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最近飲んだ酒最近飲んだ酒

加茂金秀(広島)

純米・やっぱりお燗
1800ml/2000円

師走に神戸へ戻った際、久々に「味工房さくら亭」に立ち寄る。忘年会帰りでお腹が膨れていたので、この日は肴を頼まずひたすら酒呑み三昧。まずは身体を温めてくれる燗酒を所望し、出されたのがその名も「やっぱりお燗」。コンセプトは「穀物の味を表現した純米酒」。古酒でも生もとでもない独自の味わいを備えた純米酒である。キリっとした辛さがあり、燗酒専用酒に多く見られる独特の癖がないため、万人向けの印象を持つ。燗冷ましでも美味しい。蔵元は明治13年(1880)創業、東広島市の金光酒造。

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近頃読んだ本近頃読んだ本

新幹線を運転する

何気なく乗っている東海道新幹線の、高度で優しい運転席へようこそ
早田森

「新幹線に限らず、電車の運転は、アクセルに相当する『マスコン』の操作と、『ブレーキ』の操作を組み合わせて行います。両者を同時に作動させることはしません。マスコンを1ノッチ以上投入するときはブレーキを緩め、逆にブレーキをかけるときはマスコンを0に戻します」
また、右足の足下にはペダルがあって、踏めば警笛が鳴る。(第1章「新幹線を操る」より)

生来飛行機が苦手なので、出張はいつも新幹線である。臨場感が味わえるかなと、あえて出張のタイミングに合わせて本書を読んでみたが、「へえ、この橋を通過する時はこんな事を考えているのか…」等々、運転士の心情とリアルタイムにシンクロできたので、読み方としては正解だったようだ。
内容は、ベテランの主任運転士への取材を元にした書き起こしルポ。運転室の様子、機器類の操作法、時刻通りに運転するためのノウハウ、時速270kmで目に飛び込んでくる光景、そして一日の勤務体系や職場の人間関係など、ふだん伺い知ることのできない運転士達の日常がつぶさに紹介されていて、かなり興味深い。一般人には絶対にできない「運転中に虹をくぐった」体験談や、「乗り心地が最も良いのはパンタグラフ付の車輌」「モーターの音が聞きたいなら2号車」といったマニアックな雑学もある。余談ながら、この道21年のベテラン運転士でも、「電車でGO」は苦手とのことだ。

「時速270kmでトンネルに進入すると、そうですね、舞台でいう『暗転』という感じでしょうか。時速270kmは秒速75m。トンネルの入口が見えたと思ったら、もう中に入っているので、一瞬のうちに照明を消されたような状態になります。ごく短いトンネルの場合は、わずか数秒で向こう側に通り抜けてしまうので、視界が一瞬暗くなるだけ、という感覚ですね」(第3章「運転席から見える風景」より)

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