んだ本近頃読んだ本

時代考証にみる新江戸意識

大河ドラマ「新選組!」「篤姫」「龍馬伝」の実践から
大石学 編

従来、清河達は尊王、京都に残った近藤達は幕府側という図式が描かれていましたが、そうではありません。また、両者とも、攘夷を目的としています。では何が違ったのでしょうか?清河達は、浪士組という二〇〇人以上の軍事力が既にあり、朝廷から命を受けたのだから、すぐに攘夷戦争をすべきだと主張します。一方近藤達は、朝廷の命を受けた将軍が中心となって攘夷戦争をすべきだと主張します。つまり、目的は同じで、実現のための方法や道筋が違っていたのです。(四「『新選組!』剣術家集団の実像」より)

大河ドラマ「新選組!」「篤姫」「龍馬伝」の時代考証を担当した時代考証学会のメンバーが、江戸意識の変化に関する歴史学研究と時代考証とのコラボレーションの成果を紹介した一冊。“暴れん坊将軍”徳川吉宗の実際の足跡や、無知無学の無骨者として描かれがちな近藤勇の意外な人物像、現代社会との連続性を持つ江戸社会の真の姿、明治期から今日に至る龍馬像の変遷と実像など、幕末好き&大河ドラマ好きにとって興味津々のネタが満載である。巷の歴史研究家や作家による私見や推論ではなく、歴史学研究の手順を踏んだ専門家達の実地研究に基づく記述ばかりなので、読んでいても説得力と納得感がひと味違う。特に近藤勇については、同時代の地域史料や本人が遺した膨大な書簡を丹念に読み込んでゆくことで、これまでと180度異なる人物評価を導き出す可能性を大いに秘めていると感じた。

『龍馬伝』(第27回)で描かれた、武市半平太が切腹する前に龍馬が土佐に戻った話は創作です。あの頃の龍馬の動きを掴むことが難しいのです。考証作業のなかで、史実としてあったことを証明するのは簡単ですが、なかったことを証明するのは大変難しい作業です。
こうした状況下でどうやって龍馬らしさを出すか?お節介な龍馬が、ひょっとしたら土佐に戻って後藤象二郎を殴っていたかもしれない。そのような人間味溢れる龍馬蔵があってもいいかなと思います。(六「龍馬が遺したモノ!—ぼくの龍馬・わたしの龍馬・「本物」の龍馬—」より)

トラックバック(0)

1112_06b.gif