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亀の王(新潟)

純米吟醸生貯蔵酒
720ml/1500円

約一年ぶりに呑んだ「亀の王」。幻の米「亀の尾」を掛米として仕込んだ純米吟醸で、久須美酒造を応援する「和醸良酒・酒は風の会」加盟店のみで取り扱う限定品だ。麹米には兵庫県産の山田錦を使用(55%精米)。麹蓋による丁寧な麹造りによって醸されている。控え目ながら確かに香る上立ち香とスッキリした飲み口、柔らかな味わい。夏になるとつい呑みたくなる酒の一つ。肴は旬の秋刀魚とカンパチの刺身、にぎり鮨、鰻の肝焼。

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千代菊(岐阜)

有機純米生貯蔵酒
300ml/500円

岐阜羽島にある蔵元の千代菊株式会社は、元文三年(1738)から酒造りを始めたという老舗である。仕込水は鵜飼で名高い長良川の伏流水で、地下128mの井戸から汲み上げて使用。アイガモ農法で育てた有機栽培米を原料にした酒造りにも積極的に取り組んでいる。今回の有機純米生貯蔵酒もその一つで、ミディアムボディの飲みやすい辛口タイプ。しっかりとした味わいを持ちながら、ぐいぐいと呑める軽快さも兼ね備えている。肴は食遊館の閉館間際に半額で買ったにぎり鮨とお刺身。

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鷹勇(鳥取)

濁り酒純米山田錦瓶燗
720ml/1050円

山田錦100%(精米歩合70%)、協会9号酵母を使って醸し、瓶詰めした後で火入れをした瓶燗の濁り酒である。濃厚な口当たりの辛口(+4)ではあるが、舌で探るとほのかな甘味が隠れている。
蔵元は明治5年創業の大谷酒造。仕込み水は蔵から程近い倉坂で大山の伏流水を汲み上げ使用している。酒名「鷹勇」は愛鳥家だった初代当主が、大空を舞う鷹の勇姿に魅せられて名付けたとのこと。杜氏を務める坂本俊は平田市出身の出雲杜氏。平成10年「現代の名工」に選ばれ、平成14年には黄綬褒章を受章している。

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緑川(新潟)

純米吟醸「雪洞貯蔵 緑」
1800ml/3360円

生田新道で腹一杯寿司を食べた後で妻を先に帰し、親父の行きつけの店に場所を変え二人ではしご酒。一軒目の「雪国」で「黒松剣菱」のコップ酒を飲んだ後、加納町の「四季旬菜あつ」へ。偶然にも「味工房さくら亭」と同じビルであり、階の上下に親子がそれぞれ行きつけの店を持っていたというのも面白い。
カウンターに座り、バーナーで軽く炙った地鶏を肴にちびちび飲んだのが、緑川の「雪洞貯蔵緑」。搾ったばかりの純米吟醸酒を一升瓶に詰め、1本1本火入れした後に雪洞の中で約半年間貯蔵・熟成させた雪洞貯蔵酒である。キリッとした淡麗辛口で、程良い旨味もあって後味のキレも良い。

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瑞兆(兵庫)

吟醸
180ml/294円

とある盆休みの夜。親父と妻と三人で三宮・生田新道の「すし政」へ。近頃は回転寿司ばかり、ちゃんとした寿司屋のカウンターでお造りやにぎり鮨を食べるのは久々である。
生ビールで喉を潤した後、冷酒を注文した際に出されたのが一合瓶の「瑞兆」吟醸。「沢の鶴」の上級銘柄で、過去に何度か飲んだことのあるおなじみの酒である。取り立てて特徴のない、強いて言うなら料理の邪魔をしない食中酒型の吟醸であり、この日は肴の旨さを十分に引き立ててくれた。

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越後路(新潟)

本醸造
180ml/298円

東京から新神戸へと向かう夕餉どきの新幹線車中にて、色鮮やかな海鮮丼を駅弁代わりに堪能しつつ、駅の売店で購入した「越後路」本醸造を飲む。缶には「まろやかな辛口」と書かれてあり、飲んでみると確かにその通りだが、本醸造にしては意外に濃醇で、「ワンカップ○○」辺りとは一味違う存在感がある。原料米は五百万石で(65%精米)。蔵元は長岡市の美の川酒造。文政10年(1827)の創業で、最大1トンまでの小さなタンクを使う事で、細部まで神経の行き届いた丁寧な酒造りを行っている。

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鳥海山(秋田)

純米吟醸
1800ml/2625円

顧客との打合せが早く終わったので、またも夕暮れ時から千住「酒屋の酒場」へ。カウンターに座るや否や間髪入れずに注がれたのが、ブルーの瓶とラベルがいかにも涼しげで夏向きの「鳥海山」純米吟醸。でかでかと「爽快辛口」と書かれている。ほんのりと吟醸香漂う、口当たりのさっぱりとした軽快かつ爽やかな辛口タイプ。これなら夏の盛りでも、「とりあえず」のビール抜きでいきなり酒から始められる。
肴はもやしナムルと鮑の造り。この肝付き鮑、他店なら軽く千円は取られたろうなぁ。その後は「陸奥八仙」の純米吟醸無濾過と「鳩正宗」の純米吟醸を飲みながら小鯛酢と鰹の粕焼。

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阿櫻(秋田)

純米吟醸
720ml/1500円

宅飲み用に「食遊館」で購入。目立つ位置に「秋田酵母No.12」のラベルが貼られてあるが、これは秋田県醸造試験場と秋田県酒造組合が、主に純米酒向けとして共同開発した新しい酵母。軽快で爽やかな上立香を特徴とし、まろやかで後味きれいなタイプの酒が多い様だ。この「阿櫻」純米吟醸もその特徴通りの味わいで、リンゴの蜜に似たフルーティな風味を持つ。原料米は秋田小町(55%精米)。蔵元は明治19年創業の阿櫻酒造。北海道産の鮭とばを炙りながらちびりちびりと。

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本州一(広島)

純米吟醸無濾過
1800ml/2800円

どうにも腹の虫が治まらない事があった暑い夕暮れ。早々に仕事を切り上げて開店2分前の千住「酒屋の酒場」へ飛び込む。小ジョッキで喉を潤した後に出された本日の一杯が、この「本州一」純米吟醸無濾過。まるで生酒の様なフレッシュ感だが、どうやら丁寧に一本ずつ瓶燗火入れしたものらしい。フルーティで品の良い吟醸香が特徴で、口当たりもまろやか。芳醇な米の香りが喉に広がる。後味もスッキリとさばけが良く、夏の海鮮ネタと飲るにはピッタリである。
というわけで、肴は鰺酢と鮭の粕焼。その後「陸奥八仙」の純米酒と「雑賀」の純米吟醸を飲みつつ赤貝のひもをつまむ。

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奥播磨ダブルエックス(兵庫)

純米生21BY
720ml/1450円

猛暑を吹き飛ばすありがたい夏の頂き物。「ダブルエックス」と言えば学生時代に流行ったスポーツタイプの車を想い出すが、播磨の銘酒「奥播磨」のブランドである。この変わった名前は酵母由来で、9号系の蔵内酵母を主体に7号、10号からできた酵母名を「XX」と呼んでいたら、そのままお酒の正式名称になったとのこと。原料米は夢錦(55%精米)。元々濃醇な飲み口のものが多い奥播磨の中でも、酸度が3.0と高いせいか、一際ガツンと来るしっかり系の味わい。味の濃い料理にも負けない旨辛タイプである。肴は刺身盛り合わせ(鯛・平目・烏賊・鰺)。

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竹泉(兵庫)

木桶仕込純米にごり酒
1800ml/3150円

阪急六甲の立呑「粋酔」での、期間限定ラインナップ。「竹泉」初の純米にごり酒で、原料米には山田錦を使用(70%精米)、木桶仕込のため出回る量も限られたレア品である。「開栓注意」の貼り紙の通り発泡量が結構多く、口に含むとシュワシュワッと炭酸が弾けて清涼感がある。にごりにしては甘さ控え目で、適度な酸味もあるため呑みやすいが、その分油断すると酔いが回りやすい。肴はマスターご自慢の新作、塩焼そば。

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正雪(静岡)

純米大吟醸生
1800ml/4200円

岡山県産の備前雄町(45%精米)の持つ味わいの深さ、まろやかな旨味と酸味、香り高い吟醸香をバランス良く調和させた純米大吟醸。濃厚な厚みを感じさせる味わいを持ちながらも、口当たりはあくまで柔らかである。蔵元は宿場町風街並み作りが進む「由比」の、旧東海道沿いにある銘醸・神沢川酒造場。
引き続き北野坂の「栄ゐ田」にて。肴はのどぐろの塩焼、茄子田楽等。

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金冠黒松(山口)

大吟醸無濾過生
1800ml/4820円

前回に続いて北野坂「栄ゐ田」にて。2年連続モンドセレクション最高金賞受賞・全国酒類コンクール吟醸・大吟醸酒部門第1位獲得という実績を誇る銘酒。兵庫県特A地区の山田錦を50%精米し、清流錦川の伏流水で仕込む。馥郁としてフルーティーな吟醸香、豊かな米の旨味、バランスの取れた洗練された味わい。安心して呑める高級酒である。肴は三つ葉とトウモロコシの掻き揚げ、クリームチーズのおかか和えなど。

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亀(静岡)

純米大吟醸
1800ml/12439円

名杜氏滝上秀三氏が醸す、初亀酒造のフラッグシップ商品。これまで紹介してきた酒の中で最も高価であろう。兵庫県東条産特A地区の山田錦を35%精米して造った純米大吟醸を、マイナス3℃で3年間熟成させた絶品。上品な中にも存在感のある上立ち香を楽しみつつ、口に入れるとスルスルと喉を通り、心地よい余韻と共に幸福感が残る。まあ一升瓶で12000円も出せば旨くて当然かも知れないが、やはり凡百の追随を許さない凛とした気高さを感じさせる味わいではある。
肴はバイ貝や枝豆、穴子寿司等色々入った前菜盛り合わせ、出汁巻き玉子他。神戸北野坂「栄ゐ田」にて。

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龍馬(高知)

純米
500ml/840円

ミニストップの酒コーナーにて発見。そのものズバリ「龍馬」の酒銘とあっては買わずばなるまい。酒米は山田錦(70精米)を使用、日本酒度+4、酸度1.5 の骨太な辛口タイプ。ラベルには龍馬の所用刀があしらわれており、同時発売された純米大吟醸には「万国公法」が、純米吟醸には高杉晋作から贈られた「スミス&ウェッソン」の短銃が、それぞれラベルにあしらわれている。
蔵元は安芸市の菊水酒造。芋焼酎「龍馬」と麦焼酎「竜馬」も有り。肴は鰻の肝焼とトロサーモンの刺身。

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国芳乃名取酒(北海道)

特別純米
300ml/580円

社員旅行2日目、ニセコ・尻別川の清流で生涯初のラフティングを大いに楽しんだ後、夜の宴席で絶品の会席料理を肴に楽しんだのが、赤穂浪士を描いたラベルが目を引く「国芳乃名取酒」(くによしのなとりざけ)。討入りを果たした義士が喉をならす酒にちなんで造られた、芳醇でドライな大辛口(+10)の特別純米酒である。原料米は55%精米した美山錦で、わずかな酸味を感じさせながらも、切れ味が鋭くスッキリとした味わいを持つ。蔵元は銘酒「男山」でおなじみ、旭川市の男山株式会社。

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扶桑鶴(島根)

純米吟醸
1800ml/2950円

前回に続いて札幌「たかさごや」にて。約半時後に晩餐を控えた身ではあったが、どうしても烏賊ゴロが食べたい!ということで、2杯目に所望したのがこの「扶桑鶴」。上品な上立ち香、スッキリとした中にしっかりとしたコシのある辛口タイプ。食中酒としても最適で、烏賊ゴロの旨味を引き立てるバランスの良さを持つ。
蔵元は山口との県境・益田市の桑原酒場。明治36年(1903)の創業で、吟醸以上のお酒は総米600kg以下の小仕込みで行っている。

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大法螺(北海道)

純米酒
720ml/1300円

創業10周年ということで、今年の社員(研修)旅行は二泊三日で札幌〜ニセコへ。初日の夕食会は南3西4にあるキリンビール園新館で行ったが、集合までの時間を利用して、真向かいの炉端焼「たかさごや」で一時間程のんびりと一人呑みを楽しむ。約10ヶ月ぶりに訪れたが、AMラジオから昭和の歌謡曲などが流れていて、いつもながら何とも言えず良い雰囲気の店である。
さて、つぶ貝の刺身に合わせて注文した「大法螺」は、石狩平野のほぼ真ん中にある新篠津村産きらら397で造った(精米歩合60%)、スッキリ系辛口の純米酒。蔵元は「国士無双」などで知られる旭川・高砂酒造。

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水芭蕉(群馬)

活性にごり純米生酒
720ml/1365円

ビンの中で二次発酵させた、スパークリングタイプの活性にごり酒。夏向きのサッパリとした口当たりである。活性とは酵母菌や酵素がまだ活きている状態のこと。酒器に注ぐと薄濁りの中にシュワシュワと炭酸が立ち上り、口に含むとシャンパンのような弾ける爽快感と、すっきりした酸味、バランスの取れた微かな甘味が広がる。米は地元産の五百万石を60%磨いて使用。蔵元は尾瀬の麓にある永井酒造(明治19年創業)。
肴はにぎり鮨、お造り切り落としミックス、肉玉吸い。

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寒菊(千葉)

純米無濾過生原酒
720ml/1365円

北千住「食遊館」の酒売場で試飲販売をしていたので、純米の無濾過を2品試してこの「寒菊」を選択。濃厚かつ芳醇な米の香りと風味を持つ、無濾過生原酒の王道を行くような純米酒である。蔵元の寒菊銘醸は明治16年の創業。先頃大吟醸「夢の又夢」が、モンドセレクションの最高金賞を2年連続で受賞したとのこと。地ビール「九十九里オーシャンビール」の醸造元でもある。肴は成城石井で買ったじゃこ天スティックと鱈子の煮付。

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尾瀬の雪どけ(群馬)

夏吟・純米吟醸本生
1800ml/2940円

引き続き「粋酔」にて。新橋「魚金」の看板酒でもある龍神酒造「尾瀬の雪どけ」の夏期限定酒を、この店で呑めるとは思わなかった。東京で知り合った飲み友達と神戸でバッタリ会った様な気分だ。
「Ice Breaker」のオン・ザ・ロックスの後に飲んだせいか、夏向きのスッキリとしたキレのある飲み口の中にも、冴えた旨味がフワーッと口の中に広がって心地よい。原料米は山田錦(50%)。飲んだ印象よりは意外と度数が高い(17度)。アテなしでの締めの一杯。

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Ice Breaker(京都)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/3000円

久々に訪れた六甲「粋酔」にて遭遇。昔流行った「Pengin's Bar」を思い出させる、いかにも夏向けの涼しげなボトルだ。蔵元はフィリップ・ハーパー氏が杜氏を務める「玉川」の木下酒造。半年間熟成させた純米吟醸の無濾過生原酒で、五百万石と日本晴を9号酵母で仕込んでいる。ロックで飲るのを前提にしており、個人的には少々抵抗があったものの、飲んでみると意外に味がぼやけず、これはこれで有りだなぁと納得。氷抜きだと酸味が強く、口当たりも結構ヘビーであった。肴は鰹のたたき。

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月山(島根)

芳醇辛口純米
720ml/1135円

濃紺の紙に「月山」と金で箔押しされた渋いラベルに惹かれ、北千住「食遊館」にて購入。開けたばかりの時は少々堅い印象があったが、一日置くと少しふわっと開いた感じで、芳醇辛口の名の通りグンと旨味と膨らみが増した。米は五百万石と神の舞を70%磨いたもの。
蔵元の吉田酒造は文政九年(1826)の創業。戦国期の尼子氏の居城「月山富田城」が築かれていた月山の麓に蔵がある事から命名されたという。肴は鮃のえんがわ、蛍烏賊酢味噌。

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初垂れ雫(香川)

純米上澄み
150ml/399円

「初垂れ雫」(うぶたれしずく)はその名の通り、もろみを搾る時、初期に垂れてきた雫の上澄みを掬い上げた、米の風味たっぷりの純米上澄み淡にごりである。コクと旨味と程よい酸味のある、まったりとした飲み口の中辛口。香川県観音寺にある川鶴酒造(1891年創業)が醸した「地酒マイスター瀬金醸造認証酒」で、契約栽培棚田米山田錦を100%使用(65%精米)。
肴は枝豆と鰹のたたき。酒も肴も北千住「ザ・プライス」で購入。

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富士錦(静岡)

しぼりたて原酒
720ml/1018円

初めて飲む酒なので何とも言えないが、元々こうした味わいなのか、或いは流通過程で何かあったのか、喉を通る前後に甘酒の様な米麹臭が鼻腔に残る。慣れてくるに連れてそれも一つの個性と感じられるが、少々変わった味という印象が残った。飲み口そのものは、アルコール度数が高い原酒の割にはスッキリとした中辛口。
蔵元は元禄年間創業の富士桜酒造。自然の宝庫・柚野(ゆの)の里で約300年にわたり、富士山の伏流水で酒造りを行う老舗である。肴はスーパーで40%OFFの刺身6点盛り(鮪赤身・中トロ・帆立・イナダ・鰹・サーモン)とにぎり鮨。

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まんさくの花(秋田)

杜氏直詰純米吟醸生原酒
720ml/1365円

いかにも気の利いた酒屋の棚に置かれていそうな「杜氏直詰」の四合瓶が、北千住「食遊館」の日本酒売場に何気なく並んでいたので、思わず買ってしまった。
蔵人栽培米の酒造好適米「吟の精」を55%精白し、長期低温発酵による吟醸仕込みで醸した後、約3ヵ月間蔵の氷温庫で熟成させた純米吟醸の生原酒。±0度で酸度は1.7。ジューシーな米の旨味とまろやかな酸が心地良く、後味のキレも良い旨辛口タイプである。肴は同じく「食遊館」閉店間際の半額にぎり鮨。

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出雲誉(島根)

上撰DAIGOラベル
300ml/400円

「出雲誉」の蔵元竹下本店は、薩長同盟が締結された1866年に創業した老舗で、12代目当主が竹下登元総理であることは衆知の通り。そして“ウィッシュ”の DAIGOが竹下氏の孫であることも有名な事実であるが、彼の決めポーズをあしらったDAIGOラベルが、同蔵から県内限定で販売されていたので、家人が仕事で島根へ出張した際お土産に買って来てくれた。
どちらかと言えば甘口の口当たりで、クセがなく膨らみがあってまろやかな味わいの上撰。燗にすると一際柔らかみが増す。肴はお刺身(中トロ・鯛・イサキ・サーモン)。

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庭のうぐいす(福岡)

辛口「鶯辛」
1800ml/2100円

阪急六甲「粋酔」の新ラインナップ。原料の一部に等級検査で「規格外」となった山田錦を使用しているため、本醸造クラスの造りでありながら特定名称酒を名乗れず、その代わりにリーズナブルな価格で提供されている。スッキリとライトな旨味を持つ淡麗辛口タイプだが、マスターによれば「前日口開けした時よりも味が乗っている」とのこと。蔵元は久留米市の北野天満宮から徒歩1分、参道沿いにある山口酒造場。1832年から酒造りを続ける老舗蔵だ。
肴は出前のにぎり鮨。

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六歌仙(山形)

五段仕込純米酒・元禄の詩
1800ml/2310円

「雪化粧」という酒米を使って五段仕込みで醸した濃醇甘口-12の純米酒。糖類添加のベタッとした輩とは全く異なる上品でまろやかな米の甘味が楽しめる。料理と合わせるというよりは食前酒的な感覚で楽しむのがベストかも。蔵元は昭和60年に5軒の蔵元が結合して村山市に誕生した六歌仙酒造。肴は前菜四種盛(大根、山芋、もずく、胡瓜)と味噌玉子(卵黄を味噌に漬け込んだ酒肴)、ポテトサラダ、鮎の山椒煮など。ハンター坂から路地を西に入った「うえ山」にて。

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妙の華(三重)

山田錦90%山廃純米無濾過あらばしり生
1800ml/2580円

「るみ子の酒」でおなじみ伊賀の森喜酒造場が、山田錦を10%しか削らず、山廃仕込みで造った無濾過の純米酒。米を削らない分旨味と酸味がしっかりと残った (酸度2.4)、骨太な味わいに仕上がっている。「さくら亭」の店主に頼んで半分を冷やしたまま、もう半分をぬる燗にしてもらったが、温めても殊更酸味が強まる訳でもなく、意外にするすると呑める。但し連れのワイン好きは「酸が…」と顔をしかめていた。
肴は手羽先の香味揚げ、上ミノ唐揚げ、筍の明太子焼、締めはいつもの台湾風焼そば。

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賀茂金秀(広島)

130雄町純米生
1800ml/2835円

東広島の金光酒造が創業130周年を記念して、県産の雄町を100%使って醸した限定の純米酒。「賀茂金秀」は2003年から立ち上げた新ブランドで、限られた酒販店との直取引で販売されている。ほんのりと南洋果実系の香りが立ち上り、口に含むと上品な中にもしっかりとしたコシの強さが感じられる。
肴は水茄子のゼリー寄せ玉子豆腐重ね、ポテトサラダ、銀鱈西京焼。久々に旧友と共に訪れた三宮「味工房・さくら亭」にて。

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千寿白拍子(静岡)

山廃純米
720ml/1260円

兵庫県産山田錦を100%使用し、蔵内の井戸より湧き出る名水・天竜川伏流地下水で醸した山廃仕込の純米酒。いかにも濃醇そうな琥珀色で、飲み口自体はまろやかで少し甘い口当たりだが、間もなくどっしりとしたコクと旨味が口の中に広がり、喉越しもズシッと力強い。熱めに燗を付けても味のバランスが崩れず、まろやかさがより引き立つイメージ。蔵元は磐田市の千寿酒造。明治35年の創業で、「千寿白拍子」の酒銘は源平の世に当代一の白拍子(舞姫)といわれた千寿が、地元に残した悲しい恋物語に由来する。
肴は1日目が鮪の刺身と蛍烏賊、2日目が豚しゃぶ。

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すずろ(山形)

普通酒しぼりたて
720ml/726円

「白鹿」でおなじみ灘・西宮郷、辰馬本家の季節限定商品。とりたてて特徴もクセもなく、搾りたて独特の米の香りや爽やかなフレッシュ感もさほど感じられないが、まあそれなりに飲みやすく、何と言っても四合瓶でこの値段なので、コストパフォーマンスは悪くはない。ちなみに「すずろ」とはそぞろの古語で、心のおもむくままに物事をするさまの意味。
肴は刺身の盛り合わせ(鮪・鰺・サーモン・帆立・鰹)。

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初孫(山形)

生もと純米吟醸・旬香
720ml/1349円

「旬香」(しゅんか)は搾ったままの生もと造りの純米吟醸を氷温貯蔵し、新鮮な風味を生かして瓶詰めした出羽燦々100%(精米歩合55%)の季節限定品。器に注ぐと吟醸酒らしい華やかで品の良い上立ち香が鼻腔をくすぐり、口に含むと爽やかな酸味と甘味がバランス良く広がり、その後を生もと造りならではのしっかりとした旨味が追いかけてくる。後味もさっぱりしているため、食中酒にも最適。
肴は食遊館で半額調達した鰹と天然鰤の刺身。

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瓢太閤(徳島)

純米酒
270ml/399円

「瓢太閤」(ひさごたいこう)は日本生粋地酒生産者協議会プロデュースによる、「全量単一米純米酒」小瓶ラインナップの一つ。原料米には徳島県産日本晴を 100%使用している。ラベルにもある通り、素朴な中に、きりっとした味わいのある骨太で辛口の純米酒。燗を付けると一際柔らかさと膨らみを増す。
蔵元は日新酒類傘下にある阿波市の太閤酒造場。安政4年(1857)創業の老舗で、鑑評会金賞の常連でもある。肴は穴子の蒲焼缶。

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西の関(大分)

手造り純米酒
720ml/1197円

約4年と8ヶ月ぶりに飲む「西の関」。米は広島県産の八反錦と大分県産ヒノヒカリをそれぞれ60%磨いている。柔らかい口当たりながら、どっしりとしたコクがあって、ほのかな甘味と上品な旨味が口の中に広がる。後味もくどくなく程良い余韻。冷やでも燗でもバランスの良い酒だが、特に燗を付けるとなめらかさと膨らみを増す。
千住の食遊館にて購入。肴はにぎり鮨、鮭のお造り、卯の花。

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賀茂鶴(広島)

純米
300ml/398円

会議で遅くなり、「粋酔」の開店時間に間に合わなかったので、おつまみと共に阪急六甲のOASISで購入。すっきりとしてクセがなく、ぐいぐいと飲めるバランスの良い中辛口タイプ。自己主張が少ない味なので、スーパーの半額惣菜さえもおいしく感じる。肴はキビナゴの唐揚げ、牡蠣フライ、ポテトサラダ。

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琵琶の長寿(滋賀)

純米生原酒
1800ml/2700円

4月から東京の大学に通い始めた息子と、初めて千住「酒屋の酒場」へ。

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北秋田(秋田)

大吟醸
720ml/970円

兵庫県産山田錦を100%使っていながら(精米歩合50%)、四合瓶で1000円を切る大吟醸ということで、つい気になって話のタネに購入。正直さほど期待せずに飲んでみたが、意外に上品な味と香りを持ち、そこそこ大吟醸らしい格も感じられる。もっと値が張る割に大して旨くない酒を思えば遥かに上出来。蔵元は昭和19年創業、「雪の十和田」「北鹿雪中貯蔵」などで知られる大館市の北鹿酒造。平成に入って10度以上も金賞を獲得している蔵だけに、安価でも侮れない。肴は食遊館で買ったにぎり鮨。

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秀緑(茨城)

山廃本醸造辛口
720ml/945円

生もと酒母と吟醸酵母(9号酵母)を組み合わせたことによって、豊潤な含み香としっかりとしたキレ味を持たせた辛口の本醸造。ブラインドで飲めば純米酒と思ってしまいそうな、どっしりとしたコクを感じる。山廃造りだけあって燗にすると膨らみが出て、一際存在感が増してくる。原料米は地元産の美山錦(65%精米)。
蔵元は板東市の大塚酒造。平成8年に現代名工を受賞した南部杜氏の高桑育氏が醸す。肴は閉店間際の北千住「食遊館」で買った半額にぎり鮨と鮪の造り。

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出羽ノ雪(山形)

生もと純米
720ml/1000円

先頃飲んだ「信濃錦」同様、日本名門酒会がプロデュースした四合1000円「ウチ飲み純米酒」シリーズの一つ。原料米は「美山錦」と「はえぬき」。吟醸酒とは一味違う香りの華やかさと、若々しい口当たりが特長。スッキリした中にも米の旨みが広がる。ぬる燗にすると味と香りに一層膨らみが出るのは、やはり生もとならでは。
蔵元は米どころ庄内・鶴岡にある渡會本店。元和年間(1616〜1623)の創業というから、約400年の歴史を持つ老舗である。肴はスーパーで買ったにぎり鮨とお造り(カンパチ・鮭)。

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五橋・無垢之酒(山口)

純米吟醸無濾過生原酒あらばしり
1800ml/3045円

日本名門酒会による毎年恒例の企画商品。小寒から立春までの時期に造られた純米吟醸のあらばしりを、無濾過無調整の生原酒で瓶詰めしたもの。今季は10蔵がラインナップされており、今回飲んだのは岩国の地酒「五橋」酒井酒造のもの。トラタン村産の山田錦を原料米に使用(55%精米)。9号酵母を使ったオーソドックスな純米吟醸で、豊かな米の風味を持ちながらもすっきり感があり、全体のバランスも良く後味も心地良い。
久々の「酒屋の酒場」にて。肴はほうれん草のお浸し、関鰺の刺身、鰻の肝焼、厚揚げ。

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熊川一番地(東京)

純米
300ml/500円

文久3年(1863)創業、「多満自慢」で知られる石川酒造のサブブランド。同蔵の所在地が福生(ふっさ)市熊川一番地にあることから付けられた銘柄である。春にも関わらずかなり肌寒い夜だったので、一本丸ごとぬる燗にして飲む。口当たりはやや甘めでしっかりとしたボディのある純米酒。原料米は日本晴 (60%精米)。
宿場通りのセブンイレブンで購入。肴は焼きししゃもにマヨネーズを付けて。

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浜福鶴(兵庫)

大吟醸備前雄町
720ml/928円

北千住「ザ・プライス」の酒売場で思いがけず灘の「浜福鶴」に遭遇。全量備前雄町使用の大吟醸(精米歩合50%)で1000円を切る価格は驚きだが、「浜福鶴」の造りなら外れはあるまいと思い即購入した。“酒米の元祖”と言われる雄町米の中でも、岡山県備前地区のものは品質の高さで知られている。
お造り(鮪・鰺・鮭・鰹ほか)とにぎり鮨、そして白子ポン酢を肴に早速封を開ける。酒器に注ぐと大吟醸らしい華やかな香りが立ち上り、口に含むとスッキリとした中に、ふくよかな旨味が広がる。キレイな味わいの大吟醸。

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志比(福井)

純米しぼりたて生貯蔵酒
300ml/398円

出荷前に一度火入れした生貯蔵なので、搾りたて独特のフレッシュ感は少ないが、スッキリとした中に旨味とコクのある辛口タイプ。
蔵元は「白龍」で知られる吉田酒造。創業は文化3年(1806)で、自社栽培米を霊峰“白山”の麓から湧き出る伏流水で仕込む。「志比」は、蔵元のある永平寺町周辺がかつて「志比庄(しひのしょう)」といわれ、現在もその地名が残っていることにちなんで、「地元の人に長く愛される酒を造りたい」と開発した銘柄。阪急六甲「OASIS」にて購入。肴は鰻の蒲焼、〆鯖。

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信濃錦(長野)

かかし純米酒
720ml/1000円

日本名門酒会がプロデュースした四合1000円「ウチ飲み純米酒」シリーズの一つ。農薬の使用を極力控え、地元で契約栽培された美山錦を使用(精米歩合 70%)。米の豊醇な旨味と酸味のバランスが取れたコクのある純米酒。燗にするとよりバランスの良さが際立つ。蔵元は伊那市にある宮島酒店。明治44年 (1911)に創業、昭和42年に日本で初めて防腐剤を使わない酒造りを発明して特許を取得。昭和57年には原料米を全て地元産の美山錦に切り替え、平成 3年からは全てを特定名称酒に、平成18年からは全ての仕込みを純米醸造酒としたチャレンジングな蔵である。
肴はおでん、蛍烏賊の寒風干し、玉子焼。

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七冠馬(島根)

特別純米
180ml/360円

日本名門酒会が企画した五寸瓶(高さ約15cm)シリーズの一つ。蔵元の簸上(ひかみ)清酒合名会社はシンボリ牧場と縁戚関係にあり、「七冠馬」は名馬シンボリルドルフにちなんで付けられた銘柄である。原料米には五百万石と改良雄町を使用(各55%精米)、骨太ながら柔らかく穏やかな口当たりを持つ、クセのない辛口タイプ。
肴は鶏刺身四種盛、焼鳥色々(背肝・ハツ・玉ひも・せせり・つくね・肝・手羽先・皮)、厚揚げ。三宮「とり裕KURA」にて。

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伏見男山(宮城)

端麗旨口純米酒
270ml/398円

「ザ・プライス」の棚に並ぶ「全量単一米」小瓶シリーズの一つ。「伏見男山」という銘柄ではあるが、京都ではなく宮城・気仙沼の蔵元男山本店(1912年創業) の酒。創業者が京都・伏見の岩清水八幡宮(男山八幡宮)から製造免許を取った事が銘柄の由来となっている。原料米は全量宮城県産ササニシキで60%磨いている。酸味と旨味のバランスが程良く取れた、純米酒らしい純米酒。常温でも燗を付けてもさほど味わいに差はない。
肴はサーモンの刺身、牡蠣フライ、にぎり鮨。

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明鏡止水 垂氷(長野)

特別純米槽しぼり
1800ml/2520円

「粋酔」新ラインナップ第7弾。「垂氷(たるひ)」とはツララのこと。年間100石限定の純米槽しぼりで、山田錦を60%磨き、蓼科山系の伏流水と蔵内培養した酵母で醸している。穏やかな香りと、軽やかな口当たり、そして透明感のある綺麗で上品な味わいを持ち、後味もスッキリ。「明鏡止水」のイメージに相応しい酒である。
蔵元は元禄2年(1689)創業の大澤酒造。肴は自家製蛍烏賊の塩辛、鮪と山芋千切りの和え物大蒜醤油卵黄乗せ。

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竹泉(兵庫)

特別純米無濾過生原酒
1800ml/2730円

「粋酔」新ラインナップ第6弾。但馬産の五百万石を60%磨いて、蔵付き酵母で醸した純米の無濾過生原酒。口に含むやふわっと豊かな米の風味が広がり、飲み進める毎に旨味が深まってくる。ボディの効いた濃醇さが特徴で、無濾過の生にしては全体にキリッと締まった中辛口。蔵元は朝来市にある田治米(たじめ)酒造。小さい蔵ながら三百年を超える歴史を持ち、当主は十九代目とのこと。
肴は秋刀魚の西京焼、烏賊の塩辛、卵黄の大蒜醤油漬。

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四季桜 貴酒(栃木)

特別本醸造生酒
720ml/1050円

豊かな米の香りと風味が楽しめる搾りたての本醸造生酒。フレッシュな口当たりの後、濃醇な旨味が口中に広がる。後味も意外とスッキリ。蔵元は明治4年 (1871)創業の宇都宮酒造。昭和47年からは自作田で「五百万石」造りを手がけ、平成3年より16年までJAL国際線ファーストクラス搭載酒として採用された。インターナショナルワインチャレンジ(IWC)の新設SAKE部門で金賞を受賞するなど、積極的に海外にも展開している蔵である。
北千住「食品館」で購入。肴は自室で鰯つくねと鶏肉の一人鍋。

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宮水の郷(兵庫)

生もと特別純米酒
1800ml/2400円

「粋酔」の新ラインナップ第5弾。伊勢神宮の御料酒として知られる灘の銘酒「白鷹」(1862年創業)が、宮水地帯に位置する西宮市内の会員酒販店だけに限定販売している銘柄。兵庫県美嚢地区の棚田で作られる特上級の山田錦を100%使用し、生もと造りで仕込んでいる。味は灘の「男酒」そのものと言える濃醇辛口タイプで、燗を付けると一際膨らみが出て旨味が立ってくる。

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雪の茅舎(秋田)

純米吟醸
1800ml/2940円

「粋酔」でのニューラインナップ第4弾。今年の「dancyu」日本酒特集号にも大きく取り上げられている。上品な上立ち香とふくよかな旨味、すっきりとした後味を持つ純米吟醸。蔵人自身が栽培した秋田酒こまちを50%精米し、自家培養酵母で仕込む。
蔵元は明治35年(1902)創業、由利本荘市にある齋彌酒造店。発酵中のもろみに櫂入れをしないという独自の酒造りを展開しており、全国新酒鑑評会において、平成に入って11回の金賞受賞は秋田県1位である。
肴はうるめ鰯と生牡蠣、牡蠣フライ。

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香住鶴(兵庫)

生もと本醸造
1800ml/1890円

「粋酔」での新ラインナップ第3弾。キレの良さを特徴とする生もと仕込の本醸造。+5の辛口タイプで、生もとにしては意外に素直な飲み口で軽快さもあるので、様々な料理に合わせやすい。常温でも燗でもOK。どちらかと言えばぬる目がオススメ。
蔵元は伝統の生もと造りにこだわる香住鶴(株)。但馬地方で最も歴史のある蔵で、創業は享保10年(1725)。初代の屋号は「福智屋」で、大正末期に地名の香住にめでたい鶴を加えた現在の銘柄になった。肴はツバスの造り、目刺し。

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玉川(京都)

山廃純米あらばしり
720ml/1250円

前回に続く「粋酔」での新ラインナップ地酒2杯目。北錦を66%精米し、自社蔵付き酵母と城山の湧き水を使って醸した、アルコール17-18度の濃厚で落ち着いた口当たりの山廃純米あらばしりである。初日は常温で頂いたが、次の晩にぬる燗で戴くとさらに旨味が感じられた。
蔵元は天保13年(1842)創業、日本海に面した丹後市久美浜町の木下酒造。「梅乃宿」で修行を積んだ英国人フィリップ・ハーパー氏が平成19年度より杜氏を務め、次年度にはさっそく全国新酒鑑評会で金賞に輝いている。肴は、濃厚な山廃と相性抜群のうるめ鰯。

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雁木(山口)

純米無濾過生原酒槽出あらばしり
1800ml/2782円

阪急六甲の立呑「粋酔」で、「2月から地酒を置きたいがお奨めは?」とマスターに聞かれ、昨年11月の「日本酒フェスティバル」で一緒に呑んだ「雁木」を推薦。早速今津の酒屋で入手し置き始めてくれた。これでまた通う楽しみが増えたというものだ。
今回呑んだ純米無濾過生原酒のあらばしりは、年に一度(毎年2月に)発売されるおりがらみタイプの限定酒。凝縮された旨味、力強い味わい、程良い吟醸香。そして味のふくらみ。コストパフォーマンスは抜群である。肴は鯛のカクテルソース和え。

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嘉泉(東京)

特別本醸造
300ml/450円

酒造好適米(種類は不明)を60%まで精米し、吟醸酵母を使用した特別本醸造酒。ふくらみがあってしっかりとした中辛口タイプ。蔵元は「田むら」と同じ東京都福生市の田村酒造場。南部杜氏に厳しく育てられた地元出身の社員で酒造りを営んでいる。「嘉泉」の名は九代目勘次郎が敷地内で酒造りに最適な井戸を掘り当てた際、この水を「よろこぶべき泉」として讃え、酒銘にしたとのこと。脇に「まぼろしの酒」とあるが、セブンイレブンで買える…。
肴は「食品館」で買った鮨と鶏の竜田揚げ。

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あら玉(山形)

純米吟醸
300ml/525円

米・水・酵母・麹・人の全てが山形づくしの純米吟醸。山形県オリジナルの酒米「出羽燦々」を50%磨いて、万年雪を頂く月山の伏流水で仕込む。日本酒度+3、酸度1.5のスッキリとした中に旨味とコクのある、柔らかな口当たりの中辛口。蔵元は寛政9年(1797)創業の和田酒造。過去20年で12回の金賞受賞を誇る実力蔵である。
北千住「食品館」にて購入。肴はふぐ刺。

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野火止(埼玉)

純米吟醸無濾過生原酒
720ml/1260円

新聞紙に包まれたいかにも無骨な佇まいで、北千住駅前の食品館1Fの酒売場に並んでいた。「野火止」とは聞いたことのない変な名前の銘柄だなあと想っていたら、「野火止用水開通350周年記念」として生まれた清酒らしい。地元米「朝の光」を新座の深井戸水で醸した無濾過の純米吟醸生原酒で、豊潤な米の風味とどっしりとコクのある味わいが特徴。蔵元は関東三大梅林にちなんだ「越生梅林」を主銘柄とする入間郡越生町の佐藤酒造店(創業1844年)。肴は食品館で買ったにぎり鮨とかんぱちの刺身。

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久比岐(新潟)

しぼりたて無濾過生原酒
300ml/560円

コンビニチェーンのミニストップが、2005年から新潟の蔵元・頚城酒造と共同開発しているオリジナル日本酒の「久比岐」シリーズ。今回は「しぼりたて無濾過生原酒」である。米は契約栽培の八反錦を使用。無濾過の生原酒にしては甘味の少ない、比較的スッキリと切れ味のある辛口タイプの搾りたてである。なお、一部のミニストップ社員も原料米栽培の農作業や酒造り作業に参加しており、売上の一部は同地域で行われる水源環境保全活動に寄付される。
肴は同僚からお土産にもらった雲丹の一夜漬けに味付海苔を添えて。

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陸奥八仙(青森)

純米大吟醸・華想い
1800ml/3150円

青森県産で開発に15年かけたという吟醸酒造好適米「華想い」を50%精米し、八戸の名水「蟹沢の清水」を使用したお手頃価格の純米大吟醸。口に広がる上品な含み香と、膨らみのあるまろやかな味わい、そして切れ味と共に程良い余韻のある後味は食中酒にも最適である。
肴はほうれん草の胡麻和え、タットリ、鰻の肝焼、縞鯵の造り。「酒屋の酒場」にて。

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村祐(新潟)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/2940円

新橋の立呑み「魚金ほんよこ店」にて。いつもは判で押した様に「尾瀬の雪解け」特別本醸造しか飲まないが、この日は親しいお客様の接待ということで、ほんの少しだけ奮発してみた。品の良い米の甘味と共に、無濾過生らしい甘酸っぱい風味が交わる個性的な味わい。後味も重くないので、原酒ながら食中酒にも仕える。
肴は、一人呑みの時には量が多すぎて注文できない刺身六点盛(カワハギ・〆鯖・生蛸・鰤・平貝・鰺)、焼き白子、肉豆腐、柚大根。

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萬歳楽(石川)

カップ酒「匠」山廃普通酒
200ml/203円

山廃仕込のカップ酒。普通酒ではあるが五百万石とあけぼのをそれぞれ70%精米している。切れ味の良い辛口タイプだが、その辺のワンカップとはコクと旨味が違う。これで定価203円は安いが、三宮の焼鳥店「とり裕」では750円でこれが出て来た。定価を知ってしまうと微妙に複雑な心境ではある。肴は鶏刺し、焼鳥(皮・肝・背肝・手羽先・玉ひも・ネック)と厚揚げ。
蔵元の小堀酒造店は享保年間(1716-1735)の創業。「萬歳楽」の商標は、12代目小堀甚九郎が世阿弥元清作の謡曲「高砂」の一節「千秋楽は民を撫で萬歳楽は命を延ぶ」から取ったもの。

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玉乃光(京都)

しぼりたて純米吟醸
720ml/1365円

20 代の頃、亡き恩師とよく通った梅田の「玉乃光酒蔵」へ家人と訪れる。店の作りはすっかり変わったが、酒肴の値段はさほど変わっていないのがうれしい。季節柄ちょうど限定品のしぼりたて純米吟醸の原酒が出ていたので注文。フレッシュな口当たりで、米の風味がしっかりと感じられるどっしりとした味わいである。原料米は滋賀・伊吹山麓で有機栽培された美山錦(60%精米)を使用。
肴は鰯の明太子焼、鯛の兜焼、湯豆腐、鶏の手羽焼、出汁巻。

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真澄(長野)

純米酒奥伝寒造り
720ml/1260円

麹米に地元産のひとごこち、掛米に同じく県産の美山錦を使用。自社精米で60%まで磨き、真澄オリジナルの七号酵母で醸している。「ご飯を食べているような」純米酒を目指しているだけあって、米の味わいがふくよかで濃厚な、正統派の落ちついた純米酒。バランスが良いせいか、常温でも上燗をつけても大きく印象を変えることはない。インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2009で「推奨」を受賞。四合瓶では珍しく蓋がコルク栓タイプである。セブンイレブンで購入。肴は頂き物の雲丹一夜漬と白菜漬。

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本洲一(広島)

しぼりたて純米吟醸
1800ml/2800円

広島の酒造好適米『千本錦』を60%精米し、広島酵母で仕込んだ純米吟醸の無濾過生原酒。吟醸酒らしい華やかな含み香と、搾りたてならではのピリッとした舌触り、濃厚でコシのある力強い飲み口が特徴である。蔵元は大正5年創業の梅田酒造場。地元の杜氏が地元の米を使い、蔵の裏手にある岩滝山の伏流水で仕込む。
前回と同じ「酒屋の酒場」の続き。肴は殻付き焼帆立貝、関鰺の刺身、北寄貝サラダ、鰻の肝焼。当夜はさらに「道灌」を戴いたので、肴六品と酒三合で合計3520円。

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新政(秋田)

六號特別純米酒しぼりたて生原酒
1800ml/2790円

軽やかでしなやかな口当たりの後に、芳醇で柔らかな米の含み香がふわっと口の中に広がり、後味はスッと綺麗に切れる感じ。全体に柔らかい味わいながら一本芯の通った、溌剌としたフレッシュなしぼりたて生原酒である。原料米は美山錦と吟の精。ちなみに新政で使用している「六號酵母」は、平成16年に発見された昭和初期の原株から、特に優秀な特性を持つ酵母を培養・選抜し、平成19年に「六號改」と名付け実用化したもの。
肴はタットリ(韓国風鶏肉と野菜のピリ辛煮込み)と煮魚。北千住「酒屋の酒場」にて。

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田むら(東京)

純米吟醸
1800ml/2790円

岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を55%まで精米し、低温長期醪で醸造。手間のかかる袋取りと瓶燗火入れを採用した特別限定の純米吟醸酒。上品な香りと滑らかな口当たりを持つ、バランスの取れた佳酒である。蔵元は東京都福生市で文政5年(1822)より酒造業を営む田村酒造。主銘柄は「嘉泉(かせん)」で、「田むら」は2004年に立ち上げた販売店限定流通の銘柄である。
肴はお通しの雑煮、地鶏のつなぎ(串焼)、ぽんじり、チキン南蛮。新橋5丁目「海で魚を食べる鳥」にて。

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神渡(長野)

純米酒
270ml/398円

「神渡」と書いて「みわたり」と読む。長野県産米ひとごとち(新・美山錦)を65%精米して醸した、辛口タイプの淡麗純米酒。飲み口こそスッキリと軽いが確かな旨味を感じさせる。蔵元は諏訪湖畔の岡谷市にある(株)豊島屋。信州の米、信州の水、信州の人(諏訪杜氏)によって酒造りを行っている蔵である。
肴はあんこうの肝と鰹のたたき。

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笹緑(徳島)

純米酒
1800ml/????円

他家へのお歳暮が回り回って我が家へ。徳島県は三好市にある矢川酒造(1855年創業)の「笹緑」詰合せ2本セット。場所を取って困る…と嘆く下戸の知人の嘆きに、家内が素早く反応してくれたお陰である。無論酒達にとっても、我が家に笑顔で迎えられた方がうれしいに違いない。
中味はと言えば、取り立ててクセと特徴のない、極めてストレートな辛口純米酒と本醸造だったが、正月のおせちやオードブルを肴に親父と二人、ひれ酒などしながら二升を4日で空けてしまった。

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じょっぱり(青森)

純米酒
720ml/1121円

新橋駅のスーパー「けいきゅう」にて、箱入りのちゃんとした商品なのに796円の特価で購入。ラッキーである。「じょっぱり」は津軽弁で頑固者のこと。酒米むつほまれを65%精米した淡麗な辛口タイプ。蔵元は弘前の六花(ろっか)酒造。昭和48年に三社が合併してできた蔵で、雪の結晶に現れる幻想的な六角形の花のイメージにちなみ、当時の弘前市長が命名したとのこと。

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手取川(石川)

本醸造無濾過生原酒しぼりたて
1800ml/2250円

平成20年に石川県初の酒造好適米として認定された「石川門」を麹米に、そして五百万石を掛米に使用。新酒ならではの爽やかな香りと豊かな米の旨味がうれしい、コストパフォーマンス抜群の搾りたて生原酒。奥行きがあって優しい甘味と程良い酸味のバランスがなかなか。
開店と同時に満席の千住「酒屋の酒場」にて。ボリュームたっぷりの大根煮、鱈の白子おろし、鰻の肝焼、〆鯖、ゲソ刺と共に。ちなみに2杯目は「繁桝」(槽しぼり生々)、3杯目は「春霞」(特別純米無濾過生原酒)。無濾過生3合と肴五品で計3210円也。

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澤乃井 秋あがり(東京)

熟成純米酒
720ml/1103円

寒中に搾ってから蔵でじっくり寝かせ、“秋あがり”する時期に蔵出しした熟成純米酒。器に注ぐとうっすら琥珀色。いかにもぬる燗にすると旨味が膨らみそうな佇まいをしており、実際その通りであった。「千社札」をモチーフに「奥多摩の秋」を木版画的に表現したラベルが、なかなか風情があってよろしい。
宿場町通りのセブンイレブンにて購入。肴はスーパーで買った刺身盛(鮪・帆立貝柱・鮭・カンパチ)と焼鳥セット。

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[2009年12月30日] この日の感想・書評へ→

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初緑(岐阜)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/3045円

神楽坂「てしごとや霽月」の続き。メイン料理の「地鶏団子鍋」を肴に締めの一杯。兵庫県産の山田錦を50%精米し、総米700kgの小仕込を行った無濾過生原酒。上品でフルーティな上立ち香、豊かな米の風味、まろやかで膨らみのある味わいが特徴である。
蔵元の高木酒造は、「奥飛騨」の銘柄で下呂市にて酒造りを行っている老舗蔵で、創業は享保五年(1720)。「初緑」は江戸後期天保年間に、尾張の殿様に命名された銘柄を平成19醸造年度から蘇らせたもの。

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羽根屋(富山)

純米中汲み原酒
1800ml/2730円

日頃お世話になっているお客様をお招きしての、ささやかな年末の宴席。同世代の男3名による楽しいひと時を彩ったのが、富山市にある富美菊酒造(大正5年創業)の限定流通銘柄「羽根屋」。越中産の五百万石を小袋に入れて限定吸水で手洗いし、立山の伏流水を仕込水に、長期低温発酵させた純米原酒。もろみを搾る際、中心に垂れる雫部分だけを汲み出している。米の風味がふわっと広がり、キレの良さとコクのある味わいが両立。料理を程良く引き立てる。
肴はサラダ、刺身盛(鯛・烏賊・鮪・平目・〆鯖)、鰤の西京焼。神楽坂「てしごとや霽月」にて。

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東光(山形)

吟醸
720ml/930円

慶長2年(1597)創業の蔵元、小嶋総本店は、「天地人」でおなじみ米沢藩上杉家の御用酒屋。江戸時代頻繁に「禁酒令」が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋の一つとされる(当時米は貴重品で、飢饉のたび禁酒令が出されていた)。
千円を切る売価で某スーパーの売場に並んでいたため、正直なところ余り期待せずに購入したが、やはり日本酒というものは値段を基準にしてはいけない。山形酵母を使った程良く華やかで、後味にコクのある結構辛口タイプの吟醸であった。頂き物の牡蠣の佃煮と共に。

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能代(秋田)

吟醸
1800ml/3150円

取材の後、駅前で散髪して気分も軽やかに「酒屋の酒場」へ。唯一つだけ空いていた奥のカウンターへ何とか潜り込み、親父さんとうだうだ話しながら飲む。一杯目は昨年載せた「陸奥八仙」の槽酒無濾過生だったので、ここでは二杯目の喜久水「能代」だけをピックアップ。口に含んだ瞬間吟醸香と共に微かな熟成香が広がるが、喉越しは意外に軽やか。バランスが良くスッキリと何杯でも飲れる辛口。
肴は〆鯖、北寄貝サラダ、鮭の粕焼、ほうれん草の胡麻和え、きんぴら。

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まなぐ凧(秋田)

純米酒
720ml/812円

秋田は湯沢市の美酒「爛漫」の純米酒用ブランド。麹米に美山錦(65%精米)、掛米にあきたこまち(70%)を使用。ラベルの凧絵は、般若面を図案化し、目 (まなこ)が特徴の湯沢まなぐ凧。蔵元は大正11年創業の秋田銘醸(株)。可もなく不可もなし、といったごくごく普通の辛口酒だが、熱燗にすると、純米なのになぜかベタッとした甘味が感じられた…。
千住の「THE PRICE」にてディスカウントの刺身や寿司などと共に購入。

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稲生(青森)

特別純米
720ml/1300円

千住「酒屋の酒場」のすぐ近くにある成田酒店で、居並ぶ銘酒を前に20分程熟考した末に購入。この店には2年半近く前にも訪れたことはあったが、ここまで秀逸なラインナップが揃っていたとは知らなんだ。
さてこの「稲生」(いなおい)。十和田市にある鳩正宗(株)の創業当時の銘柄とのこと。青森県産の酒造好適米「華吹雪」を55%精米し、奥入瀬川の伏流水で南部杜氏が仕込んだ酒。口切りすぐの時は「吟醸?」と思わせる香味が口中に広がったが、数日置いて飲んでみると少し落ち着いて、旨味と酸味のバランスが取れた素直な食中酒となっていた。

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雑賀(和歌山)

純米吟醸
1800ml/2730円

千住「酒屋の酒場」での2杯目。上品でふくよかな米の旨味と、コクとキレの調和が取れた奥行きのある味わい。吟醸ながらしっかりとした存在感のある酒なので、濃いめの料理にも負けない。肴は鱈子煮、牛煮込み。
蔵元の九重雑賀は岩出市にある、総石数わずか800石程の小さな蔵。元々明治41年に食酢造りからスタートし、清酒造りを始めたのは昭和9年から。現社長は元プロボクサー、とのこと。

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梅乃宿しぼりたて(奈良)

季づくり無濾過生原酒本醸造
1800ml/2200円

10 月半ばから休業していた千住「酒屋の酒場」が、すぐ西側に移築して11/25に新装開店。暫く原稿書きに追われて足を運べなかったが、ようやく顔を出すことができた。年季の入った旧店舗とはがらりと趣の異なる、今風のこざっぱりした店内。カウンターは収容人数が若干減り、その分テーブルは一卓増えたが、座敷がなくなった。年代物のテレビもお役御免となり、液晶テレビが壁に掛かっている。使い込んだ古いカウンターが懐かしいが、店は綺麗になっても良心価格は変わらない。
さて口切りとなる一杯目は「梅乃宿」のしぼりたて。ほのかな甘味とマイルドな酸味、清々しい香りが記念すべき初飲みにふさわしい。肴は中トロとカンパチの刺盛りと鰻肝焼き、ナムルの三種盛。

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雁木(山口)

純米大吟醸無濾過ゆうなぎ
1800ml/4494円

先頃神戸に戻った際、神戸ベイシェラトンで開かれた「日本酒フェスティバル」(SSI主催)に、立呑「粋酔」のマスターご家族や飲み仲間連中と参加した。持ち込んだ酒肴をつまみながら、「臥龍梅」「梅錦」「開運」「菊姫」etc.居並ぶ銘酒を次々と試飲して歩いたが、三度四度と足繁く通ったのが「雁木」のブースであった。「雁木」は岩国市の八百新酒造が平成12年に立ち上げた純米無濾過の銘柄で、今回はほぼ全品種を出品。純米の生原酒だけは虎ノ門の「鈴傳」で一度飲んだ記憶があるが、風格ある味わいを持つ純米大吟醸を筆頭に、全ての酒質が濃醇な旨味とバランスの良い味わいを持つ。個人的にしばらく注目したい蔵である。

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参乃越州(新潟)

特別純米
1800ml/3034円

25年来の先輩より、「赤坂で飲めへんか〜?」の急なお誘い。こいつはお断りする訳にはいくまい。早々に仕事を切り上げ「新潟の酒処 越州赤坂店」へ。「久保田」でおなじみ朝日酒造の直営店である。まずは生ビール、そして「久保田紅寿」を一杯ずつ飲んだ後、店名と同じ「越州」の特別純米へ。すっきり軽快な中にも膨らみのある中辛口タイプ。酒米は新潟県産「千秋楽」を使用。「越州」には他に純米大吟醸の「禄乃越州」、純米吟醸の「悟乃越州」等がある。
ちなみにその後は郷土料理の「えごねり」や「煮菜」、「栃尾揚げ」、あるいは鮭の酒浸し、お造り等を肴に「久保田千寿」を瓶毎注文し、ひたすら飲み続けた…。

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米のささやき(兵庫)

大吟醸
720ml/3150円

しばらく東京に住むのなら…と、父親の友人に勧められ東京の兵庫県人会に入会。先頃帝国ホテルで開かれた総会に参加した。懇親会の会場には兵庫の物産が数多く並び、蔵元さんも幾つか協賛出展。とりわけ人だかりが絶えなかったのが、「米のささやき」でおなじみ、龍力・本田商店のブースである。
特A地区産の山田錦を麹米40%、掛米50%まで磨き9号酵母で醸した大吟醸は、いかにも「これぞ典型的な上質の大吟醸」という気品ある味わい。ふだんは手を出さない価格帯の酒だが、蔵主直々のお酌に喜んで一献また一献…。ちなみに去る7月に三選されたばかりの井戸敏三兵庫県知事の姿もあったが、余程の酒好きなのだろう、日本酒コーナーの界隈を始終上機嫌で徘徊&談笑されていた。

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淡緑(群馬)

山廃純米吟醸
1800ml/3500円

足立市場「武寿司」で締めの三杯目。源義経と運命を共にした名刀「薄緑」をしのぶと共に、群馬産の酒米「若水」で醸した淡麗で上品な味わいから、「淡緑」(うすみどり)の酒銘が生まれた。蔵元は「群馬泉」の島岡酒造。ラベルに記載はないが、「淡緑」は全て山廃仕込である。さてこの純米吟醸、バナナチップスを思わせる甘やかな含み香が印象的で、山廃特有の酸味とコクは押さえつつも、しっかりとした旨味とふくよかな味わいが醸し出されている。
握りの方も酒盗でひと息付いた後は、穴子、雌かじき、鯛、そして締めは本日二度目の金目鯛(絶品!)。

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鳳凰美田(栃木)

山廃特別純米
1800ml/2940円

足立市場「武寿司」での二杯目。稀少な酒米「愛山」を使い、山廃仕込で造られた特別純米。「山廃っぽくないでしょう」と店主。確かに濃厚ではあるが、生もと系ならではのコシの強さや重さが強調される感じではなく、口の中でふわりと甘い風味が広がる。愛山という米の性質なのだろうか。
蔵元の小林酒造は生産量六百石と規模は小さいが、毎年いろんな米を使って微妙にスペックを変えた酒を出し、今のところいつどれを飲んでも外れがない。
握りの方は平貝、生鯖(江戸前)、ヤリ烏賊、つぶ貝。そしてひと息入れるため酒盗をつまむ。

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満寿泉(富山)

特撰大吟醸
1800ml/3780円

二週間ぶりに足立市場の「武寿司」を再訪。「定番ですが・・・」と一杯目に出されたのがこの満寿泉の特撰大吟醸。「大吟ですがあっさりしてますよ」の言葉通り、あまり香りが強くなく、程良いすっきり感のある味吟醸タイプである。蔵元は明治期後半創業の枡田酒造店。石高の四割近くを吟醸酒で占める。
握りは例によっておまかせ。鰹で始まり、以下縞鯵、青柳、鰺(淡路産)、白子、小鰭、金目鯛で一杯目を終了。

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お福正宗(新潟)

純米無濾過生原酒
720ml/1099円

北千住駅前の食遊館にて購入。この売場の品揃えはなかなか侮れない。
「平成二十一醸造年度新米仕込み初しぼり澱引き前生原酒」のラベルがでかでかと貼ってあり、酒器に注ぐと無濾過の割には透明感がある。飲み口も意外にキリッとした辛口で、通常の無濾過純米原酒と比べてクセは少ない。酒米は65%精米したふさおとめ。肴は宿場通りのスーパーたなかで購入した「おぼろ豆腐」。蔵元は、現在の酒造りの主流である「速醸もと」を初めて世に送り出した長岡市のお福酒造。

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紀伊国屋文左衛門(和歌山)

純米酒
720ml/1200円

ご同業のライター兼プランナーM女史からの頂き物。グラスに注ぐと淡い琥珀色で、呑むとしっかりと熟成した酒ならではの旨味が口に広がる。冷やも旨いが燗にするとさらに膨らみが増して、この酒の良さが引き出される様だ。
蔵元は先頃呑んだばかりの「超・超久」と同じ、和歌山は海南市の中野BC(株)。BCとはバイオケミカル・クリエイション(生化学)の略で、元々は醤油の醸造蔵だったとのこと。現在は酒造の他、健康補助食品や栄養機能食品、化粧品の製造・販売も手がけている。

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霞山(茨城)

純米吟醸無濾過生々
720ml/1500円

足立市場「武寿司」での締め。三杯で打ち止めのはずが、酒肴にカラスミを出されたお陰で思わずもう一杯注文し、出てきたのが「霞山(かざん)」の純米吟醸。無濾過生にしてはキリッとした飲み口だが、やはりこいつも旨味の乗ったタイプ。蔵元の須藤本家は平安末期から続く日本最古の蔵元。海外出荷にも熱心で、ロンドンで行われるInternational Wine Challengeでの受賞歴が裏ラベルに載っていた。
握りも鰺、生牡蠣(軍艦)、小鰭と続き、縞鯵で打ち止め。締めにしじみ汁を所望する。以上全15貫と純米吟醸4種、酒肴2品(酒盗・カラスミ)、に汁碗+お通しで8000円。腹一杯呑んで喰っての贅沢な午餐だったが、築地だと確実に1.5倍はしたな。

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超・超久(和歌山)

純米吟醸平成十六年氷室貯蔵生原酒
1800ml/3024円

足立市場「武寿司」での三杯目。「三年貯蔵ですが老ねた感じはないですよ」と出されたのがこのH16BY「超・超久」純米吟醸生原酒。確かに三年寝かせた熟成酒ながら、それを全く感じさせない透明感ある味わいで、しかも喉越しは柔らかく、前の二杯同様旨味も乗っている。熟成酒の良いとこ取りといった感じ。三杯目にして当方も店主の品揃えのコンセプトが見えて来た気がする。
「氷室(ひむろ)貯蔵」の名は、かつて雪を集めて冷蔵庫代わりに使っていた先人の知恵を受け継ぐ思いで、蔵元である中野BC(この変わった名前については後日)が自社の貯蔵庫を氷室と名付けた事に由来する。
さておまかせ握りは一段落。自家製の酒盗で箸休めをした後は、当方の所望で赤ムツ、黒ムツ、金目鯛、生鯖を頂く。

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栗林酒造第十七号(秋田)

純米吟醸K6一度火入れ
1800ml/2730円

足立市場「武寿司」での二杯目。「先程のと比べてお好みは?」と店主に尋ねられたので、もう少し辛口でお願いしたところ、この「栗林酒造第十七号」が登場した。「K6一度火入れ」とは6号酵母で仕込み、貯蔵前に一度加熱したもの(いわゆる生詰)。第十七号はタンクのNo.で、いかにも限定品といった佇まいだ。一杯目の「美和桜」より中辛でスッキリしているが、きちんと旨味もある。酒の味を愉しみつつも魚を主役に据えるなら、やはりこれ位がちょうど良いかも。蔵元の栗林酒造店は明治7年の創業で、主銘柄は「春霞」。
おまかせ握りの方は、下味を付けた蛤(軍艦)、この店の名物炙りカマス、鱈の白子(軍艦)、ツメではなく軽く炙って塩を振った穴子。

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美和桜(広島)

純米吟醸雄町生原酒
1800ml/3360円

かねてから訪れてみたかった足立市場内の「武寿司」へ。市場内だから鮮度は抜群、おまけに築地より遥かにお手頃ということで、知る人ぞ知る隠れた人気店だ。朝7時から昼の2時迄の営業で、日祝が休みのため、行けるチャンスは土曜のみ。酒の方もハイレベルとの噂なので、寿司も酒も店主のおまかせでお願いすることに。
という訳で一杯目が、この「美和桜」の純米吟醸生原酒。食前酒にふさわしく吟醸香が華やかで芳しいが、味は意外に濃醇で旨味がしっかりと乗っている。店主曰く:「雄町だからね」。そして握りの方は、鰤、鰹、のどぐろの三品から。濃厚な酒の味と良くマッチして、冒頭から酒も魚も大満足のスタートであった。

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常山(福井)

特撰純米酒
720ml/1050円

「常山(じょうざん)」特撰純米は、五百万石を60%精米し、1年以上低温熟成させ、角が取れ旨味・深みを帯びた状態になってから出荷される純米酒。ほのかにバナナチップを思わせる甘い風味と深い旨味が口中に広がる。ぬる燗にすると酸味が解けて、尚のこと美味しさが開かれる感じがする。
福井市にある蔵元の常山(とこやま)酒造合資会社は、文化元年(1804)の創業。南部流の流れを受け継ぐ社員の栗山雅明氏が杜氏を務めている。肴は一日目が豚もつ鍋、二日目がおでん。いずれも手作り。

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日の出加茂川(山形)

手造り純米
270ml/367円

前回、前々回同様にザ・プライスで購入。ここの棚は、ディスカウントストアだからと言って侮れない。山形県産の酒造好適米「出羽燦々」を55%精米した純米酒。酒器に注ぐとほんのり琥珀色で、口に含むと軽く熟成香が広がる。どっしりとしたコクがあり、どちらかと言えば中甘口か。
蔵元の加茂川酒造は寛保元年(1741)の創業。朝日連峰の恵まれた伏流水のもと、13代当主鈴木七四郎氏が自ら杜氏として仕込んでいる。肴は同じくザ・プライスで購入した焼鳥と枝豆。

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麗人(長野)

特別純米酒・ふなくち氷点貯蔵酒
270ml/367円

前回の「福鼓」と全く同じ、ダークブルーの小瓶に入った企画商品。「麗人」は長野県諏訪市の酒で、蔵元の麗人酒造はフランス革命の年でもある寛政元年(1789)創業の老舗。
この特別純米は、諏訪市豊田地区で契約栽培された酒造好適米「ひとごこち」と、霧ヶ峰高原の伏流水を使い、低温でじっくりと醸造。ふなくちにしては口当たりがまろやかで、微かな酸味が特徴の淡麗中辛タイプ。「麗人」の名にふさわしくキレイな飲み口だ。肴は二日に分けて、豆腐と卯の花(初日)、及び食品館 B1で買った鰺の造りとにぎり鮨。

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福鼓(香川)

純米酒五℃低温貯蔵瓶囲い
270ml/367円

「ザ・プライス」北千住店の酒売場に、それぞれ異なる酒銘ながらも全く同じ紺色の小瓶に「全量単一米純米酒」の紅色の札をぶら下げ、同一価格で棚に並んだシリーズの一つ。恐らくイトーヨーカ堂系列か、日本生粋地酒生産者協議会の企画商品か。ラベルには「福」の一文字と鼓のイラストがあしらわれ、片仮名でフクツヅミと書かれてある。酒米には讃岐の「さぬきよいまい」を使用(65%精米)。器に注ぐとほんのり琥珀色で、いかにも野太い感じのしっかりとした辛口純米である。蔵元は全国新酒鑑評会で10回以上の金賞受賞経験のある、香川県観音寺市の川鶴酒造(明治24年創業)。肴はおでん種をぐつぐつ煮込んで作った半お手製のおでん。

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但馬(静岡)

無濾過純米ひやおろし
500ml/1000円

「粋酔」メンバーとの泊まりがけ飲み会の帰りに、城崎の温泉街へ立ち寄る。湯には入らなかったが、海鮮丼など海の幸に舌鼓を打ち、自分へのお土産にこの「但馬」を購入。口当たりこそ無濾過ならではのどっしりとした辛口だが、喉越しは軽やかで真っ直ぐな味わい。
蔵元の此の友酒造は元禄三年(1690)の創業。地元兵庫の米と、但馬と丹波の境にそびえる粟鹿山から流れ出る地下水で醸す。但馬杜氏伝承の技を三百年にわたって地道に守り続ける小さな手造り蔵である。

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開運(静岡)

純米ひやおろし
1800ml/2625円

やはりこの時期はひやおろしである。それもしっかりと味の乗った、ひと夏寝かせた意味がちゃんと感じられるヤツがいい。その点で外れがないのがやっぱり「開運」。口に含んだ時のまろやかさ、甘味と酸味のバランス、喉越しの柔らかさ、後味のキレの良さ、いずれも申し分なしでホッとする。千住「酒屋の酒場」にて。肴は平目の刺身、鰺フライ、カンパチの照焼、北寄貝サラダ。ちなみにこの四品と「開運」、更に「繁桝」「道灌」の純米を呑んでトータル2750円!

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竹泉(兵庫)

大吟醸生酒
300ml/600円

阪急六甲の立呑「粋酔」のマスターご家族及び常連客3名と共に、豊岡市にあるマスターの旧家へ泊まりがけで酒盛。絶品のつみれ鍋と呑んだ「香住鶴ひやおろし」は写真がないので、代わりに夕食後にちびちび呑んだ但馬の地酒「竹泉」の小瓶を。
いかにも大吟醸らしい華やかな香りと、ほんのり甘味を感じるフレッシュな口当たり、濃醇な飲み口が特徴。かつて全日本国際酒類振興会主催で民間最大級規模の「2003全国日本酒コンクール」大吟醸酒部門3位に選ばれこともある。県内産山田錦を100%使用。蔵元は元禄15年(1702)創業の田治米(たじめ)合名会社。

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道(福井)

梵・純米吟醸
1800ml/3150円

「萩の露」特別純米に続く「味工房さくら亭」での三杯目。穏やかな香り、洗練された透明感のある口当たりの中に、芯のしっかりとした旨味とバランスの良さを感じた、最近呑んだ中では出色の、完成度の高い一杯。思わず「この酒はいいねえ〜」と言葉にしながら戴いた。蔵元は「梵」でおなじみの加藤吉平商店。五百万石を50%近く精米し、0度以下で2年以上熟成させている。「日本酒の本道を歩む酒でありたい」という気持ちから「道」と名付けたとのこと。肴は鶏軟骨のカリカリ揚げ。

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山間(新潟)

純米吟醸・T6亀口直詰火入
1800ml/3150円

連休前夜に神戸へ戻り、久々に「味工房さくら亭」へ顔を出す。この店に来ると常に新しい佳酒に出会えるのがうれしい。この「山間(やんま)」も、平成19年秋から登場した知る人ぞ知る赤丸急上昇の旨酒。女性受けしそうな華やぎのある上立ち香が鼻腔をくすぐる。飲み口はフルーティだが、香りの割に切れ味が良く、酸味とほのかな甘味の微妙なバランスが特徴的。蔵元は「越の白鳥」でも知られる上越市の新潟第一酒造。肴は秋刀魚のガーリックオイル焼。

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遊穂(石川)

純米吟醸
1800ml/2750円

炭火焼鳥の店「アヒル」での飲み比べ第三弾。麹米に山田錦、掛米に美山錦を使用(精米歩合55%)。裏ラベルには「微かなナッツの様な風味をお楽しみ頂けます」とあるが、飲み比べた中では一番クセが少なく、喉越しも柔らかくてするすると飲めるタイプ。蔵元は明治 30年創業、石川県鹿島郡にある御祖(みおや)酒造で、6年前まで普通のOLだった女性が当主となっている。
肴は鶏白子串、鶏南蛮串、レバーペーストなど。

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小左衛門(岐阜)

特別純米おりがらみ
1800ml/2600円

炭火焼鳥の店「アヒル」での飲み比べ第二弾。信濃美山錦で仕込んだ特別純米だが、55%まで磨いたこともあってか、飲み口にはほのかな吟醸香が感じられ、口当たりも優しい。また「おりがらみ」といっても、うっすらと霞のように澱が漂っているだけなので、甘味が増幅されることもない。蔵元は元禄15年(1702年)創業の中島醸造。肴はつくね、ハツ、背肝、せせり等の焼物一式。

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風のまま(兵庫)

山廃仕込純米無濾過生原酒
1800ml/2830円

旧友と久々の三宮。初めて入った炭火焼鳥の店「アヒル」で、好きな日本酒三種を900円で自由に飲み比べできるとあり喜んで注文。選んだうちの一つがこの「風のまま」である。
山廃の無濾過にしてはあまりまったりした感じはなく、旨味のある爽快な辛口タイプ。蔵元は淡路島にある都美人酒造。肴は新鮮な鶏の刺身(肝・砂肝・ハツ・赤身・たたき)。

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辯天(山形)

大吟醸・北千住ラベル
300ml/566円

北千住駅前丸井1Fの「食品館」にて購入。キャップには「べんてん」とあるが、ラベルは「北千住」仕様。山形県産の酒米「出羽燦々」を100%使用した、香り高くコクのある味わいの濃醇な大吟醸である。蔵元は「辯天」「酒中楽康(しゅちゅうらくこう)」の銘柄を持つ後藤酒造店。天明8年(1788)創業の、特定名称酒中心に仕込んでいる小さな蔵である。肴は同じ「食品館」で調達した上にぎり(中トロ・雲丹・イクラ・鯛・烏賊・甘海老・帆立貝・蒸し穴子)。

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白瀑(秋田)

純米ひやおろし
1800ml/2100円

同じく千住の「酒屋の酒場」にて。但し前回の続きではなく今回は土曜の夕方。開店前から行列ができていて、入って10分足らずで満員御礼である。
さて赤箔文字がおしゃれなこの「白瀑」純米ひやおろしは、この日の三杯目。膨らみがあって後味のキレも良い、コストパフォーマンスの良い辛口純米酒である。肴は関鰺、金目鯛煮付け、鰻の肝焼き、北寄貝サラダ。蔵元は「ど」「山本」でおなじみ山本合名会社。

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鳥海山おおっにごり(秋田)

純米生酒
1800ml/2525円

引き続き千住の「酒屋の酒場」にて。二杯目に「鳥海山」の純米吟醸を戴いた後、そろそろ帰ろうかと思っていたが、別客のグラスに「おおっにごり」が注がれるのを見て、つい「こちらも!」と手を挙げた。見た目も飲み口も濃厚な濁り酒だが、お味の方は意外にさっぱり中辛口タイプ。追加注文したつくね焼にも良くマッチする。
ちなみにこの後、初めて会った一世代上の隣客お二人と意気投合。「面白い店があるから」と、地元客しか絶対行かないディープな酒場へ拉致され、カラオケで共に歌いまくった。こういう出会いがあるから呑ん兵衛はやめられない。

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繁桝(福岡)

特別純米酒
1800ml/2961円

いつも満席でなかなか一人でも入れない千住「酒屋の酒場」。少し早めに仕事が終わった週末、思い切って満員の店内へ飛び込む。三人連れが先拠する四人掛けテーブルに相席し、ビールで時間を潰すこと20分。ようやくカウンターが空き一杯目に飲んだのがこの「繁桝」特別純米である。山田錦を55%精米した吟醸仕込で、心地よい酸味を帯びたキレの良い辛口ながら、程良く熟成した様なまろやかな味わいも合わせ持つ。蔵元は福岡県八女市の高橋商店(1717年創業)。肴は鰻の肝焼きと箱盛り雲丹。

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北の錦(北海道)

秘蔵純米酒
1800ml/2625円

約5年ぶりの「北の錦」を、約5年半ぶりに訪れた「たかさごや」(札幌南3西4)で飲む。札幌に来ると必ず立ち寄りたくなる店で、店の中央に鎮座する長年使い込まれたカウンターの風情、照明の程良さ、活気ある中にも落ち着きを感じさせる店内の雰囲気、そして何より料理の美味さと酒の品揃えの渋さは、いわゆる東京の名居酒屋と呼ばれる店にひけを取らない水準だと個人的には思う。肴はつぶ貝、銀だら、活け蛸、雲丹豆腐など。

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千歳鶴(北海道)

純米大吟醸
720ml/3200円

札幌にある「千歳鶴酒ミュージアム」試飲カウンターで真っ先に飲んだ酒がこの純米大吟醸。その直後に飲んだ大吟醸と比べると、上立ち香はかなり華やかで味わいにもコクがある。鑑評会出品酒のラインに近い、いわゆる正統派の純米大吟醸である。
ただ裏ラベルの原材料欄を見ても、「北海道産米100%」としか記述がないのが気になる。旨いから別に構わないが、一般的に評価されづらい様な品種を使っているのだろうか?

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吉翔(北海道)

大吟醸
720ml/5250円

久方ぶりの札幌出張。仕事の合間を見て、「千歳鶴」の蔵元直営のミュージアム内にある「すみれ」で濃厚な味噌ラーメンを戴き、地下150mから汲み上げている豊平川の伏流水(仕込水)で口をすすいだ後、試飲カウンターで主な特定名称酒を軒並みテイスティングさせてもらった。
そのうちの最高峰がこの大吟醸「吉翔」。味・コク・香りの三拍子がバランス良く揃い、深い味わいの中に凛とした気品を感じさせる飲み口である。

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朝しぼり生原酒(滋賀)

純米
720ml/????円

頂き物の「朝しぼり生原酒」。4年前にも一度呑んだことはあるが。その時は搾った翌日だったので、まさにフレッシュな搾りたてそのものだった。今回は3月5日に搾られたものを約5ヶ月寝かせたためか、米の風味がしっかりと口中に広がり、飲み口はあくまでどっしり。+3というデータ以上にヘビーである。
4年前のヤツはもっと軽く感じた記憶があるので、やはり5ヶ月の熟成期間を経てかなり味が乗ったようだ。

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墨廼江600K(宮城)

大吟醸原酒
1800ml/6700円

ラベル正面の、「墨廼江」の酒銘よりはるかに大きく書かれた600Kの銀箔文字が目を引く。何の事かと思えば、 40%磨いた「特A山田錦」を総米600kgの小仕込みで醸した大吟醸原酒で、ご丁寧に600本限定でもある。酵母は宮城酵母を使用。グラスからは気品のある吟醸香が立ち上り、飲んでみると雑味のない綺麗な口当たり。適度な酸味としっかりとした旨味がバランス良く舌の上で膨らむ辛口タイプ。虎ノ門「花たろう」にて。

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刈穂(秋田)

山廃純米超辛口
1800ml/2490円

「出羽鶴」の銘柄でも知られる刈穂酒造は大正2年創業。山廃もとを主体とした全量特定名称酒の個性的な蔵元である。もろみを極限まで発酵させたこの酒は、データ的にも+12の超辛口だが、飲んでみると辛さ自体はまずまずといったところで、キレの良さと共になめらかな旨味が感じられる。原料は60%精米した美山錦。前回と同じく「花たろう」での2杯目。肴は日向トマト、旬の焼野菜、

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酔楽天(秋田)

大吟醸長期低温秘蔵
1800ml/6600円

「酔楽天」は明治41年創業の、「秋田晴」を主銘柄とする秋田酒造の酒。ANAのファーストクラスで使用されているらしい。フルーティで上品な香りを楽しんだ後に、長期熟成酒らしいまろやかな旨味がゆっくりと口中に広がってゆく。45%磨いた山田錦が原料。
虎ノ門の小料理店「花たろう」にて。市価6600円もするこの酒をグラス一杯(140ml程度)800円で出していたのが驚き。肴は萩の蒲鉾、刺身盛り(カンパチ、関鯖、秋刀魚、鮪ほか)、ハタハタとベーコンの燻製他。

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高清水(秋田)

本醸造生貯蔵酒
300ml/368円

北千住に越して来て初めての週末。近場にふらりと立寄れる店が欲しいと思い立ち、町内を一回りしてみた。すると住宅街の路地の一角に、やけに古びた良さ気な焼鳥屋が一軒。良い具合に空席があったので飛び込んでみた。店内はいかにも下町の焼鳥屋といった風情で、ほとんどの焼物が一串100円台と良心的だ。
さて冷酒を注文すると出て来たのがこの高清水の生貯。バランスの良いすっきりとした口当たりの中辛口タイプ。肴はハツ、レバー、皮、砂肝、軟骨、つくね、ネック、手羽先。全て塩で頼んでみたが、値段の割には素材の旨味がしっかり引き出されてどれも美味しい。焼き鳥「遠山」にて。

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幻蔵(福井)

吟醸
720ml/1575円

引越後初めての宅飲み。初夏に神戸の小網中酒店で購入し、冷蔵庫に置いたままだったものをようやく開栓した。「白龍」の蔵元である吉田酒造(1806年創業)の別銘柄。「幻蔵」と書いてげんぞうと読む。自社田で有機栽培した山田錦を50%まで磨き、白山麓の伏流水で仕込んだ事実上の大吟醸仕様。ほんのり華やぎを感じさせる香りと、低温熟成によるまろやかな味わいが特徴。その割に後味は意外にスッキリとしている。
肴は閉店間際のイトーヨーカドーで買った40%OFFのにぎり寿司と半額の焼鳥盛合せ。

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山本(秋田)

純米吟醸ドキドキ夏生
1800ml/2980円

前回の「酒屋の酒場」での続き。2杯目の「出羽桜」純米吟醸で切り上げるつもりだったが、K-1ワールドMAX の魔裟斗vs.川尻の試合を見るため(部屋にはテレビがない)、閉店間際に追加で所望したのがこの「山本」純米吟醸。ブルーのラベルに「ドキドキ夏生」と書かれている。酒こまちを原料米に、爽やかな酸味のリンゴ酸を多く生成する特殊な酵母を使用。といっても特に酸っぱさを感じる訳ではなく、上品なほの甘さを秘めたフレッシュでさっぱりした飲み口である。肴は胡瓜と貝柱のマヨネーズ和え。

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亀の王(新潟)

純米吟醸生貯蔵酒
1800ml/3000円

いよいよ北千住での一人暮らしがスタートした。まずは「酒屋の酒場」へ引越のご挨拶。記念すべき一杯目として出されたのが、この「清泉」の純米吟醸「亀の王」である。掛米に亀の尾、麹米には山田錦を使用。さっぱりとした口当たりと雑味のない上品な味わいが特長で、キリッとした酸が後味を引き締める。蔵元は天保4年(1833)創業の久須美酒造。肴はカンパチの造り、蛸の串焼、鮎の塩焼。

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花の舞(静岡)

純米生酒
300ml/???円

熱海「和風館」での社員研修旅行にて。フレッシュな口当たりと豊かな米の風味。意外としっかりとした味わいが広がる生酒。蔵元は元治元年(1864)創業の花の舞酒造。肴は枝豆豆腐、雲丹しんじょう、お造り(鮪・金目鯛・平目他)、和牛ロースト、リキュールトマト、海老芋寿司、羽根蓮根ほか。

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阿部勘(宮城)

純米吟醸サマーバージョン
1800ml/2888円

新橋「魚金」ほんよこ店にて遭遇。「阿部勘純米吟醸」としか貼り紙には書かれておらず、透明感のある雰囲気の青っぽい一升瓶が一瞬見えただけだったが、きりりと引き締まっていながら口当たりが良く、味わいもシンプルであまり派手に香り立つタイプではなかったので、たぶんこれが噂のサマーバージョンであろうと独断した次第。肴は刺身六点盛、サゴシの煮付け、蛸の吸盤炒めなど。

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暁(福井)

大吟醸斗瓶中取り無濾過生原酒
1800ml/2888円

「斗瓶中取り」とは醪(もろみ)を搾る際、最もバランスが良く酒質の安定した「中垂れ」のみを斗瓶で採取したもの。蔵内でも相当上質な酒だけに用いられる貯蔵法である。おまけに酒米の王者山田錦を40%磨いた「大吟醸無濾過生原酒」とくれば、まさに最強の組合せ。それが何と三千円でお釣りが来るというから驚きだ。味の方はと言えば、無濾過の生特有の米の濃醇な風味はあまり感じず、原酒にしては軽やかで品良く滑らかな味わい。料理にも意外と合わせやすい。「酒屋の酒場」での二杯目。後半の肴はつくねの塩焼、鰺酢、冷奴、そして750円で山盛りの新鮮な生雲丹。

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秀緑(茨城)

特別純米
1800ml/2520円

独特の華やかさを持つ吟醸用310酵母と55%精米した長野産の美山錦を、700kgの小仕込みで丁寧に醸した特別純米。軽快な第一印象ながら、徐々にしっかりとした旨味の存在が感じられ、後味も爽やか。蔵元は大正元年創業、平将門の居城地として知られる板東市の大塚酒造。今月二度目の北千住「酒屋の酒場」にて、店主お任せ地酒の1本目。肴の前半は甘海老・帆立の造り、蝦蛄、鰻の肝焼、穴子の白焼。

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白嶺 手づくりの味(京都)

特別純米生酒
720ml/1313円

京都府与謝野町「JA京都丹後」産の酒米「祝」を6割磨いて、低温でじっくりと発酵させた特別純米。吟醸を思わせる甘く華やかな香りが口の中に広がり、すっきりとしたキレの良い喉越しの後に、ほんのりと優しい余韻が残る。
出張続きのため開栓してからなかなか飲みきれず、二週間越しで数回に分けて飲んだが、生酒にも関わらず味落ちはしなかった。蔵元は「酒呑童子」等で知られる、天保3年(1832)創業のハクレイ酒造。

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ど(秋田)

純米にごり
1800ml/2400円

北千住「酒屋の酒場」での店主お任せ3本目は、ブルーの瓶が印象的な秋田「白瀑」(しらたき)純米にごり「ど」の夏バージョン。2週目のもろみをざるで粗濾しして瓶に詰めた後、一度冷凍殺菌した濁り酒。一見濃醇などぶろく風だが、飲み口は意外にライト。爽やかな中辛口なので飲みやすい。蔵元は明治34年創業の山本合名会社。世界遺産・白神山地の湧水を蔵まで引き込み、湧き出たままの状態で使用している。平均精米歩合は53%と県内随一。
肴の後半戦はホタテ貝フライ、牛モツ煮込み、烏賊のゲソワタなど。

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南部美人(岩手)

純米無濾過生原酒
1800ml/2520円

北千住「酒屋の酒場」での店主お任せ2本目は、岩手の銘酒「南部美人」の純米無濾過生原酒。一本目の「梅乃宿辛口純米」と比べて、ややスッキリ感の強いフレッシュな辛口。無濾過生原酒にしてはさほど米の強い風味は感じず、多少若さや荒っぽさを感じさせながらも、料理を邪魔することなく切れ味の良い後味である。前半戦の肴は関鯖、鳥貝、青柳、つぶ貝、ほや貝のお造りと鰻の肝焼。

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梅乃宿(奈良)

辛口純米
1800ml/2310円

家探しでさんざん北千住界隈を歩き通した末に、開店前の「酒屋の酒場」へたどり着き、開店と同時にカウンターへ。ビールで喉を潤した後で例によって店主お任せの地酒を注文。1杯目に出されたのがこの「梅の宿」辛口純米で、瓶に「辛」と一文字だけ入った円形シールがアクセントで貼られている。よく冷やされたせいか、あまり重さを感じることなくクイクイっと飲める。キレも良く、軽快な喉越しの後にきりっと心地よい旨さを感じる。肴は次回へ。

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墨廼江(宮城)

特別純米生詰・限定中汲み
1800ml/2530円

新橋「いし井」での3本目は初めての「墨廼江」(すみのえ)。五百万石を60%精米して造られた原酒のうち、品質の最も安定した中汲み部分だけを生詰にした千本限定の特別純米酒である。旨味と酸味のバランスが取れていて、ほのかに感じる渋味も心地良い。蔵元は石巻市の墨廼江酒造。弘化2年(1845年の)創業で、約800石程の小さな蔵ながら特定名称酒が8割以上を占めている。
後半戦の肴は旬の具材入り薩摩揚げ、カイワリ塩焼、タラコの燻製、蛍烏賊の燻製、水菜のトマじゃこサラダetc.。

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相模灘(神奈川)

純米吟醸無濾過瓶囲い・美山錦
720ml/1450円

さて新橋「いし井」での2本目は約2年ぶりの「相模灘」。前回は本醸造だったが、今回は純米吟醸の無濾過。上立ち香はほんのり白葡萄の様で、口に含むと1本目の「東の麓」よりは若干辛目なものの、豊かな米の風味と穏やかな含み香が広がる。後味は無濾過生にしてはスッキリ系。この店では生酒と言えども必要以上に冷やし過ぎずに、なおかつ片口で供してくれるので、どの酒も程良く開いて旨味が引き出されている。
前半戦の肴はお造り四点盛り(金目鯛他)、ポテトサラダ2種盛り、クリームチーズの吟醸酒粕漬、蛸の燻製、稚鮎の天ぷら。

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東の麓(東京)

特別純米無濾過生原酒・山田錦
1800ml/2450円

「東の麓」(あずまのふもと)は山形県南陽市の山栄遠藤酒造店(明治29年創業)の主銘柄で、この特別純米無濾過生原酒は、山田錦を50%磨いた吟醸仕様。濃醇な米の旨味と甘味が口の中に広がるが、かといって重すぎることはなく軽快でキレも良いため、後味的には中辛口の印象が残る。この味でこの値段はかなりのコストパフォーマンスである。初訪問の新橋「いし井」にて。酒の品揃えがなかなかシブく、料理と魚の目利きもなかなか。その他の酒と主な酒肴については次回で。

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涼し酒(東京)

純米生貯蔵酒
720ml/1050円

奥多摩の銘酒「澤乃井」の小澤酒造が、毎年4月から8月頃まで期間限定で出荷している純米生貯。去年までは白フロスト瓶だったが、今年から管理のしやすいブルー瓶になった。味そのものはシンプルですっきり系の辛口タイプ。料理に合わせるには良いがアテなしで飲むには少々単調か。肴は茄子の揚げ浸し、大根と鶏の煮物。
ブログで評判の良かった新橋の立呑「B」で遭遇。時間帯が悪かったのか常連のオッサン達が幅を利かせていたので早々に切り上げる。但し料理は旨かったので、客層がバラエティに富んだ頃を見計らって再訪したい。

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豊の秋(島根)

純米吟醸生酒
1800ml/3045円

久々の北千住「酒屋の酒場」にて、赤いラベルの道灌(たぶん純米生)の次に店主お任せで出されたのがこの「豊の秋」。一杯目の道灌がかなり旨味の乗った濃醇タイプだったのに比べ、こちらはふくよかなコクはありながらもスッキリと切れ味の良い辛口。生ものと合わせると綺麗に料理を引き立てる。肴はゲソ焼&ゴロ焼、鮪&カンパチの造り、蝦蛄、ホヤ刺、鮭ハラスの粕焼、鳥貝刺、鯛兜焼etc.。
蔵元は明治29年(1896)創業の米田酒造。米は島根県産の佐香錦を55%精米。島根K-1酵母使用。

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開華(栃木)

純米あらばしり無濾過生原酒
720ml/1050円

一口飲んだ途端に思わず「おっ、ええやん」と呟いてしまった。膨らみのある旨味と甘味。お手頃な1050円の「あらばしり」にしては、しっかりと味が乗ってバランスも良く、濃醇な米の風味が口の中に広がる。日本酒度+1.5、酸度1.4。原料は麹米に五百万石、掛米には栃木県産のあさひの夢を使用(65%精米)。小網中酒店で購入。肴は自家製牛スジと野菜の煮込みと玉子豆腐。

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上喜元仕込第二六号(山形)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/2730円

新橋の立ち呑み「魚金」にて、名物「造り六点盛り」(当夜は小鰭・蛸・ブリ・烏賊・生牡蠣・鰺)に合う酒として店主より勧められる。穏やかな中にも華やかさを秘めた上立ち香が鼻腔をくすぐり、一口飲むと米の風味と豊かな旨味が口の中を支配する。ゆっくりと喉に流し込んだ後も、旨味が暫くの間心地良い余韻として残るイメージ。この厚み、この味わいにしてこの価格はかなりのお値打ちである(店では一杯750円也)。その他の肴はあん肝ポン酢×2、鶏せせりのオイスターソース炒め、胡瓜のお新香、鮫の軟骨の梅肉和え。

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京山水(京都)

本醸造
1800ml/1900円

日本の最大手蔵・月桂冠のサブブランド。吟醸酵母を用いて、京都山城で栽培された酒米ミヤコ95と京の名水「伏水」で仕込む。+3の中辛口タイプ。まろやかな口当たりで、飲んだ刹那は微かな甘味を感じるが、やがて辛さが感じられ、すーっと引いていくイメージ。肴はししゃも、豚トロ焼、モツ小鍋、鳥皮串、烏賊ゴロ焼etc.。久々に若手を含めた会社のメンバーで、梅田の「東方見聞録」にて。

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小鼓(兵庫)

純米吟醸しぼりたて生
300ml/598円

いかにも搾りたてらしい米の風味が口の中に広がる。但し口当たりは意外にマイルドでほのかに甘く、それでいて心地良い軽めの苦味が、ふっと立ち現れては消えてゆく。喉越しはやはり若い酒らしくピリっとした感覚が残るが、搾りたてにしては全体的にバランスの取れた酒。原料米は兵庫の北錦(58%精米)。肴はおでん。

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掌(宮城)

純米酒
720ml/1050円

日本名門酒会限定の純米酒。蔵元の一ノ蔵が、創業当時から守り続けている「手づくり」をこれからも大切にしたいという想いで付けられた銘柄だが、ついついドラマ「Rookies」の名文句「掌というのは手の心って意味だ」(by川藤幸一)を思い出してしまう。ま、それはともかく・・・。原料米には日本農業賞大賞を受賞した宮城県登米市東和町のササニシキを使用(70%精米)。冷やでも燗でも芯が強く、後味の余韻も程良い加減でバランスの取れた味わい。肴は鯛のお造りを鰹醤油で。

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住吉(山形)

特別純米樽酒
720ml/880円

利き猪口に注ぐと、いかにも酒好きの心を捉えそうな山吹色。裏ラベルの説明によると、無濾過のまま火入れして熟成させた後、仕上げに吉野杉の甲付樽に入れることでこの色が付くらしい。冷やで飲ると、色合い通りに喉越しのヘビーな辛口だが、燗を付けた途端にまろやかで旨味のある飲み口に変貌する。酒米は契約栽培の山形県産美山錦(60%精米)。蔵元は元禄年間創業の樽平酒造。

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三瀧川(三重)

純米酒
1800ml/1000円

純米酒の一升瓶が1000円ポッキリ! 製造年月を見ると今年の3月で、まだ新しいから在庫処分という訳でもなさそうだ。蔵元は四日市の(株)ナカムラ? 聞いた事もないカタカナの蔵だが、まあ呑んで後悔したところでたかが1000円だし・・・と、蔵元さんには失礼ながら、半ば怖いもの見たさ(飲みたさ)で購入した。
で、飲んでみると日本酒度+3のごくごく普通の純米酒。取り立てて旨味があるとかコクがあると言う訳ではないが、すっきりとしたクセのない上品な辛口。紙パックの経済酒よりもはるかに安い一升1000円で、このお味なら間違いなくお買い得である。(注記:蔵元のHPを見ると定価は1500円。それでも安い。)

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尾瀬の雪どけ(群馬)

特別本醸造
1800ml/1950円

夕方5時前に新橋烏森口界隈でひと仕事終えたので、この幸運を活かさない手はないとばかり、いつも満員で諦めていた立ち呑み「魚金」を初訪問。開店間もないせいか先客は二人だけ。北寄貝とブリの二点盛りを肴に、一杯目は純米吟醸、二杯目にこの特別本醸造(通称とくほん)を戴く。隣の本店等で過去何度か飲んではいるが、立って呑むとまた乙なもの。山田錦を60%磨いた吟醸仕様で、後味スッキリの辛口タイプ。キリッと冷やした状態で供されたので、追加注文した鯨の竜田揚げとの相性もまた善き哉。

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越の白鳥(新潟)

普通酒
180ml/280円(売価)

新幹線の発車時刻まで45分。移動時間を差し引いた30分の空きを、神田駅ガード下の立ち飲み「味の笛」で過ごす。八海山、久保田、越乃寒梅等が1杯500円で売られていたが、あえてこの店の定番酒「越の白鳥(はくちょう)」を選択。1合目は燗、2合目は常温で戴く。温度によって特に味が変わることはなく、シンプルな淡麗辛口で後味はスッキリ。この味でこの値段だったらまずは申し分ないでしょう。蔵元は上越市の新潟第一酒造。昭和38年(1963)に中小企業近代化促進法の新潟県第一号として、複数の蔵が合併して出来た酒蔵だそうな。肴は手羽先の塩焼、薩摩揚げ、鯨刺。

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五人娘(千葉)

生もと純米
300ml/577円

蔵元の寺田本家は江戸期の延宝年間(1673〜81)に近江から今の千葉県香取郡神崎町へ移住したという老舗の蔵。無添加、無農薬の原料米を全量生もと造りで醸す、「自然の原点に帰った酒造り」を掲げる蔵である。
この「五人娘」生もと純米も、契約栽培による無農薬のコシヒカリと美山錦を原料米に使用(70%精米)。独特のほのかな甘味を持つコクのある濃醇タイプで、後味に苦味がなく優しい味わいが特長である。池袋ショッピングパークにて、にぎり寿司、焼き鳥と一緒に購入。

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相伝(大阪)

純米吟醸
720ml/3670円

さていよいよ花見酒の締めは、長年の参加者であるT夫妻が梅田の阪急百貨店の催事で出会ったという「相伝」の純米吟醸。試飲をして美味しかったので花見用に買い求めたとのことだが、ラベルを見てびっくり。何と茨木の中尾酒造さんの新銘柄だ! 中尾酒造は、私が唯一泊まり込んでの酒造りを体験させて頂いた想い出の蔵で、その後も同蔵の専務兼杜氏である中尾宏氏とは数回酒席を共にしている。感慨深く口に含むと、いかにも「たった一人の酒造り」を続けている中尾さんならではの渋味と力強さがあり、「見山」「龍泉」「凡愚」といった同蔵の定番とはまた一味違った、堂々たる風格が感じられる。

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酔鯨(高知)

特別純米酒
1800ml/2450円

まだまだ花見酒の続き。宴の間は実に様々な酒を飲み比べたが、合間合間のつなぎに何となく手酌で飲んでいたのがこの「酔鯨」。蔵元は維新の熱気冷めやらぬ明治5年(1872)創業の酔鯨酒造。幕末ファンなら勿論おなじみ、自ら「鯨海酔侯」と名乗った大酒飲みの土佐藩主・山内豊信(容堂)にちなんで名付けられ、ラベルには山内家の家紋「三葉柏」を頂いている。
この特別純米酒は、酸がしっかりして切れ味が良く、飲み飽きない味わい。個性の強い酒ばかりが集う酒宴にあって、いわば箸休めの様な存在であった。

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梅錦(愛媛)

純米大吟醸
720ml/4000円

さらに花見酒より。この梅錦・純米大吟醸は、久々に参加してくれたM君が、実はかつて花見に初登場した際に持参したという思い出の酒。「今回はどうしてもこの酒を皆さんと飲みたかった」と心憎い一言付き。風格と厚みがあり、一際バランスの取れた味わいは、さすがに真打ち登場と言った感じで安心して飲める逸品。飲む者をひととき贅沢な気分にさせてくれる。

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やすらぎの滴(山口)

玄米酒
1800ml/5880円

引き続き花見酒より。純米大吟醸原酒に続いては、これまた全く趣の異なる「玄米酒」。その名の通り玄米を丸ごと使った精米歩合99%(!)の酒で、アル添ではないが、原材料が白米ではないため純米酒とは呼べない。
玄米酒と言えば、白ワインに似た独特の甘酸っぱさを持つ大関の「玄米酒日々一献」(既に製造中止)のイメージが強いが、この「やすらぎの滴」は日本酒度+2.5、酸度1.5のいわゆる普通の日本酒の味。多少苦味はあるが、思った程クセがなくスイスイと飲める。

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香梅雫(山形)

純米大吟醸原酒
1800ml/??円

前回に引き続き夙川の花見酒から。野趣溢れるどぶろくの次に戴いたのは、まさに180度趣の異なる芳醇な純米大吟醸原酒。酒器に注ぐとふんわりと品の良い上立ち香が鼻腔をくすぐる。そして口に含むと、さすがに原酒だけあってどっしりとした佇まい。芯の強い旨味が口の中に広がる。蔵元は大正12年(1923)創業の香坂酒造(米沢市)。

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大阪酒塾どぶろく(大阪)

濁酒
1800ml/非売品

年に一度の夙川の花見。絶好の花見日和となり、満開の桜の下で旨酒の競宴となった。
さて毎年ホスト役を務めて下さるヒデさんが、今年のメインとして賑々しく開栓したのが非売品の「大阪酒塾どぶろく」。「百楽門」でおなじみ奈良の葛城酒造に造ってもらったという、搾りと濾しを一切していない本格派だ。飲むというより、お粥を食べているような感覚。口当たりはほのかに甘いが、後でじんわりと酒精分が胃の腑に染み入ってくる。

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越乃景虎(新潟)

本醸造
1800ml/2110円

県内有数の豪雪地帯であり、上杉謙信が青年期を過ごした長岡市で酒蔵を営む諸橋酒造は、弘化4年(1847)創業の老舗。この本醸造は新潟産の五百万石を使用した+5の淡麗辛口タイプで、口に含むと一瞬吟醸酒かと思わせる微かな香りが広がる。スッキリした中にも膨らみがある、飲み飽きない味わい。梅田の「東方見聞録」にて。肴は旬の味覚ワカサギの天ぷら、真鯛の造り、鮭とイクラの親子握り、イカのゴロ焼、砂肝と茸のピリ辛炒め、ししゃもなど

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久保田千寿(新潟)

特別本醸造
720ml/1092円

燗にしても、常温でも変わらない切れ味が特徴。取り立てて個性がある訳ではないが、バランスの取れた程良く飲み応えのある辛口である。
各地で若くて意識の高い蔵元が増え、日本酒全体のクォリティが上がっている昨今。かつて持てはやされた程のブランド価値があるとは思えないが、万寿と違って手頃な価格帯の千寿を呑むと、普段使いの酒としてはやはり盤石の安定感を感じさせてくれる。

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タイガースカップ(兵庫)

普通酒
180ml/230円

WBCは見事日本が連覇を果たした。TVの視聴率も連日好調で、改めて日本の野球人気の高さが浮き彫りになった形だ。
さて来月からはいよいよプロ野球公式戦が開幕。昨年のあの悔しさをバネに、我がタイガースには2005年以来のV奪回を是非とも実現させてもらいたい。という訳で開幕戦の相手ヤクルトを飲み干す代わりに、勝利を期してタイガースカップをぐびっと一呑み。中味は灘が誇る銘酒「白鷹」なので飲み応えあり。無論優勝への手応えもあり、である。

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嘉宝蔵(兵庫)

生もと特撰本醸造
720ml/1000円

菊正宗の「嘉宝蔵」は昭和33年(1958)の完成以来、杜氏達が厳寒期に住み込みで酒を仕込む昔ながらの季節蔵の名前である。その「嘉宝蔵」の名を冠したこの特撰本醸造は、ふくらみのあるコクと生もとならではの旨味、そしてスパッと心地良い切れ味を持つバランスの良い辛口タイプ。1000円の酒とは思えない、黒とゴールドを基調にしたパッケージの重厚感も、飲み手に期待感を与えるという意味ではなかなかのもの。肴は鰻の肝、鯨の刺身等。

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獺祭(山口)

純米大吟醸発泡にごり酒50
300ml/614円

吉祥寺の東急百貨店で購入。シャンパンよりガス圧が強く、下手に開けると蓋が飛んで中味が吹き出すため、正しい開け方を解説した漫画が添えられている。
呑んでみると、あくまでも味のベースは辛口の純米吟醸ながら、にごり酒独特の濃醇な米の風味と上品な甘味が感じられ、通常の日本酒とは一味違う爽やかさと楽しさがある。食前酒としてはもちろん、口の中がさっぱりするので食中酒としても意外にOK。肴はセブンイレブンのおでん。

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朴(大阪)

特別純米無濾過生原酒
1800ml/3650円

「味工房さくら亭」での締めの一杯。「朴」は秋鹿のサブ銘柄で、木桶仕込みの特別純米酒。今回飲んだのはBY2007版で、店主の勧めによりぬる燗メインで頂く。冷えたヤツと飲み比べると確かにまろやかで飲みやすく、ほんのりスパイシーな木香が口中に広がる。米の風味はあまり強くないので、ブラインドで飲んでいたら無濾過生原酒とは気付かなかっただろう。
肴は牛肉のたたきと蒸しキャベツのサラダ、つくね、黒豚と水菜のハリハリ鍋、海老団子、ポテトサラダ(半生蛸入り)、台湾風焼そば。

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初亀(静岡)

純米吟醸べっぴん
1800ml/3650円

「初亀」は今年度の造りから、名杜氏として名高い滝上秀三氏のご指名で、35歳の西原光志氏に引き継がれた。新体制の下で醸された初の純米吟醸である。
日本酒度+10ながら、ファーストアタックはほのかな甘味を感じさせ、口の中で徐々に辛みを増すという印象。口当たりが穏やかで、「べっぴん」の名の通り綺麗な味わいと後味が特長である。原料には兵庫県東条産の山田錦を使用。静岡酵母NEW-5で仕込み、長期低温発酵させている。連れの元レーサーがエラくお気に召したご様子で、上機嫌で三杯飲み干した。同じく「味工房 さくら亭」にて。

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鷹来屋(大分)

特別純米おりがらみ生
1800ml/1800円

特別純米酒の出来たての新酒を「おりがらみ」の状態で詰める、年に一度の限定酒。旨味はあるが重過ぎることはなく、料理と程良いバランスで後味もすっきり。蔵元の浜嶋酒造は、豊後大野市緒方町にある完全手造り、全量槽しぼりの造り酒屋。創業は明治22(1889) 年で、当時鷹が浜嶋家によく飛来してきていたことから、屋号を「鷹来屋」としたらしい。三宮「味工房 さくら亭」にて。

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吉乃川(新潟)

普通酒
300ml/354円

夕食は食ったものの何となく口寂しくなり、上野駅近くのサンクスにておつまみのたん塩&むきみ貝直火焼きと共に購入。普通酒とはいえ新潟産の五百万石を70%磨いているせいか、その辺の普通酒とは一味違うすっきりとクセのない辛口の味わいが楽しめる。個人的な判断基準として、庶民の味方である普通酒が旨い蔵というのは、結構信用できるなあと思ったりする。

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クラシック白雪(兵庫)

純米酒
300ml/450円

大阪万博の際に埋設された「タイム・カプセルEXPO'70」(毎日新聞社、松下電器産業主催。5000年後の開封を目指して様々なモノを埋設)から、点検のため取り出された麹カビで種麹を培養し、当時の味を再現した純米酒。口当たりが良くクセのないまろやかな風味が特徴だが、今日の清酒と比べて特段大きな変わりがある訳ではない。
肴は旨味の利いたかつお醤油をかけ回しただけの、シンプルな「男前豆腐」。

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宝寿(広島)

本醸造辛口
1800ml/1850円

珍しく蒲田に宿を取ったので、いざ立ち飲み屋探検へ。一件目はJR蒲田駅東口の「かるちゃん」。鰻の串焼き、肝焼きを肴に燗で呑んだのがこの宝寿本醸造である。ラベルにでかでかと記された通りの力強い+8度の辛口。蔵元は江戸末期・文久3年創業の藤井酒造。
ちなみに二件目はすぐ隣にある「さしみや五坪」へ。冷たく冷やした菊正宗と旬の寒鰤、生雲丹、ハラス、あん肝を戴く。

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初霞(奈良)

純米生詰
720ml/1300円

ラベルにも裏ラベルにも初霞の銘柄は記されていないが、ネット上で調べるとどうやら「初霞」の純米生詰らしいので、とりあえずそういうことにしておく。春先に搾った酒を約半年寝かせたということもあってか、利き猪口に注ぐと薄い琥珀色である。常温で飲むといかにも真っ直ぐな辛口であるが、ぬる燗にするとそれまでの頑なさがやんわりと解けて、旨味が口中に広がる。蔵元は奈良の久保本家酒造。

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自由は土佐の山間より(高知)

超辛口特別純米酒
500ml/1050円

蔵元は大正7年(1918)創業、龍馬や中岡慎太郎亡き後の陸援隊長・田中光顕も愛飲したという司牡丹酒造。酒銘の「自由は土佐の山間より」は、明治期の自由民権運動を象徴する言葉である。日本酒度+8、酸度1.4のすっきりとした切れ味の良い辛口の男酒で、冷やでも燗でも安定したクセのない味わいを持つ。
二日に分けて宅飲み。肴は牛すじの土手焼、鰯、巻き寿司、馬刺、おでん。

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高清水(山形)

精撰辛口
1800ml/1674円

蔵元の秋田酒類製造は24の酒造業者が一体となって1944年に創業。秋田の米を硬度35.7の軟水を使って、山内杜氏が伝統の秋田流寒造りで醸す。この精撰辛口はコクがあってクセのない、+6度のスッキリ系辛口。
亀戸駅北口にある立ち呑み「くら」にて。肴は肉豆腐、地鶏刺、まぐろ竜田揚げ、まぐろのど串焼、ポテトサラダ、もやしナムル。

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年中夢求(山形)

純米吟醸生原酒
720ml/1544円

蔵元は鶴岡市にある「出羽ノ雪」の渡會酒造。創業は徳川二代目将軍秀忠の頃というから、かれこれ380年近くの超老舗である。今冬で酒造り十期目を迎えた杜氏兼専務の渡會俊仁氏が、少年時代からの「酒造りの夢」を追い求め続けつつ醸したのが「年中夢求」の酒銘の由来とか(ちょっと気障だな)。
米の風味が口中で豊かに広がるちょっと贅沢な旨口で、喉越しもしっかり、後味の余韻もキレイで心地良い。幾夜かに分けて粕汁、鶏の照焼、塩鯖などと。

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鳳麟(京都)

純米大吟醸
300ml/698円

日本最大の酒蔵「月桂冠」の、フラッグシップとも言える超特撰の純米大吟醸。モンドセレクションで2006〜 08年の3年連続金賞を受賞するなど、安定感と完成度の高さでは日本でも指折りの酒と言えそうだ。麹米に山田錦、掛米に五百万石を使用(いずれも50%精米)。もろみの熟成に約35日をかけている(通常は20日程度)、味わい、香り、後味のいずれにおいても品が良く、綺麗さと豊穣さが絶妙なバランスを保った辛口の味わい。
肴は初日が牛スジの煮込み、二日目がスープ餃子。

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菊姫(石川)

山廃仕込純米酒
1800ml/2900円

前回に続き「酒屋の酒場」での二杯目。牛モツ煮込み(350円)に合わせる様にグラスへ注がれたのが、「菊姫」の定番中の定番とも言える山廃仕込純米である。透明なグラスでもそれと判る程の山吹色は、いかにも「モツに負けねえぞっ」と言いたげな濃厚な佇まい。飲んでみると、少し寝かせてあったせいか程良い旨味と渋味が乗って、ひと癖ある煮込みの味をグンと引き立て・・・というより、相乗効果で一段と美味しさが増す。
さてこの後は烏賊ゲソ焼(150円)を肴に、前回訪問時にも供された「開運無濾過純米」を戴き、酒三種(三合)と四品で2700円也。旨い!安い!

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春鹿超辛口(奈良)

純米酒
1800ml/2730円

肴のコストパフォーマンスの良さと、お任せで供される酒のレベルの高さにすっかり虜になった北千住「酒屋の酒場」を再訪。最初に注文した肴・茹でシャコ(350円)、あん肝の酢味噌和え(300円)に合わせて出されたのが、この「春鹿」超辛口である。麹米に山田錦、掛米に神力を使用(各58%精米)。雑味がなくてキレがよいすっきりタイプで、後味もさらりと飲みやすい。+12度というデータよりは遥かに取っつきやすい飲み口。魚介との相性は文句なしである。

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今日はめで鯛(秋田)

純米吟醸
300ml/525円

別に何もめでたいコトは起きず、どちらかと言えばしんどいコトだらけだが、こんな時こそという巡り合わせなのか、たまたま新宿伊勢丹の酒売場で見かけて購入。ほんのりと心地良い甘さを感じる旨口の純米吟醸。酒米「吟の精」を55%磨いている。銘柄は「まんさくの花」。肴は同じく伊勢丹の地下で買った鯖寿司、ブリの握り、焼売。
さて月も変わったことだし、何か良い事があればいいのにな。

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白雪(兵庫)

上撰純米酒
1800ml/1815円

「白雪」といえば井沢八郎の「♪や〜まは〜富士なら〜、さ〜けは〜白雪♪」の名調子、そして「白雪劇場」を思い出す。中でも西郷輝彦が本格的に役者デビューを果たした「どてらい男(ヤツ)」は、最高視聴率38%の人気番組だったが、今ではあの手のド根性ドラマは流行らないのだろうか。
さて世間では灘の酒とセットにされがちな白雪だが、蔵元の小西酒造は同じ兵庫でも伊丹の方の老舗。実は灘よりも先に伊丹やお隣の池田の方が、江戸期にいち早く酒処として栄えた歴史がある。
お味の方は、冷やでも燗でも癖のない飲みやすさ。立呑「粋酔」にて。鮪のづけ、ポテサラを供に。

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ちくご亀游(福岡)

純米吟醸生原酒
720ml/1400円

JR六甲道山手にある花木酒販さんで、「游」の銘に惹かれてつい購入。「きゆう」と読む。酒器に注ぐと南洋果実の様なフルーティな吟醸香が立ち上り、一口飲むと香りのイメージ通りの華やか&甘やかな風味が口中に広がる。ドイツワインを思わせるほのかな甘味と酸味が味のベースとなっているので、日本酒初心者の若い女性などにはかなり受けそうだ。
裏ラベルを見ると「黒麹で仕込んだ、めずらしい純米吟醸の生原酒です」とある。黒麹は主に泡盛や焼酎造りで使用されており、清酒では初耳だ。蔵元は久留米市の池亀酒造。なかなか思い切った事をする。肴は鰤の照焼、粕汁、牛スジの煮込み。

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東一(佐賀)

山田錦純米酒
720ml/1260円

正月用に酒仙堂フジモリで購入したものの、結局松の内には飲む機会がなく、しばらくの間冷蔵庫に眠っていた。自社栽培の佐賀塩田町産山田錦を64%まで磨いた、上品で幅のある旨味を持った真っ当な造りの辛口純米酒。ぬる燗で飲むと絶妙なバランスでふんわりとした味わいが広がり、冷やの時よりもより一層旨味と優しさを増す。蔵元は佐賀県嬉野市にある、大正11年(1922)創業の五町田酒造。
肴は寒ブリの刺身、豚の耳の薫製、渡り蟹の蟹味噌和え。

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奈良萬(福島)

純米原酒無濾過中垂れ
720ml/1365円

2004年秋頃に、今はなき虎ノ門「鈴傳」で飲んで以来久々の奈良萬・無濾過純米生原酒。正月のおせち等々に合わせるために「酒仙堂フジモリ」で昨年末に購入し、元日に開栓したが、当日は結局紹興酒やら濁り酒やらとあれこれチャンポンしたので飲み切るに至らず、一月半ばになってもまだ少し残っている。米の豊かな風味が広がる濃醇な飲み口は相変わらず。やはり濃い味付けの料理には相性がよい。

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初亀(静岡)

本醸造
1800ml/1965円

閉店間際の四ッ谷の立ち呑み「鈴傳」さんで駆け込みの一杯。雄山錦を原料米とする、すっきりとした軽さの中にもふくよかな旨味を感じさせる中辛口。
静岡を代表する蔵元・初亀醸造は寛永12年(1636)の創業で、玉露の産地として知られる岡部町に移って百年余り。十八代を数える伝統ある蔵元で、杜氏の滝上秀三氏は日本でも有数の名人としてその名を全国に轟かせている。肴は小芋と烏賊の煮付け。

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越後で候(新潟)

しぼりたて原酒
720ml/1724円

家内が気を利かして買ってくれた、八海山のしぼりたて原酒「越後で候」。この時期にしか飲めない限定品で、昨年は飲まなかったためちょうど2年ぶりの再会である。豊かな米の風味と、飲み応えのある力強い飲み口、すっきりとした後味は相変わらず。
肴は自家製のあん肝と焼き豚、御影の新生堂で買った熊本県嬉野温泉の湯豆腐。

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酉与右衛門(よえもん)(岩手)

特別純米無濾過生原酒
1800ml/3045円

岩手県産の酒米吟ぎんがを50%精米して7号酵母で醸した、若々しくフレッシュで尚かつ程良い濃醇さを持つ、クセのない中辛口の純米無濾過生原酒。蔵元は南部杜氏の郷・石鳥谷町にある大正11年創業の川村酒造。主銘柄は「南部関」で、この「酉与右衛門」は創業者の名を冠した年間総石数50石(5000本)の少量限定銘柄。
肴は上ミノの唐揚げ、たいらぎ貝の西京焼、手羽先の香味揚げ。「味工房さくら亭」にて。

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越の初梅(新潟)

辛口本醸造
720ml/945円

地元では「ハチカラ」の愛称で親しまれている、日本酒度+8のお手頃な辛口本醸造。適度なコクはあるがデータ程辛くはなく、飲み口はまろやかで後味にもクセがない。日常の定番酒としては結構重宝しそうなタイプである。
蔵元は新潟県小千谷市にある高の井酒造。酒造りは江戸後期からの歴史がありながら、戦争で一旦廃業。昭和30年(1955)に復活するという紆余曲折を経ている。味噌・醤油造りの新潟県内大手である山崎醸造は関連会社。

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黒牛(和歌山)

純米酒・丑歳ラベル
300ml/452円

今年は年男。という訳で12年に1回しか出会えない、記念の黒牛純米酒「丑歳ラベル」である。味はいつもながらの黒牛で、これぞ純米酒!と言いたくなる程米の芳醇さが口の中に広がる。米は麹米が山田錦(25%)、掛米が五百万石(75%)。水は紀州名水百選の「万葉黒牛の水」。肴は同じく「黒牛」の純米吟醸の酒粕をたっぷり使った粕汁と牡蠣フライ、鰤の刺身。

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嘉泉(東京)

極め付け辛口
300ml/420円

翌朝の撮影立ち合いのため多摩に宿泊した際、宿の近くのダイエーで半額になったお造り盛合せ(鮪,鯖,鰺,烏賊,鮭,ハマチ)や茸おこわ弁当と一緒に購入。地場で飲む多摩の地酒である。クセの少ないスッキリ系のまろやかな辛口。お造りにはぴったりの選択であった。
蔵元は福生市の田村酒造場。文政5年(1822)の創業時より、樹齢数百年の大欅(けやき)の傍から湧き出る「秩父奥多摩伏流水」を仕込水はとして使用している。

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秘めごと(山形)

純米吟醸
1800ml/2200円

美山錦を55%磨いて醸した中辛口の純米吟醸。艶っぽい酒銘に適う様、控え目ながらも華のある香りと味わいを持ち、後味にも慎ましやかな余韻が残る。蔵元は松山町にある文政12年(1828)創業の藤屋酒造本店。印象的なラベルの美人画は、地元出身の日本画家・佐藤公紀によるもの。
「一作」新大阪店にて。肴は名古屋風やみつき手羽先、お造り六品盛、鱈白子、あん肝、するめ天etc.。

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[2008年12月26日] この日の感想・書評へ→

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来陽(埼玉)

「野武士」原酒
1800ml/3700円

「酒屋の酒場」での締めに、「こんなのもあるよ」と店主が出して下さったのが、日本酒度+20の超辛口原酒。確かに濃く、辛い。が、意外にエグ味はなく素直で淡麗な味わい。後味もスパッと切れて重さは少ない。蔵元は入間郡の越生酒造。明治40年(1912)の創業以来、日本古来の濃厚な酒造りを頑なに守る蔵を自認。その中で最も知られているのが今回の「野武士」である。
肴はスーパーで買うより安くて量が多い鰺酢(270円)。

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開運(静岡)

無濾過純米生原酒
1800ml/2751円

日本酒党が一目置く名醸「開運」の中でも、とりわけ酒通の垂涎の的となるのがこの無濾過純米原酒。値段が手頃な分、売り切れるのが早いためである。口当たりはほのかに甘味を感じ、口の中で膨らみながら適度な力強さを主張する。酸味と旨味のバランスが絶妙で、後味の余韻も心地良い。無濾過純米の一つの理想型とも言えるだろう。
肴は烏賊の塩辛、穴子の白焼etc.。「酒屋の酒場」にて。あまりの美味さにおかわりを所望したが、「これは一杯しかダメ」と断られた。

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伝心(福井)

「爽香新酒」本醸造しぼりたて生酒
1800ml/2310円

「伝心」は、福井県勝山市の一本義久保本店が、限られた酒販店を対象に、毎月定量だけ蔵出ししているこだわりの銘柄。酒米には地元の篤農家と契約栽培した五百万石を使用。年産を五百石だけに抑えている。このしぼりたて生酒は、一本芯の通った飲み応えある味わいが特徴。酸味控えめでほんのり甘く、真っ直ぐ力強い風味が口の中に広がるが、喉越しと後味は意外にすっきりとしている。
肴は蛸の串焼、鰻の肝焼etc.。前回同様「酒屋の酒場」にて。

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鳥海山(秋田)

「吟味良香」純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/2625円

原酒でありながら軽めの15度に仕上げられた無濾過生の純米吟醸。グラスからは上品な吟醸香が立ち上り、口当たりは実に軽快。適度な米の風味が口の中に広がる。酸味と甘味のバランスも絶妙で、後味も喉越しもさらりとキレがよい。酒米は地元産の「秋田酒こまち」 (55%精米)。
蔵元は鳥海山の麓で明治7年(1874)に創業した天寿酒造。肴は鮪の中落ち、烏賊のゲソ焼&わた焼、鱈の白子ポン酢etc.「酒屋の酒場」にて。

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久比岐(新潟)

完熟生酒・純米原酒
300ml/590円

ミニストップが契約栽培した柿崎産の酒米「八反錦」を60%精米し、上越市の頚城(くびき)酒造と共同開発した純米生原酒。器に注ぐと豊かな米の香りが広がり、口に含むとこれまた濃醇な米の味わいが広がる。このコンビニのマーチャンダイザーは、明らかに日本酒が好きなのだろう。コンビニとの共同開発もここまで進化したのかと思わず感心させられる程、味のレベルが高い。ミニストップ恐るべし、である。
なお売上の一部は原料米栽培地域の環境保存のための活動に使用されるとのこと。

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英勲(京都)

純米酒
720ml/1100円

京都伏見にある斎藤酒造の主銘柄。明治28年の創業時は「柳正宗」「大鷹」等の銘柄を使用していたが、大正天皇の御大典を記念して「英勲」となったとのこと。全国新酒鑑評会でこのところ11年連続金賞を受賞しており、現時点で全国最長である。
味は極めて正統派の辛口純米酒。程良くコシがあって、燗をつければまろやかさが増す。肴はマルナカの馬刺とローストビーフ。

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不動(千葉)

山廃純米・無濾過生貯蔵酒
1800ml/2457円

酒器に注ぐと山廃純米らしい山吹色の自然な色合い。上立ち香は淡く南洋果実系の甘さと華やかさを纏う。飲んでみると口当たりは軽目ながら複雑な味わい。軽く酸味がきいて後味のキレは良し。日本橋の寿司割烹「さくら井」にて。肴はえび芋の蟹あんかけ、ホウボウの卵煮付け、にぎり鮨(小鰭、鯛、赤貝、鯖、穴子、むつ)と特製太巻寿司。
蔵元は元禄2年(1689)創業の鍋店(なべだな)株式会社。「不動」は同社「仁勇」に続く新ブランド。

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小左衛門(岐阜)

純米六割五分生原酒
720ml/1400円

播州産山田錦を65%磨いた、関西限定出荷の純米生原酒。口に含むと、インパクトのある濃醇な米の香味と旨味が舌の上に広がる。後味のキレはよいが、辛さと酸味が前面に出ているため、アテなしでグイグイと飲るには少々ヘビーかもしれない。ちなみに当夜はサーモンの刺身。
蔵元は元禄15年(1702年)創業の中島醸造。「小左衛門(こざえもん)」は代々受け継がれている当主の名前で、現在は十四代目。

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楯野川(山形)

中取り純米・美山錦
720ml/1385円

久々に訪れた酒仙堂フジモリで、「中取り純米」の表記とお手頃な価格に惹かれ購入。美山錦を55%磨き、山形酵母を使って醸した吟醸仕様である。口当たりは比較的まろやかで、ほのかな吟醸香が口中に広がる。飲み口も後味も重すぎず軽すぎず、上品かつバランスの良い味わい。肴は鯨刺し&馬刺し。

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古式純造り(秋田)

寒熟成純米酒
1800ml/2080円

酒器に注ぐと「古式」の名にいかにも相応しい琥珀色。秋田県産一等米「吟の精」(65%精米)を和釜・甑(こしき)で蒸し、麹蓋で麹を造り、長期低温醗酵など伝統的な酒造りの手法で醸されている。仕込み水には新屋の名水「長寿の泉」を使用。蒸米の香りと旨味を生かしたコクのある辛口純米酒である。蔵元は明治41年(1908)創業の秋田酒造。前回と同じ「長八」にて。

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初孫(山形)

金印
1800ml/1694円

明治26年(1893)創業の蔵元(東北銘醸)が、昭和の初めに長男が誕生した際に「みんなに愛され喜ばれるような酒にしたい」との思いで付けられた酒銘。創業以来、生もと造りにこだわる蔵としても知られている。この「金印」は最もベーシックな定番酒。しっかりと膨らみのある辛口タイプである。関内「長八」にて。肴はつくね鍋、げそ唐揚げ、ポテトサラダ、烏賊の丸焼、えいひれ等

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山猿(山口)

純米吟醸山廃ひやおろし無濾過原酒
720ml/1575円

明治20年創業の永山酒造が平成14年から立ち上げた新銘柄。地元の契約農家が作った山田錦を100%使用し、昔ながらの山廃造りで醸した無濾過のひやおろし純米吟醸原酒である。一回火入れでひと夏を越し、程良く熟成された状態で出荷。どっしりと濃厚な無濾過原酒ながら、口当たりはまろやかで優しく、クセのない落ち着いた旨味が特徴となっている。
肴はスーパー2軒をはしごして仕入れたにぎり寿司盛合せ、鯖寿司、サーモン造り、馬刺ユッケ、牛肉たたき。

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ごつうま(兵庫)

特別純米酒
300ml/570円

「米のささやき」でおなじみ姫路の本田商店による、播州弁で「ごっつう、うまい」=すごく美味しい、の意から生まれた「龍力」のサブブランド。特A地区産の山田錦だけを65%精米した純米酒である。コクがあってクセのないどっしりとした味わいは、冷やで飲んでもぬる燗で飲んでもさほど印象が変わらぬバランスの良さを持つ。肴はスーパーで半額奉仕の鯨刺し盛合せ(赤身、ベーコン、さえずり、おばけ)。

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一ノ蔵(宮城)

山廃特別純米
1800ml/2420円

一ノ蔵直営の居酒屋で、壁に飲み比べセットと貼り紙がしてあったので思わず注文した。内訳は大吟醸、山廃特別純米、特別純米の三種。
大吟醸は上品な吟醸香と程良いコクを持ち、特別純米はスッキリとクセがなくどんな料理にも合わせられる万能選手であったが、個人的なお気に入りは、ほんのり琥珀色の山廃特別純米。独特の野趣を秘めた味わいとどっしり感が、厚切りの馬刺と好相性で、いと美味し。たまにこういう飲み方をすると、自分の好みがよく分かる。

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腰古井(千葉)

普通酒
1800ml/1682円

日本酒の聖地として永年親しまれて来た虎ノ門「鈴傳」が閉店した。店主がやる気をなくしただの、借地権の問題だのいろいろ理由は取り沙汰されているが、一介の酒徒にとってショックは甚だしい。上野の「まるき」、浅草の「松風」など、花も実もある居酒屋が続々と消え去っていく。寂しい限りだ。
そこで惜別の意も込め、前々から気になっていた「鈴傳」の本家本元・四ッ谷の立呑「鈴傳」を初めて訪れた。この「腰古井(こしごい)」は、壁の品書きの一番左端に貼ってあり、たぶんこの店の定番酒であろう。「漁師の酒」と但し書きがしてあり、廉価な割にベタッとした甘味がなく、すっきりとしてクセがなく飲みやすい酒。まさに庶民の味方といった感じである。肴は刺身盛り合わせ。

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まんさくの花(秋田)

特別本醸造生
300ml/398円

秋田産吟の精とキヨニシキを60%精米し、奥羽山麓栗駒山系の伏流水で仕込んだ特別本醸造生酒。一年半以上もじっと冷蔵庫で寝かせていたせいか、しっかりと旨味が乗ってコクのある味わいである。
蔵元は元禄2年(1689)創業の老舗・日の丸醸造。搾りたてを一本一本ビン貯蔵(タンク貯蔵ではなく)することで知られ、平成の世になってから10回以上も全国新酒鑑評会で金賞を受賞している実力蔵である。

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星自慢(福島)

特別純米無濾過生原酒
720ml/1260円

虎ノ門の「升本」にて購入。蔵元はラーメンの街としておなじみ福島県喜多方市の華酒造場(大正8年創業)。当主の名字が星であり、その名の通り“蔵元ご自慢の酒”として平成15年より立ち上げた新ブランドである。麹米は五百万石、掛米はタカネミノリ。特別純米ながら豊かな米の香りを含んだ華やかな吟醸香が立ち上り、濃醇で味わい深い旨さがある。味と酒質を考えるとコストパフォーマンスはかなりなもので、最初の一口で思わず笑みがこぼれてしまった。
肴は門前仲町のスーパーで購入した〆鯖、鰻肝、串カツ、ポテトサラダ。

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黒帯 悠々(石川)

特別純米
1800ml/2310円

どっしり構えた重みと芳醇な旨味を持ちながらも、すっきりとした切れ味があり、しかも後味に余韻があるという、なかなか一筋縄ではいかない味わいを持つ純米酒。純米大吟醸を含めた精米歩合の異なる複数の原酒を2年以上熟成させ、それぞれをブレンドさせるという手の込んだ造りによって、この独特の味わいが生み出されているらしい。
蔵元は「加賀鳶」「福正宗」などで知られる金沢の福光屋。前回同様神楽坂「葱屋みらくる」にて。

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真稜 至(新潟)

純米吟醸無濾過
1800ml/2600円

佐渡の蔵元・逸見酒造は明治5年(1872)創業。佐渡市内にある順徳天皇の火葬塚「真野御陵」が酒銘の由来である。山田錦を55%精米し、無濾過で瓶詰めし、ひと夏熟成した後に一度火入れして出荷する生詰タイプである。グラスからは華やかな吟醸香が立ち上り、飲み口も比較的軽やか。程良く熟成させたせいか、米の旨味が乗ったバランスの良い飲み口に仕上がっている。神楽坂の「葱屋みらくる」にて。

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梵 ときしらず(福井)

長期氷温熟成・純米吟醸
1800ml/2835円

福井県産特上の五百万石を50〜55%磨いて造り上げた純米酒を、5℃以下の酒蔵の中でじっくり5年間熟成させたのがこの「ときしらず」。酒銘は「飲んでいると時を忘れる(ときしらず)くらい美味い」の意。口の中ではコクを感じるにも関わらず、喉を通る時はすっきりとしてキレ味鮮やか。熟成酒とは思えないクセの無さで、飽きが来ないためついつい酒杯を重ねてしまうタイプの酒だ。不動坂の「西嬉」にて。肴は天ぷら盛合せ、鮪刺身、出汁巻、小蛸煮付けetc.。

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菊水の辛口(新潟)

本醸造
180ml/252円

ちょっと気の利いた居酒屋の定番酒としておなじみ「菊水の辛口」が、この夏より缶入りになって新登場。
キリッとして少しコクのある淡麗辛口の酒として過去何度も飲んだ記憶があるのに、遮光性の高いアルミ缶に入れたことでフレッシュさが保たれるせいか、口当たりの印象がこれまでと全く異なる。キレが良く肴を引き立てるタイプなので、食中酒としても最適である。

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黒部峡(富山)

純米吟醸
180ml/250円

スッキリとした切れ味の良さと程良い旨味を持つ、料理にも合わせやすい純米吟醸。酒米は山田錦と五百万石をそれぞれ55%磨いている。値段の割には味といい酒質といい申し分ない。出張時に「けいきゅう新橋店」で購入したが、帰りの新幹線では手を付けず食卓で雑炊を肴にキューっと。
蔵元の林酒造場は寛永通宝の鋳造が始まった寛永3年(1626)の創業。「黒部峡」の酒名は、北アルプス立山連峰より流れる雪解け水と黒部峡谷に霧が流れる山水画をモチーフに付けられたもの。

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日本盛(兵庫)

コシヒカリ100%純米
1800ml/1770円

食用米の王者である国産コシヒカリを100%使用(精米歩合70%)、さらに旨み成分であり、健康素材としても認知度の高い「アミノ酸」を自然の発酵の力で2倍(同社上撰比)に高めた、濃醇でやや甘口の純米酒。正直なところコシヒカリはあくまで食べて旨い米であり、酒造用としてはどうかなぁと思っていたが、意外にコクと旨味があってなかなか悪くはなかった。肴は鶏のカルパッチョ、じゃこおろし、焼き椎茸。またも「粋酔」にて。

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都美人(兵庫)

山廃仕込辛口渦酒
1800ml/1926円

前回に続く「粋酔」での2杯目。見かけない瓶が並んでいたので、キクマサのひやおろしの次に注文するつもりだったが、先回りしてマスターが小振りの杯に注いでくれた。口当たりは実にまろやか。どっしりとした旨味があって、ただ辛いだけの「からくち」とは一味違う少し複雑な味わいを感じた。
蔵元の都美人酒造は淡路島の蔵で、昭和20年の創業以来山廃造りにこだわり、鉄人・道場六三郎氏の店にも置かれているらしい。

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菊正宗(兵庫)

生もとひやおろし
720ml/値段不明

久々に立ち寄った阪急六甲駅前「粋酔」にて、業務用限定&期間限定品ということで注文(一合400円)。実は生もと造りで且つひやおろしというのは、個人的に意外と飲む機会が少なかったりするのだ。お味の方は、ふだんのキクマサのイメージとは違って、瑞々しく口当たりの軽い飲み口。生もとならではの旨味や膨らみにはイマイチ欠けるが、このすっきり感は悪くない。肴は〆とろ秋刀魚。

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南(高知)

特別本醸造
720ml/1113円

「南」はふだん香りの良い吟醸系を飲む機会が多いので、今回はあえて特別本醸造を選択。松山三井を60%磨いた吟醸仕様で、日本酒度+8、酸度1.4、アルコール度数16〜17度とデータ的にはハード。飲んでみると、一般的な本醸造のイメージよりもコクと旨味が強い。後味は比較的すっきりしているので、料理には合わせやすい。肴はOASISの閉店間際に買い込んだ鶏の山椒焼、砂肝のフライなど。

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京の吟醸(京都)

吟醸酒
180ml/225円

延宝5年(1677)創業、「神聖」の銘柄で知られる伏見の老舗・山本本家の吟醸カップ。上品な口当たり、すっきりした味わい、軽快な飲み口の淡麗辛口タイプ。肴は「けいきゅう新橋店」で出張帰りに買った〆鯖巻とピリ辛チーズ竹輪。
ちなみに「神聖」は昭和三十年代後半に、当時の人気喜劇俳優である伴淳三郎を起用したTVCMが大当たり、「かあちゃん、一杯、やっか」のフレーズが流行語になったとのこと。

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酔心純吟カップ(広島)

純米吟醸
180ml/311円

「横山大観が終生愛した酒」というのが「酔心」のキャッチフレーズ。蔵元は万延元年(1860)創業・三原市の酔心山根本店。広島県中央部にある「鷹の巣山」山麓の超軟水を仕込水とすることで、きめ細かくスッキリとした味を実現させている。この純吟カップも、軽快な口当たりの中にしっかりとした味わいを秘めた味吟醸タイプ。肴は焼鳥缶。
ちなみに横山大観は、亡くなる二年前、薬や水さえ受け付けなくなって重体となった時も、醉心だけは喉を越したといわれる。

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鳳凰美田「剣」(栃木)

純米瓶燗火入酒
1800ml/2500円

「ちとせ」で締めの一杯。日本酒がやや苦手な連れの旧友に、「まあ一度お試しを」と出して下さったのがこの「鳳凰美田」。純米瓶燗火入酒とのラベルを見て、えらく“通っぽい”のを選んだなあと不思議に思ったが、酒器から立ち上る香りを嗅いだ途端アッと驚く為五郎〜 (古っ!)、バナナやマンゴーを彷彿させる南洋果実系の吟醸香が鼻孔をくすぐった。味の方もゴージャスな香りを裏切らない華麗さを身に纏いつつ、全体に上品かつバランスの良い味わいにまとめている。裏ラベルを見ると山田錦(45%精米)、五百万石(55%精米)の2種類を併用した吟醸仕様。これをただの純米の名で世に出すとは、「鳳凰美田」恐るべしである。

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大七極上生もと(福島)

特別本醸造平成16醸造年度
1800ml/3150円

前回に続き「ちとせ」にて。「白鴻」「七本槍純米無濾過生原酒」に続いて「よかったら・・・」と供されたのが全国300本限定の大七極上生もと。特別本醸造として醸された原酒の中でも特に秀でたものを、通常の極上生もとよりさらに長い期間熟成させたレア品だ。一口飲んで思わず口に出た言葉が「綺麗な酒ですねえ〜」。
大七と言えば通好みの骨太な「生もと純米」のイメージが強いが、この特別本醸造は口当たりが実に素直で、口に入れるとふわっと膨らみ、喉を通るとスパッと潔く切れる。一言で云うなら「洗練され尽くしたバランスと旨味」。

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白鴻(広島)

純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒
300ml/???円

元「味工房さくら亭」の店主佐々木さんが、念願の日本酒バー「ちとせ」を開店されたと聞き、早速訪れてみた。ご挨拶もそこそこに、一杯目として飲んだのがこの白鴻のしぼりたて。いかにも限定品という小瓶から注がれ、期待は否応なく高まる。原料米には山田錦と中生新千本を掛け合わせた広島オリジナルの新品種「千本錦」を使用。米の優しい香りと、ほのかな甘さを湛えた濃厚な旨味、原酒らしからぬキレの良い後味が一体となって、思わず頬が弛んでしまう美味しさ。

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賀茂鶴(広島)

本醸造からくち
1800ml/1869円

キリっと引き締まった味わいと、スッキリした喉越しが特長の本醸造辛口。ぬる燗にすると口当たりがまろやかでほんのり優しい味わいに。中国山系の龍王山から15年かかって湧き出る天然伏流水仕込。
三宮の焼鳥店「にはとりや」にて。朝引き鶏を使った白レバ刺しや濃厚なタレで焼いた背肝が絶品。

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お福正宗 槽垂原酒(新潟)

本醸造
180ml/240円

出張の帰り、久々に東京駅のデパ地下に立ち寄って焼鳥と共に購入。本醸造の無濾過原酒。どっしりと濃厚でコクのある甘口。キリッと冷えた状態ではなかったせいか、後味に若干苦味が残る。
蔵元は長岡市のお福酒造(明治30年創業)。自然湧水“大清水”を仕込水に用いている。創業者の岸五郎は酒母造りの際に乳酸の添加応用を試みた最初の人で、これが醸造界の大発明=「速醸もと」として、今も全国の酒蔵で使われている。

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田中農場(鳥取)

2006純米
1800ml/2940円

「さくら亭」で締めの3杯目。「農場」という一風変わった銘柄に惹かれ思わず注文。蔵元は「諏訪泉」で知られる安政6年(1859)創業の諏訪酒造。そして田中農場は蔵元と同じ鳥取県八頭郡八頭町にあり、2006年には土作りからこだわった有機農法が国に認められ農林水産大臣賞を受賞。その年の山田錦で醸した熟成酒が今回の「田中農場」2006純米である。
店の勧めもあってぬる燗で。16〜17度と度数は高いが、1年以上寝かせたせいかまろやかな口当たり。冷やもパンチがあって悪くないが、やはり燗の方がふんわりと膨らみが出て奥深い味わい。肴は塩豚のニラ醤油焼。

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奥能登の白菊(石川)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/3580円

「味工房さくら亭」での2杯目。蔵元は輪島の白藤酒造店。1722年に海鮮問屋として創業された老舗ですが、いつの頃からか酒蔵となり、今の当主で9代目とのこと。
そしてこの蔵で一番人気と言われているのが、この純米吟醸無濾過生原酒。熟した白桃を思わせる上品な甘口タイプ(日本酒度-3)で、濃醇かつまろやかな口当たりと、無類のバランスの良さが特長。原料米は山田錦40%と五百万石60%。肴は上ミノの唐揚げと、豚肉と水菜のハリハリ小鍋。

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宝剣(広島)

限定涼香吟醸
1800ml/2625円

瓶もラベルも「涼香吟醸」という名に相応しい、いかにも夏向きの涼しげな佇まい。味わいそのものも、口に含むと涼やかな吟醸香が広がり、程良く口中で膨らんだかと思うと、後味はスッキリとキレが良い。原料米には八反錦を使用(55%精米)。
久々の「味工房さくら亭」にて。「とりあえずビール!」ではなく、一杯目からこいつにして正解だった。肴はつきだしのもずく酢と、鱧の夏野菜椀仕立て。

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五人の蔵人(埼玉)

普通酒
1800ml/1350円

ラベルに記されている本当の酒銘は「こだわりは奥武蔵の五人の蔵人が優しく醸す素直な味わい」とエラく長い。食のセレクトショップとして地元で人気の御影新生堂が、「琵琶のさざ浪」でおなじみの蔵元・埼玉県入間郡の麻原酒造に頼んで特別に造ってもらった酒だとか。価格こそ「まる」や「呑」といった紙パック並だが、味のレベルはまさに桁違い。すっきりとした中にきちんとコクが感じられ、口当たりこそほのかに甘いが、喉を通る頃にはキリッとした中辛口に変貌する。

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男山カップ(山口)

本醸造
180ml/231円

北海道ではなく山口県の「男山」。蔵元は山陽小野田市にある永山酒造(1887年創業)。元々は灘の銘柄だった「男山」の商標を、地元の山名に因み下関の酒問屋を通じ購入した経緯があり、県を代表する酒として常に「最高品質の普通酒」である様努力しているとのこと。ラベルに「金・銀・銅」と表示されたこのカップ酒は、日本晴を60%精米した本醸造で、すっきりとした中に程良くコシのある+5度の辛口。神田のファミマで購入。

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菊姫 先一杯(石川)

純米
720ml/1200円

菊姫は霊峰白山の麓、石川県鶴来町にある蔵元。かつて「灘以外には絶対出さない」との不文律があった山田錦の特AAA地域・兵庫県吉川町に何年も通いつめ、その熱意が通じて町の全生産量の約1/4に当たる一万俵を毎年確保。おかげで菊姫の原料米はすべて山田錦である。
この「先一杯(まずいっぱい)」は、米の甘味と旨味が程良く味わえる柔らかな口当たりの純米酒。淡麗に仕立てただけの酒にはない奥行きのある味わいが、造りの確かさと誠実さを感じさせる。

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白壁蔵(兵庫)

大吟醸〈生酒〉
720ml/????円

阪神岩屋の中華料理「同源」店主からの頂き物。上品で穏やかな上立ち香となめらかな口当たりからして、いかにもきちんと造られた大吟醸特有の佇まいだ。全体的に甘くも辛くもない中口タイプで、程良い膨らみもあって尚かつキレも良し。後味もクセがなく上々。兵庫県産山田錦を100%使用(50%精米)。日本酒度+2、酸度1.2。蔵元は宝酒造。

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新政(秋田)

六號・特別純米酒
300ml/480円

神田駅北口近くの酒屋「銘酒館」で購入。するっと喉を通る軽快な口当たり。ほのかな甘味がふんわりと広がった後で、じんわりと柔らかな旨味と心地良い苦味が追いかけてくる感じ。上品なコクのある特別純米酒。
六號とは新政が発祥蔵である協会六号酵母のこと。肴はコンビニで買った蛸山葵。

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雪の十和田(秋田)

純米吟醸
180ml/525円

一輪挿しにでも使いたくなる様なおしゃれなデザインのボトルだが、お味の方は容器の見た目とは違ってコシのあるやや濃いめの辛口タイプ。兵庫県産の山田錦を50%精米している。蔵元は雪中貯蔵でおなじみ、秋田は世界鷹小山家グループ傘下にある大館市の銘酒北鹿。平成以後だけでも新酒鑑評会で金賞を10回獲得している実力蔵である。
スーパーマルナカにて購入。肴はOASISで買ったおでんと地鶏の焼売。

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都錦自然酒(島根)

純米吟醸
720ml/1575円

島根県美都町の篤農家が、有機栽培(JAS認証)で育てた酒米・五百万石を100%使用した純米吟醸。しっかりとした膨らみがありながらも、後味のキレが良いのが特徴。個人的には取り立てて有機栽培をありがたがる気はないが、それでも「昔の酒は全て普通に有機栽培米だったよなあ」と考えさせられるものはある。
蔵元は明治17年創業の都錦酒造。万葉の頃の地名「石見国都濃郷」の一字「都」と、最もおいしく酒が飲める季節、晩秋の高角山の林間の紅葉を「錦」に見立て名付けたとされている。

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福正宗(石川)

純米黒麹超辛
180ml/297円

「福正宗」は、「黒帯」「加賀鳶」などの銘柄で知られる金沢・福光屋のハウスブランド。そしてこの純米黒麹超辛は、泡盛造りに欠かせない黒麹を初めて日本酒の仕込みに使った、旨みたっぷりで酸味のきいたキレ味の良い辛口タイプ。普通の日本酒とはかなり趣の異なる味わいである。疲労回復に効果があると言われるクエン酸が豊富に含まれているとのこと。
肴はお土産でもらった本場北海道の鮭とばと、やきとりのチェーン店「大吉」が監修したというレトルトパウチの「鳥かわ」。パリパリ感こそないが、味は意外に旨い・・。

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小鼓(兵庫)

茶・純米
1800ml/2552円

全国でも10蔵と使用していない、地元丹波市島町産の有機米「兵庫北錦」を使用。ほんのりと甘味を感じさせつつ、しっかりと米の旨味が活かされたコクとキレのある純米酒である。蔵元は丹波杜氏の郷・丹波市で嘉永2年(1849)創業の西山酒造場。「小鼓」の銘柄は大正3年(1914)に俳人の高浜虚子によって命名されたもの。
当夜の肴はほっけ、鶏フライのタルタル添えなど。三宮「わっちゃあ」にて。

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丹心一徹(京都)

純米吟醸酒
300ml/598円

月桂冠の創業の地「内蔵」で、東条地区産の山田錦(精米歩合60%)を使って醸した純米吟醸酒。グラスに注ぐと品が良く華やかな吟醸香が立ち上り、口当たりはまろやかで軽快ながら程良い膨らみを感じさせる。大手蔵ならではのそつのない洗練された味わいと、喉越しと後味のキレの良さが特徴。
赤坂五丁目交番前のセブンイレブンで購入。肴はゴーヤチャンプル、玉子焼、するめ。なぜかこの「丹心一徹」について、月桂冠のホームページに全く記載がない。杜氏さん(小林壽明氏)の名入りで、結構レベルの高い酒なのに、なんでだろう〜?

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朝日山千寿盃(新潟)

本醸造
1800ml/1898円

「久保田」「越乃かぎろひ」でおなじみ、天保元年(1830)に久保田屋として創業した朝日酒造の上級定番酒。五百万石を60%精米しており、すっきりとクセのない淡麗辛口でありながら、しっかりとした飲み応えを感じる酒。
赤坂の立ち呑み「なかや」にて。肴は出張中の栄養補給のための肉野菜炒めと、鶏串焼4種。

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千歳鶴(北海道)

吟風山廃純米酒
180ml/297円

「吟風」とは吟醸風・・・という訳ではなく、北海道産の酒造好適米の名前である。その吟風を65%精米し山廃仕込で造った純米酒。芯のしっかりとした味わいとコクのある風味が特徴。第一印象は辛いが、呑んでいくうちに少し甘味を感じる様になる。肴はこんにゃくの味噌田楽。
蔵元は明治5年、札幌で初めて酒造りを営んだ柴田酒造店を前身とする日本清酒。北海道有数の大手蔵である。仕込水は札幌南部の山々に降った雨や雪が100年、200年かけて浸み込み、地下の深い所を流れて来ている豊平川の伏流水を使用。

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天山しぼりたて(佐賀)

本醸造
720ml/1050円

佐賀市富士町の棚田で契約栽培された「日本晴」の新米を100%使った、しぼりたて本醸造の生原酒。一口飲むと、搾りたてのフレッシュさが口中に広がり、その後で原酒ならではのヘビーな後味と喉越しが追いかけてくる感じ。虎ノ門の升本にて宿用に購入。肴は三越のデパ地下で買ったおこわ弁当やポテトサラダ、海老しゅうまい等。蔵元は天山酒造。

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鄙の雪蔵(新潟)

純米酒
720ml/1046円

「越の初梅」の高の井酒造が淡麗旨口酒として開発した銘柄。原料米は五百万石他、精米歩合は63%。鄙びた雰囲気のラベルのイメージ通り、口に含むと素朴で柔らかな味わいが広がる。日本酒度-1というデータ以上に辛く感じるタイプ。燗にするとさらに旨くなるとのことなので、いずれ試したい。ちなみに肴は鱧の湯引き。

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藤村のにごり酒(長野)

もち米四段仕込
1800ml/1733円

島崎藤村の名作「千曲川旅情のうた」の一節を元に名付けられたのがこの「藤村のにごり酒」。もち米四段仕込による旨みと素朴な甘味が特徴。原料米は67%まで磨いた新美山錦と美山錦で、9号酵母を使用。
八重洲の立ち飲み処「呑うてんき」にて。片口に入れて出してくれたのが何とも風情があって良かった。肴はキャベツとベーコン炒め、コンビーフ缶、ピリ辛ウインナー缶、さつま揚げ、ハムカツ、イカの塩辛etc.

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梅錦 酒一筋(愛媛)

純米吟醸原酒
1800ml/2743円

梅錦ファンの間では「黒ラベル」として古くから親しまれている純米吟醸の原酒。山田錦を60%磨いている。グラスからはほんのり華やかな吟醸香が立ち上り、口に含むとどっしりと押しの強い旨味が広がる。実は呑んでいる間は原酒という意識がなく、後になって「一合にしてはやけに回ったなあ〜」と電車の中で首を捻っていた。新梅田食道街の「山守屋」にて。肴は板わさ、出汁巻きetc.。

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香露(熊本)

特別純米酒
500ml/880円

「香露」の蔵元・熊本酒造研究所は、酒造技術向上のため県内の生産者達が明治42年に設立。吟醸酒造りに欠かせない9号酵母はここで生まれている。
特別純米酒は平成18酒造年度から造られている新しい酒質で、阿蘇源流の清冽な伏流水を仕込水とし、原料米には山田錦、九州神力、レイホウを使用。上品でありながらもしっかりと力強く、コクと膨らみのある味わいを持つ。肴はボイルした帆立と子持ちやりいか。

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一ノ蔵(宮城)

無鑑査本醸造辛口
1800ml/1888円

65%精米した宮城県産トヨニシキを原料米に使用し、スッキリとしていながらも、奥行きのある旨さと味わいのある淡麗辛口に仕上げた本醸造酒。かつて級別があった時代に、酒税の対象になる審査を受けずに敢えてリーズナブルな価格の二級酒として市販したことが「無鑑査」の由来。
新宿五丁目交差点脇の「高田屋」にて。肴は蕎麦味噌、お造り、串焼き、烏賊ゴロの陶板焼、若鶏のザンギetc.

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ずーっと好きでいてください(愛媛)

純米美酒
300ml/450円

バレンタインやホワイトデーなどのギフト需要を意識して造られたのであろうか。居酒屋に置いていたとしても大声で注文するのは憚られる銘柄である。
味わい的には程良いコクがある辛口で、クセがなくバランスの良い軽快な飲み口と、すっきりとした後味の良さが特徴。原料米は玉栄(精米歩合65%)。肴は冷や奴、鰻の肝、わさび漬、わさび味噌。蔵元は梅錦山川。

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とらじの唄(愛知)

純米にごり
300ml/349円

「国盛」の銘柄で知られる愛知の中埜酒造が、主に焼肉など油っこい肉料理との相性を考えて造った、いわば和風マッカリとも言える低アルコール(6%)の純米にごり酒。甘味を抑えて酸味を少しきかせたドライな微発泡タイプで、軽めの炭酸ガスが口の中をさっぱりとさせてくれる。
ちなみに「とらじ」とは韓国語で桔梗の花のこと。

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久保桜(山形)

純米大吟醸
150ml/360円

「地酒マイスター責任醸造認証酒」というラベルで封がされてある、進物仕様の小容量純米大吟醸。酵母は山形酵母で、山田錦を40%まで磨いている。利き猪口に注ぐと琥珀色なのでしっかりとした味なのかと思いきや、予想をはるかに超えるすっきりとした飲み口の辛口。
蔵元は寛保元年(1741)創業の加茂川酒造。朝日連峰の伏流水を仕込水としている。

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屋守(東京)

純米酒
1800ml/2580円

「屋守」と書いて「おくのかみ」と読む。志村けんの故郷として日本中にその名が轟く東京は東村山市の地酒。蔵元は昭和11年創業の豊島屋酒造。富士山系の地下水を地下150mから汲み上げ仕込水に利用している。代表銘柄は「金婚」で、「屋守」は平成14年からの新銘柄。この純米酒は寝かせる前に瓶のまま一回火入れした生詰で、八反錦を吟醸並に55%精米している。ほんのり香る吟醸香と上品な甘さが特徴。口当たりは柔らかく、クセのない後味がついつい杯を進ませる。前回同様神楽坂「葱屋みらくる」にて。

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湊屋藤助(新潟)

純米大吟醸
1800ml/3529円

「上善如水」や純米酒「魚沼」でおなじみ白瀧酒造が、初代当主の名を冠した完成度の高い純米大吟醸。華やかな香り、まろやかな口当たり、酸味の少ない軽快な味わいはまさに上善如水のプレミアム版という印象。全体にバランスが良く、気品と膨らみがありながら後味はすっきりとしているため、食中酒の一杯目としては最適。神楽坂の「葱屋みらくる」にて。

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〆張鶴(新潟)

吟醸生貯蔵酒
300ml/553円

今だけ(5〜9月限定)の〆張鶴吟醸生貯。久々に訪れた新橋の鰻屋「多吉」にて。ここは蔵元(宮尾酒造)と付き合いが古い店だから、生貯は勿論、季節によっては「にごり」や「しぼりたて」にもいち早く出会える。
50%精米の五百万石を使った、すーっと喉を通るまろやかで軽やかなクセのない味吟醸。肴は鰻串一通り(肝・レバ・白焼・牛蒡串・蒲焼・つくね)を堪能した後、追加でヒレ焼2本(タレと塩)。絶品!

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正雪 天満月(静岡)

純米大吟醸
720ml/1838円

天を満たす月と書いて天満月(あまみつき:大阪は天満の飲み屋街で見上げる月・・・ではない)。35%精米した山田錦を麹米に、50%精米した岩手県産「吟ぎんが」を掛米に使用。上立ち香は地味だが、口に含むとバナナやマンゴーを思わせる南洋果実の風味が広がる。但し味わいそのものが甘い訳ではなく、どちらかと言えば苦味を含んだ辛口。後味もキレも上々。
神楽坂「MASUMASU」にて。この店の雰囲気で売値が正一合680円とはかなり良心的。肴は薩摩揚げ、酢もつ、牛すじと蓮根のきんぴら、海老のサンバルスープetc.。蔵元は南に駿河湾を望む由比町にある神沢川酒造場。「由比」の酒だから「正雪」か、なるほど・・・。

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水尾 紅(長野)

純米吟醸無濾過生原酒
1800ml/3465円

原料米に希少品種の長野県木島平産金紋錦を100%使用(精米49%)、金沢酵母(14号)と「水尾山」の湧水で仕込んでいる。口に含むとしっかりとした旨味と膨らみが感じられ、追いかける様に酸味がふんわりと広がる。無濾過生原酒にしてはまろやかな口当たり。後味も意外にさっぱりとしている。
蔵元は長野県の北の端、奥信濃飯山の旧町内にある田中屋酒造店。全量箱麹の手造り蔵である。肴は焼鳥。三宮東通りの路地にある「丸喜屋」にて。

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道灌(兵庫)

本醸造
1800ml/1780円

滋賀・草津の太田酒造が、灘に建てた「千代田蔵」で醸したバランスの良い中辛口の本醸造。穏やかでまろやかな飲み口、切れ味と後味の良さを特長とする。
おなじみ阪急六甲の立呑処「粋酔」の棚に、今月前半から新たに加わったラインナップの一つ。この日は常温にて。肴は烏賊の沖漬けと焼豆腐のおでん。

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杜氏鑑(兵庫)

普通酒
1800ml/2100円

灘の大手「白鶴」が、「現代の名工」に認定された中澤政雄杜氏(黄綬褒章受賞)を前面に押し出して造り上げた、いわば究極の「普通酒」。まろやかできめ細かな口当たりと、上品でクセがなく、それでいて程良くコクのある飲み口は、お手頃価格と相まって灘の大手蔵の底力を存分に示した感がある。
酒銘の「杜氏鑑(とうじかん)」とは杜氏の鑑(かがみ)の名の通り、「杜氏の中でも特に卓越した醸造技術を持ち、酒造りの模範となる人物」のことを指す言葉である。山田錦100%使用で精米歩合は70%。

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丹波(兵庫)

大吟醸・深山霧海
720ml/????円

旧友の行きつけの小料理店「いづみ」にて。蔵元は丹波市にある昭和11年創業の打田酒造。品の良い華やかな吟醸香が立ち上るが、口に含むと意外にあっさりと軽やかな味わい。中辛口で後味もさっぱり。コクの点で物足りない気もするが、料理自慢の店ならかえってこうしたタイプが好まれるかも知れない。
肴は前菜の煮付け(筍etc.)の後、鯛の造り、鯛白子の醤油焼、ヒラマサの西京焼、もずく、蛸の炒め物。チーズと野菜の盛合せ。

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青松白鷹(兵庫)

上撰・本醸造
1800ml/1888円

阪急六甲の立呑み屋「粋酔」の棚に加わった、灘の銘酒「白鷹」の定番酒。創業は文久2年(1862)。桶買いをしない自家醸造100%の蔵元として知られている。
原料米は麹米に山田錦、掛米に金南風を使用。精米歩合は69%。ひときわどっしり・しっかりとした生もと造りの辛口タイプで、燗でも冷やでも飲み応えのある男酒である。肴は銀杏・椎茸・山葵生麩・茄子の串揚げとアボカドのカナッペ、ミンチカツetc.。

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花垣(福井)

花しずく・純米
300ml/525円

麹米の地元産五百万石を50%、掛米の日本晴を60%精米して9号酵母で醸した純米酒。度数は15.5度とちょい高めで、味の幅があるすっきり系の純米酒。+3度にしては結構辛く感じる。蔵元は「北陸の小京都」大野市の七間通りにあり、明治34年(1901)から酒造りを始めた南部酒造場[創業は享保18年(1733)]。日本百名水の一つ「御清水(おしょうず)」を仕込み水としている。肴は馬刺。

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蔵一番(兵庫)

生もと本醸造
1800ml/1815円

灘は大手の「沢の鶴」が、昔ながらの生もと造りで醸した+3の辛口本醸造。生もと造りの割には少しばかりあっさりした感じもするが、その分キレが良いので常温でもぬる燗でもすっきり美味しく戴ける。近頃すっかり常連になってしまった阪急六甲の立呑み「粋酔」にて。肴は“試食期間中”ということでサービスして頂いた珍味のチーズ豆腐、蛍烏賊、串カツ、鮪のづけetc.。

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喜天烈(兵庫)

山廃純米辛口
720ml/1284円

灘・魚崎郷にある浜福鶴銘醸の酒。山田錦を68%磨いている。「辛口心証日本酒度+10」とあり、飲む前からこちらを身構えさせるが、飲んでみると山廃独特の乳酸っぽさと旨味があって、度数程の辛さをあまり感じさせない。コクがある割には後味もすっきりとしているので、ちょっと濃いめの料理にも合わせやすい食中酒として、何かと重宝しそうだ。阪急六甲のOASISにて購入。ちなみに肴はかんぱちの握り、蛍烏賊、海鮮八宝菜など。

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胡蝶蘭(京都)

吟醸純米酒
300ml/525円

京都は福知山にある東和酒造の銘柄。創業は江戸期後半とのこと。主銘柄は「武勇」。この写真では少し見づらいが、「胡蝶蘭」の酒銘は金箔の文字で、ゴージャスな胡蝶蘭の花をあしらったラベルが目を引く。香りもその名にふさわしく華やかで、それでいて飲み口はあっさりとした中にもさりげないコクがあり、全体的にミディアムライトな中辛口。後味もすっきりとして上品である。梅田の阪神百貨店で購入。

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宝剣(広島)

純米吟醸
1800ml/3150円

蔵元は明治5年(1872)創業の宝剣酒造。社の裏山(野呂山系)の崖下に江戸時代末期から湧出する名水が「宝剣」の命。硬度が低いため酒造りにとっては難しい水だが、独自の軟水醸造法によって、その特徴を逆に生かしたすっきり系の酒質に仕上げている。
酒器からは上品かつ華やかな上立ち香が立ち上り、口に含むとコシの強い膨らみのある味わい、喉を越した後はすっきりと心地良い余韻が楽しめる。新橋の魚金四号店にて。

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金陵(香川)

本醸造
1800ml/1937円

蔵元は金比羅さんで知られる高松は琴平の西野金陵[創業万治元年(1658)]。金陵の酒銘は、江戸期の儒学者・頼山陽が琴平を訪れた際、この地が中国の古都金陵(南京)を彷彿させるとして、琴平の地を金陵と呼んだことに由来するとのこと。マイルドで品が良く、 +2度ながら、ほんのり甘さを感じるコクのある本醸造である。原料米はオオセト(65%精米)。前回同様赤坂の立ち飲み「なかや」にて。

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四万十川(高知)

純米吟醸
1800ml/1886円

「日本最後の清流」を酒銘にした、高知県はタイガータウン安芸市にある菊水酒造の純米吟醸。山田錦を60%精米し、ラベルに「土佐淡麗仕込み」とある通り、高知の酒らしいしっかりとコシのある味わいの中にも、後味のすっきりしたクセのない口当たりの辛口タイプ。
肴は焼き鳥とおでん。赤坂6丁目にある立ち飲みのチェーン店「なかや」にて。

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菊正宗(兵庫)

特撰・生もと本醸造
1800ml/2216円

さて前回阪急六甲駅前に開店した立呑み店「粋酔」について触れたが、聞けばこのお店、とある酒屋の店主と本屋の店主が合同出資して開いたそうな。まさに「酒本舗」の世界観と相通ずるものがあり、途端に親近感が湧いてしまった。幸い「酒」「本」のそれぞれの店主と個別に会う機会を得て、片や酒、片や本の話を肴に盛り上がったのは言うまでもない。
で、その時主に飲んだのがキクマサの特撰。兵庫県吉川特A地区産の山田錦を100%使用した生もと造りの本醸造で、しっかりとコシが強く、風格を感じさせる辛口。

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櫻正宗(兵庫)

本醸造
1800ml/1927円

阪急六甲駅の南側沿線沿いに、3月から良さげな立呑み屋がオープンした。店の名は「粋酔」。閉店が22時と早いためなかなか行く機会がなかったが、週末の夕暮れ時にふと時間ができたので立ち寄ってみた。店内の棚を見ると、ずらりと灘の酒ばかりが十数本並んでいる。記念すべき初回の注文を何にしようかと一瞬逡巡したが、灘酒興隆の源となった宮水発見の功に敬意を表し、「櫻正宗」を上燗で戴くことに(「宮水」は江戸時代の天保10年頃、櫻正宗の六代目当主・山邑太左衛門によって発見された)。兵庫県産山田錦100%の贅沢な本醸造で、まろやかで口当たりの良い辛口。肴は串カツなど。店の詳細はまた後日・・・。

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太平山(秋田)

生もと純米無濾過生
720ml/1365円

裏ラベルの説明書きによると「太平山独特の生もと仕込みで醸した純米酒の今年一番に搾ったものを、そのまま濾過せず壜詰めしたお酒」。酒器に注ぐと蒸した米のような甘く芳醇な香りが立ち上る。口当たりも濃厚で、無濾過生ならではのフレッシュな味わいを追う様に、生もと仕込のしっかりと存在感のある旨味が口の中に広がる。
蔵元は明治12年(1879)創業の小玉醸造。元々は味噌・醤油の醸造業としてスタートし、大正2年から酒造りに着手したとのこと。モンドセレクションにも出展し、平成12年からずっと連続で金賞を受賞している。

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開運カップ(静岡)

祝酒・特別本醸造
180ml/280円

「開運」の酒銘は1874年創業の際、蔵元である土井酒造場の地元・小貫村の発展を祈って付けられたとのこと。特にこのカップは「開運」の文字がど真ん中にどんと据えられていて、いかにも縁起が良い雰囲気。原料米に山田錦と一版米を使用。60%の吟醸スペックまで磨いている。バランスが良く、軽快で飲みやすい辛口。

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芳水(徳島)

山廃純米生原酒
720ml/1575円

花見酒第3弾は、徳島の吉野川上流の山峡で大正2年より酒造りを始めた「芳水」の山廃純米生酒。「奥播磨」にいた高垣克正氏が平成14年から杜氏を務めていることでも知られている。
原料米には特別栽培された滋賀産「玉栄」を使用(60%精米)。フレッシュな口当たりながら、山廃仕込みのイメージ通り、力強くどっしりとした深みのある辛口である。

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出羽桜(山形)

純米吟醸生・蔵元直送
720ml/?円

花見酒第2弾は華やかな味と香りが人気の出羽桜。蔵元直送の生酒ということで、フレッシュかつフルーティな上立ち香が広がる。口に含むと搾りたてのようなピリピリ感があり、早穫りの柑橘類を思わせる爽やかな酸味が飲みやすさを増す。喉越しも軽やかでキレが良く、後味もさっぱり。満開の桜の下、酒の出来映えもまさに満開である。

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文佳人(高知)

(無濾過)純米
1800ml/2520円

今年の花見酒第一弾。きき酒師の師匠ヒデさんの本年度イチオシとして、席に着いた早々に勧められた酒。岡山県産アケボノを55%まで磨いた少量仕込みで槽搾り、無濾過の純米酒。豊かな米の香りが漂い、濃醇かつ上品な膨らみのある味わい。後味のキレもよく、純米酒としか表示はないが、いかにもただ者ではない。蔵元は土佐山田町にある明治10年創業の(株)アリサワ。

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千代田蔵(兵庫)

搾りたて純米生原酒
1800ml/2520円

「道灌」の銘柄で知られる太田酒造の搾りたて。約一年前に飲んだ同蔵の「灘の語らひ」と同じ灘の千代田蔵で醸している。原料米には地元兵庫産のフクノハナを使用し6割磨いている。ちょうど食べ頃の青リンゴを彷彿させるフレッシュな甘味と酸味が特徴。この軽やかな酸味のおかげで、濃厚な純米原酒の割にスイスイと飲めてしまう。肴は鰹のたたき、ゲソ天ぷら、岡山地鶏のニンニク焼。三宮は北野坂の「ばんぶ」さんにて。

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誠鏡しぼりたて(広島)

純米生原酒
720ml/1200円

口に含むと搾りたての濃厚な米の風味が広がり、最初のうちはやや甘く感じるものの、じわじわとどっしりした旨味へと変わる。喉越しに微かな刺激が残るものの、後味は程良くキレがあって心地良い余韻が残る。度数自体は16度と原酒にしては少し軽めだが、しばらく経ってからしっかりと効いてくる感じ。
阪神開幕3連勝の美酒として大いにふさわしい味わい。肴はシンプルにあたりめ。

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京姫(京都)

純米吟醸無濾過原酒
720ml/1260円

前回同様「春あがりひと寝かせ」シリーズの一つ。山田錦を60%精米し年末にかけて仕込んだお酒を、最も寒い時期におり引きせず「ひと寝かせ」させた、無濾過の純米吟醸生原酒である。ひと寝かせした分だけ、無濾過にしては荒々しさが少なくまったりとした口当たり。日本酒度+1.0ながら結構辛口の味わいを持つ。肴は蛸わさびと蛍烏賊の沖漬け。
蔵元は大正7年(1918)創業、少量手造りの吟醸酒専門蔵である伏見の京姫酒造。1974年から世界鷹小山家グループの一員となっている。

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越乃雪椿(新潟)

吟醸おりがらみ無濾過原酒
720ml/1170円

ラベルに「春あがり ひと寝かせ」とある通り、搾った新酒を無濾過のまま1ヶ月半ひと寝かせした、吟醸造りのおり絡み生原酒。地元産の五百万石を60%磨いて、千年悠水で仕込んでいる。ひと夏寝かせた“秋あがり”の酒というのはよく聞くが、春あがりというのは珍しい。
酒器に注ぐとフレッシュな上立ち香が広がり、ファーストインパクトも華やか。ただし味自体は意外にキレがある中辛口で、原酒にしては軽快でスッキリした後味が特徴。肴はいくら丼と蛍烏賊の沖漬け。蔵元は世界鷹小山家グループの一員で、箱麹造りにこだわる文化3年(1806)創業の雪椿酒造。

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吉田蔵(石川)

純米酒
1800ml/2100円

蔵元は「手取川・純」でおなじみ、明治3年創業の吉田酒造店。「吉田蔵」の名の通り、昭和42年生まれの若い杜氏・吉田行成氏が醸す。地元産の五百万石を50%磨いたキレの良い辛口で、クセはないが適度に飲み応えのあるコクと膨らみを感じる。価格からしても酒好きの定番酒といった趣。
肴はおでん、出汁巻き、板わさetc.。23時過ぎにほぼ一斉閉店となる新梅田食道街で、唯一0時近くまで呑める掟破りの居酒屋「山守屋」にて。

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那智の白梅(大阪)

特撰・手づくり純米酒
1800ml/1480円

厳選した食材と酒で定評のある御影新生堂にて、「破格の1480円、2000円以上の値打ち」という様な手書きPOPにつられて購入。蔵元は先頃呑んだ「浪花正宗」の浪花酒造で、その780円の本醸造より酒質が上なのに安くて旨い。
米の種類は不明だが精米歩合は吟醸並みの60%で、軽快な口当たりの純米酒。クセのない淡麗辛口だが、適度な味わいとコクがあり後味はすっきり心地良い。このクォリティで「菊正宗ピン」や「白鶴まる」とほぼ同価格帯となると、こりゃ誰が何と云っても“買い!”だ。浪花酒造恐るべし。ちなみに肴は、和歌山の銘酒「黒牛」の純米吟醸酒粕で造った粕汁と秋刀魚。

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豪華千年寿(兵庫)

純米大吟醸
300ml/780円

たまには地元・灘のちょいと良い酒でも・・・ということで、旬の蛍烏賊と共に購入したのが白鹿の上位銘柄「豪華千年寿」。洗練されたバランスの良い味わいを持ち、クセがなく安心して飲める上品な口当たりの中辛口タイプ。酒処灘の王道をゆくマイルドな純米大吟醸である。
「千年寿」とは、中国で古来より長生の霊獣として喜ばれる白鹿を寿いで作られた漢詩の中の一句らしい。モンドセレクション金賞を2006・07年と連続で受賞。

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長珍阿波山田65(愛知)

純米無濾過生詰仕込み第二十五号
1800ml/3150円

前回の「大正の鶴」と同じく三宮の「酒工房・さくら亭」にて。原料に阿波産の山田錦を使用した瓶燗火入れの生詰タイプ。阿波山田の旨味を引き出すため、精米歩合を65%に抑えたとのこと。アルコール度数18-19度、日本酒度+5.5とデータ的には辛口の部類に入るが、実感的にはそこまで辛くはない。上立ち香は淡く控え目。飲み始めはストレートにほの甘さが伝わってくるが、飲み続けるうちに芯の強さとコクが感じられる。後味はスッキリ。

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大正の鶴(岡山)

特別純米無濾過生原酒
1800ml/2625円

岡山は真庭市にある落酒造場(1893年創業)で醸した、無濾過の特別純米生原酒。地元産の朝日米を60%精米した、濃醇でボディこそあるが口当たりが優しい+6.5度、酸度1.7の辛口タイプ。無濾過の生にしては重すぎることなく、スッキリ感もあって飲みやすい。
三宮の「味工房さくら亭」にて。肴は蛤の小鍋立て、上ミノの唐揚げ、ハタハタ、焼そば。

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浪花正宗(大阪)

本醸造
720ml/780円

蔵元は江戸寛政年間に創業して約250年という泉州の老舗・浪花酒造。この本醸造自体はあまり旨味もコクもなく、正直なところとりたてて何の個性もないごくシンプルな味の淡麗辛口なので、家庭でのヒレ酒用として利用することに。今度機会があれば、大吟醸など手間暇かけた酒質のものを試してみたい。

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森(香川)

純米
720ml/1200円

阪急六甲のOASISで購入。オリーブや醤油の産地として、また「二十四の瞳」の舞台と知られる瀬戸内海・小豆島の地酒。苗から育てた地元の“瀬戸黄金米”(オオセト)と星ヶ城山の湧き水で醸した、日本酒度+2、精米歩合60%の純米酒。島の地酒というイメージとは異なるバランスの取れたスッキリ系の中辛口で、それでいて全体に程良い膨らみを感じる。瀬戸内海で獲れる新鮮な魚貝にはさぞ合うことだろう。
小豆島唯一の蔵元である森國酒造は2005年2月に創業したばかりで、それまで35年にわたって途絶えていた島の酒造りの歴史に新たな一頁を記した。杜氏は三十代半ばの花田公紀氏で、「森」は同蔵初めての銘柄。

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天明(福島)

本生純米槽しぼり
720ml/1365円

久々に訪れた酒仙堂フジモリにて購入。中二日開けて二回に分けて飲んだが、二回目は明らかに前回より味が乗っており、豊かな米の風味と共に濃醇な米の旨味を感じた。全体にコクと膨らみのある辛口。
ちなみに一日目の肴は粕汁、鰆の西京焼、鮭とば。二日目はかんぱちの刺身、鰹のたたき、すき焼きうどん、大阪寿司、もずく。

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陸奥八仙(青森)

特別純米・無濾過生原酒「槽酒」おりがらみ
720ml/1400円

青森産の「むつほまれ」を60%磨き、低温でじっくりと発酵させたもろみを槽で搾りそのまま直詰めした生原酒。「おりがらみ」とラベルにはあるが、酒器に注ぐとほぼ透明に近い。フレッシュな米麹の香りと、微かに弾ける炭酸ガスのピリピリ感が心地良い。ほんのりとした甘味と酸味、そして豊かな旨味が調和し、全体にボリューム感のある味わいが魅力である。
蔵元は元文年間(1740年代)創業の八戸酒造。息子の修学旅行土産である「鮭とば」を肴に。

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越の初梅(新潟)

本醸造
300ml/410円

本醸造ながら五百万石を63%精米。そのためかどうかは分からないが、吟醸の様な柔らかく軽い吟醸香が漂う。味わいはすっきりとしてまろやかな口当たりの淡麗辛口タイプ。後味もさっぱり。蔵元の高の井酒造は日本で初めて“雪の中に酒を埋め込む”雪中貯蔵を行った蔵として知られている。
この日の肴はコンビニおでん。たまたま付けたTVで「007ワールド・イズ・ナット・イナフ」−−あのソフィー・マルソーが悪役を演じたヤツ−−を見ながら。

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銀嶺立山(富山)

本醸造
720ml/870円

原料米に山田錦と五百万石を使用。切れ味のよい淡麗辛口の典型的な食中酒。富山の地酒ではあるが、その佇まいとクセのない味わいは、何となく洗練された都会的な酒という印象を持つ。燗をつけると一段と膨らみと力強さを増す。パリの万国博にも出展されたことがある酒らしい。
蔵元は文久元年(1861)創業、北陸最大の生産量を誇る立山酒造。庄川流域に開けた散居村で有名な砺波平野の中にあり、花崗岩に濾過された庄川の地下水で仕込んでいる。

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幻の瀧(富山)

田舎仕込み吟にごり
720ml/900円

蔵元の皇国晴(みくにはれ)酒造は明治20年の創業。普通酒でも精米歩合6割以下、低温発酵による吟醸造りを貫いており、全国名水百撰に選ばれている黒部川扇状地の湧水で仕込んでいる。この田舎仕込み吟にごりも華越前を55%精米し、吟醸造りで搾ったにごり酒。まずは上澄みだけ注いで飲んでみると、まさに穏やかで優しい口当たりを持つ甘口吟醸酒。次に瓶を一振りして飲むと、まったりとした飲み口の中に豊かな米の甘味とコクを感じる、マイルドで上品なにごり酒。まさに“一瓶で二度おいしい”、価格的にもお得感のある酒だ。

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国重(香川)

吟醸
720ml/1365円

香川の銘酒「綾菊」の杜氏で「現代の名工」にも選ばれている国重弘明氏が、自らの名を冠した「国重」シリーズの吟醸酒。まろやかで上品な口当たり、柔らかな含み香、クセがなく飲み飽きない味わいを特長とする。食中酒としても適した中辛口で、この日の肴は肉じゃがと粕汁。
綾菊酒造のある綾歌郡綾上町は、県内屈指の良質米産地として知られ、大正天皇ご即位の際には献上米産地に選ばれた程。寛政2年(1790)の創業以来、一貫して「地の米」で「地の酒」を造ることを基本としており、「国重」も地元産オオセトを使用(50%精米)、阿讃山系綾川伏流地下水で醸している。

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底ぬけ(新潟)

超辛口
500ml/1875円(料飲店価格)

新宿三丁目の「栄寿司」にて遭遇。料飲店だけで流通している様だが、何ともけったいな酒銘だ。酒質もデータも不明。クセがなく、ややしっかり目の飲みごたえある辛口タイプで、料理を邪魔することがないため、寿司屋に置くにはまあ悪くない。肴は造り盛り合わせ、穴子天ぷら、にぎり鮨。
長岡市にある蔵元の河忠酒造は明和2年(1765)創業の老舗で、関東信越国税局主催酒類鑑評会において17年連続金賞受賞の実力蔵である。主銘柄は「想天坊」

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聚楽第(京都)

吟醸しぼりたて
720ml/1400円

聚楽第(じゅらくだい)は、豊臣秀吉が政庁兼邸宅として1586年に京都の内野に建設した大邸宅の名称。年頭に載せた「京生粋」と同じ、上京区にある佐々木酒造の主要銘柄である。この吟醸しぼりたては、新酒のもろみが搾られて最初に出てくる「あらばしり」を瓶詰したもので、濾過や加水処理を一切していない垂れ口そのままの味。しぼりたてにしては珍しく落ち着いた味わいで、ほんのり苦味が残るドライな飲み口。原料米は五百万石(57%精米)。阪急六甲のOASISにて、ギフト用透明ケース入で棚に並んでいたのを購入。肴は太巻寿司、焼き魚(鰯)、イカ明太、鍋焼きうどん。

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車坂(和歌山)

あまからぴん純米吟醸生
720ml/1400円

昨年7月に1年以上寝かせた「車坂」の純米吟醸生を飲み、「折を見て、新しい醸造年度のものを味わってみたい」と書いたが、今回はその希望通り昨年10月に出荷されたバージョン。恋野産山田錦を58%磨き、和歌山酵母で醸している。
利き猪口に注ぐと薄い琥珀色で、見た目からして米の旨味が感じられそうな酒。口当たりは濃醇な甘さを感じさせるが、やがて微かな酸味とコクが口中に広がり、喉を通った後にくどさはないが骨太な余韻が残る。基本的には冷やして楽しむ酒だが、常温で飲っても全体に膨らみが出て、味わいの幅が広がる感じがする。

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房島屋(岐阜)

純米おりがらみ無濾過生
1800ml/2520円

蔵元は揖斐川の上流で明治初期より造り酒屋を営む所酒造。年間500石の酒を5人で醸す小さな蔵である。「房島屋(ぼうじまや)」は跡継ぎの所優氏が愛媛の「梅錦」で修行の後、2000年に蔵へ戻り自ら立ち上げた銘柄。全国で約40軒の酒屋でしか扱われていないそうだ。
この純米おりがらみは福井産の五百万石を65%磨いたもの。口に含むと微かに苺や巨峰を思わせるツンとした刺激があり、その後爽やかな酸味と旨味が広がって、引き際は潔くドライに消えゆく感じ。前回同様虎ノ門「鈴傳」にて。

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姿(栃木)

純米吟醸・無濾過生原酒
1800ml/2940円

虎ノ門「鈴傳」にて遭遇。白桃を思わせる様な柔らかな香りと、上品でほの甘くまろやかな飲み口が特長。膨らみがありながら、心地よい余韻を残しつつスッと切れる後味も魅力。蔵元は「杉並木」を主銘柄とする飯沼名醸。タンク(600kg)1本のみをこの「姿」ブランドで出しており、地元西方産の山田錦を50%精米し、大谷川の伏流水で醸している。
ちなみに当夜の肴は肉豆腐、目刺し、鯨ベーコン、豚串など。

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誠鏡(広島)

純米たけはら
720ml/1100円

「誠鏡」の蔵元は明治4年(1871)年創業の中尾醸造。「杯に注いだ酒の表情を鏡にたとえ、蔵人の誠の心を(味に反映させ)映し出してほしい」との願いを込めて、「誠鏡」の銘柄が誕生した。
さてこの「純米たけはら」は、創業時からの基本に忠実な酒。利き猪口に注ぐと馥郁とした米の香りが立ち上り、口に含むとほんのり甘い。ただしばらくすると骨太なコクと苦味が感じられ、喉を通った後にどっしりとした余韻が残る。また、燗をつけると甘みが抑えられ、冷やではあまり感じなかった程良い酸味がしっかりと存在感を顕す。この値段でこの風格なら買いだ。肴はおでん。

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初霞(奈良)

生もと純米
720ml/1365円

炭素濾過を行っていないため、酒器に注ぐとほんのり黄金色。しっかりとボディのきいた芯の強い酒だが、飲み口自体は軽やかでクセがなく、後味もキレがあって心地良い。低めの常温も旨いが、燗にすると全体に膨らみが増して、生もとならではの味わい深いひとときが楽しめる。肴は海鮮丼とにぎり寿司。
蔵元は、浅野内匠頭が刃傷沙汰を起こした元禄15年(1702)創業の老舗・久保本家酒造。

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のうかや彦八(富山)

純米大吟醸・無濾過生原酒
720ml/2100円

地元富山産の酒米・雄山錦を原料とし、低温発酵で丁寧に仕込んだ純米大吟醸の生原酒。雄山錦は芯白が大きいため、精米歩合48%までが限界とのこと。酵母は泡なしタイプの協会1401号を使用。利き猪口に注ぐと芳醇な米の風味が立ち上り、口に含むと濃厚な品の良い香りが広がる。ほんのりと優しい甘さを感じた後で、じんわりと辛さと深いコクが追いかけてくるイメージ。一口飲んだ途端に「旨い」と感じたのは久々だ。肴はOASISで買った半額の刺身三種盛り(鮪・鯛・はまち)。

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一番しぼり新米生酒(兵庫)

純米吟醸
720ml/1575円

「瀧鯉」の酒銘で知られる灘の木村酒造[宝暦8年(1758)創業]は、昔ながらの寒造りで、毎年11月初旬〜翌2月中旬の3ヶ月半だけ酒造りを行っている。そしてこの「一番しぼり新米生酒」は、その冬最初に仕込んだ新酒を1200本限定で発売しているもの。米の生命力を感じるフレッシュな香りと、口中で拡がるふくよかでボディのある味わいが特徴。キリッと冷やして。肴は数の子、煮染めなど。

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奥播磨(兵庫)

純米吟醸・芳醇超辛
1800ml/3045円

長期にわたる酷い下痢で飲酒と食事制限をくらっていた友人がこの度回復。三宮の小料理店「藤さき」で久方ぶりに飲む。料理の美味さも手伝ってか、日頃は日本酒など全く口にしない友人が珍しくこの「芳醇超辛」を何杯も口に運んでは、これなら日本酒も悪くないとのたまった。どっしりとした深い旨味とコクを含みながらも、後味が良くクセのない飲み口が、一家言ある白ワイン党の口に合ったのだろうか。
肴は卯の花、酒盗のクリームチーズ和え、小海老の唐揚げ、造り盛(鰤・よこわ・平目・エンガワ・蛸・烏賊)、鮪剥き身、ポテトサラダ、炒り銀杏。

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仙介(兵庫)

純米
720ml/1365円

蔵元の泉酒造は1756年創業の老舗。「泉正宗」の銘柄で親しまれていたが、阪神淡路大震災の影響で自家醸造を断念。長年にわたって親戚筋の西野金陵(香川)に醸造委託していたが、2007年1月より酒造りを再開。一昨年2月に亡くなった会長の名「仙介」を新銘柄とした。
さてこの純米酒は麹米に山田錦、掛米にアケボノを使用。膨らみのあるまろやかでクセのない中辛口で、ぬる燗にするとより一層旨味と膨らみが増す。二夜連続で小鍋立てを肴にゆるゆると。

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あらごし生酒(大阪)

純米にごり酒
720ml/880円

「秋鹿」が生産本数2000〜3000本限定で出荷する、火入れをしてない生タイプの、酵母が生きている純米にごり酒。滋賀産の日本晴を60%以下に精米し、酵母は6号を使用。キャップには直径7mm程度のガス抜き孔(酒は漏れない)が付いているので、開ける時も吹き出す心配は少ない。
さてお味の方は甘みが少なく、ほのかに酸味がきいた辛口タイプ。口の中に含むと、まったりとした飲み口の後、微かにピリッと感じる炭酸ガスの感触が心地良い。夕食の牡蠣とほうれん草のグラタンに合わせてみたら、結構相性が良かった。

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いづみ橋(神奈川)

本醸造辛口
1800ml/1942円

神奈川県海老名市にある蔵元の泉橋酒造は安政4年(1857)の創業。「酒造りは米作りから」のコンセプトの下、地元農家と共同で山田錦、雄町、亀の尾を中心に栽培し、現在では仕込みの約9割を使用。2006年度からは自社精米も行っている。この本醸造も海老名産の山田錦を麹米60%、掛米70%精米したもので、すっきりと切れ味の良い上品な味。日本酒度+12と高いが、数値程の辛さは感じない。
横浜駅近くの立ち呑み「ちょいのみ亭」にて。肴はもつ煮込み、そらまめetc.。

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李白(島根)

純米生貯蔵酒・花酵母仕込み
300ml/441円

李白酒造は明治15年(1882)創業。李白の酒銘は昭和3年(1928)、元首相であった若槻礼次郎氏が命名。もちろん中国・唐代の詩人で、酒仙と呼ばれた「李白」にちなんだ名前である。
さてこの花酵母仕込みの純米生貯蔵酒。特に花の様な甘い香りがする訳でもないが、まろやかかつ柔らかな口当たりのマイルドな辛口タイプで、雑味がなくふんわりと心地よい余韻が残る不思議な飲み口だ。新富町のサンクスで購入。肴もサンクスのおでん。

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[2008年1月 4日] この日の感想・書評へ→

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京生粋(京都)

純米吟醸
720ml/1334円

豊臣秀吉の邸宅「聚楽第」のあった洛中の地で醸された純米吟醸。千利休が茶の湯にも使用したといわれる「金明水・銀明水」を仕込み水に、京生まれの幻の酒造好適米「祝」(55%精米)、京都吟醸酵母「京の琴」で仕込まれた100%京の酒。吟醸らしく華やかな上立ち香を持ち、すっきりと穏やかな飲み口の中に芯の強さを感じさせる辛口タイプである。
ちなみに蔵元の佐々木酒造は、昨年度の大河ドラマ「風林火山」で真田幸隆役を務めた佐々木蔵之介の実家で、実弟が後を継がれているとのこと。

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[2008年1月 1日] この日の感想・書評へ→

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七田(佐賀)

純米無濾過生詰
720ml/1155円

佐賀の小京都、蛍が舞う小城(おぎ)の祇園川沿いにある天山酒造が、蔵元の名字「七田」(しちだ)を冠し、納得のいくおつき合いができる酒販店のみに販売するという自信の限定銘柄。虎ノ門の「升本」で「七田」のいろんな酒がちょっとした特集っぽく並べられていた中、そういえば最近無濾過の酒を飲んでないなあ・・・ということでこいつを購入。麹米に山田錦、掛米に麗峰を使用しそれぞれを65%精米。度数は18〜 19度と原酒並みの高さである。常温でほの甘い口当たりながらしっかりとしたコシを感じ、ぬる燗でもそのバランスはほとんど変わらない。コンビニのおでんを肴に飲むには少々申し訳ない佳酒。

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[2007年12月29日] この日の感想・書評へ→

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美燗酒(岡山)

特選高精白本醸造
720ml/1034円

「櫻室町」でおなじみ、岡山県赤磐市の室町酒造が醸した燗向きの高精白本醸造。備前雄町米を63%精米し、名水百選「雄町の冷泉」で仕込んでいる。高島屋新宿店にて購入。「45度にした燗がうまい!」と赤い荷札がわざわざ付けてあり、ちょうどホテルに電磁調理器があったので、湯煎で燗を付けて頂く。最初の口当たりはほのかに甘味が感じられ、その後じんわりと旨味が口の中に広がる。膨らみがある割に喉越しは意外に軽く、後味に心地よい余韻が残るので飲み飽きない。その名の通り燗向きの旨酒だが、常温でも悪くない。コストパフォーマンス的にも結構納得感のある酒。肴はデパ地下のしめ鯖、肉じゃが他。

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亀泉(高知)

純米吟醸生原酒
720ml/1400円

いわゆるフルーティな純米吟醸の生原酒であるが、通常のフルーティさとは全く趣が異なる。パイナップル果汁で造ったリキュールを思わせる様な、甘味と酸味がバランス良く感じられる独特な風味。口当たりはまろやかで喉越しもスムーズ。後味の余韻もほんのり甘やかで心地良い。明らかに日本酒でありながら、日本酒のジャンルに収まり切らない独自の存在感を持つ。全ては高知県工業技術センターで開発された酵母CEL- 24の成せる業。米は八反錦で精米50%、度数が14.4と原酒としてはかなり軽め。日本酒度-15.5で酸度が2.3と極端だが、この酒に関してはスペックからの読みはあまり意味がない。

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旭日秘蔵酒(滋賀)

七年古酒
720ml/3050円

長期間貯蔵を見越して特別に醸造した純米酒を、土蔵造りの酒蔵で7年間静かに熟成させた古酒。酒米は地元近江の玉栄を70%精米。濃い山吹色と深みのある香りは熟成酒ならではだが、口に含んでみると通常の古酒よりもはるかにクセがなく、マイルドでライト。普通は濃厚な料理に合わせることの多い古酒だが、これなら繊細な和食の煮物などにも十分合いそうだ。
これも前回同様「さくら亭」にて、「見山」のお返し(?)に試飲させて頂いた。

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梵 吟粋(福井)

純米吟醸
720ml/1365円

鯖江市で万延元年(1860)に創業した老舗「加藤吉平商店」の銘柄。長期熟成酒を日本で初めて売りに出した蔵として知られ、自社酵母でのみ酒造りを行っている。全ての酒が最高で5年、短くて1年、マイナス温度での熟成貯蔵を行ってから出荷される。「梵」はサンスクリット語で「穢れなき清浄」「真理をつく」の意。
「吟粋」は五百万石55%精白の1年熟成酒。純米吟醸ではあるが、「さくら亭」店主の薦めで上燗にて戴く。飲み口は軽やかな辛口タイプでクセがなく、程良い旨味が感じられる。

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見山(大阪)

純米吟醸生
720ml/1900円

SAKE王国のヒデさんより、思い出の酒「見山」を誕生祝として戴く。かつて共に蔵に泊まり込んで酒造りのお手伝いをした、大阪茨木にある中尾酒造の酒だ。たった一人で酒造りを行う中尾杜氏が、地元の農家に依頼し復活させた茨木産の三島雄町を原料米に使用(精米歩合50%)。毎年1回の限定出荷品。
三宮「さくら亭」店主が奇しくも私と同じ誕生日なので、甚だ勝手ながらこいつを持ち込みさせて頂き共に乾杯。常温、燗、冷蔵といろいろ試してみたが、全てにおいてバランスが良く予想以上の出来。軽快な口当たりながらしっかりとしたコクがあり、数年前よりも確実に進化を遂げていた。

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白神山地の四季(秋田)

特別純米酒
300ml/503円

秋田の酒の特徴とも言える低温長期の醗酵でじっくり仕込んだ特別純米酒。美山錦を60%精米し、901号酵母と白神山系の水で仕込んだ膨らみのある食中酒タイプの辛口。心地良い苦味の余韻がまっすぐ残った後で、スーッと消えてゆくイメージ。肴はおでん。
蔵元は秋田の穀倉地・仙北平野の中心地にある大仙市の八重寿名醸。酒銘の「白神山地」は青森と秋田に跨る広大な山岳地帯で、1993年に世界遺産リストに登録されている。

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名刀正宗(兵庫)

超辛口特別純米「脇」生
1800ml/2600円

名刀の名に相応しく切れ味鋭い芳醇な辛口。そして「脇」の酒銘の通り、料理の味を引き立てる綺麗な飲み口の食中酒である。スペック上は日本酒度+15の“超辛口”となっているが、実感としてはそこまでの辛さはなく、料理に合わせるには程良い辛さと言えるだろう。米は兵庫県産の山田錦を65%磨いている。蔵元は「白鷺の城」という銘柄を持つ姫路の田中酒造場。
店は中山手の「BISTRO KOBE RA-KU-DA」にて。昼のかご盛定食と共に。前菜三品(蛸のスモーク、小松菜と蟹のお浸し、ズッキーニの肉味噌添え)、蕪のスープ、かご盛(お造り三品〜醤油ムースで戴く/牛蒡の胡麻和えを添えた蒸し伊勢海老/牛フィレ焼/黒胡麻豆腐/イクラと山芋入りもずく酢/海老のすり身入り揚春巻/鶏の照焼)。これにご飯ものと赤だし、デザート付で2500円。少々贅沢なランチだが大満足。たまにはいいでしょ。

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金龍蔵(宮城)

純米吟醸
720ml/1500円

「金龍蔵」とは、宮城の銘酒「一ノ蔵」の第二蔵として吟醸クラスの高級酒のみを造る限定銘柄。全国60店舗のみで取り扱っている、照井丸實率いる少数精鋭の南部杜氏が、伝統的な寒造り・小仕込み・手造りを継承し丹念に醸した逸品である。
今回飲んだ純米吟醸は、原料に宮城の酒造好適米「蔵の華」を使用。スッキリとした辛口の中にもほのかな米の甘さとコクが感じられ、しっかりと中身の詰まった味わい。肴は熊本・嬉野温泉の湯豆腐。

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翠露ひやおろし(長野)

辛口秋あがり純米
720ml/1365円

兵庫県産の山田錦を55%精米し、霧ヶ峰の伏流水で仕込んだひやおろし純米。店の酒杯が口の広がったガラス製の盃だったせいもあってか、純米酒としてはかなり豊かな吟醸香がふんわりと立ち上ってくる。飲んでみると軽快な口当たり。それでいてまろやかな膨らみも感じられて、後味もさっぱりしている。この味でこの価格なら“買い”であろう。
肴は地鶏のたたき、もち豚炙り、ほうれん草と薄揚げの煮物など。店は肥後橋のダイニングバー「OKAKI」。

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やたがらす(奈良)

たる樽・純米酒
720ml/1050円

「やたがらす」はサッカー日本代表の胸のエンブレムにもなっている三本足のカラスのこと。その昔、神の使いとして守り神と崇められたそうだ。さてソースの名前の様なこの「たる樽」であるが、口当たりまろやかで樽香も思いのほか上品な、すっきりとした辛口の純米樽酒。蔵元は奈良・吉野で明治元年より酒造りを営む北岡本店。会社の仲間Hさんからのありがた〜いプレゼント。

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真穂人(埼玉)

手造り純米酒
1800ml/2940円

堆肥だけで育成された千葉産の酒造好適米五百万石を、6割磨いて醸した手造り純米酒。しっかりと飲み応えのある辛口であるが、飲んでいくうちに微妙な旨味を探り当てることができる。飲めば飲むほど軽やかに感じてくるちょっと危険な旨酒。キリッと冷やした状態で出されたが、今にして思えばぬる燗にした方がより膨らみが感じられて良かったかも。店は前回同様浅草「志ぶや」にて。
蔵元は、純米酒しか造らないことで知られる神亀酒造。

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昇龍蓬莱(神奈川)

純米
1800ml/2457円

滋賀県産の酒造好適米玉栄を6割磨き、丹沢山系の伏流水で仕込んだ純米酒。グラスに注ぐと琥珀色で、口当たりは極めてまろやかで軽やか。旨味があるのにクセがなく、スイスイと喉を通る。蔵元は文政13年(1813)創業の大矢孝酒造。
なお当夜の肴は湯豆腐としめ鯖。ちゃんとした居酒屋で一人飲みしたのは数ヶ月ぶりである。浅草観音通りの「志ぶや」にて。

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大和のどぶ(奈良)

にごり酒・本醸造
720ml/1100円

火入れをしたにごり酒。もろみが十分に熟成した時に目の荒いふるいで漉し、手詰めされている。しっかりと辛く男っぽい飲み口。にごりと言えば乳酸菌飲料の様な酸味を微かにまとった甘口が多い中、こいつはガツンと来る飲み応えのある辛口である。そのため和食だけでなく豚キムチやビーフジャーキーなど、普通なら洋酒やビールに合わせる肴でも意外に合う。
蔵元は「睡龍」「初霞」でおなじみ奈良の久保本家酒造。

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宮寒梅(宮城)

純米ひやおろし
720ml/1200円

米は兵庫県産特A地区の山田錦を使用。落ち着いた気品のある口当たりで、しっかりと旨味が乗った膨らみのある純米ひやおろし。魯山人の言葉を引いて「甘味は旨味」というお茶のCMがあったが、まさにそんな感じだ。後味の残り加減も心地よい。
蔵元は大正5年創業の寒梅酒造。新潟の越乃寒梅、埼玉の寒梅と並んで「日本の三寒梅」と称されている、とか。知らなかったけど・・・。

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黄桜(京都)

山廃仕込本醸造
300ml/311円

あれからもう28年である。沢村賞を獲った球界のエースが、プロで1勝もあげていない新人とトレードされるという、プロ野球界を震撼させた暴挙がまかり通ったのは。当時17歳だった私は、“悲劇のヒーロー”小林繁を一目見ようと、大勢のクラスメートを引き連れ甲子園へ駆けつけた。細身の身体に縦縞がよく似合った。恨み言を一切吐かず、「野球が好きだから阪神にお世話になります」と言い切った姿に、男を感じた。一挙手一投足に野球ファンは歓声を送った。その年、対巨人戦8勝0敗で22勝を挙げた彼は、生涯二度目の沢村賞と最多勝のタイトルを獲得した。そしてその対極には、一億人を敵に回しながらも、ふてぶてしく投げ続けた江川卓という敵役がいた。
あれから28年。この二人が「黄桜」の広告で邂逅した。「ここで一度お会いして、申し訳ありませんでした、と言えたら、一区切りつくのではないか、というふうに思って」と江川。「あそこでもし、俺がもっと大人だったら、もっとこうやって気軽に話せる仲になっていたかもしれないね」と小林。近年此程に心動かされた広告はない。これを書くためだけにこの酒を買った。

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朱盃(熊本)

純米
720ml/1011円

骨太でシンプルな味わいの辛口。この日はよく冷えた状態で飲んだが、常温に近い方が味わいに深みと幅が出るタイプの様な気がする。原料米は美山錦(65%精米)。前回の坤滴と同じく新橋の「吟」にて。肴は肉豆腐。
蔵元の千代の園酒造は明治29年創業。純粋日本酒協会設立に参加するなど純米酒普及のパイオニア的存在でもある。

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坤滴(京都)

純米
1800ml/2625円

「坤滴」(こんてき)とは土から生まれた滴という意味。原料米は、鳥取県の農林大臣賞受賞農家である田中農場で有機栽培された山田錦を60%まで磨いている。炭の使用を抑えたため色は山吹色。口当たりは軽快で洗練された趣だが、しっかりと苦味の利いた通好みの辛口タイプ。蔵元は伏見の東山酒造(有)で、黄桜酒造の子会社でもある。新橋の立ち飲み「吟」にて玉ひも煮と共に。

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幻の瀧(富山)

吟醸
180ml/299円

環境省選定「名水百選」黒部川扇状地湧水群を使用した、派手さはないが堅実な旨さを持つ吟醸酒。後味もさっぱりとしていてどんな料理にも合わせやすい。ちなみにこの日の肴は鮭の白子ソテーと粕汁、南瓜のあんかけ。
蔵元は黒部市生地(いくじ)にある、明治20年創業の皇国晴(みくにはれ)酒造。敷地内には1日270トンも湧き出る「岩瀬家の清水(しょうず)」があり、仕込みは元より酒造りに関わるすべてをこの清水で賄っている。

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越乃鹿六(新潟)

純米吟醸
720ml/1680円

グルメ漫画の「美味しんぼ」でエスカルゴに合うと絶賛された酒、らしい。どこがどう合うのか、私はエスカルゴなんぞ食わないので分からんが、上品でバランスの取れた後味の良い純米吟醸。小洒落たフレンチを引き合いに出さずとも、浅利の酒蒸しや帆立バター、さざえの造りにも合うだろう。
ちなみに蔵元の近藤酒造がある五泉市は、五つの泉の湧く所という意味がある程豊な水に恵まれた地らしい。名水ある所銘酒あり、か。

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久比岐(新潟)

特別純米
300ml/450円

この「久比岐」は、コンビニのミニストップが中越沖地震からの復興を応援すべく、かねてから提携している上越市の頚城(くびき)酒造と共同開発した限定1万本の特別純米酒。一本購入されるたびに60円の義捐金が柏崎市に贈られる。
蔵の近くでミニストップが契約栽培した「八反錦」を使用(精米歩合60%)しており、米作りも酒の仕込も同じ米山の伏流水が用いられている。新潟の酒らしい口当たりのすっきりとしたキレの良い淡麗辛口タイプ。

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ほまれ麒麟(新潟)

特別純米
180ml/299円

ビール会社とは何の関係もない、「ほまれ麒麟」という名の新潟の酒。特別栽培米の五百万石を100%使用し60%まで磨いている。微かな酸味を持つクセのない素直な口当たりで、程良くコクと味わいのある淡麗辛口タイプ。
蔵元は明治13年(1880)創業の下越(かえつ)酒造。会長・社長が親子二代にわたって、長年国税局で酒類鑑定官を務められていたとのこと。

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ねのひ(愛知)

本醸造
180ml/250円

名古屋出張時に駅の売店で見かけて購入。ひらがな三文字の酒銘が新鮮だ。すっきりとして品が良く、クセの全くない飲みやすい中辛口タイプ。機会があれば少し上のランクのものを試してみたい。
蔵元の盛田(株)は寛文5年(1665)から清酒造りを始めた老舗で、江戸期からの主銘柄は「子乃日松」。味噌や醤油も醸造しており、1900年のパリ万博に清酒・醤油を出展した歴史もあるそうな。

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直実(埼玉)

特別純米
720ml/1450円

地元熊谷産の酒造好適米「さけ武蔵」を吟醸造りで醸した、日本酒度+5.0、酸度1.4の辛口。裏ラベルにある通り「ふくよかですっきりした味わい」ではあるが、単なるすっきり系ではなく結構骨太な余韻も楽しめる。
蔵元は埼玉県熊谷市の権田酒造。ちなみに「直実」の酒銘は、平安鎌倉期に源頼朝から「日本一の剛の者」と賞賛され、一ノ谷で平敦盛と後世に残る名場面を演じた熊谷次郎直実に由来する。

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暁(兵庫)

吟醸
720ml/1000円

「暁」は「松竹梅」でおなじみの宝酒造が、特定名称酒を中心とする灘の「白壁蔵」で醸した吟醸酒である。「スーパーの在庫処分で500円で売ってるけどどうする?」という家内からのメールに反応し購入してもらった。処分扱いは06年11月製造となっていた為か。開けてみると保存状況は悪くなかったようで、色も変色しておらず、程良い吟醸香を持った素直な、それでいて深味のある淡麗辛口系の飲み口だった。原料米は五百万石(60%精米)。定価でも満足感を覚えたであろう酒。

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大神力(兵庫)

純米
300ml/435円

半世紀ぶりに復活した幻の酒造好適米「神力」を100%使用し、じっくりと低温で醸した本格的な純米酒。料理を引き立てるタイプのしっかりとした辛口の味わい。「神力」は明治10年(1877)に発見・育成された品種で、食糧難の時代に他品種より3割近くも多く収穫できたことから、神のご加護によるものとして「神力」と命名されたという。蔵元は灘の富久娘酒造。

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桃川(青森)

にごり酒
200ml/210円

暑い日が多かったこの夏、清酒に飲み飽きると、口当たりが良く乳酸菌飲料っぽい「にごり」で締める日が多かった。そんな時は東京のコンビニで出現率が高い「桃川」。甘味・酸味とも控えめで、にごりの割にはさらりと飲みやすい。ただアルコールの回りが早いせいか、こいつを飲むと「気づいたら寝てしまってた率」が高まるので要注意。
蔵元の「桃川」は江戸末期創業で、本格的に酒造りを始めたのは明治22年。創業当時は百石川(奥入瀬川の通称)の水を使用していたことから、「百(もも)」を果物の桃に代え「桃川」と名付けたそうな。

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寒竹(長野)

寒造り
180ml/210円

前回載せた「大洋盛」同様、常宿「ニューセントラルホテル」(神田)近くのファミマで購入。出張中はどうしても「ホテルの部屋でカップ酒」率が高まる。吟醸にかぶれた若かりし頃には見下していたカップ酒(普通酒)だが、近頃はこーゆーのも悪くないなあと、コンビニのおでんをつまみながらしみじみ思う。
蔵元の戸塚酒造店は、江戸初期に初代がどぶろく造りを始めたのが始まりで、ラベルにも「品質一筋に350余年」とある。現当主は十五代目。この寒造りカップ酒は普通酒でありながら美山錦を65%も磨いている。口当たりがほんのり甘く濃醇でコクのあるタイプ。

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大洋盛(新潟)

普通酒
180ml/210円

村上市にあった古い14の酒蔵が合併し、1945年に下越銘醸株式会社として創醸。5年後に社名は大洋酒造となり、「大洋盛」の銘柄はこの時に始まった。母体となった蔵の中には寛永12年(1635)創業の老舗もあり、また日本で初めて吟醸酒を市販(1972年) した蔵としても知られている。
今回飲んだのは普通のカップ酒だが、コクがあってクセのない、飲みごたえのある骨太な辛口タイプ。この様な何でもない普通酒が旨いと、吟醸クラスはどれ程旨いのだろうかと気になってくる。

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越後杜氏(新潟)

本醸造
300ml/362円

一言で云えば、コクのある飲みやすい辛口。適度な旨味がありながらクセもくどさもないから、いくら飲んでも飲み飽きない(であろう)タイプ。少し甘味のある和食には特に合いそう。ちなみにこの夜の肴はコンビニで買った焼鳥(しお)とあたりめ。
蔵元は新潟県五泉市の金鵄盃(きんしはい)酒造。文政年間(1818〜1829)の創業らしいが、昭和の大火で正式な創立年の記録を焼失してしまったとのこと。全て地元五泉市出身の蔵人が醸している。

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多満自慢(東京)

純米吟醸
300ml/456円

データ上では日本酒度+5の辛口のはずだが、口当たり自体は呑みやすい甘口で、呑み重ねていくと次第に深みのある中辛口の味わいが相貌を表す。全体にバランスの取れた淡麗タイプで、後味はすっきりしてクセがない。期待以上の満足度ではあった。肴は枝豆とポテトサラダ。
蔵元の石川酒造は文久3年(1863)に酒造りを始めた老舗で、昭和8年(1933)から「多満自慢」の銘柄を使用。地ビール造りも行っている。

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春夏秋雪越前(福井)

純米吟醸
180ml/315円

福井県産の酒造好適米「五百万石」(55%精米)を全量使用。意外に濃厚な口当たりで、日本酒度+3〜4の割にはほんのりと甘さを漂わせる飲み口だが、後味にはしっかりとした芯の強さを感じる。
蔵元は明治42年創業の(株)越の磯。1998年からは日本酒だけでなく地ビール「ディオス」の醸造も行っている。

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越の寒中梅(新潟)

純米吟醸
200ml/350円

蔵元は新潟県小千谷にある新潟銘醸(1938年創業)。有名な「越乃寒梅」と微妙に酒銘が似ているが、実は全国新酒鑑評会では今年を含め過去10年で金賞7回を獲得している、新潟県を代表する実力蔵である。
さてこの純米吟醸カップは、基本的には軽快な淡麗辛口ではあるが、あっさりとした中にも程良い飲みごたえがあり、全体としてはまろやかな品の良さを感じさせる。

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白牡丹(広島)

純米吟醸生貯蔵原酒
200ml/360円

広島酒の中で最も古い歴史を持つ白牡丹の蔵元は、1675年(延宝三年)創業。棟方志功や夏目漱石、蜀山人などの著名人に愛された歴史を誇る。きき猪口に注いだところ意外なことに琥珀色。缶底の日付を見ると1712B9とあるので、売れないまま1年半以上も棚に置かれていたのだろう。ただ缶詰のおかげか、傷んだ訳ではなく微妙に熟成してそれなりに味わい深い。ほの甘い口当たりながら複雑な旨味を持つ飲み口となっている。

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爛漫(秋田)

純米ふなおろし
200ml/305円

「爛漫」の蔵元は大正11年創業の秋田銘醸。県内の主な酒造家、政財界人などの有志が集まって創られた蔵である。
凧の意匠が印象的なこの純米ふなおろしは、生まれたての純米酒を加水せずにアルミ缶に生詰めしたフレッシュな原酒。濃厚な口当たりを持つコクのある辛口タイプで、どっしりとしたヘビーな飲み応えが魅力。肴はイカの塩辛。

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越後山水(新潟)

本醸造
720ml/960円

この「越後山水」は、先月飲んだ「越乃八豊」と同じ、新潟市にある越後酒造場の銘柄。ただ同蔵のホームページを見ても、「越後山水」に関する記述はないため詳細は不明。
味わいはあっさりと軽快な口当たりの、クセのない淡麗辛口。越後の酒らしくさらりとして飲みやすく、料理を引き立てる日常の定番酒タイプである。コープ神戸宮前店にて購入。

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栄冠櫻室町(岡山)

特別純米酒
180ml/360円

流通による企画商品なのか、各地の蔵元の酒が同じ形の一合瓶でいくつか棚に並んだうちの一つ。飲み比べにはちょうど良いサイズだ。
この「栄冠櫻室町」特別純米酒は赤磐産雄町米を使用。深みとコクのある、クセのないしっかりした辛口である。ちなみに蔵元の花房家(現・室町酒造)が酒造りを始めたのは元禄元年(1686)頃と言われ、積極的に海外のコンクールに出品、モンドセクションでグランプリ5回、金賞14回、国際最高品質賞4回、銀賞3回を受賞している。

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東光(山形)

純米
720ml/1150円

「禁酒令」と聞けばアル・カポネの時代のアメリカを思い出すが、実は江戸時代の日本でも飢饉のたびに発布されていた。そうした「禁酒令」の最中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋の一つが、米沢藩上杉家御用酒屋だった「東光」蔵元・小嶋総本店(1597年創業)である。
この「東光」純米は、55%精白された山形県産米を手作りの米麹で醸し、低温熟成させた酒。まろやかな飲み口ではあるが、後味がどっしりとし、コシが強く飲み応えがある辛口。虎ノ門の「升本」にて購入。肴はイカの塩辛と冷や奴。ラベルは通常の「東光」純米とは異なる「21世紀酒屋塾」バージョンだ。

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国盛(愛知)

にごり酒
300ml/313円

一般的にまったりとした甘口のイメージが強い濁り酒にしては、こいつはかなりすっきりとして呑みやすい中辛口。食中酒としても使えなくはない。前回の「越の誉」同様、浅草雷門前のスーパーで購入。
愛知県半田市にある蔵元の中埜酒造は、ミツカン酢でおなじみ中埜グループの傘下にあり、「国盛」を造って160年以上の老舗(創業弘化元年/1844年)。ミネラルが豊富で雑菌がほとんどない、地下250mから汲み上げた水で仕込んでいるとのこと。

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越の誉(新潟)

吟醸
300ml/519円

柏崎市にある「越の誉」の蔵元・原酒造は、今回の新潟県中越沖地震で製品倉庫が倒壊するなど甚大な被害に遭われたが、仕込み工場がほぼ無傷で残ったのはまさに不幸中の幸いといったところ。一日も早い復旧を祈るばかりだ。
ということで、今回は浅草のスーパーでこの「越の誉」を見かけ思わず購入。グラスに注ぐと爽やかな林檎系の上立ち香が鼻腔をくすぐる。新潟の酒らしく淡麗ではあるが、後味がしっかりと残り飲み応えもある。程良くバランスの取れた吟醸らしい吟醸酒だ。ちなみに肴はスーパーで購入した甘海老の唐揚げ、鮪とはまちの刺身、卯の花、牛蒡サラダ。

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匠(京都)

大吟醸山田錦
720ml/1050円

大吟醸で山田錦100%使用でこの価格というからには、山田錦と言ってもかなり低い等級のものを使わざるを得ないだろうが、まずはその企業努力に乾杯。蔵元は伏見の京姫酒造、灘の「浜福鶴」同様世界鷹小山本家グループの一員である。開栓した当初は苦味が先に立ち、味もどこと言って特徴に欠けていたが、一週間程寝かせるとほんの僅かながら味わいが深まり、食中酒としてならまあ悪くないかな、と思えた。

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越乃八豊(新潟)

超特撰純米酒
300ml/448円

日本橋三越近くのコンビニで購入。コクのあるまっすぐな辛口。呑み始めは後味の苦みが少し気になっていたが、飲み進めていくうちに徐々にそのドライな味わいが好ましく思えてくる、ある意味呑ん兵衛向きの酒。蔵元の越後酒造場は昭和7年創業。「越乃八豊」の他「甘雨」という銘柄で知られている。
ちなみに肴は海藻サラダ、切り干し大根、ミミガー(沖縄風豚耳)、鮭とイクラのご飯。

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越乃柏露(新潟)

特別純米酒
1800ml/2650円

第77回(平成18年)関東信越国税局酒類鑑評会「燗審査の部」入賞酒とのことだが、季節柄冷やで戴く。新潟県産の五百万石を60%精米した、適度な品の良さと力強さを併せ持つ、バランスの取れたすっきり系の中辛口純米酒である。蔵元は宝暦年間(1750年代)創業という長い歴史を誇る、長岡市の柏露酒造。「つゆしゃぶCHIRIRI」東京汐留店にて、五段仕込のつゆで味わう名物の豚しゃぶしゃぶ、お造り、京漬物と共に。

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水神(岩手)

純米大辛口
300ml/390円

銘醸「あさ開」で11年連続全国新酒鑑評会金賞を受賞中の藤尾正彦杜氏が、南部の米と水にこだわって醸した+ 10度の辛口純米。一般小売では飲めない飲食店専用の銘柄。ラベルの原画は中国・南宋期の画人陳容の筆によるもので、「水神(すいじん)」とは雨を司り豊穣をもたらす神様のことを指す。
グラスに注ぐと、探らないと判らない程微かな吟醸香が感じられ、飲み口はコクがありながらもスッキリとしたキレの良い味わい。日本酒度の割には程良い塩梅の飲み飽きない辛口で、食中酒に最適。新宿「やきとり横丁」の「宝来家」にてもつ焼各種と煮込み、ポテトサラダ、豚耳と共に。

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車坂(和歌山)

純米吟醸無濾過生原酒17BY
720ml/1400円

和歌山県清水産の山田錦を100%使用。平成17年度醸造の純米吟醸無濾過生原酒を約一年以上寝かせた軽めの熟成生酒である。精米歩合は58%。利き猪口に注ぐと予想以上に濃いめの琥珀色で、口に含むとやや酸味の存在が強く、独特の濃醇な味わいが感じられる。寝かせる前はどんな味わいだったのだろうか。いずれ折を見て、新しい醸造年度のものを味わってみたい。なお蔵元の吉村秀雄商店は大正4年(1915)創業。当時からの土壁蔵で昔ながらの酒造りを行っている。代表銘柄は「日本城」。

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赤石(兵庫)

純米吟醸生原酒
720ml/2000円

淡路島での社員旅行の途上、晩餐の買い出しのために立ち寄った明石「魚の棚商店街」にて購入。明石の食材には地元の酒をという個人的趣旨で「赤石」を選んだ(赤石は明石市の地名の由来である)。特A地区の山田錦を50%まで磨いており、精米歩合的には純米大吟醸並。丁寧な槽しぼりなので風味も豊かだ。味わいは濃厚ながらクセがなく、旨味もたっぷり。当夜は新鮮な魚貝&肉たっぷりのバーベキューだったが、とりわけ殻ごと炭焼で炙った焼きウニとの相性は抜群であった。蔵元は江戸末期創業の明石市大久保町・太陽酒造。昔ながらの甑(こしき)の釜、抱き樽、桶、木槽(ふね)による手造りを続けている。

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丹後王国(京都)

吟醸
720ml/1700円

京都府与謝郡にある「丹後王国」蔵元の谷口酒造は、大江山の麓加悦町にある明治4年創業の小さな造り酒屋。丹後の地元産酒米だけを使い、社長自ら杜氏を勤める珍しい蔵としても知られている。
この吟醸酒も与謝野町産の「祝」を100%使用(精米歩合55%)。口に含むとほんのりと米の香りが広がり、骨太でコクのある味わいのしっかりとした中辛口タイプ。

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相模灘(神奈川)

特別本醸造
1800ml/2200円

「相模灘」の蔵元・久保田酒造は弘化元年(1844)の創業で、神奈川・津久井町の山に囲まれた一角にある。二十歳代の若い跡継ぎの兄弟が丹沢山系の伏流水を用いて、酒母の設計からきちんと組み上げた酒造りを行っているとのこと。
この特別本醸造は美山錦を60%まで磨いた吟醸仕様で、通常の本醸造のイメージとは違い、すっきりとした口当たりながらも奥にしっかりしたコシを秘めた、飲み応えのある辛口タイプ。日本酒度+2.5、酸度1.6。新橋の立呑み「偶々」にて。肴はたまひも煮、もつ煮、松前漬。

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三千盛悠醸(岐阜)

純米吟醸
720ml/1845円

岐阜県多治見市にある三千盛謹醸は、安政年間(1780年頃)創業の老舗蔵。辛口を超越した“水口”の酒(水の様に抵抗なく飲めて、しかも日本酒独特の旨さがあり酔いざめのいい酒)をモットーとしている。
この「悠醸」は美山錦を45%まで磨いた大吟醸仕様で、日本酒度+11、酸度1.8と結構な辛口タイプだ。味わいはシンプルでキレが良く、それでいてまったりした飲み応えのある酒。

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ねや川(大阪)

純米吟醸生原酒
720ml/1680円

「利休梅」でおなじみ大阪府交野市の大門酒造が、寝屋川の酒販店米芳商店の依頼で醸したプライベートラベル。ラベルは寝屋川の「あすなろ障害者作業所」で牛乳パックと空瓶回収された酒用和紙ラベルを再生し、酒銘の文字も障害者が書いたものである。原料米は山田錦 100%で酵母は9号。杜氏は日本でただ一人の外国人杜氏フィリップハーパー氏である。
利き猪口に注ぐとうっすらと黄金色で、芳醇な米の風味が立ち上る。口に含むと米の濃厚な味わいが広がり、後味に余韻が残る辛口タイプ。肴はしめ鯖と烏賊明太。

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麒麟山生辛(新潟)

本醸造生酒
720ml/950円

麒麟山の辛口シリーズにあって唯一の生酒である。日本酒度は+7と高いが、飲んだ印象はデータ程辛くはない。麒麟山特有のキレの良さを備えつつも、豊かな米の香りとコクを持つバランスの良いフレッシュな飲み口。このレベルの味わいで一升瓶二千円ちょっとのお買い得価格なので、家庭の定番酒とするには申し分のないコストパフォーマンスである。

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大虎(山形)

大辛口純米
1800ml/2000円

トラキチ好みの酒銘がうれしい。「飲み飽きしない辛口」をコンセプトに、山形県寒河江市の千代寿虎屋酒造(大正 11年創業)が醸した純米酒である。原料米には山形県産の「はなの舞」、酵母には山形酵母を使用。スペック的には日本酒度+10の大辛口であるが、飲み口はカラリとして意外にマイルド。くどさがなくてキレが良く、この味と品質で一升瓶二千円ならコストパフォーマンス的に申し分ない。なおこの日の肴は焼鳥いろいろ。

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白隠正宗(静岡)

山廃純米生原酒・五百万石
1800ml/2940円

蔵元の高嶋酒造は文化元年(1804)創業。名僧・白隠禅師ゆかりの松蔭寺のお膝元で酒を造り続け、明治17年には山岡鉄舟が「白隠正宗」と命名。地下150mから湧き出る富士山の雪解け水で仕込み、普通酒を含む全品で蓋麹を使用しているこだわりの蔵である。この山廃純米は、冷蔵庫を改造してわざわざ酒母室まで作り、数十年ぶりに山廃仕込に挑戦したという自信作。生原酒は春期限定である。山廃で純米で原酒というのでどっしりとした重めの飲み口を想像したが、いざ飲んでみると程良く旨味が乗ったキレの良い中辛口。思ったよりクセもなくスイスイと飲めてしまった。

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白鴻(広島)

純米吟醸・無濾過生原酒八反35号
720ml/1890円

広島は呉市にある盛川酒造の代表銘柄。純白清楚の"おおとり"が鴻図(こうと:大望の意)を抱いて大空に舞い上がっていく気概を表しているとのこと。口に含むと、濃醇な旨味と豊かな米の風味がふわっと広がる。2005BYということもあるのか、しっかりと味が乗っていて、後味の余韻の深さも心地よい。
この日の肴は茄子と卵豆腐の煮凝り風、冷やし冬瓜、黒豚と水菜のはりはり鍋。店は前回の「遊穂」同様、三宮の「さくら亭」にて。

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遊穂(石川)

純米吟醸・無濾過生原酒
1800ml/2900円

石川県は能登町にある御祖(みおや)酒造の銘柄(明治30年創業)。今年の「dancyu」日本酒特集(4月号)で、全国有力酒販店100軒が選ぶ「今後の期待大!注目酒蔵の銘柄ランキング」第1位に選定されている。この「仕込十三号」は、今年の1/15に搾られた初搾りの純米吟醸。ほのかな甘味を感じることの多い無濾過生原酒の中では、比較的辛さとキレの良さが前に立っているため、アテなしでじっくりと味わえる一方、濃い味付けの料理となら食中酒としても十分合わせられる。

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穂の歌(福島)

金寶自然酒・純米
300ml/399円

有機栽培した福島県オリジナル酒米「夢の香」で醸した純米酒。リンゴ酸の酸味と自然酒独特の“汲出し四段”による柔らかな甘みがマッチした、軽快な味わいの低アルコール酒(12.5度)。色もほんのり褐色で、甘酸っぱい味わいは日本酒というより白ワインに近いから、知らずに飲むと「?」という感じである。蔵元は江戸期正徳元年(1711)から酒造りを始めたという仁井田本家。浅草ROXビルB1のSEIYU食品館にて、寿司、まぐろ中トロ、ゴーヤチャンプル、じゃこサラダ等と共に購入。

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霞山(茨城)

純米吟醸生
720ml/1365円

蔵元は茨城県笠間市にある須藤本家で、その歴史は文献で分かっているだけでも1141年まで遡るとのこと。出荷する酒の全てが無濾過で、造る酒は純米大吟醸・純米吟醸のみ。ごく一部を除いて火入れをしない本生である。
「霞山(かざん)」は「郷乃誉」のサブブランドで、麹米に契約栽培山田錦、掛米に美山錦を使用。しっかりと確かな存在感のある飲み口の中に、程良い甘さ、コク、キレ、後味等が高い水準でまとまっており、奥行きのある深い味わいを持つ。本生の吟醸ではあるが、あまり冷やし過ぎない方が味に膨らみが出て旨い。

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穀良都(福岡)

山廃純米・無濾過生
1800ml/2625円

「穀良都(こくりょうみやこ)」とは、戦前まで山口や福岡で盛んに栽培されていた酒米の名前であり、今回飲んだのはその幻の米を復刻醸造した無濾過の生酒。ほのかな甘い香りと爽やかな酸味が程良く調和した、山廃純米のイメージを覆すすっきりと繊細な味わいを特徴とする。
蔵元は「三井の寿(みいのことぶき)」「美田」で知られる井上合名会社。蔵沿いに流れる小石原川の伏流水を仕込み水に、本醸造から吟醸造りで行っている吟醸蔵元である。

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而今(三重)

特別純米三重酵母
1800ml/2730円

近頃急激に酒通の間で評判が高まっている酒。年間わずか120石の三重県名張市「木屋正酒造」が醸しており、「酒造業界が苦しい現状にある中、而今(=今この時をただ懸命に生き抜く)の精神で酒を醸したい」との意志が酒銘に込められているとのこと。
今回飲んだのは五百万石を原料米に、三重酵母で仕込んだもの。ふっくらとした米の旨味が舌の上に広がり、濃醇なコクがありながらもキレが良いから何杯でも飲めてしまう。飲んだ店は大阪・兎我野町「四季彩」。肴は牛すじ煮込み、春山菜の天ぷら、小芋の煮付け、じゃが芋饅頭、馬刺etc.。

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大治郎(滋賀)

純米本生うすにごり
1800ml/2310円

「大治郎」は滋賀県東近江の畑酒造が、主銘柄「喜量能(きりょうよし)」とは別に平成11年から立ち上げた無濾過生原酒用の銘柄。今回飲んだ純米本生うすにごりは、1月中旬に搾った新酒を、おり絡みの状態で瓶詰めした季節限定品である。旨味も酸もあって濃厚な味だが、おりが酒の渋みを柔らかく包んでいるためうまくバランスが取れている。
飲んだのは川崎駅の程近く、一見さんで入った小洒落た立ち飲み屋「ちょいのみてい」。気さくな美人姉妹がバイトで入っていてイイ雰囲気。東京か大阪だったら足繁く通うのだが・・・。

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東洋美人(山口)

山廃純米槽垂れ本生
1800ml/2800円(?)

地元長州産山田錦を100%使ったうすにごりタイプ。山廃純米と言えばどっしりとコクのあるイメージだが、この槽垂れ本生はいかにも東洋美人らしい、上品であっさりした飲み口のまろやかな辛口タイプ。口当たりもあくまで優しく柔らかく、後味にはほんのりと程良い苦みが後を引きすぐにすーっと消える。蔵元は澄川酒造場。全量の約9割が特定名称酒である。
肴は鯛の白子天ぷら、山葵菜のおひたし、大根と厚揚げのおでん。三宮の「まんげつ亭」にて。

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白露垂珠(山形)

特撰純米酒
1800ml/2660円

美山錦2割(40%精米)と出羽燦々8割(55%精米)を掛け合わせ、山形酵母と出羽三山深層水で仕込んだ特選純米酒。約1年氷温に近い温度で丁寧に低温熟成させてから出荷しているとのこと。口に含むとほんのりとフルーティな香り。後口の上品な甘味と微かな酸味が全体を引き締める。全体にシンプルな味わいで余韻のきれいな酒。
蔵元は安政五年(1858)創業の竹の露合資会社。「白露垂珠」とは中国唐代の詩人・李白が、南京市の城門の上にあった桜から眺めた自然の汲めども尽きぬ美しさに感嘆した時の七言律詩の一節、らしい。

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葛城(奈良)

純米古酒
1800ml/2400円

京都の酒屋「ココストアまるやす」が、長期熟成酒(古酒)造りで有名な奈良・葛城酒造の協力を得て、5年間貯蔵タンクで熟成させた純米原酒を濾過せず瓶詰めしたオリジナル商品。備前雄町を58%精白し、地下100mから汲み上げる葛城山系の伏流水を用いて、但馬杜氏が丹念に仕込んでいる。元々は「百楽門」の酒銘で古酒好きに広く知られた蔵元で、季節商品以外はほとんど低温(0〜5℃)で一年貯蔵したものだけ出荷している。グラスに注ぐと濃厚な琥珀色で、風格のある熟成香が立ち上る。飲み口はまろやかな中にコクがあり。甘味と酸味が程良く調和した深い味わい。思ったよりクセが少なく料理にも合わせやすかった。

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越後三階節(新潟)

純米吟醸
1800ml/2548円

穏やかな香りで、新潟の酒のイメージ通りすっきりときれいな味わいの上品な淡麗辛口。但しそれだけでは終わらず、意外にコシがあって芯の強い飲み口である。原料米は町内農家が特別契約栽培した八反錦を使用。蔵元は昭和11年創業の頸城(くびき)酒造。
ちなみにこの日の肴は揚げ銀杏、海老しんじょう、げそわさ、竹豆腐、造り盛り(さより・まぐろ・かつお・いか等)、自家製いかの塩辛、厚揚げ、焼き穴子、たらの芽の天ぷら、茄子の古漬他。店は新橋の名店「志ん橋ひでや」烏森店。出されたもの全てに満足。ぜひ再訪したい。

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酒一石(秋田)

純米吟醸生酒
720ml/1400円

北千住にある「成田酒店」の店頭の貼り紙を見て購入。日本名門酒会加盟店の有志で結成した「東京酒林会」が、秋田の天寿酒造に依頼し総量一石の小仕込みで造った純米吟醸である。天寿酒米研究会産の契約栽培米「秋田酒こまち」を100%使用(55%精米)。なでしこの花から分離した酵母で醸している。上品で華やかな上立ち香は、恐らくブラインドで10人中9人が大吟醸と答えそうな程。それでいて味わいにくどさはなく、後味の残り加減も絶妙だ。すっきり軽い飲み口なので何杯飲んでも飲み飽きない。その証拠に、近頃では珍しく四合瓶を一晩で空けてしまった!さすがに酒にうるさい酒屋達がオリジナルで造っただけのことはある。敢えて苦言を呈するなら、ラベルデザインにも気を遣ってほしいところ。ちなみに肴は日本橋の三越 B1で閉店間際に買ったお弁当と、コンビニで買った烏賊の塩辛に温泉卵、そして馬肉の燻製。

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大七(福島)

純米生もと生原酒
720ml/1575円

極力今まで載せてない銘柄をと思いつつ、酒を選ぶことの多い昨今。だが行きつけの酒屋の棚でこの酒と目が合い、「おおっ『大七純米生もと』の『生原酒』じゃ!」と、三度目の「大七」になるのを知りつつ買わずにおれなかった。日本名門酒会が全国で行った試飲会「熱闘!〈夏生〉甲子園」で、料飲店/酒販店等酒を扱うプロから人気第1位に選ばれた実績もある銘酒だ。
利き猪口から立ち上る濃厚な香り。口に含むと生もとならではの濃密な旨味と酸味が広がるが、相当しっかりした味わいであるにもかかわらず、後味にくどさが全く残らず潔くスッと引いていく。生原酒を飲む喜びを改めて教えてくれる絶品。そして肴は大七のために買ったとも言える鯨刺し。個性の強いもの同士なのにぶつかることなく調和して、実に美味なる一時であった。

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稲波(秋田)

生もと・特別純米酒
720ml/1245円

生もとの特別純米ということでボディのある濃厚な味わいの酒を想像していたが、利き猪口に注ぐと色あいはほぼ透明に近く、予想外にスッキリとしたキレの良い中辛口。香りもほんのり柔らかい。ぐいぐいと飲める軽やかさに思わずアルコール度数を確認した程(15〜16 度)で、生もとならではの深さも感じられ、バランスの取れた飲み口であった。成城石井で購入した缶入り牡蠣のスモークと絶妙の相性。
蔵元は秋田を代表する銘柄「高清水」でおなじみの秋田酒類製造。

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開華(栃木)

山廃純米吟醸ひやおろし
720ml/1312円

山廃ならではのほのかな乳酸菌の風味と膨らみのある香りが特徴。口当たりはすっきり、それでいてコクのある力強い味わい。後味にやや苦味が残るが、濃醇な旨みを持つフルボディタイプのひやおろし。原料米は五百万石(麹米)と美山錦(掛米)。
栃木県佐野市にある蔵元の第一酒造は、創業延宝元年(1673年)と、約330年余りの歴史を持つ県内最古の蔵元。平成10年からは県内で初めて全商品特定名称酒に移行しており、全国新酒鑑評会において20年で11回の金賞を受賞するなど技術力の高さには定評がある。

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皆造(石川)

純米生原酒
300ml/500円

昨年6月の社員旅行の際に金沢の福光屋で購入し、そのまま10ヶ月程寝かせていた。実はラベルの「祝」に惹かれ、知人の退院祝いに最適と買い求めたが、渡しそびれて結局私の喉に収まったという訳。
「皆造(かいぞう)」とは、その年度の酒造りを皆造り終えることを言う。その日福光屋では総出で酒の神様「松尾大社」に参拝。その年の役目を終えたフネ(上槽の道具)は、板と濾布を外して洗浄され、清潔な状態で次期の造りを待つのである。
さてお味の方はといえばフレッシュな中甘口タイプで、しっかりと濃厚な風味を持つ。後味までが力強い。

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升平(奈良)

純米・菩提もと
720ml/1800円

清酒の起源とも言われる「菩提もと造り」は、室町時代(1400年代初)に菩提山正暦寺(しょうりゃくじ)で創醸された酒造工程で、「生米」を蒸さずに使うことを特徴としている。そしてこの程正暦寺では、寺領で収穫された米と寺の水を用い、「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」の働きを活かして約500年ぶりに「菩提もと造り」を復活。そこに近代醸造法を融合させたのが「菩提もと純米酒」である。
さてこの升平(ますへい)、一言でいえば「ガツンと来るインパクトのある飲み口」。熟成酒を思わせる酸の効いた濃醇な味わいで、燗を付けると尚のこと重みを増す。

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悦凱陣(香川)

手造り純米酒・山廃無濾過生赤磐雄町
720ml/1800円

あの高杉晋作、木戸孝允(桂小五郎)も飲んだと言われる、讃岐の銘酒・丸尾本店の「凱陣」。蔵は「金刀比羅宮 (こんぴらさん)」のすぐ近くにある。マンガ「美味しんぼ」にも登場するなど巷で人気の銘酒ではあったが、今回はその実力を存分に見せ付けられた。赤磐雄町で仕込んだ無濾過の生ということで、そのまま冷やで飲んでも滅法旨いが、上燗を付けるとほのかな酸味とワンランク上の旨味が口中にふわっと広がる。品が良く幅があり、深みがあってキレも良い。文句なしに旨かった。

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福小町(秋田)

大吟醸・秋田酒こまち仕込み
720ml/2625円

元和元年(1615)創業、「東北の灘」と言われる秋田・湯沢の木村酒造が造り上げた、「これぞ大吟醸!」という上品かつ華やかな上立ち香を持つ大吟醸。酒米には秋田県農業試験場が15年かかって作り上げた「あきた酒こまち」を使用し、「こまち酵母」で仕込んでいる。味の方も香りのイメージを裏切らないすっきりとした淡麗タイプ。フルーティで澄んだ味わいの中に意外な膨らみもあって、華やぎのあるお花見の席にぴったりの存在感であった。淡白であっさりした料理と好相性。

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始郎(静岡)

純米吟醸・直詰火掛
720ml/1460円

「おんな泣かせ」の銘柄で知られる静岡・大村酒造場の酒。炭素濾過を一切しない素濾過で、手作業で一本一本瓶火入れ後仕込み水で急冷、冷暗庫に240日寝かせてから蔵出しされている。生産本数300本の限定流通。米は富山産の五百万石。度数は16度以上17度未満とやや高めである。
利き猪口に注ぐと、ほんのりとバナナを思わせる華やかな吟醸香が広がる。味は旨味のある辛口で、冷やした状態よりも少し常温に近づいた位が飲み頃。

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[2007年4月 1日] この日の感想・書評へ→

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無手無冠(高知)

酒槽一番汲み・生の酒
720ml/1085円

蔵名・銘柄名とも「無手無冠」(むてむか)。栗焼酎「ダバダ火振」でも有名。「農家との契約栽培」「環境にやさしい紙マルチ栽培」「肥料は栗焼酎の残り粕」の3つのこだわりを柱に、有機無農薬での米作りを行っている。ちなみに紙マルチ栽培とは、田んぼ一面に敷いた紙に穴を開け苗を植える栽培法。日光が遮断され雑草が生えにくいため農薬不要となる。
この「酒槽一番汲み」は、酒槽(さかぶね)から滴る生原酒を一番に汲みあげ、限定1000本蔵出ししたうすにごりタイプの無濾過生原酒。ひと口含むと、フレッシュかつ豊醇な米の風味が口の中一杯に広がる。但し半分残して二日後に飲んでみるとかなり風味が落ちていたので、開栓次第飲みきる覚悟で。

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[2007年3月28日] この日の感想・書評へ→

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灘の語らひ(兵庫)

寒造りしぼりたて・純米吟醸
720ml/????円

「道灌」の蔵元である滋賀・草津の太田酒造が、神戸・灘の「千代田蔵」で醸したのがこの「灘の語らひ」。蔵元は 15世紀半ば(室町時代)、動乱の関東を舞台に活躍し、江戸城を築城したことで知られている英傑・太田道灌の第十八代の子孫だとか(創業は明治7年)。日本酒の他にワイン、焼酎造りも行っている。
さてこの寒造りしぼりたて純米吟醸とは、たまたま入った三宮の焼鳥屋で遭遇。焼き鳥自体はさほどでもなかったが、この酒はまずまずといったところ。フレッシュな中にしっかりとしたコシがある中辛口で、幅のある味わいが特徴。

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[2007年3月24日] この日の感想・書評へ→

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花衣(兵庫)

上撰・蔵内原酒
720ml/1020円

花衣の蔵元川辺酒造は安永年間(1772〜1780年)に創業。猪名川の上流にある銘水「長寿の滝」と良質の三田米を使って但馬杜氏が醸している。この蔵内原酒は19度以上20度未満の濃醇タイプで、古酒を思わせる熟成香と琥珀の色合いが特徴。飲み口は甘味が比較的強く、喉越しもどっしりしているが、キレ自体は悪くない。
さて、淡泊な酒肴だとこの酒の存在感に負けてしまうので、牛肉のたたき&馬刺と合わせることに。結果は肉の旨味と酒のほのかな甘味がうまく調和して、目論み通りのナイスマッチングとなった。

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天覧山(埼玉)

純米吟醸
300ml/480円

神田のampmで発見。寡聞ながら聞いたことのない銘柄だったので即座に購入した。万人受けする売れ筋の地酒や、灘・伏見のメジャーブランドを置くことが多いコンビニの取扱酒にしては、どちらかと言えばクセのある味わい豊かな中辛口。素直で程良い余韻の後味も好感。原料米は美山錦。今宵のつまみはコンビニメニュー。タン塩、ほていの焼き鳥缶、そして近頃お気に入りの100円メニュー「ほがら菓たいむ」シリーズの「小いわし天かばやき味」(北日本食品販売)。ハッキリ言って、100円のおつまみとしてはかなりイケます。

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こなき純米(鳥取)

よう怪泣かせの超辛口
1800ml/2520円

鳥取県境港にある蔵元・千代むすび酒造による新銘柄で、水木しげるの「こなき爺」が描かれたラベルが“超”印象的。日本酒度+15の“超”辛口純米であるが、飲んだ時点ではその事実を知らず、超辛口とは全く思わず盃を重ねた。穏やかな香りと上品かつキレの良い味わいを持つ、食中酒としては秀逸な酒。スッキリときれいな後味なので飲み飽きることもない。
なお長期東京滞在中のこの日は、高校時代の友人を呼び出し夜中までこの酒ばかり四合程。肴は牛すじ煮込み、クリームチーズ酒盗和え、山うに豆腐、あぶりイカ(ワタのたれ付)、鯖の竜田揚げ、ジャーマンポテト、鰯フライ、地鶏の柚子胡椒焼。〆はソース焼そば!

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栄川(福島)

本醸造・樽酒
180ml/480円(※店頭価格)

しばらくの間東京に滞在することとなり、土曜に一仕事終えた後一人で二軒はしご酒した。その二軒目が上野の老舗居酒屋「たる松」で、そこで名物の「あご焼」を肴に飲んだのが、会津若松の銘酒「栄川(えいせん)」の樽酒である。樽酒はどの銘柄であれ杉の木の香が強いので、何を飲んでも甘いか辛いか程度しか違いは分からない。
ちなみに「あご焼」は長崎県の五島列島・平戸近海で漁獲されるトビウオの事であり、パッと見はうるめいわしの様。ほのかな甘味と旨味が、やや甘口の栄川の樽酒とはちょうど良い感じの相性だった。

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十旭日(島根)

純米吟醸原酒・改良雄町平成17BY
1800ml/3150円

改良雄町を60%磨き、蔵内常温熟成により鍛えられた日本酒度+4・酸度1.8のコクのある辛口原酒。口に含むと微かに泡盛を彷彿とさせる様な、ツンと来るアルコール感が広がる。個人的にはやや苦手な風味。
ちなみに蔵元の旭日酒造は明治2年(1869年)創業で、当時の銘柄は何と「白雪」。「十(じゅうじ)旭日」への改名の理由は、明治40年に大正天皇(当時皇太子)が山陰地方を巡幸された際、随行された木戸孝正侍従長への献上酒が「天下一品の美酒なり」と賞賛され、「十(じゅうじ)旭日」の揮毫を受けたことによる、らしい。

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備中国倉敷(岡山)

辛口純米吟醸酒
720ml/2000円

倉敷の美観地区で約80年以上酒販店を経営している「土手森」の企画商品。造りは「燦然」「櫻冠」等の蔵元・菊池酒造によるもの。山田錦を55%精米し、クラシック音楽を聴かせながら低温でゆっくり発酵させた純米吟醸酒である。
以前丹波篠山の鳳鳴酒造でも、大桶(タンク)の外側にスピーカーを直に貼り付けクラシック音楽を流している光景を見学したことがあったが、広い音域から生じる微妙な低音振動が酒の分子に作用し、飲み口をまろやかにしてくれるとか。実際この「備中国」も口当たりがまろやかで、後味もすっきりして飲み飽きない。冷やしすぎず、常温よりやや冷たい位がちょうど味に膨らみが出て、飲む程に旨さが口中に広がる。

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峨眉山(島根)

純米酒・花酵母仕込み
720ml/1100円

「峨眉山」は「李白」でおなじみ李白酒造の別銘柄で、中国四川省にある中国四大仏教名山の一つにちなんで名付けられた。花酵母は東京農大の短期大学部酒類学研究室が開発、この純米酒ではシャクナゲの花から分離された酵母が使われている。バナナを思わせるほんのりと華やかな芳香が特徴。飲み口自体も品が良くはかなげだが、デリケートな優しさの中に芯の強さを感じさせる独特の味わいを持つ。
なお原料米は地元島根で育成された「神の舞」を使用。「五百万石」と「美山錦」を交配して作られた比較的新しい米である。

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湯島天満宮(東京)

本醸造
300ml/500円

出張帰りの週末、折良く湯島天神で年に一度の「梅まつり」が催されていると知り足を運んだ。暖冬のせいか2月半ばにして多くが満開である。生演奏の琵琶の音に耳を傾け、無料の梅昆布茶で喉を潤し、出店のきりたんぽを頬張りながら、紅白に咲き誇る梅の花をぶらぶらと見物。帰り際、観梅記念として境内の売店でこの土産酒「湯島天満宮」を購入した。造りはなぜか新潟の蔵元「金升酒造」で、ラベルに酒質の記載はないが、アル添で300ml500円(720mlが1000円)という価格から本醸造と踏んだ。あっさりとしたクセのない淡麗辛口。

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梅見月(岡山)

純米生原酒
720ml/1155円

瀬戸内海の海辺の小さな町・寄島町にある渚の蔵・嘉美心(かみこころ)酒造による、期間限定の純米生原酒うすにごりタイプ。蓋にガス抜きのための穴が開いている。「梅見月」は陰暦2月の別名。約一年寝かされた平成18年3月製のものを購入した。米の香りが豊かな甘口タイプ(日本酒度-21)で、ほんのり白桃のような風味と微かな苦味が余韻となって残る。
瓶に「大浦神社祈願」の表示が貼られているが、「家内安全」の祈願がされているとのこと。

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天法(長野)

特別本醸造・しぼりたて生原酒
720ml/1260円

濃厚かつフレッシュではあるが、生原酒にありがちな荒々しさが少なく、ディープな日本酒好きにはたまらない芳醇な米の風味が魅力。度数が18〜19度と高い分、ボリューム感があってかなり飲み応えもあるが、苦味がなくてすっきりとうれしい味わい。後味もしつこすぎず、さりとてあっさりし過ぎず絶妙な余韻。酔えば酔うほど値打ちがわかる味。

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蓬莱(岐阜)

辛口本醸造
720ml/950円

地元産の酒造好適米「ひだほまれ」を60%精米し、大寒前後の一番寒い時期に仕込む「飛騨極寒造」の特別本醸造。冷やでも燗でもクセがなく、一本芯の通った真っ直ぐでキレ味の良い辛口タイプである。
蔵元の渡辺酒造店が酒造りを始めたのは明治3年(1870)。酒銘の「蓬莱」は、仙人が住むと云われる不老長寿の桃源郷のことであり、人に慶びを与え、開運をもたらす縁起のよい「酒ことば」である。なお、この蔵の大吟醸「超吟しずく」は、ベルギーで開催されているモンドセレクションで三年連続ゴールドメダルに輝いている。

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船中八策(高知)

しぼりたて生原酒純米超辛口
720ml/1612円

高知の銘酒「司牡丹」の人気銘柄。「船中八策」の名は言うまでもなく、坂本龍馬が1867年6月、京都上洛のために乗船した夕顔丸の洋上で起草した、新国家体制の基本方針にちなんでいる。
「しぼりたて生原酒」はこの時期だけの限定品。精米歩合60%で度数は18〜19度未満。乳酸菌飲料の様なほのかに甘酸っぱい香りを持つが、飲んでみると酸味はさほど感じられず、フレッシュさの中に深みとコクを持つ濃醇な辛口。しぼりたての純米生原酒にしては比較的キレが良く喉越しも重くないので、食中酒としても十分使える。

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苗加屋(富山)

純米吟醸無濾過生原酒
720ml/1496円

「苗加屋」(のうかや)は、蔵元である若鶴酒造の創業家の屋号。文久2年(1862年)の創業で、富山県の田園地帯に広がる散居村に囲まれ、北アルプス山系の伏流水で仕込んでいる。主銘柄は地元で「銀盤」「立山」と共に御三家と呼ばれ人気の高い「若鶴」。系列会社に「北陸コカコーラボトリング」を持つという変わり種の蔵でもある。
さてこの「苗加屋」純米吟醸無濾過生原酒は、山田錦100%で精米歩合は55%。ふくよかな米の香りが漂い、濃醇でボディのある口当たりではあるが、飲んでみると意外に引き締まった辛口で、キレがよくバランスも良い。今が旬の鱈の白子の濃厚な味わいとよくマッチして、なかなかのお味。

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醴泉(岐阜)

純米吟醸・雄山錦
1800ml/2625円

「醴泉」(れいせん)の玉泉堂酒造は文化3年(1806)の創業。養老山脈からの伏流水で淡麗ながらコクのある酒を造っている。県内出荷銘柄の「玉菊」に対し、県外向けの銘柄がこの「醴泉」。今回飲んだ純米吟醸は原料米に富山産の「雄山錦」を使用しているが、大粒で心白が大きく、米の旨みがそのまま出やすい米と言われている。
さてお味の方は幅のある旨口タイプ。酸度は1.6とやや高めながら、微かな甘味が乗ってすこぶるバランスがよい。開栓して一ヶ月程かけてちびちびと空けていったが、造りがしっかりしているためだろうか、日毎に味が乗って旨さが増していく感じだ。

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裏・雅山流(山形)

香華/無濾過生詰
1800ml/2100円

山形県米沢市に蔵を構える新藤酒造店が、自社田で原材料から一貫して生産してみようという発想から生まれた「雅山流」(がさんりゅう)シリーズの中でも、特に限られた店のみで流通するのが超限定バージョン「裏・雅山流」。そして「香華」は、その名の如く華やかな含み香と軽やかな中にも品の良いすっきりとした味わいを持つ、極めてコストパフォーマンスの良い酒。久々の虎ノ門「鈴傳」にて、新入荷の貼り紙につられて注文。
ちなみに肴は肉豆腐、豆腐のもろみ漬、めざし、鳥わさetc.。

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不惑(愛知)

特別純米酒
720ml/1260円

「ねのひ」ブランドの盛田株式会社が06年9月から発売開始した新商品。「不惑」の名は「20代で酒を飲み始め、30代で色々な酒を試し、40代にして日本酒に戻る」という日本酒回帰の願いを込めて付けたとのこと。仕込み水に木曽御嶽山の自然水を使用し、麹米に山田錦、掛米に地元愛知産の酒造好適米「夢山水」を、それぞれ58%まで磨いて醸している。
穏やかな香りで、すっきりとした口当たりながらも、深みのある味わいが特徴。前回の「七ツ梅」同様元日に開栓しおせちと一緒に頂いたが、クセがなく飲み口が軽やかなので食中酒としては最適である。

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七ツ梅(埼玉)

大吟醸原酒
720ml/1260円

今年の“初酒”として、元日におせちをつまみながら賞味した酒。グラスに注ぐと、少し華やぎのある吟醸香と米の香がふわりと立ち上る。17度以上ある原酒にしては飲みやすいが、まったりとした飲み応えも感じる。飲み口はほんのり甘味のある旨口タイプ。
付属のしおりによると「七ツ梅」の由来は、昔の刻限暁七ツ時(現在の午前4時頃)に最も梅の香りが立ち上るところから生まれ、古人の歌にも「おく深く谷間に咲けど七ツ梅、香りは広く世にぞしらるる」とある、らしい。かつては幕府大奥の御膳酒として愛飲され、江戸市中において関東第一位の地位を占めたという由緒ある銘柄でもある。

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よかわ(兵庫)

純米大吟醸
720ml/5000円

兵庫県三木市吉川町は、昼夜の寒暖の差が激しいことから、酒造好適米の王者・山田錦の名産地として全国に知られている。その吉川町の中でも特に品質の優れた特A地区産山田錦で醸したのが、三木の特産品として限定販売されている、市役所経済部農業振興課+菊正宗による純米大吟醸「よかわ」。
グラスに注ぐとほんのりとした吟醸香が漂い、一口含むとどっしりと幅のある中辛口の味わいが広がる。独特の風格を持つ媚びない酒。

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[2007年1月 4日] この日の感想・書評へ→

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越後で候(新潟)

しぼりたて生原酒
300ml/800円

越後の銘酒「八海山」の冬季限定商品。原料米には38年をさかのぼり栽培した復刻トドロキワセと五百万石を使用。精米歩合55%の吟醸造りを基本に、長期低温発酵でゆっくり仕上げて瓶詰めした搾りたての生原酒である。
グラスに注ぐと無色透明の澄んだ色味。一口飲めばしっかりと豊穣な米の香りとほのかな甘味が口中に広がる。フレッシュですっきりした後味ではあるが、結構濃厚で力強い味わいのため、一度にあまりたくさんは飲めない。よって少々割高ではあるが、この300ml瓶はまさに適量。

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[2006年12月31日] この日の感想・書評へ→

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白山の白うさぎ(石川)

特別純米酒
720ml/1365円

「夢醸」「福の宮」を主銘柄とする石川の宮本酒造店(明治9年創業)による別銘柄。蔵元と社員の二人だけで酒造りを行っている小さな蔵である。
ラベルのあっさりした印象とは違い、利き猪口に注ぐと琥珀の色合いで、ほのかに熟成した香りが立ち上る。飲み口は意外にすっきりしており、かすかな甘味の後に程良くコクのある味わいが広がる。口の中で微かに旨味が膨らむ常温で飲むのがオススメ。

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[2006年12月26日] この日の感想・書評へ→

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亀泉(高知)

特別純米酒
720ml/1233円

原料米に地元産の土佐錦60%、酵母に高知県酵母A-14 を使用。ラベルに「土佐の生一本」と書かれてある。さらりとした飲みやすさの中にも、純米酒ならではの深い味わいと格調高い落ち着いた香りを持つ、飽きのこないタイプの特別純米酒。ラベルも中身も一見何でもない佇まいだが、いつの間にか酒杯が進み、気が付けばもう一本買ってしまっていた・・・というタイプか。
なお酒銘の由来は、藩政時代の参勤交代の街道・宿毛街道の脇に湧き出でる清水は、どんな旱魃にも涸れることがなく、その水を仕込水に使ったことから、万年の泉「亀泉」と名付けられたとのこと。

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[2006年12月18日] この日の感想・書評へ→

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常きげん(石川)

山廃仕込純米酒
720ml/1470円

裏ラベルによると、山廃仕込は「常きげん」蔵元の鹿野酒造・農口杜氏が得意とする造り。ちなみにこの方は元々銘醸「菊姫」におられた能登杜氏四天王の一人だ。注ぐと山吹色で、飲み口はしっかりとした中辛口。酸味が強くコシの強いコクが特徴。ぬる燗も旨い。
なお「常きげん」の酒銘は、俳句などを楽しむ粋人であった四代目が、村人との米の大豊作の祝いの席で「八重菊や酒もほどよし常きげん」と謳い人気を博したことから命名。また鹿野酒造の蔵の裏に湧く名水「白水の井戸」はその昔、蓮如上人が蔵元のある加賀市八日市周辺を訪れ、杖を突き刺した場所から湧いたと伝えられている。文政2年(1819)創業。

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[2006年12月13日] この日の感想・書評へ→

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大坂屋長兵衛(兵庫)

大吟醸
720ml/1612円

大手メーカーの大吟醸の中でも、コストパフォーマンスの点でかなり優れモノなのがこの大関「大坂屋長兵衛」。いわゆる“香り吟醸”でありながら変なしつこさもなく、飲み口も程良くスッキリしていて旨味もある。後味も軽く食中酒としても十分使える大吟醸だ。おまけに今回は特売品として300円近くもディスカウントされていたのでますますうれしい。なお酒銘の由来は、正徳元年(1711年)に創醸した大関初代当主の名前である。

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[2006年12月 7日] この日の感想・書評へ→

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瑞鷹(熊本)

純米酒
720ml/1050円

「熊本酵母」の生みの親でもある蔵元の瑞鷹(株)は、幕末の慶応3年創業。「瑞鷹」の酒銘は明治22年の元旦、初代当主が新春の光を蔵に入れようと酒蔵の戸を開けた時、雀を追った鷹が蔵の中に舞い込んで来たことから、それを瑞兆と考え「瑞鷹」と命名したとのこと。
さてこの純米酒。日本酒度+5のキリッとした、それでいて芯の太い辛口で、クセの少ない飲み口。味のしっかりした少し濃い目の料理に合わせたいタイプ。

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[2006年12月 3日] この日の感想・書評へ→

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金寶(福島)

特選自然酒/特別純米酒
720ml/1281円

「金寶自然酒」は、福島県郡山市の蔵元・仁井田本家酒造が、自社田や契約農家で農薬・化学肥料を使わずに栽培した自然米で醸す銘柄。この特別純米酒は酒米「華吹雪」を60%精米したもので、火入れした酒でありながら無濾過の純米酒を彷彿させる、濃醇で深みのある味わいが特徴だ。ほのかな甘味が心地よい旨味で包まれていて、ふくよかな後味が楽しめる。

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[2006年11月29日] この日の感想・書評へ→

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田翁(岐阜)

特別契約栽培米仕込
720ml/840円

蔵元の「千代菊」では「スタンダード田翁」と呼んでいる。仕込水には地下128mの長良川伏流水を、原料米には契約栽培による無化学肥料減農薬米を100%使用。精米歩合68%で一升瓶が1926円だからコストパフォーマンスがかなり良い。素朴な味わいの、普通酒にしてはどっしりとしたコクのある辛口。

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昭和の金鹿(兵庫)

本醸造特撰
720ml/945円

「昭和30年代の特級酒」をコンセプトにした、灘・西宮郷「金鹿」の新商品。蔵元の紹介文を引用すると「しっかりとした後味、豊醇で濃厚な当時の味に少しでも近づけようと山田錦など酒造好適米をふんだんに使用」した、なかなかヘビーな味わいの酒である。その濃厚さは一歩間違うとくどさにつながりかねないが、微妙な線で何とか踏みとどまっている感じ。本醸造とは言っても今日のそれとは全くイメージが異なっており、飲み応えという点では満足感の高い酒だ。

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[2006年10月30日] この日の感想・書評へ→

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雪っこ(岩手)

活性原酒
180ml/278円

発売から30数年の歴史を持つ、もろ味そのままの状態に近い米の芳香たっぷりのしぼりたて生にごり酒。蔵元は岩手県陸前高田市の酔仙酒造。西和賀町の雪室貯蔵施設「雪っこトンネル」で低温貯蔵された米を使っている。度数も20.3度と高く、まったりと濃厚でトロッとした甘味がある。にごり酒というのはどうしてもそれぞれの違いが判別しづらいが、この雪っこの場合は、一合200円台の同種商品の中ではかなり水準の高い、深みのある味わいを持った佳酒である。毎年10月から3月までの冬季限定商品。
ちなみに活性原酒というのは、酵母や酵素の生きている生酒のこと。

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[2006年10月15日] この日の感想・書評へ→

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福の友(秋田)

亀の尾で造った純米吟醸酒/しぼりたて生
720ml/1500円

秋田県は仙北平野産「亀の尾」100%の純米吟醸。蔵元の福乃友酒造は大正2年創業で、主に無濾過の純米吟醸を中心とした酒造りを行っている。とにかく濃厚な米の香りと味わいが口の中に広がる。アルコール分も17〜18度と高く、かなりしっかりとコシのある辛口で飲みごたえあり。しぼりたてならではのピリピリ感も心地良い。
肴は馬刺といかの塩辛のホイル焼き。

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[2006年10月11日] この日の感想・書評へ→

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未鑑定大吟醸(兵庫)

セカンドラベル
720ml/1700円

享保元年(1716)創業、奥丹波の蔵元山名酒造が、新酒鑑評会に出品するためいくつか仕込んだタンクのうち、最終的に出品しなかったものからふな搾りをした、山田錦100%の純米大吟醸雫酒。香りは軽めで、飲み口も軽やかながら比較的しっかりした味わい。やや甘めでほのかな米の風味が口の中に広がる。

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[2006年10月 6日] この日の感想・書評へ→

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紅葉姫(京都)

特別純米酒ひやおろし
720ml/1400円

家の近くの酒屋をふらりと訪れたら、ちょうど各蔵の「ひやおろし」がたまたま大量に入荷していたので、あれこれ楽しく悩みつつ購入したのがこの酒呑童子「紅葉姫」。蔵元は京都宮津のハクレイ酒造である。
利き猪口に注ぐと豊かな米の風味が口の中に広がる。度数が17〜18度と原酒並に濃厚な割には、ひやおろしならではのすっきり感も感じられる。一晩経つと更に旨味が乗っていい感じになったので、できれば一年ゆっくり寝かせてから飲んでみたいと思った。

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[2006年10月 1日] この日の感想・書評へ→

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越乃梅里(新潟)

純米吟醸生原酒/蔵囲い一年熟成
720ml/1400円

口に含むとふくよかな米の風味と旨味。コクはあるが原酒にしては16〜17度と軽めなせいか、比較的すっきりした軽めの飲み口。キレの良い後味の中にほんのり苦みが残るが、それもかえって長所になっている感がある。冷蔵庫から出して少し温度を上げてから方が一層旨味と膨らみが増す。
なお蔵元の小黒酒造は明治41年の創業。「越乃梅里(ばいり)」の銘柄は昭和58年からのもので、特定名称酒比率は75%に達しているとのこと。伊勢丹との取引を機に新潟県外での拡売機会を得、広く酒好きの注目を集められるようになったらしい。

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[2006年9月25日] この日の感想・書評へ→

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新政(秋田)

特別本醸造生貯
300ml/404円

東京出張の寝酒に神田のコンビニで購入。新政酒造は、ペリー来航の前年にあたる嘉永5年(1852)創業の老舗で。穏やかで澄んだ香りの「協会6号酵母」発祥の蔵として全国にその名を知られている。奥羽山脈伏流水の軟水を仕込水に使用、酒米も秋田県産米が蔵全体の 9割以上を占めるという。
この特別本醸造生貯は、優しい口当たりと程良いスッキリ感が特徴で、後味のキレも良し。しっかり夕食を取った後だったので肴なしで戴いたが、飲み飽きすることなくスイスイ飲れた。

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睡龍(奈良)

純米
1800ml/2500円

2泊3日の出張のつもりが、結局東京に11泊もする羽目に。ホテルを転々とする中、忙中閑ありで浅草の名居酒屋「志ぶや」で出会ったのがこの睡龍純米。素直ですっきりした飲み口の中にしっかりとしたコクと深みのある味わい。喉越しもクセがなく、鰻の肝焼と赤魚鯛の粕漬けに良くマッチ。店主によるとぬる燗でもかなりイケるらしいので、次回はぜひ。
奈良県宇陀郡にある蔵元の久保本家酒造は元禄15年創業の老舗。生もと造りをスタートしたのは平成15年からと新しいが、確かな技術で近年一躍注目の蔵となっているそうな。

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日置桜(鳥取)

天日干し強力 純米生酒
720ml/1480円

生田神社西沿い「創作料理中村」にて遭遇。私にとってはお品書きを見ずに安心して酒も料理も任せられる唯一の店。この日は茄子月冠、白身魚の造り盛り、大貝焼、焼き黒毛和牛の白桃乗せなどと酒四種。料理も酒も逸品揃いだったが、特に印象に残ったのがこの日置桜の純米生酒である。
天日干し=自然乾燥した強力(ごうりき)米で醸した純米酒は、データ的には日本酒度+7.5/酸度1.9といかにも個性が強そうだが、飲んでみると意外な程素直で、すっきりしていながら旨味もコシもある。程良い苦みがあって後味のキレも良し。なかなか面白い酒だった。この日は他に「竹林ふかまり H14BY」「郷の誉純米吟醸」など。

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駿(福岡)

純米吟醸
1800ml/3045円

明治26年創業の蔵元(株)いそのさわ(磯の澤)の別ブランドで、全国で60軒の特約酒販店にしか販売していない限定銘柄。地下50mから汲み上げた耳納山系伏流水で仕込んでいる。
程良く豊かな上立ち香を持ち、綺麗で透明感のある爽やかな口当たり。そして香りのイメージに反して味わいはキレの良い中辛で、繊細な中にも芯の強さが感じられる。ちなみに肴は鱧のフライ、あんかけ茶碗蒸し、鰯のつみれ(おでん)、海老パン(おでん)など。

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封印酒大山(山形)

純米吟醸
720ml/1575円

日本名門酒会がプロデュースした、黒い上質の和紙で封印した純米吟醸シリーズの一つ(「大山」の他は「春鹿」「梅錦」「司牡丹」)。穏やかな香りを持つ酸味のきいた辛口タイプで、キリッとした中に一本芯の通った、まさに王道を行く様な味わいが特長だ。
ちなみに「大山」の蔵元・加藤嘉八郎酒造(明治5年創業)がある鶴岡市大山地区は、江戸時代初期から酒造りが栄え、“東北の灘”と称される程の銘醸地だそうな。

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酒呑童子(山口)

ひょうたんからこま・あらばしり
720ml/1050円

京都府宮津市にあるハクレイ酒造が、山田錦の規格外の米だけを使って造ったあらばしり。規格外米とは言え“酒米の王者”山田錦を使って丁寧に仕込んでいるので、価格を考えるとコストパフォーマンスは抜群。杜氏自身が予想以上の出来栄えに思わず洩らした「ひょうたんからこま」が、そのまま商品名になったそうな。
味わいはあっさりとしたフレッシュな辛口タイプで、個人的な好みで言えばもう少しコクとボディが欲しいところ。少し味に変化を持たせようと、開栓後わざと常温で放置してみたが、生酒なのに味の変質がなく、造りの確かさを実感した次第。

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五橋(山口)

純米生酒
720ml/1260円

「五橋」は明治4年創業の酒井酒造の銘柄。米は山口県のトラタン村という変わった名前の村で契約栽培された山田錦を、仕込み水は県下最大の清流「錦川」の伏流軟水を使用している。トラタン村とは柳井市伊陸(いかち)の村おこしグループで、「取らぬ狸の皮算用」がその名の由来とか。五橋の銘は言うまでもなく、錦川に架かる五連の反り橋「錦帯橋」から来ている。
さてこの「五橋」純米生酒のお味はと言えば、夏向きのすっきりした、それでいて程良いコクと爽やかな酸味のある中辛口。特にこれからの季節は冷やせば冷やす程美味しい。

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雁木(山口)

純米無濾過生原酒
1800ml/2625円

明治24年の創業以来、地元では「錦乃誉」の銘柄でなじみ深い八百新酒造の新銘柄。「雁木」は、純米無濾過専用の戦略的な新銘柄として2000年から使われているが、元々の意味は原料米を水揚げする船着場の階段のある桟橋のことを指す。仕込み水は、蔵から50km も離れた日本名水百選の一つ「寂地峡(じゃくちきょう)」の湧き水をわざわざ汲んで使用している。当夜は、虎ノ門「鈴傳」の飾り気のない透明グラスに注がれて登場。ほんのり黄みがかった色合い、辛口のどっしりとした喉越しはいかにも通好み。後味の余韻も深く、「今夜は飲んだぞ〜」という実感が湧いてくる酒だ。

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氷室献上(石川)

純米大吟醸氷温貯蔵生酒
720ml/2500円

社員旅行の道中にて、金沢最古かつ最大の蔵元である福光屋さんのショップに立ち寄り、その瓶から醸し出される雰囲気に惹かれ思わず購入。「氷室献上」の酒銘の由来は、旧暦六月一日に将軍へ氷室の氷を献上したという故事にならったもの。厳冬の酒蔵で仕込んだ純米大吟醸の搾りたてをそのまま氷温で貯蔵し、氷室の時期に蔵出ししている。
控えめではあるが華やかな吟醸香を持ち、軽やかできれいな口当たり。フレッシュな中にも落ち着いた飲み口は、まさに搾りたてを氷温で寝かせたという商品特性そのものだ。肴は縞鯵の造りと〆鯖。

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醪のささやき(石川)

生しぼり原酒
720ml/1155円

前回の「十代目」と同じく橋本酒造の「大日盛酒蔵資料館」にて、店番のおばあちゃんに勧められ、純米大吟醸からにごり酒まで7〜8種類の酒を試飲した上で購入した。石川県外にはあまり出回っていないようで、まさに地元の酒好きを対象にした生搾り原酒である。
利き猪口に注ぐといかにも無濾過生の野趣溢れる琥珀色で、ほのかな米の香りが漂い、口に含むととろりとした濃醇な味わいが広がる。データ的には辛口のようだが、飲み口自体はほんのり甘く感じる。アルコール度数が高いせいもあるのだろうが、酔いの回りが早い気がする。

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麒麟山(新潟)

純米吟醸辛口
1800ml/2940円

酒米にはゆきの精を使用。新潟の酒=淡麗というイメージとは違って、キレのよさとふくらみのある旨味を兼ね備えた、バランスの取れた辛口純米吟醸酒。食中酒としても申し分なく、少し冷たい位が美味しい。ちなみにこの夜の肴は穴子の一本揚げ、肉豆腐、鰯フライなど。
蔵元は江戸後期の文政年間(1818〜1830年)の創業で、明治15年にそれまで使っていた「福の井」から「麒麟山」に酒銘変更し現在に至っているとのこと。ついでながら麒麟山とは、蔵元がある新潟県阿賀町にそそり立つ岩山の名称である。

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十代目(石川)

純米大吟醸
720ml/2000円

加賀へ社員旅行に行った際に立ち寄った「大日盛酒蔵資料館」で購入。蔵元の橋本酒造は1760年創業の老舗で、江戸期には藩主をはじめ公家、高僧、文人墨客等の貴人が数多く立ち寄ったとか。現在は十代目が家督を継いでおり、今回の酒銘の由来となっている。
利き猪口に注ぐと薄黄色で、ほのかな吟醸香が立ち上る。やや辛口でしっかりと濃醇な味わい。後味には軽い渋さが感じられる。ちなみにラベルは、歌舞伎界の名優中村芝翫氏の直筆である。

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歓びの泉(岡山)

本醸造
1800ml/1840円

先頃「加納亭」にて「歓びの泉」の横坂杜氏と飲む会があり、純米大吟醸中汲み「極至」を含む主要商品を、杜氏の説明付きで味わうという贅沢な機会に恵まれた。特に米(山田錦・雄町・朝日)以外は酵母も造りも同じという純米酒袋吊りの水平試飲や、雄町を軸に造りだけを変えた垂直試飲(純米・純米吟醸・純米大吟醸)は、自らの舌を試す興味深い体験であった。
で、ここではあえて「本醸造」を取り上げる。飲み口は柔らか、味わいに芯があって後味の余韻も心地よい。こうした飲み会に、大吟クラスだけでなく普段使いの本醸クラスまで揃えてさりげなく飲ませる辺りに、横坂杜氏の自信と心意気を感じた。

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近江屋(埼玉)

無濾過純米生酒
720ml/971円

「琵琶のさざ浪」で知られる麻原酒造の別銘柄。蔵元の初代麻原善次郎氏が近江の国・琵琶湖の畔に生まれたことから、埼玉にありながら「琵琶」「近江」を酒銘としているそうである。
さてこの「近江屋」。開栓したばかりの日は尖った口当たりの辛口だったが、3〜4日置いてから飲んでみるとまろやかさが増し、穏やかで旨味のある飲み口へと変わっていた。冷やし過ぎず、室温より少し冷たい位が一番旨い。千円を切るお手頃価格で無濾過生酒の奥深さに触れられる酒。

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天法(長野)

純米吟醸
720ml/1680円

久々の天法純米吟醸。初めて覗いた御影の酒屋兼グロッサリーの棚で見かけ、「おおーっ、ここで会ったが百年目!」とばかりに購入した。10年近く飲んでおらずまさに感動の出逢いだ。
芳醇な旨味がありながらすーっと喉を通る軽快さも兼ね備え、ほのかな甘味と膨らみを楽しみつ、程良い余韻が次の一杯を誘う。肴がなくても楽しめるし、もちろん食中酒としても料理を引き立てる。10年経っても相変わらずのレベルの高さを保ってくれているのが、一ファンとしては嬉しい限り。

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七本槍(滋賀)

純米生原酒中取り
1800ml/2940円

北大路魯山人が愛飲したと言われる北近江の銘酒。蔵元の富田酒造は天文年間(16世紀半ば)創業の老舗で、蔵には魯山人の手による扁額が掲げられているとのこと。「七本槍」の酒銘は無論近くに賤ヶ岳があるからだろう。酒米は地元契約栽培の玉栄を60%精米し、「金沢酵母」とも呼ばれる14号酵母を使用している。
米の風味が豊かで味わいにふくらみとコクがあり、ほのかな甘味を感じる濃醇旨口タイプ。三宮の「さくら亭」にて。肴は胡麻豆腐と稚鮎の天ぷら。レモンと塩で揚げたてをサクサクと。

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長珍(愛知)

純米吟醸50生無濾過
1800ml/3500円

この時期だけの予約限定品。長珍酒造では無濾過の吟醸クラスは全て新聞紙で包み、その上からラベルを貼っているとのこと。「さくら亭」店主のご好意で、精米歩合50%の純米吟醸をメインに、40%の純米大吟醸も同時に飲み比べをさせて頂いた。どちらも山田錦を原料米に、木曽川の伏流水で醸したもの。
50%の方は濃醇旨辛タイプ。いかにも無濾過ならではの飲みごたえがあり、程よく口に残るしっかりとボディのある味わい。それに対し40%の方は無濾過ながらマイルドでまろやかな口当たり。後味もすっと切れて軽やか、上品な味わいだ。

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北鹿雪中貯蔵(秋田)

純米
720ml/1260円

ラベルの説明によると、「雪中貯蔵」とは文字通り十和田湖畔の雪の中にタンクを埋めて酒を貯蔵する方法で、外気温に左右されないで酒を±0℃に一定に保ち、安定した状態で熟成するのが目的とのこと。その未知数の味を紫外線から守るため、アルミ箔の遮光袋を採用している。
お味の方は、想像していた以上に旨味の乗った芳醇な純米酒。冷えた状態より常温に近づく程膨らみが増す。開栓早々は口当たりにほんの少しだけ尖った感じはあったが、日を置くとまろやかさが増し、ますます飲みやすい酒となった。

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奥の松(福島)

特別純米
720ml/1050円

雑誌「特選街」で第28回全国日本酒コンテスト純米酒部門の第1位に輝いた酒。蔵元特別配合による「もやし(麹菌)」を使用した、日本酒度0度、酸度1.4という数値以上に辛口に感じられる硬派な味わいの酒。ぬる燗にしても旨い。スクリューキャップが主流の4合瓶では珍しく中栓が使われている。
蔵元は江戸時代初期(1716年)創業の老舗。「安達太良山の伏流水」と「福島県産米」を原料とし、パストライザー(瓶詰め後殺菌設備)で火入れを行うことにより、造り立ての香りと風味を瓶の中へ封じ込め、酒質の向上を図っているとのこと。

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虎ノ門(京都)

本醸造
1800ml/????円

虎ノ門界隈の大衆居酒屋では「鈴傳」と並び称される名店「升本」でしか飲めない、オリジナルの本醸造。店での通称は「虎ノ門」だがラベルはなぜか「虎の御門」だ。まあ値段が値段(一合270円)なので、大して期待はせず話のタネにと注文してみたが、これが意外とすっきり飲みやすい淡麗中辛タイプだった。店員さんに頼んでラベルを見せてもらうと、「富翁」の銘で知られる伏見の北川本家で造られていることを知り、納得。
ちなみに肴は薄味の出汁が美味しい名物の「たこおでん」や鰯団子他いろいろ。機会があれば再度訪れたいお店だ。

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歓びの泉(岡山)

純米吟醸生袋吊り・朝日
1800ml/2940円

元「さくら亭」の佐々木店主が先頃新装開店された「加納亭」にて遭遇。杜氏の人柄に惚れ込み「さくら亭」時代から仕入れているイチオシの酒。蔵元の中田酒造は安永2年(1773年)創業、通算15回金賞受賞している実力蔵だ。原料の朝日米はコシヒカリの祖先品種でもある食用米で、岡山では1931年以来栽培され続けている県の看板米でもある。
贅沢な袋吊りで採られたこの純米生酒は、爽やかな中にも骨太なコシがあり、凛とした存在感のある辛口。食用米でもこれ程までに旨い酒が造れるのか、と驚かされた。

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綿屋倶楽部(宮城)

純米生
1800ml/2730円

「綿屋」の蔵元は、仙台市の北方約50kmの栗原郡一迫町にある金の井酒造(1915年創業)。病院勤務を経て蔵に戻った三代目の三浦幹典専務が、「綿屋」の銘で造りに携わって以来、注目の蔵となっている。7年前の春に酒席でご一緒した頃はまだ若々しい雰囲気だったが、「酒仙堂フジモリ」の店主によると、今やすっかり“貫禄”あるお姿になられたとのこと。
さてこの黄色いラベルの純米生は、吟醸並みの55%精米で、豊かな米の香りと芳醇な飲み応えが特徴。どちらかと言えばほんのり甘口で、日を置くほど旨味が乗って来るうれしいタイプの酒。

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天明亀の尾(福島)

本生純米瓶囲い
720ml/1680円

蔵元・曙酒造の地元会津坂下町で低農薬契約栽培した“幻の米”亀の尾を、全量に用いて仕込んだ精米歩合55%の本生純米。数量限定の小仕込みで、限られた酒販店のみを対象に出荷されている。
亀の尾を使い始めて4年目を迎えた今年の酒は、香り控えめながらしっかりした米の旨みが感じられ、深みと奥行きのある味わいが楽しめる。適度な酸味が全体をやや辛口気味に引き締め、後味のバランスも良く、アルコール度16.8と重めの割には飲み飽きしない。ちなみに肴は太刀魚の塩焼きと貝紐の干物。

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香田(京都)

特別純米酒初しぼり
720ml/1365円

低農薬有機栽培の丹後山田錦を100%使用。特別純米酒でありながら、上立ち香は紛れもなく吟醸酒と同等の華やかさ。澄んだ口当たりで透明感のある飲み口ながら、じんわりと旨味とコクが口中に広がる。初心者と酒通の両方から賛辞を贈られそうな、飲みやすさと飲み応えを兼ね備えた酒。
ちなみに「香田(こうでん)」とは、天橋立の近くにある京都宮津市の蔵元・ハクレイ酒造が、山田錦の契約栽培を依頼している田んぼの小字名。仕込水は大江山連峰の丹後富士・由良岳中腹に流れる不動の滝から砂漉しにて取水した湧水を、約600mのパイプラインで運び使用しているとのこと。

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郷の誉(茨城)

純米吟醸生
720ml/1200円

久々のデパ地下(そごう三宮店)で見かけて購入。「郷の誉」の蔵元・須藤本家は、南北朝時代にあたる1141年に創業、現在の当主は55代目と気の遠くなるような歴史を持つ。ほぼ間違いなく日本最古の蔵元で、欧米でもその名は知られているようだ。
今回飲んだ純米吟醸は火入れしてない生タイプ。口に含むと芳醇な米の香りがする。生酒にしてはなめらかな口当たりで、ほのかにまったり感のある辛口。ちなみに肴は馬刺、牛のたたき、さざえの刺身と和のお総菜いろいろ。

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神鷹(兵庫)

純米吟醸/山田錦
720ml/1260円

「神鷹」の蔵元である江井ヶ嶋酒造は、淡路島を眼前に望む“子午線の街”明石の地で延宝7年(1679年)に創業した老舗。焼酎、みりん、ウイスキー、ブランデーも造る県下唯一の総合酒類メーカーとして知られている。
さてこの純米吟醸は、三木市志染産の山田錦と、江井ヶ嶋の寺水のみを原料としており、華やかさこそないものの、スッキリとした口当たりの良さと飲み応えのあるコクが、程良いバランスで保たれた佳酒。冷蔵でも常温でも美味しく、マイルドでクセがなく飲み飽きがしないタイプなため、まさに食中酒には最適。

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富翁(京都)

大吟醸純米吟の司
720ml/1050円

純米大吟醸で、精米歩合49%でありながら千円少々のお値段。あまりのお手頃価格にかえって怪しい感じがしたが、安さに負けてとりあえず購入。利き猪口に注ぐといかにも大吟醸らしい、リンゴ系の華やかな吟醸香が立ち上る。口に含むと軽快な中にもコクのある飲み口。やや苦味は残るが後味もスッキリ飲みやすい。コストパフォーマンスの良好な大吟醸ではある。
蔵元の北川本家は京都・伏見で明暦三年(1657年)に創業。明治の頃は「富翁」を「ふうおう」と読んでいたが、昭和になって「とみおう」と呼ぶようになったとか。

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鮎正宗(新潟)

あゆカップ純米酒
180ml/341円

明治8年(1875年)創業の鮎正宗酒造は、新潟でも有数の豪雪地・妙高市猿橋地区にある。寒仕込みの頃には、2mを超える深雪に包まれた茅葺き屋根の酒蔵の中、母屋の横井戸からたっぷり(毎時6トン!)湧き出る良質の伏流水を使った酒造りを行っている。
この「あゆカップ純米酒」はマイルドかつ上品な味わいを持ち、ほんのり甘口で柔らかな旨味が感じられる淡麗タイプ。三宮の小ぎれいなやきとん屋で、600円で売られていた。小振りのグラスで出されるより、正一合とはっきり判るからありがたい。

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深山の香(島根)

純米吟醸
720ml/1523円

蔵元の簸上(ひかみ)清酒合名会社は、現在全国の50%強の蔵元が仕込みに使用する泡無酵母発祥の蔵として知られており、主銘柄は「簸上正宗」。中国山地の奥深く流れる斐伊川の伏流水を使って、安定した酒質を生み出している。
この「深山(みやま)の香」は、酒米に島根の「佐香錦」を使用。ほんのりとした吟醸香を持ち、比較的軽やかな口当たりではあるが、口中に含むやしっかりとした旨味と程良いコクが感じられる辛口タイプの酒。

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龍力(兵庫)

特別純米酒山田錦
720ml/1575円

「龍力」の蔵元である本田商店は、兵庫県内で最も古くから吟醸造りに取り組んだことで知られている。全国でも二番目に多くの山田錦を買い入れており(1位は剣菱)、蔵全体で使用する酒米の85%を占めているとのこと。
この「山田錦」も、特A地区の特上米だけを100%使用した贅沢な特別純米酒。豊かなふくらみがあって後味はさらりと飲みやすく、全体としてクセがなくバランスの取れた辛口の酒。

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土佐鶴(高知)

しぼりたて新酒
720ml/918円

「しぼりたて」と言っても火入れをした酒なので、とりたててフレッシュさは感じられず、逆に+5度の辛さとツンととがった印象だけが残った。しかし開栓してから一日置いただけで、あれっ?と思わせるような程良くマイルドな飲み口へ。この辺りが酒質の不安定な「しぼりたて」ならではの現象なのだろう。今回は幸い良い方に転んだのかも知れない。
淡麗で切れ味の良い硬派な男酒である。

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安芸虎(高知)

純米吟醸生酒
180ml/330円

蔵元は我が阪神タイガースのキャンプ地安芸市で明治36年に創業した、高知で一番小さな酒蔵・有光酒造場。美味しい鮎で有名な赤野川のすぐそばに堀っ