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吟醸

栄川(福島)

吟醸
1800ml/2000円

「えいせん」と読む。山田錦を100%使用(60%精米)。華やかな中にもふくよかで落ち着いた香りを持ち、酸味・甘味・苦味のバランスが取れた喉越しの良い吟醸酒。八重洲「ふくべ」にてぬる燗で戴く。榮川酒造は明治2年(1869)の創業。会津磐梯山の大自然の中、日本名水百選に指定された湧水と、独自開発した自家酵母を用い、柔らかで滑らかな酒を醸す。肴はえいひれ、しらすおろし、うるめ鰯、玉子焼、板わさなど。

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鳳陽 ブルーシャトー(宮城)

吟醸
180ml/800円

仙台駅で購入。ブルーシャトーというしゃれた名前を持つ、いかにもお土産向きのおしゃれな青いボトル。蓋の部分にお揃いのお猪口が付いている。濃厚ながらも上品で、膨らみのあるマイルドな味わいの吟醸酒。蔵元は寛文元年(1661)から酒造りを行っている、県内最古の造り蔵である黒川郡の内ヶ崎酒造店。何と今年度からは、磯自慢酒造、天法酒造で数々の名酒を世に送り出してきた、日本を代表する名杜氏・瀬川博忠氏が造りを行っている。肴は前回の勝山同様、塩仕込み牛タン焼、スモークタン、笹かまぼこ。

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幻の瀧(富山)

吟醸・レトロラベル
180ml/500円

キリンビール仙台工場への取材の帰り、青葉通りにある立ち飲み「酒蔵大沼」で一人呑み。自販機で金券を買ってオーダーするスタイル。若いスタッフ中心の感じの良い店だ。一杯目に呑んだのが「幻の瀧」。三菱食品が扱う料飲店専用のレトロラベルシリーズの一つ。原料米には富山県産の華越前を使用。中辛の中にほんのりと甘味を感じる、コクのある味吟醸タイプ。肴は砂肝とハツの串焼。

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雪紅梅「初聲」(新潟)

吟醸
720ml/1890円

酒杯に注ぐとほのかに吟醸香が立ち上り、口当たりは柔らかく喉越しも軽いが、程よい旨味とコクが舌の上に広がる中辛口タイプ。原料米は雄町(55%精米)。
「瑞冠」の蔵元・山岡酒造は江戸宝暦年間の創業。1983年より酒米の低農薬・有機農法による契約栽培を始め、自社田も含めた5haの水田で亀の尾を中心に雄町、八反錦などを栽培。仕込水は県内有数の酒造用名水である有田湧水(中軟水)を使用し、少量手作りの最新の醸造管理ながら、上槽は昔ながらの櫓しぼりにこだわっている。
肴は鰹のたたき、鮭の刺身、馬刺、鶏胸肉のタンドリーチキン風ソテーなど。

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ダイヤ菊(長野)

吟醸生貯蔵酒
300ml/500円

今年2回目の「ダイヤ菊」。言わずと知れた小津安二郎愛飲の銘酒であり、今回は吟醸生貯蔵酒を頂く。美山錦を59%精米し、アルプス酵母で醸したもの。グラスに注ぐと程良い吟醸香が漂い、飲み口も甘すぎず辛すぎずクセのない素直な味わい。
肴は揚げ出し豆腐、鯨のたれ漬(干物)、ゴーヤ炒め、ゲソ天ぷら。ニュー新橋ビル地下の「ダイヤ菊」直営店にて。

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朱鷺(新潟)

吟醸生貯蔵酒・アルミ缶入り
180ml/315円

久々に新幹線で軽く一杯飲みたくなり、東京駅の弁当売場で「深川めし」と一緒に買い込んだ。意外としっかりと味の乗った、まろやかな飲み口の旨辛吟醸酒。「深川めし」の中味はベースのあさりご飯に加え、ハゼの甘露煮や焼き穴子等全体に甘めの味付けが多く、相性は悪くなかった。蔵元は長岡市にある文政10年 (1827)創業の美の川酒造。「朱鷺」の銘柄は1969年、上越線の特急「とき」号での車内販売をきっかけに付けられたもので、売上の一部を長岡市の朱鷺の保護活動に寄付している。

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横笛(長野)

初つくり・ふなくち無濾過吟醸生原酒
1800ml/2730円

新橋「こひなた」で散々飲んだ帰り、閉店間際の「名酒センター」へ飛び込む。ちょいと来ない間にラインナップも増えていたので、まずは「ふなくち無濾過」に惹かれ「横笛」を注文。仕込1号タンクの原酒を搾って、そのまま濾過も加水も火入れもせず瓶詰めした吟醸酒である。米は長野県産の美山錦(55%精米)、水は霧ヶ峰高原の伏流水を使用。かすかな山吹色が心をくすぐり、口に含むと無濾過ならではのフレッシュさは感じながらも、意外と落ちついてバランスの良い味わい。蔵元は昭和33年創業の諏訪市・伊東酒造。

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美丈夫(高知)

吟醸うすにごり生酒
1800ml/2342円

「うまいもの工房・羅漢」での三杯目(二杯目は田酒の純米吟醸)。岡山県産のアケボノを55%磨き、搾りたての生酒に独自の製法で澱を絡ませている。飲み口はシャンパンの様なほのかに甘い微発泡タイプ。「開栓注意」と書いてあるのに、何も知らない若い店員さんが無造作に栓を開け、ポン!と大きな音に驚いて目を丸くしていた。
蔵元は安芸の濱乃鶴酒造。創業者が浜辺に飛来した二羽の丹頂鶴に出会ったことにちなんで「濱乃鶴」と名付け、明治36年に創業。奈半利川の伏流水を仕込みに使っている。

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天遊琳(三重)

吟醸
720ml/???円

家人の手土産。品の良い上立ち香を持ちながらも、意外と濃厚で芳醇な米の風味を感じさせてくれる、旨味とコクのある味吟醸タイプである。蔵元は文久2年創業の四日市にあるタカハシ酒造。昭和8年以来、伊勢神宮などの新嘗祭に奉納する木桶仕込みのお神酒を、高橋社長自ら杜氏として造り続ける蔵元である。「天遊」は天空に心を遊ばせる大らかな心の状態を表し、「琳」は美しい玉という意味を持つ。
肴は鰤と鮭の刺身、おでん、剣先するめ。

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黒龍いっちょらい(福井)

吟醸
1800ml/2447円

新橋の超繁盛店だった「魚金ほんよこ店」の店長・佐藤さんが「田町魚金」に移籍したので、米国帰りの友人達を連れて訪れた。魚金名物の刺身六点盛り(鮪・カンパチ・烏賊・帆立・生蛸・〆鯖・鱈白子・うまづら等実は十二点盛り)や、牡蠣と白子の鍋を肴に飲んだのが黒龍の定番吟醸とも言える「いっちょらい」。福井の方言で「自分にとって一番良いもの=一張羅」のことである。福井県産五百万石を原料米に使用。上品で程良い吟醸香と、すっきりとクセのない旨さが、魚の味をさりげなく引き立ててくれる。

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吟醸倉敷(岡山)

吟醸酒
500ml/1380円

妹がくれた旅行土産。 倉敷の阿智神社で年2回行われる「素隠居」祭りで振舞酒に使われている酒とのこと。原料米には55%磨いた備前朝日を使用。芳醇な上立ち香とスッキリとした飲み口を特徴とする、やや辛口の吟醸酒である。
蔵元は明治11年創業、「燦然」「倉敷小町」「櫻冠」等の銘柄で知られる菊池酒造。玄人裸足の音楽人として地元でも有名な社長が、杜氏としてモーツァルトを流しながら酒造りをしているというユニークな蔵。肴は実家での寄せ鍋。

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車坂(和歌山)

紀州黒潮 魚に合う吟醸酒
1800ml/2100円

登場三度目の「車坂」、今回は「魚に合う吟醸酒」というちょっと変わったサブネームを持つお酒である。魚の生臭さを取り口をサッパリさせてくれるアミノ酸が豊富に含まれ、しかもキレの良い辛口の酒を目指したとのこと。実際にお刺身に合わせて呑んでみると、まろやかな口当たりで味わいは軽く、後味もスッキリとしてクセがない。吟醸にしてはコストパフォーマンスも良く、結構オススメ。
立ち呑み魚金ほんよこ店にて。肴は刺身ブツ盛(鮪・カンパチ・活蛸・烏賊・鰺・鰹etc.)と牛すじ煮込み。

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慶長(京都)

吟醸
300ml/340円

300ml 瓶の吟醸で340円は、そのまま単純に一升瓶分へと換算(×6)しても2040円だから、吟醸にしてはかなりの安さだ(一升瓶で売られる場合は1600〜 1700円位か)。その分中味はどうかな、と思いきや上立ち香も程々にあって、飲み口も軽やか。すっきり系の淡麗辛口である。肴は鰺の刺身とおでん。蔵元の平和酒造合資会社は延享元年(1744)の創業。量的拡大のための宣伝費をかけない、低価格と高品質に重点を置いた酒蔵経営を行っている。

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越乃寒梅(新潟)

特撰・吟醸
1800ml/3350円

久々の寒梅である。本醸造は6年程前に飲んだが、吟醸となるともはや記憶にない。雪解け水のように軽やかでキリッとした淡麗辛口、口当たりも喉越しも後味もさらりと品が良い。まさに銘酒健在といった感じ。たまにこういったクセがなくて軽快なヤツを飲むとホッとする。
三宮の「四季旬菜あつ」にて。肴は突き出しの牛肉しぐれ煮、炙り豚足、焼き秋刀魚。

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縄文能代(秋田)

吟醸生酒
1800ml/3150円

久々に生酒らしい生酒を飲んだ。豊かな米の風味と米の香り。甘すぎず辛すぎず、程良く肴を引き立てる。ちなみに肴は刺身三点盛(太刀魚・縞鯵・秋刀魚)、芋サラダなど。北野ハンター坂外れの「うえ山」にて。
蔵元の喜久水酒造はトンネル貯蔵で知られているが、そのトンネルは能代市の中心部から東に約10kmにある旧国鉄の鶴形トンネル。広さは約100坪で 1996年にJRから購入、「地下貯蔵研究所」と名付けて酒の貯蔵庫に仕立てたもの。2000年には登録有形文化財に登録されている。

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外ヶ濱(青森)

吟醸原酒
300ml/400円

「田酒」でおなじみ、青森市の西田酒造店による別ブランド。吟醸原酒ということで、グラスに注ぐといかにも濃厚そうな味わいの黄金色である。アルコール度数も 20度あり、ガツンと喉に来る味わい。肴なしでは少々飲みづらい感もある。そして飲み終えてからラベルの左端を見ると「酒と炭酸」の表示が。どうやら某問屋が中心になって仕掛けている、日本酒の炭酸割り(酒サワー)向けに造られた酒のようだ。道理で味が濃い。もっと早く気づいていたら、炭酸水で割って試してみたのに…、惜しいことをした。

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瑞兆(兵庫)

吟醸
180ml/294円

とある盆休みの夜。親父と妻と三人で三宮・生田新道の「すし政」へ。近頃は回転寿司ばかり、ちゃんとした寿司屋のカウンターでお造りやにぎり鮨を食べるのは久々である。
生ビールで喉を潤した後、冷酒を注文した際に出されたのが一合瓶の「瑞兆」吟醸。「沢の鶴」の上級銘柄で、過去に何度か飲んだことのあるおなじみの酒である。取り立てて特徴のない、強いて言うなら料理の邪魔をしない食中酒型の吟醸であり、この日は肴の旨さを十分に引き立ててくれた。

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東光(山形)

吟醸
720ml/930円

慶長2年(1597)創業の蔵元、小嶋総本店は、「天地人」でおなじみ米沢藩上杉家の御用酒屋。江戸時代頻繁に「禁酒令」が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋の一つとされる(当時米は貴重品で、飢饉のたび禁酒令が出されていた)。
千円を切る売価で某スーパーの売場に並んでいたため、正直なところ余り期待せずに購入したが、やはり日本酒というものは値段を基準にしてはいけない。山形酵母を使った程良く華やかで、後味にコクのある結構辛口タイプの吟醸であった。頂き物の牡蠣の佃煮と共に。

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能代(秋田)

吟醸
1800ml/3150円

取材の後、駅前で散髪して気分も軽やかに「酒屋の酒場」へ。唯一つだけ空いていた奥のカウンターへ何とか潜り込み、親父さんとうだうだ話しながら飲む。一杯目は昨年載せた「陸奥八仙」の槽酒無濾過生だったので、ここでは二杯目の喜久水「能代」だけをピックアップ。口に含んだ瞬間吟醸香と共に微かな熟成香が広がるが、喉越しは意外に軽やか。バランスが良くスッキリと何杯でも飲れる辛口。
肴は〆鯖、北寄貝サラダ、鮭の粕焼、ほうれん草の胡麻和え、きんぴら。

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幻蔵(福井)

吟醸
720ml/1575円

引越後初めての宅飲み。初夏に神戸の小網中酒店で購入し、冷蔵庫に置いたままだったものをようやく開栓した。「白龍」の蔵元である吉田酒造(1806年創業)の別銘柄。「幻蔵」と書いてげんぞうと読む。自社田で有機栽培した山田錦を50%まで磨き、白山麓の伏流水で仕込んだ事実上の大吟醸仕様。ほんのり華やぎを感じさせる香りと、低温熟成によるまろやかな味わいが特徴。その割に後味は意外にスッキリとしている。
肴は閉店間際のイトーヨーカドーで買った40%OFFのにぎり寿司と半額の焼鳥盛合せ。

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京の吟醸(京都)

吟醸酒
180ml/225円

延宝5年(1677)創業、「神聖」の銘柄で知られる伏見の老舗・山本本家の吟醸カップ。上品な口当たり、すっきりした味わい、軽快な飲み口の淡麗辛口タイプ。肴は「けいきゅう新橋店」で出張帰りに買った〆鯖巻とピリ辛チーズ竹輪。
ちなみに「神聖」は昭和三十年代後半に、当時の人気喜劇俳優である伴淳三郎を起用したTVCMが大当たり、「かあちゃん、一杯、やっか」のフレーズが流行語になったとのこと。

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宝剣(広島)

限定涼香吟醸
1800ml/2625円

瓶もラベルも「涼香吟醸」という名に相応しい、いかにも夏向きの涼しげな佇まい。味わいそのものも、口に含むと涼やかな吟醸香が広がり、程良く口中で膨らんだかと思うと、後味はスッキリとキレが良い。原料米には八反錦を使用(55%精米)。
久々の「味工房さくら亭」にて。「とりあえずビール!」ではなく、一杯目からこいつにして正解だった。肴はつきだしのもずく酢と、鱧の夏野菜椀仕立て。

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〆張鶴(新潟)

吟醸生貯蔵酒
300ml/553円

今だけ(5〜9月限定)の〆張鶴吟醸生貯。久々に訪れた新橋の鰻屋「多吉」にて。ここは蔵元(宮尾酒造)と付き合いが古い店だから、生貯は勿論、季節によっては「にごり」や「しぼりたて」にもいち早く出会える。
50%精米の五百万石を使った、すーっと喉を通るまろやかで軽やかなクセのない味吟醸。肴は鰻串一通り(肝・レバ・白焼・牛蒡串・蒲焼・つくね)を堪能した後、追加でヒレ焼2本(タレと塩)。絶品!

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越乃雪椿(新潟)

吟醸おりがらみ無濾過原酒
720ml/1170円

ラベルに「春あがり ひと寝かせ」とある通り、搾った新酒を無濾過のまま1ヶ月半ひと寝かせした、吟醸造りのおり絡み生原酒。地元産の五百万石を60%磨いて、千年悠水で仕込んでいる。ひと夏寝かせた“秋あがり”の酒というのはよく聞くが、春あがりというのは珍しい。
酒器に注ぐとフレッシュな上立ち香が広がり、ファーストインパクトも華やか。ただし味自体は意外にキレがある中辛口で、原酒にしては軽快でスッキリした後味が特徴。肴はいくら丼と蛍烏賊の沖漬け。蔵元は世界鷹小山家グループの一員で、箱麹造りにこだわる文化3年(1806)創業の雪椿酒造。

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幻の瀧(富山)

田舎仕込み吟にごり
720ml/900円

蔵元の皇国晴(みくにはれ)酒造は明治20年の創業。普通酒でも精米歩合6割以下、低温発酵による吟醸造りを貫いており、全国名水百撰に選ばれている黒部川扇状地の湧水で仕込んでいる。この田舎仕込み吟にごりも華越前を55%精米し、吟醸造りで搾ったにごり酒。まずは上澄みだけ注いで飲んでみると、まさに穏やかで優しい口当たりを持つ甘口吟醸酒。次に瓶を一振りして飲むと、まったりとした飲み口の中に豊かな米の甘味とコクを感じる、マイルドで上品なにごり酒。まさに“一瓶で二度おいしい”、価格的にもお得感のある酒だ。

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国重(香川)

吟醸
720ml/1365円

香川の銘酒「綾菊」の杜氏で「現代の名工」にも選ばれている国重弘明氏が、自らの名を冠した「国重」シリーズの吟醸酒。まろやかで上品な口当たり、柔らかな含み香、クセがなく飲み飽きない味わいを特長とする。食中酒としても適した中辛口で、この日の肴は肉じゃがと粕汁。
綾菊酒造のある綾歌郡綾上町は、県内屈指の良質米産地として知られ、大正天皇ご即位の際には献上米産地に選ばれた程。寛政2年(1790)の創業以来、一貫して「地の米」で「地の酒」を造ることを基本としており、「国重」も地元産オオセトを使用(50%精米)、阿讃山系綾川伏流地下水で醸している。

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聚楽第(京都)

吟醸しぼりたて
720ml/1400円

聚楽第(じゅらくだい)は、豊臣秀吉が政庁兼邸宅として1586年に京都の内野に建設した大邸宅の名称。年頭に載せた「京生粋」と同じ、上京区にある佐々木酒造の主要銘柄である。この吟醸しぼりたては、新酒のもろみが搾られて最初に出てくる「あらばしり」を瓶詰したもので、濾過や加水処理を一切していない垂れ口そのままの味。しぼりたてにしては珍しく落ち着いた味わいで、ほんのり苦味が残るドライな飲み口。原料米は五百万石(57%精米)。阪急六甲のOASISにて、ギフト用透明ケース入で棚に並んでいたのを購入。肴は太巻寿司、焼き魚(鰯)、イカ明太、鍋焼きうどん。

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[2008年2月11日] この日の感想・書評へ→

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幻の瀧(富山)

吟醸
180ml/299円

環境省選定「名水百選」黒部川扇状地湧水群を使用した、派手さはないが堅実な旨さを持つ吟醸酒。後味もさっぱりとしていてどんな料理にも合わせやすい。ちなみにこの日の肴は鮭の白子ソテーと粕汁、南瓜のあんかけ。
蔵元は黒部市生地(いくじ)にある、明治20年創業の皇国晴(みくにはれ)酒造。敷地内には1日270トンも湧き出る「岩瀬家の清水(しょうず)」があり、仕込みは元より酒造りに関わるすべてをこの清水で賄っている。

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暁(兵庫)

吟醸
720ml/1000円

「暁」は「松竹梅」でおなじみの宝酒造が、特定名称酒を中心とする灘の「白壁蔵」で醸した吟醸酒である。「スーパーの在庫処分で500円で売ってるけどどうする?」という家内からのメールに反応し購入してもらった。処分扱いは06年11月製造となっていた為か。開けてみると保存状況は悪くなかったようで、色も変色しておらず、程良い吟醸香を持った素直な、それでいて深味のある淡麗辛口系の飲み口だった。原料米は五百万石(60%精米)。定価でも満足感を覚えたであろう酒。

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[2007年9月27日] この日の感想・書評へ→

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越の誉(新潟)

吟醸
300ml/519円

柏崎市にある「越の誉」の蔵元・原酒造は、今回の新潟県中越沖地震で製品倉庫が倒壊するなど甚大な被害に遭われたが、仕込み工場がほぼ無傷で残ったのはまさに不幸中の幸いといったところ。一日も早い復旧を祈るばかりだ。
ということで、今回は浅草のスーパーでこの「越の誉」を見かけ思わず購入。グラスに注ぐと爽やかな林檎系の上立ち香が鼻腔をくすぐる。新潟の酒らしく淡麗ではあるが、後味がしっかりと残り飲み応えもある。程良くバランスの取れた吟醸らしい吟醸酒だ。ちなみに肴はスーパーで購入した甘海老の唐揚げ、鮪とはまちの刺身、卯の花、牛蒡サラダ。

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[2007年7月29日] この日の感想・書評へ→

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丹後王国(京都)

吟醸
720ml/1700円

京都府与謝郡にある「丹後王国」蔵元の谷口酒造は、大江山の麓加悦町にある明治4年創業の小さな造り酒屋。丹後の地元産酒米だけを使い、社長自ら杜氏を勤める珍しい蔵としても知られている。
この吟醸酒も与謝野町産の「祝」を100%使用(精米歩合55%)。口に含むとほんのりと米の香りが広がり、骨太でコクのある味わいのしっかりとした中辛口タイプ。

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[2007年7月 3日] この日の感想・書評へ→

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ばくれん(山形)

超辛口/吟醸
1800ml/2100円

「ばくれん」は全国でわずか十数店の特約酒販店でのみ販売される、銘酒「くどき上手」の裏アイテムとも言える酒。「すれっからしの女」とか「親の言う事を聞かず好き勝手している女」という意味の言葉らしい。何と日本酒度+20度の超辛口仕様であるが、恐々飲んでみたところ「ちょっと辛口かなあ」という程度で、ブラインドで試すとたぶん+20度とは感じないだろう。食中酒としても料理を邪魔せず、スパッと切れる感じが心地よい。ただし燗をつけるとさすがに辛さが前面に表れてくる感じ。

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[2006年3月 7日] この日の感想・書評へ→

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白壁蔵(京都)

吟醸
200ml/240円

今回は急な出張の供として新大阪の売店で購入したカップ酒2種。
一本目は「白壁蔵」吟醸。慶びの酒「松竹梅」で知られる伏見の宝酒造は、昭和29年から神戸・東灘でも醸造を行ってきたが、平成13年に蔵を全面改築して「白壁蔵」と命名。最新の設備と伝統的な手造りを融合した独自の酒造りを行い、ここで醸される全ての酒に蔵の名を冠している。
この吟醸は、さすがに大手らしくバランスの取れた飲み口で、柔らかい香りと程良いキレの良さが特徴。

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[2005年10月16日] この日の感想・書評へ→

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ふなぐち菊水(新潟)

一番しぼり熟成
200ml/320円

ふなぐち菊水の熟成タイプ。精米歩合60%の吟醸仕込生原酒をアルミ缶に詰め、蔵で1年間低温貯蔵し熟成させた酒である。おなじみ「ふなぐち菊水一番しぼり」に比べてまったりとしたコクがあり、飲み口、喉越しとも滑らか。味わいがまったりと濃醇な上にアルコール度数も20度近くあるので、2缶も開ければ十分なほろ酔い気分と満足感が得られる。ちなみに肴はオクラ、カレイの一夜干し、ピリ辛するめなど。

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[2005年7月 8日] この日の感想・書評へ→

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伏見の龍馬(京都)

吟醸
720ml/1080円

京都・伏見にある黄桜酒造の直営店「キザクラカッパカントリー」で限定発売されている吟醸酒。同店から歩いてすぐの場所には、龍馬の定宿であり恋人お龍との逢瀬の場でもあった「寺田屋」が、今も現役の旅館として健在である。
さて肝心の「伏見の龍馬」。一見した所いかにも観光客相手の銘柄なので、実のところほとんど期待せず、話のネタに飲んでみようかという軽い気持ちだったが、これがなかなか、食中酒としては存外悪くない。香り穏やかで味わいすっきり、喉越しまろやか。龍馬の名を冠する限りはもう少し骨太で男っぽい酒であってほしい気もするが、伏見と言えば「女酒」、これくらいが丁度良いのかも知れない。

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[2005年5月 2日] この日の感想・書評へ→

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立山(富山)

吟醸
1800ml/3060円

富山を代表する銘柄の一つ。一口飲んでそのまろやかさに驚いた。水とアルコールの分子がほぼ完璧に融け合った感じで、角がない酒というのは、まさにこういう飲み口を指すのだろう。よほど寝かせ方が良かったのか、毎年全ての立山吟醸がこうなのか、再度別の機会に試してみたい。
味の方は一言で云うなら、程よい吟醸香を持つ軽快な辛口。この時の肴は、良く脂の乗ったまぐろのかま焼と、漁が解禁されたばかりの、いかなごの新子おろし等。

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[2005年3月14日] この日の感想・書評へ→

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白岳仙(福井)

しぼりたて吟醸生生
720ml/1365円

元旦に開栓した今年最初の酒は、正月用の酒の買い出しで立ち寄った「酒仙堂フジモリ」の店主ご推奨の「白岳仙しぼりたて」。器に注ぐとほんのり薄にごりで、立ち上る香りはまさしく酒蔵で嗅ぐフレッシュなあの感じ。きんきんに冷やした状態よりも、冷蔵庫から出して瓶がうっすら汗をかいた位が、より一層ふくらみが出てベスト。濃醇な米の風味と、ほんのりとした甘味の後でじわっと表れる辛口のキレ・コクがなかなか。肴はカニすき&数の子。

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清吟(新潟)

越の誉 吟醸
720ml/1050円

例によって大阪・中津の立呑酒屋「おおにし」で一息ついた後、店主に帰り際「燗で旨い酒を買って帰りたい」と伝えたところ、この越の誉「清吟」を黙って持ってきた。ブルーの光沢ある文字のすっきりしたラベルが、いかにも旨そうなたたずまい。値段も税抜きで1000円ポッキリと安い。
冷温と燗ではかなり味わいが異なるのが特徴。冷温ではキリッとした辛口の味わいが前面に立ち、吟醸というよりは山廃の純米を思わせるようなコクがある。一方ぬる燗にすると、辛口でありながらもふんわりと味わいに幅が出て、全体的に優しさとまろやかさが際だってくる。程よい酸味とのバランスも絶妙。料理にも合わせやすく、杯を重ねても飲み飽きない。

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上善如水(新潟)

吟醸
1800ml/2650円

入門酒としては最適の酒で、十数年前にこの銘柄が出始めの頃は、この“水の如き”飲み口が大いに気に入り頻繁に購入したものだ。近頃はとんとご無沙汰であったが、近所のコンビニで見かけて久々に飲んでみた。
一時人気が出過ぎた頃は、味わいが落ち薄味と苦味ばかり目立ったが、今回はなかなか美味しく戴くことができた。相変わらずさらりと飲めて、香りもまずまず。酒通にはあまりウケがよろしくないが、若い世代に日本酒の存在を再認識させてくれたことの功績は大きい。

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琵琶の長寿(滋賀県)

吟醸
1800ml/2530円

いわゆる“味吟醸”タイプの酒。地味ではあるが、飲めば飲む程味わいが深まる。酸味が弱く上立ち香、含み香共さほど強くないため比較的料理には合わせやすく、もちろんそのまま肴なしでも飲みやすい。
琵琶湖の最北端に酒蔵がある蔵元・池本酒造は、全国でも最長の部類に入るモロミ日数40日以上の独特の仕込みで、地元滋賀の酒米「玉栄」の特徴を最大限に引き出す酒造りを行っている。

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[2004年8月15日] この日の感想・書評へ→

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梅錦(愛媛)

蔵開・吟醸生酒しぼりたて
1800ml/2300円

「蔵開」は、秋に収穫した米で仕込んだ搾りたて新酒の副銘柄。ワインのヌーボーのように、その年の梅錦の出来を披露する趣旨で造る新米・新酒である。
ほんのり華やかさを帯びたフレッシュな吟醸香が期待感をそそる。搾りたてなのに口当たりはまろやか。予想以上に旨みが乗っていて、甘辛のバランスも絶妙。後味もすっきりとして苦みがなく爽やかな余韻が残る。これで2300円はお値打ち感あり。1~2年寝かせるとさらに旨くなる予感がするので、機会があれば試してみたい。

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[2004年5月 3日] この日の感想・書評へ→

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白鹿(兵庫)

吟醸生貯蔵酒
720ml/971円

今月の1、2日、灘五郷酒造組合の代表が兵庫県知事と神戸・西宮各市長、及び神戸と西宮の各商工会議所を歴訪。行政と財界の公的行事で乾杯の際はぜひ「日本酒で乾杯」してほしい旨嘆願して回った。その一部始終をSAKE王国で取材したが、二日目の昼食時に出たのがこの白鹿の一合瓶(写 真は四合瓶)。「取材中だし・・・」などと思いつつ、ありがたく頂戴。すっきりとして料理と合わせやすく、かつ価格も手頃なので過去に何度か購入した事がある。
わずか一合、どうってことないわいと高を括っていたが、食後の満腹感との相乗効果で、午後からの取材は強烈な睡魔に襲われたのは言うまでもない。

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[2004年3月 8日] この日の感想・書評へ→

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天野酒(大阪)

吟醸・吉祥
720ml/2100円

昨年2月にはSAKE王国で一般の参加を募り、大勢で天野酒の蔵見学に出向いた。その際秀吉が愛した頃の古式造りを再現した「僧坊酒」を試飲、紹興酒の如き色合いと超濃醇甘口のまったりした味わいに驚かされたことがある。
さてこの「吉祥」はいわゆる味吟醸タイプ。精米歩合50%以下なのでスペック的には大吟醸である。酸味が少ないせいか+4にしては意外に甘い飲み口であるが、豊かな米の風味としっかりとしたコクがあり、それでいてスッキリとしたキレも感じられる点がただ者ではない。肴なしで飲んでも旨い酒。

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[2004年2月27日] この日の感想・書評へ→

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早瀬浦(福井)

特吟山田錦・生
720ml/2300円

裏ラベルによると、平成15年に醸した大吟醸酒のうち、旧式の槽(ふね)で搾る際に生まれる「荒走り」(最初に出てくる部分)と「責め」(圧力をかけて押した部分)をブレンドしたお酒。平たく言えば搾った大吟醸のうちで、一番美味しい中取りの部分を“一等賞”とすると、その“前後賞”のような酒と言えようか。骨太な飲み口で、飲んでしばらく米の旨味の余韻が口中に残る。大吟醸ではあるが果実系の香りではなく、程良いコクのある辛口なので、しっかりした味付けの料理や揚げ物となら食中酒としてもOKか。機会があれば“一等賞”の部分と飲み比べてみたいもの。

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[2003年11月 1日] この日の感想・書評へ→

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伊太郎(高知)

吟醸
720ml/1000円

我が阪神タイガースが長年お世話になっている高知県は安芸市の酒。年間製造数量が250石という小さな蔵で、全ての酒を酒槽で4~5日かけて搾っているとのこと。この伊太郎は主に高知県内の契約酒店でのみ発売している限定銘柄であるが、三宮の行きつけの小料理屋でありつくことができた。キレがいいのに深い。辛口でどちらかというとスッキリ系であるが、思いっきり幅がある。但しくどさはなく後味もいい。寡聞にして全く知らない銘柄であったが、私的にはかなり高得点である。こんな出会いがあるから日本酒は面白い。

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[2003年8月28日] この日の感想・書評へ→

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