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旭鳳(広島)

特別純米初しぼり
1800ml/2300円

元梅田酒造場(本州一)の土居享杜氏が、今期の造りから旭鳳酒造(1865年創業)に移籍して最初に醸した酒。裏ラベルには「わしが造りました。移籍第1号の酒です。まだまだ目指すものにはほど遠いですが、高いところに意識をおいて酒と向き合います。」と書かれている。原料米は中生新千本(60%精米)、酵母は広島吟醸酵母を使用。吟醸を思わせる華やかな上立ち香と芳ばしい風味を持ち、コクは感じるが全体的に軽快で、後味もサラリとして飲みやすい。久々の「酒屋の酒場」にて。肴は鯵酢、白子おろし、鮃の煮付け、鰻の肝焼。

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近頃読んだ本近頃読んだ本

「応援したくなる企業」の時代

マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか
博報堂ブランドデザイン

・企業と生活者は対立概念である
・競合商品に対して差別化すれば売れる
・ニーズをつかめばモノやサービスは売れる
・言語や数字こそが合理的である
・プロセスはあらかじめ決めておくものだ
・組織系統には上下の関係がある
・仕事とプライベートは別であるべきだ
(中略)…こうした前提を疑うことで、「合」に位置づけられる解決策や今後のビジネスのあり方、企業の価値観を探ってみたい。(第0章「“買わない”のは本当に不景気のせいか」より)

弁証法の世界に「正反合」という言葉がある。ある意見(正/テーゼ)と、それを否定する意見(反/アンチテーゼ)がある場合、両者を対立させずに巧く昇華させる判断(合/ジンテーゼ)もあるよ、という思考法のこと。ついでながら、こうしてより高い次元の解決策へ導くことをアウフヘーベン(止揚)と呼ぶ。平たく言えば、関西の商売人が良く使う「…ほな、“中を取って”こないしまへんか?」という事だと思えば良い。
さてそこで、いかに機能的に優れたモノを作るかという経済成長期の“シーズ発想”を「正」とすれば、モノが売れなくなった時代に、生活者視点で他者との “差別化”を図った“ニーズ発想”が「反」であった。でもこれからの企業に必要なのは、高い“志”を持ち、生活者と対峙するのではなく「共創」する姿勢であり、そうして初めて企業は生活者から「応援される存在」になれるよ、というのが本書の主張である。内容に目新しさこそ少ないが、個々の問題提起の仕方が絶妙であり、これからのマーケティングの在り方が上手くコンパクトに整理されている。

コミュニティ発想への転換と実現は、そう簡単なことではない。しかし、その第一歩として、まずは「ターゲット」や「戦略」といった軍事用語の使用をやめることからはじめてみてはどうだろうか。ターゲットの代わりに「ファン」、セグメントの代わりに「コミュニティグループ」という言葉を使うだけでも、ビジネスに取り組む姿勢は変わるはずだ。
くり返しになるが、生活者は本来は仲間であるべきであって、まちがっても攻撃対象とすべきではない。(第1章「『ターゲットにモノを売る』というまちがい」より)

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