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純米吟醸

Cicala(福岡)

純米吟醸生
1800ml/2625円

「麦太郎」での4杯目。「三井の寿」(みいのことぶき)の夏期限定純米吟醸生酒。「Cicala・チカーラ」とはイタリア語でセミという意味である。自家培養の9号系で「りんご酸」を多く出す酵母を使用しているため、爽やかな酸味を持つ。飲み口も全体的に程よくキリッと引き締まり、後味も良い。米は夢一献 (50%精米)。
蔵元の井上合名会社は大正11年創業。筑後川に注ぐ小石原川の清流沿い、 のどかな美田の広がる筑後平野の三井郡太刀洗町にある。

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鯉川(山形)

純米吟醸美山錦中取り生酒
1800ml/2650円

庄内産の美山錦を使った純米吟醸の中取り生バージョン。精米歩合50%と実質的なスペックは純米大吟醸と同等である。味わいはフルーティーなスッキリ系だが、口に含むとほんのりスモーキーな風味が広がる。すっきりと穏やかで軽い風合いなので、食中酒としては抜群。蔵元は享保10年(1725)創業、亀の尾発祥の余目町にある鯉川酒造。蔵人平均年齢が20代と若さと活気あふれる蔵元である。肴は出し巻き玉子、ワタ入りの丸干しイカ、蓮根と海老のはさみ揚げなど。前回同様「麦太郎」にて。

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篠峯(奈良)

純米吟醸
180ml/300円

阪急六甲の立呑「粋酔」で出会った飲み助有志で大阪天満飲み歩きツアーを挙行。昼の日中から一軒目の酒屋の角打ちで久々に「勝駒」の純米酒を飲み、二軒目の焼鳥屋「鳥仙」にて、この「篠峯」純米吟醸(通称「十字カップ」)を味わう。カップ酒とはいえ雄町を58%磨き、葛城山の伏流水で醸した本格派。華やかな上立ち香を持つ淡麗な辛口。絶品の玉ひも、ハツ等焼鳥達とも相性抜群である。
蔵元は御所市にある明治6年創業の千代酒造。「篠峯」とは蔵のすぐ西に聳える葛城山の別称である。

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寫楽(静岡)

純米吟醸
1800ml/3990円

「ちとせ」で飲んだ後、ほんの数十メートル先の「さくら亭」へとはしご酒。既に二杯程飲んだのでちょいとしっかり系のヤツをと注文、出されたのがこの「寫楽」の純米吟醸。裏ラベルを見ると「純愛仕込~米を愛し、酒を愛し、人を愛す。」と書いてある。口当たりは意外に軽やかだが、飲む程に雄町らしいふくよかな旨味が広がる。バランスの取れた飲み応えのある味。
蔵元は、昭和29年に会津の老舗・花春酒造から分家創業した宮泉銘醸。そしてこの「寫楽」の銘柄は、会津若松にあった「東山酒造」が数年前に廃業した際に譲り受けたとのこと。

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新陰十兵衛(和歌山)

純米吟醸
1800ml/2800円

新橋第一ビルを徘徊していると、「名酒センター」と書かれたタベストリーを掲げた店を発見、気になったのでふらっと入ってみた。浜松町の「名酒センター」が三月にオープンしたばかりの出店らしい。品書きも珍しい銘柄ばかりなので、まずはこの「新陰十兵衛」を試してみた。若い店長の説明によると、名酒センターの代表・武者英三氏がプロデュースした「佐伯俊男の風雲剣鬼伝シリーズ」(全6種)の一つらしい。山田錦とオオセトを57%精米した、飲み応えのあるしっかりとした味わいの純米吟醸である。蔵元は南方熊楠の生家としても有名な(株)世界一統。

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裏鍋島 隠し酒(佐賀)

純米吟醸生
1800ml/2678円

再訪「日本酒宿七色」での二杯目。写真は裏焼きではない。先日紹介した「裏死神」同様、ラベルの文字を裏返しにした「鍋島」の隠し酒、ごく少量しか出回らない超レア品である。
50%磨いた2種類の純米吟醸の「責め」(搾りの最後の部分)と「あらばしり」(最初に搾り出てくる部分)がブレンドされている。出来の良い白ワインを彷彿させる酸味と芳醇な旨みが口の中に広がり、一瞬濃厚な味わいが舌の上を滑るが、後味はスッキリと切れる印象。アテとして出してもらった「海苔巻き酒盗マスカルポーネ」と相性も抜群。

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よしのとも(富山)

純米吟醸生原酒(量り売り)
720ml/1680円

晩酌の一本を求めていつもの食遊館へ。富山の「よしのとも」が酒売場でデモ販売をしていたので、ちょいと試飲をしてみた。四合で三千円超の純米大吟醸生も旨かったが、この純米吟醸生原酒が蔵直の量り売りをやっていたので、冷蔵タンクから四合瓶に目一杯詰めてもらった。さっそく家に帰り、にぎり鮨、鰺の刺身、海老フライなどを肴に一献。搾りたてのフレッシュな飲み口はもちろん、原酒ならではのどっしりした重みがガツンと喉に来る。十年以上前にも、灘の「浜福鶴」で通い瓶を使った量り売りを数回楽しんだが、たまにはこういうのもいいもんだ。

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十四代(山形)

純米吟醸生・出羽燦々
1800ml/3675円

懐かしい人との再会の席で、久々に飲む十四代。この酒の登場以後、日本酒全体のレベルが格段に上がったように個人的には思っているが、一時の爆発的なブームが去った今も変わらず旨いのが有り難い。上品な華やかさと、口と喉の奥でしっかりと感じられる旨味とコク。昔飲んだ時よりもやや香りが抑えられているような気がしたが、それも又良し。
大阪難波の「うまいもの工房・羅漢」にて。肴はお造りの盛り合わせ、竹麦魚(ほうぼう)の煮付け。

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瀧澤(長野)

純米吟醸
1800ml/2993円

吟醸酒らしい華やかな香りとしっかりとした味わいが特徴。蔵元は上田市で酒造歴150年以上の信州銘醸。新酒鑑評会で金賞の常連である。原料米は長野県で契約栽培された美山錦、酵母は901号、そして仕込水には日本有数の軟水と言われる信州中仙道、和田峠の黒耀水を使用。ちなみに和田峠はかつて中山道最大の難所と呼ばれた峠である。肴はお通しの治部煮、地鶏のたたき、せせりの炭焼、焼き大根、鶏のモツ煮。新橋5丁目「海で魚を食べる鳥」にて。

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松の寿(栃木)

純米吟醸
1800ml/3150円

同年代のお客様との心安らぐ忘年会。神楽坂で近頃人気の板前料理店「ろばたの炉」にて酒杯を傾ける。料理は勿論、お酒のラインナップも粒揃いで、ビールで喉を潤した後一杯目にこの「松の寿」純米吟醸を頂く。芳醇な上立ち香と華やかな含み香は、知らずに飲めば大吟醸かと思わせること必定である。米の甘み・旨み・酸味が見事にバランス良く調和した佳酒。蔵元は慶応年間創業の松井酒造店。
肴はお造りの盛合せ(中トロ/カンパチ/〆鯖/鰤/鯛)、どんこ椎茸の焼物、アスパラの焼物、じゃこと京菜のサラダ。

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越乃毘沙門(新潟)

純米吟醸
300ml/420円

越後の酒らしい上品な淡麗辛口。さっぱりとした飲み心地のスッキリ系純米吟醸である。口当たりは軽くクセもないが、喉を通った後にさりげない旨味が感じられる。蔵元は今日の清酒造りの主流となっている速醸もと発祥の蔵で、主銘柄「お福正宗」で知られる長岡市のお福酒造(創業明治30年)。千住の東京リカーセンターにて購入。
肴は鮭の刺身と旨塩鍋。

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鳩正宗(青森)

純米吟醸
720ml/1470円

十和田市にある鳩正宗(株)は明治32年に稲本商店醸造部として創業。「鳩正宗」の銘柄は昭和初期、蔵に棲みついた一羽の白鳩を守神として祀っていたことが由来とのこと。この赤いラベルの純米吟醸は、上品で華やかな吟醸香、程良い酸味、シャープな切れ味がそれぞれ巧く調和した、バランスの良い飲み口が特徴である。原料米には青森県産の酒造好適米「華吹雪」を使用(50%精米)。
肴は鮭の刺身、鰹のたたき、蟹のお寿司。

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国権(福島)

純米吟醸氷清
180ml/350円

「氷清(ひょうせい)」は暑い夏に日本酒の原酒をロックで飲もうという、蔵元横断型の夏季限定企画。今回飲んだ「国権」の他、「田酒」「出羽桜」「手取川」等も商品化している。氷の溶けがあらかじめ考慮された度数の高い原酒タイプなので、少量の氷なら酒が程良く冷えて味が崩れないとのこと。しかしそんな仕様とはつゆ知らず、前回の「外ヶ濱」吟醸原酒同様そのままで飲んでしまった。純米吟醸のイメージとは一味違う、フルボディのヘビーな飲み口だ。たまたま肴が鰻の肝焼だったため相性は良かったが、次回こそは氷を浮かべて飲みたい。

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亀の王(新潟)

純米吟醸生貯蔵酒
720ml/1500円

約一年ぶりに呑んだ「亀の王」。幻の米「亀の尾」を掛米として仕込んだ純米吟醸で、久須美酒造を応援する「和醸良酒・酒は風の会」加盟店のみで取り扱う限定品だ。麹米には兵庫県産の山田錦を使用(55%精米)。麹蓋による丁寧な麹造りによって醸されている。控え目ながら確かに香る上立ち香とスッキリした飲み口、柔らかな味わい。夏になるとつい呑みたくなる酒の一つ。肴は旬の秋刀魚とカンパチの刺身、にぎり鮨、鰻の肝焼。

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緑川(新潟)

純米吟醸「雪洞貯蔵 緑」
1800ml/3360円

生田新道で腹一杯寿司を食べた後で妻を先に帰し、親父の行きつけの店に場所を変え二人ではしご酒。一軒目の「雪国」で「黒松剣菱」のコップ酒を飲んだ後、加納町の「四季旬菜あつ」へ。偶然にも「味工房さくら亭」と同じビルであり、階の上下に親子がそれぞれ行きつけの店を持っていたというのも面白い。
カウンターに座り、バーナーで軽く炙った地鶏を肴にちびちび飲んだのが、緑川の「雪洞貯蔵緑」。搾ったばかりの純米吟醸酒を一升瓶に詰め、1本1本火入れした後に雪洞の中で約半年間貯蔵・熟成させた雪洞貯蔵酒である。キリッとした淡麗辛口で、程良い旨味もあって後味のキレも良い。

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鳥海山(秋田)

純米吟醸
1800ml/2625円

顧客との打合せが早く終わったので、またも夕暮れ時から千住「酒屋の酒場」へ。カウンターに座るや否や間髪入れずに注がれたのが、ブルーの瓶とラベルがいかにも涼しげで夏向きの「鳥海山」純米吟醸。でかでかと「爽快辛口」と書かれている。ほんのりと吟醸香漂う、口当たりのさっぱりとした軽快かつ爽やかな辛口タイプ。これなら夏の盛りでも、「とりあえず」のビール抜きでいきなり酒から始められる。
肴はもやしナムルと鮑の造り。この肝付き鮑、他店なら軽く千円は取られたろうなぁ。その後は「陸奥八仙」の純米吟醸無濾過と「鳩正宗」の純米吟醸を飲みながら小鯛酢と鰹の粕焼。

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阿櫻(秋田)

純米吟醸
720ml/1500円

宅飲み用に「食遊館」で購入。目立つ位置に「秋田酵母No.12」のラベルが貼られてあるが、これは秋田県醸造試験場と秋田県酒造組合が、主に純米酒向けとして共同開発した新しい酵母。軽快で爽やかな上立香を特徴とし、まろやかで後味きれいなタイプの酒が多い様だ。この「阿櫻」純米吟醸もその特徴通りの味わいで、リンゴの蜜に似たフルーティな風味を持つ。原料米は秋田小町(55%精米)。蔵元は明治19年創業の阿櫻酒造。北海道産の鮭とばを炙りながらちびりちびりと。

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扶桑鶴(島根)

純米吟醸
1800ml/2950円

前回に続いて札幌「たかさごや」にて。約半時後に晩餐を控えた身ではあったが、どうしても烏賊ゴロが食べたい!ということで、2杯目に所望したのがこの「扶桑鶴」。上品な上立ち香、スッキリとした中にしっかりとしたコシのある辛口タイプ。食中酒としても最適で、烏賊ゴロの旨味を引き立てるバランスの良さを持つ。
蔵元は山口との県境・益田市の桑原酒場。明治36年(1903)の創業で、吟醸以上のお酒は総米600kg以下の小仕込みで行っている。

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尾瀬の雪どけ(群馬)

夏吟・純米吟醸本生
1800ml/2940円

引き続き「粋酔」にて。新橋「魚金」の看板酒でもある龍神酒造「尾瀬の雪どけ」の夏期限定酒を、この店で呑めるとは思わなかった。東京で知り合った飲み友達と神戸でバッタリ会った様な気分だ。
「Ice Breaker」のオン・ザ・ロックスの後に飲んだせいか、夏向きのスッキリとしたキレのある飲み口の中にも、冴えた旨味がフワーッと口の中に広がって心地よい。原料米は山田錦(50%)。飲んだ印象よりは意外と度数が高い(17度)。アテなしでの締めの一杯。

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雪の茅舎(秋田)

純米吟醸
1800ml/2940円

「粋酔」でのニューラインナップ第4弾。今年の「dancyu」日本酒特集号にも大きく取り上げられている。上品な上立ち香とふくよかな旨味、すっきりとした後味を持つ純米吟醸。蔵人自身が栽培した秋田酒こまちを50%精米し、自家培養酵母で仕込む。
蔵元は明治35年(1902)創業、由利本荘市にある齋彌酒造店。発酵中のもろみに櫂入れをしないという独自の酒造りを展開しており、全国新酒鑑評会において、平成に入って11回の金賞受賞は秋田県1位である。
肴はうるめ鰯と生牡蠣、牡蠣フライ。

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あら玉(山形)

純米吟醸
300ml/525円

米・水・酵母・麹・人の全てが山形づくしの純米吟醸。山形県オリジナルの酒米「出羽燦々」を50%磨いて、万年雪を頂く月山の伏流水で仕込む。日本酒度+3、酸度1.5のスッキリとした中に旨味とコクのある、柔らかな口当たりの中辛口。蔵元は寛政9年(1797)創業の和田酒造。過去20年で12回の金賞受賞を誇る実力蔵である。
北千住「食品館」にて購入。肴はふぐ刺。

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玉乃光(京都)

しぼりたて純米吟醸
720ml/1365円

20 代の頃、亡き恩師とよく通った梅田の「玉乃光酒蔵」へ家人と訪れる。店の作りはすっかり変わったが、酒肴の値段はさほど変わっていないのがうれしい。季節柄ちょうど限定品のしぼりたて純米吟醸の原酒が出ていたので注文。フレッシュな口当たりで、米の風味がしっかりと感じられるどっしりとした味わいである。原料米は滋賀・伊吹山麓で有機栽培された美山錦(60%精米)を使用。
肴は鰯の明太子焼、鯛の兜焼、湯豆腐、鶏の手羽焼、出汁巻。

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田むら(東京)

純米吟醸
1800ml/2790円

岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を55%まで精米し、低温長期醪で醸造。手間のかかる袋取りと瓶燗火入れを採用した特別限定の純米吟醸酒。上品な香りと滑らかな口当たりを持つ、バランスの取れた佳酒である。蔵元は東京都福生市で文政5年(1822)より酒造業を営む田村酒造。主銘柄は「嘉泉(かせん)」で、「田むら」は2004年に立ち上げた販売店限定流通の銘柄である。
肴はお通しの雑煮、地鶏のつなぎ(串焼)、ぽんじり、チキン南蛮。新橋5丁目「海で魚を食べる鳥」にて。

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雑賀(和歌山)

純米吟醸
1800ml/2730円

千住「酒屋の酒場」での2杯目。上品でふくよかな米の旨味と、コクとキレの調和が取れた奥行きのある味わい。吟醸ながらしっかりとした存在感のある酒なので、濃いめの料理にも負けない。肴は鱈子煮、牛煮込み。
蔵元の九重雑賀は岩出市にある、総石数わずか800石程の小さな蔵。元々明治41年に食酢造りからスタートし、清酒造りを始めたのは昭和9年から。現社長は元プロボクサー、とのこと。

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超・超久(和歌山)

純米吟醸平成十六年氷室貯蔵生原酒
1800ml/3024円

足立市場「武寿司」での三杯目。「三年貯蔵ですが老ねた感じはないですよ」と出されたのがこのH16BY「超・超久」純米吟醸生原酒。確かに三年寝かせた熟成酒ながら、それを全く感じさせない透明感ある味わいで、しかも喉越しは柔らかく、前の二杯同様旨味も乗っている。熟成酒の良いとこ取りといった感じ。三杯目にして当方も店主の品揃えのコンセプトが見えて来た気がする。
「氷室(ひむろ)貯蔵」の名は、かつて雪を集めて冷蔵庫代わりに使っていた先人の知恵を受け継ぐ思いで、蔵元である中野BC(この変わった名前については後日)が自社の貯蔵庫を氷室と名付けた事に由来する。
さておまかせ握りは一段落。自家製の酒盗で箸休めをした後は、当方の所望で赤ムツ、黒ムツ、金目鯛、生鯖を頂く。

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栗林酒造第十七号(秋田)

純米吟醸K6一度火入れ
1800ml/2730円

足立市場「武寿司」での二杯目。「先程のと比べてお好みは?」と店主に尋ねられたので、もう少し辛口でお願いしたところ、この「栗林酒造第十七号」が登場した。「K6一度火入れ」とは6号酵母で仕込み、貯蔵前に一度加熱したもの(いわゆる生詰)。第十七号はタンクのNo.で、いかにも限定品といった佇まいだ。一杯目の「美和桜」より中辛でスッキリしているが、きちんと旨味もある。酒の味を愉しみつつも魚を主役に据えるなら、やはりこれ位がちょうど良いかも。蔵元の栗林酒造店は明治7年の創業で、主銘柄は「春霞」。
おまかせ握りの方は、下味を付けた蛤(軍艦)、この店の名物炙りカマス、鱈の白子(軍艦)、ツメではなく軽く炙って塩を振った穴子。

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美和桜(広島)

純米吟醸雄町生原酒
1800ml/3360円

かねてから訪れてみたかった足立市場内の「武寿司」へ。市場内だから鮮度は抜群、おまけに築地より遥かにお手頃ということで、知る人ぞ知る隠れた人気店だ。朝7時から昼の2時迄の営業で、日祝が休みのため、行けるチャンスは土曜のみ。酒の方もハイレベルとの噂なので、寿司も酒も店主のおまかせでお願いすることに。
という訳で一杯目が、この「美和桜」の純米吟醸生原酒。食前酒にふさわしく吟醸香が華やかで芳しいが、味は意外に濃醇で旨味がしっかりと乗っている。店主曰く:「雄町だからね」。そして握りの方は、鰤、鰹、のどぐろの三品から。濃厚な酒の味と良くマッチして、冒頭から酒も魚も大満足のスタートであった。

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道(福井)

梵・純米吟醸
1800ml/3150円

「萩の露」特別純米に続く「味工房さくら亭」での三杯目。穏やかな香り、洗練された透明感のある口当たりの中に、芯のしっかりとした旨味とバランスの良さを感じた、最近呑んだ中では出色の、完成度の高い一杯。思わず「この酒はいいねえ〜」と言葉にしながら戴いた。蔵元は「梵」でおなじみの加藤吉平商店。五百万石を50%近く精米し、0度以下で2年以上熟成させている。「日本酒の本道を歩む酒でありたい」という気持ちから「道」と名付けたとのこと。肴は鶏軟骨のカリカリ揚げ。

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山間(新潟)

純米吟醸・T6亀口直詰火入
1800ml/3150円

連休前夜に神戸へ戻り、久々に「味工房さくら亭」へ顔を出す。この店に来ると常に新しい佳酒に出会えるのがうれしい。この「山間(やんま)」も、平成19年秋から登場した知る人ぞ知る赤丸急上昇の旨酒。女性受けしそうな華やぎのある上立ち香が鼻腔をくすぐる。飲み口はフルーティだが、香りの割に切れ味が良く、酸味とほのかな甘味の微妙なバランスが特徴的。蔵元は「越の白鳥」でも知られる上越市の新潟第一酒造。肴は秋刀魚のガーリックオイル焼。

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遊穂(石川)

純米吟醸
1800ml/2750円

炭火焼鳥の店「アヒル」での飲み比べ第三弾。麹米に山田錦、掛米に美山錦を使用(精米歩合55%)。裏ラベルには「微かなナッツの様な風味をお楽しみ頂けます」とあるが、飲み比べた中では一番クセが少なく、喉越しも柔らかくてするすると飲めるタイプ。蔵元は明治 30年創業、石川県鹿島郡にある御祖(みおや)酒造で、6年前まで普通のOLだった女性が当主となっている。
肴は鶏白子串、鶏南蛮串、レバーペーストなど。

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[2009年9月27日] この日の感想・書評へ→

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山本(秋田)

純米吟醸ドキドキ夏生
1800ml/2980円

前回の「酒屋の酒場」での続き。2杯目の「出羽桜」純米吟醸で切り上げるつもりだったが、K-1ワールドMAX の魔裟斗vs.川尻の試合を見るため(部屋にはテレビがない)、閉店間際に追加で所望したのがこの「山本」純米吟醸。ブルーのラベルに「ドキドキ夏生」と書かれている。酒こまちを原料米に、爽やかな酸味のリンゴ酸を多く生成する特殊な酵母を使用。といっても特に酸っぱさを感じる訳ではなく、上品なほの甘さを秘めたフレッシュでさっぱりした飲み口である。肴は胡瓜と貝柱のマヨネーズ和え。

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[2009年7月19日] この日の感想・書評へ→

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亀の王(新潟)

純米吟醸生貯蔵酒
1800ml/3000円

いよいよ北千住での一人暮らしがスタートした。まずは「酒屋の酒場」へ引越のご挨拶。記念すべき一杯目として出されたのが、この「清泉」の純米吟醸「亀の王」である。掛米に亀の尾、麹米には山田錦を使用。さっぱりとした口当たりと雑味のない上品な味わいが特長で、キリッとした酸が後味を引き締める。蔵元は天保4年(1833)創業の久須美酒造。肴はカンパチの造り、蛸の串焼、鮎の塩焼。

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阿部勘(宮城)

純米吟醸サマーバージョン
1800ml/2888円

新橋「魚金」ほんよこ店にて遭遇。「阿部勘純米吟醸」としか貼り紙には書かれておらず、透明感のある雰囲気の青っぽい一升瓶が一瞬見えただけだったが、きりりと引き締まっていながら口当たりが良く、味わいもシンプルであまり派手に香り立つタイプではなかったので、たぶんこれが噂のサマーバージョンであろうと独断した次第。肴は刺身六点盛、サゴシの煮付け、蛸の吸盤炒めなど。

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豊の秋(島根)

純米吟醸生酒
1800ml/3045円

久々の北千住「酒屋の酒場」にて、赤いラベルの道灌(たぶん純米生)の次に店主お任せで出されたのがこの「豊の秋」。一杯目の道灌がかなり旨味の乗った濃醇タイプだったのに比べ、こちらはふくよかなコクはありながらもスッキリと切れ味の良い辛口。生ものと合わせると綺麗に料理を引き立てる。肴はゲソ焼&ゴロ焼、鮪&カンパチの造り、蝦蛄、ホヤ刺、鮭ハラスの粕焼、鳥貝刺、鯛兜焼etc.。
蔵元は明治29年(1896)創業の米田酒造。米は島根県産の佐香錦を55%精米。島根K-1酵母使用。

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小鼓(兵庫)

純米吟醸しぼりたて生
300ml/598円

いかにも搾りたてらしい米の風味が口の中に広がる。但し口当たりは意外にマイルドでほのかに甘く、それでいて心地良い軽めの苦味が、ふっと立ち現れては消えてゆく。喉越しはやはり若い酒らしくピリっとした感覚が残るが、搾りたてにしては全体的にバランスの取れた酒。原料米は兵庫の北錦(58%精米)。肴はおでん。

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掌(宮城)

純米酒
720ml/1050円

日本名門酒会限定の純米酒。蔵元の一ノ蔵が、創業当時から守り続けている「手づくり」をこれからも大切にしたいという想いで付けられた銘柄だが、ついついドラマ「Rookies」の名文句「掌というのは手の心って意味だ」(by川藤幸一)を思い出してしまう。ま、それはともかく・・・。原料米には日本農業賞大賞を受賞した宮城県登米市東和町のササニシキを使用(70%精米)。冷やでも燗でも芯が強く、後味の余韻も程良い加減でバランスの取れた味わい。肴は鯛のお造りを鰹醤油で。

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相伝(大阪)

純米吟醸
720ml/3670円

さていよいよ花見酒の締めは、長年の参加者であるT夫妻が梅田の阪急百貨店の催事で出会ったという「相伝」の純米吟醸。試飲をして美味しかったので花見用に買い求めたとのことだが、ラベルを見てびっくり。何と茨木の中尾酒造さんの新銘柄だ! 中尾酒造は、私が唯一泊まり込んでの酒造りを体験させて頂いた想い出の蔵で、その後も同蔵の専務兼杜氏である中尾宏氏とは数回酒席を共にしている。感慨深く口に含むと、いかにも「たった一人の酒造り」を続けている中尾さんならではの渋味と力強さがあり、「見山」「龍泉」「凡愚」といった同蔵の定番とはまた一味違った、堂々たる風格が感じられる。

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初亀(静岡)

純米吟醸べっぴん
1800ml/3650円

「初亀」は今年度の造りから、名杜氏として名高い滝上秀三氏のご指名で、35歳の西原光志氏に引き継がれた。新体制の下で醸された初の純米吟醸である。
日本酒度+10ながら、ファーストアタックはほのかな甘味を感じさせ、口の中で徐々に辛みを増すという印象。口当たりが穏やかで、「べっぴん」の名の通り綺麗な味わいと後味が特長である。原料には兵庫県東条産の山田錦を使用。静岡酵母NEW-5で仕込み、長期低温発酵させている。連れの元レーサーがエラくお気に召したご様子で、上機嫌で三杯飲み干した。同じく「味工房 さくら亭」にて。

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年中夢求(山形)

純米吟醸生原酒
720ml/1544円

蔵元は鶴岡市にある「出羽ノ雪」の渡會酒造。創業は徳川二代目将軍秀忠の頃というから、かれこれ380年近くの超老舗である。今冬で酒造り十期目を迎えた杜氏兼専務の渡會俊仁氏が、少年時代からの「酒造りの夢」を追い求め続けつつ醸したのが「年中夢求」の酒銘の由来とか(ちょっと気障だな)。
米の風味が口中で豊かに広がるちょっと贅沢な旨口で、喉越しもしっかり、後味の余韻もキレイで心地良い。幾夜かに分けて粕汁、鶏の照焼、塩鯖などと。

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今日はめで鯛(秋田)

純米吟醸
300ml/525円

別に何もめでたいコトは起きず、どちらかと言えばしんどいコトだらけだが、こんな時こそという巡り合わせなのか、たまたま新宿伊勢丹の酒売場で見かけて購入。ほんのりと心地良い甘さを感じる旨口の純米吟醸。酒米「吟の精」を55%磨いている。銘柄は「まんさくの花」。肴は同じく伊勢丹の地下で買った鯖寿司、ブリの握り、焼売。
さて月も変わったことだし、何か良い事があればいいのにな。

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ちくご亀游(福岡)

純米吟醸生原酒
720ml/1400円

JR六甲道山手にある花木酒販さんで、「游」の銘に惹かれてつい購入。「きゆう」と読む。酒器に注ぐと南洋果実の様なフルーティな吟醸香が立ち上り、一口飲むと香りのイメージ通りの華やか&甘やかな風味が口中に広がる。ドイツワインを思わせるほのかな甘味と酸味が味のベースとなっているので、日本酒初心者の若い女性などにはかなり受けそうだ。
裏ラベルを見ると「黒麹で仕込んだ、めずらしい純米吟醸の生原酒です」とある。黒麹は主に泡盛や焼酎造りで使用されており、清酒では初耳だ。蔵元は久留米市の池亀酒造。なかなか思い切った事をする。肴は鰤の照焼、粕汁、牛スジの煮込み。

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秘めごと(山形)

純米吟醸
1800ml/2200円

美山錦を55%磨いて醸した中辛口の純米吟醸。艶っぽい酒銘に適う様、控え目ながらも華のある香りと味わいを持ち、後味にも慎ましやかな余韻が残る。蔵元は松山町にある文政12年(1828)創業の藤屋酒造本店。印象的なラベルの美人画は、地元出身の日本画家・佐藤公紀によるもの。
「一作」新大阪店にて。肴は名古屋風やみつき手羽先、お造り六品盛、鱈白子、あん肝、するめ天etc.。

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梵 ときしらず(福井)

長期氷温熟成・純米吟醸
1800ml/2835円

福井県産特上の五百万石を50〜55%磨いて造り上げた純米酒を、5℃以下の酒蔵の中でじっくり5年間熟成させたのがこの「ときしらず」。酒銘は「飲んでいると時を忘れる(ときしらず)くらい美味い」の意。口の中ではコクを感じるにも関わらず、喉を通る時はすっきりとしてキレ味鮮やか。熟成酒とは思えないクセの無さで、飽きが来ないためついつい酒杯を重ねてしまうタイプの酒だ。不動坂の「西嬉」にて。肴は天ぷら盛合せ、鮪刺身、出汁巻、小蛸煮付けetc.。

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黒部峡(富山)

純米吟醸
180ml/250円

スッキリとした切れ味の良さと程良い旨味を持つ、料理にも合わせやすい純米吟醸。酒米は山田錦と五百万石をそれぞれ55%磨いている。値段の割には味といい酒質といい申し分ない。出張時に「けいきゅう新橋店」で購入したが、帰りの新幹線では手を付けず食卓で雑炊を肴にキューっと。
蔵元の林酒造場は寛永通宝の鋳造が始まった寛永3年(1626)の創業。「黒部峡」の酒名は、北アルプス立山連峰より流れる雪解け水と黒部峡谷に霧が流れる山水画をモチーフに付けられたもの。

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酔心純吟カップ(広島)

純米吟醸
180ml/311円

「横山大観が終生愛した酒」というのが「酔心」のキャッチフレーズ。蔵元は万延元年(1860)創業・三原市の酔心山根本店。広島県中央部にある「鷹の巣山」山麓の超軟水を仕込水とすることで、きめ細かくスッキリとした味を実現させている。この純吟カップも、軽快な口当たりの中にしっかりとした味わいを秘めた味吟醸タイプ。肴は焼鳥缶。
ちなみに横山大観は、亡くなる二年前、薬や水さえ受け付けなくなって重体となった時も、醉心だけは喉を越したといわれる。

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雪の十和田(秋田)

純米吟醸
180ml/525円

一輪挿しにでも使いたくなる様なおしゃれなデザインのボトルだが、お味の方は容器の見た目とは違ってコシのあるやや濃いめの辛口タイプ。兵庫県産の山田錦を50%精米している。蔵元は雪中貯蔵でおなじみ、秋田は世界鷹小山家グループ傘下にある大館市の銘酒北鹿。平成以後だけでも新酒鑑評会で金賞を10回獲得している実力蔵である。
スーパーマルナカにて購入。肴はOASISで買ったおでんと地鶏の焼売。

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都錦自然酒(島根)

純米吟醸
720ml/1575円

島根県美都町の篤農家が、有機栽培(JAS認証)で育てた酒米・五百万石を100%使用した純米吟醸。しっかりとした膨らみがありながらも、後味のキレが良いのが特徴。個人的には取り立てて有機栽培をありがたがる気はないが、それでも「昔の酒は全て普通に有機栽培米だったよなあ」と考えさせられるものはある。
蔵元は明治17年創業の都錦酒造。万葉の頃の地名「石見国都濃郷」の一字「都」と、最もおいしく酒が飲める季節、晩秋の高角山の林間の紅葉を「錦」に見立て名付けたとされている。

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丹心一徹(京都)

純米吟醸酒
300ml/598円

月桂冠の創業の地「内蔵」で、東条地区産の山田錦(精米歩合60%)を使って醸した純米吟醸酒。グラスに注ぐと品が良く華やかな吟醸香が立ち上り、口当たりはまろやかで軽快ながら程良い膨らみを感じさせる。大手蔵ならではのそつのない洗練された味わいと、喉越しと後味のキレの良さが特徴。
赤坂五丁目交番前のセブンイレブンで購入。肴はゴーヤチャンプル、玉子焼、するめ。なぜかこの「丹心一徹」について、月桂冠のホームページに全く記載がない。杜氏さん(小林壽明氏)の名入りで、結構レベルの高い酒なのに、なんでだろう〜?

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梅錦 酒一筋(愛媛)

純米吟醸原酒
1800ml/2743円

梅錦ファンの間では「黒ラベル」として古くから親しまれている純米吟醸の原酒。山田錦を60%磨いている。グラスからはほんのり華やかな吟醸香が立ち上り、口に含むとどっしりと押しの強い旨味が広がる。実は呑んでいる間は原酒という意識がなく、後になって「一合にしてはやけに回ったなあ〜」と電車の中で首を捻っていた。新梅田食道街の「山守屋」にて。肴は板わさ、出汁巻きetc.。

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胡蝶蘭(京都)

吟醸純米酒
300ml/525円

京都は福知山にある東和酒造の銘柄。創業は江戸期後半とのこと。主銘柄は「武勇」。この写真では少し見づらいが、「胡蝶蘭」の酒銘は金箔の文字で、ゴージャスな胡蝶蘭の花をあしらったラベルが目を引く。香りもその名にふさわしく華やかで、それでいて飲み口はあっさりとした中にもさりげないコクがあり、全体的にミディアムライトな中辛口。後味もすっきりとして上品である。梅田の阪神百貨店で購入。

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宝剣(広島)

純米吟醸
1800ml/3150円

蔵元は明治5年(1872)創業の宝剣酒造。社の裏山(野呂山系)の崖下に江戸時代末期から湧出する名水が「宝剣」の命。硬度が低いため酒造りにとっては難しい水だが、独自の軟水醸造法によって、その特徴を逆に生かしたすっきり系の酒質に仕上げている。
酒器からは上品かつ華やかな上立ち香が立ち上り、口に含むとコシの強い膨らみのある味わい、喉を越した後はすっきりと心地良い余韻が楽しめる。新橋の魚金四号店にて。

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四万十川(高知)

純米吟醸
1800ml/1886円

「日本最後の清流」を酒銘にした、高知県はタイガータウン安芸市にある菊水酒造の純米吟醸。山田錦を60%精米し、ラベルに「土佐淡麗仕込み」とある通り、高知の酒らしいしっかりとコシのある味わいの中にも、後味のすっきりしたクセのない口当たりの辛口タイプ。
肴は焼き鳥とおでん。赤坂6丁目にある立ち飲みのチェーン店「なかや」にて。

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出羽桜(山形)

純米吟醸生・蔵元直送
720ml/?円

花見酒第2弾は華やかな味と香りが人気の出羽桜。蔵元直送の生酒ということで、フレッシュかつフルーティな上立ち香が広がる。口に含むと搾りたてのようなピリピリ感があり、早穫りの柑橘類を思わせる爽やかな酸味が飲みやすさを増す。喉越しも軽やかでキレが良く、後味もさっぱり。満開の桜の下、酒の出来映えもまさに満開である。

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車坂(和歌山)

あまからぴん純米吟醸生
720ml/1400円

昨年7月に1年以上寝かせた「車坂」の純米吟醸生を飲み、「折を見て、新しい醸造年度のものを味わってみたい」と書いたが、今回はその希望通り昨年10月に出荷されたバージョン。恋野産山田錦を58%磨き、和歌山酵母で醸している。
利き猪口に注ぐと薄い琥珀色で、見た目からして米の旨味が感じられそうな酒。口当たりは濃醇な甘さを感じさせるが、やがて微かな酸味とコクが口中に広がり、喉を通った後にくどさはないが骨太な余韻が残る。基本的には冷やして楽しむ酒だが、常温で飲っても全体に膨らみが出て、味わいの幅が広がる感じがする。

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一番しぼり新米生酒(兵庫)

純米吟醸
720ml/1575円

「瀧鯉」の酒銘で知られる灘の木村酒造[宝暦8年(1758)創業]は、昔ながらの寒造りで、毎年11月初旬〜翌2月中旬の3ヶ月半だけ酒造りを行っている。そしてこの「一番しぼり新米生酒」は、その冬最初に仕込んだ新酒を1200本限定で発売しているもの。米の生命力を感じるフレッシュな香りと、口中で拡がるふくよかでボディのある味わいが特徴。キリッと冷やして。肴は数の子、煮染めなど。

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奥播磨(兵庫)

純米吟醸・芳醇超辛
1800ml/3045円

長期にわたる酷い下痢で飲酒と食事制限をくらっていた友人がこの度回復。三宮の小料理店「藤さき」で久方ぶりに飲む。料理の美味さも手伝ってか、日頃は日本酒など全く口にしない友人が珍しくこの「芳醇超辛」を何杯も口に運んでは、これなら日本酒も悪くないとのたまった。どっしりとした深い旨味とコクを含みながらも、後味が良くクセのない飲み口が、一家言ある白ワイン党の口に合ったのだろうか。
肴は卯の花、酒盗のクリームチーズ和え、小海老の唐揚げ、造り盛(鰤・よこわ・平目・エンガワ・蛸・烏賊)、鮪剥き身、ポテトサラダ、炒り銀杏。

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京生粋(京都)

純米吟醸
720ml/1334円

豊臣秀吉の邸宅「聚楽第」のあった洛中の地で醸された純米吟醸。千利休が茶の湯にも使用したといわれる「金明水・銀明水」を仕込み水に、京生まれの幻の酒造好適米「祝」(55%精米)、京都吟醸酵母「京の琴」で仕込まれた100%京の酒。吟醸らしく華やかな上立ち香を持ち、すっきりと穏やかな飲み口の中に芯の強さを感じさせる辛口タイプである。
ちなみに蔵元の佐々木酒造は、昨年度の大河ドラマ「風林火山」で真田幸隆役を務めた佐々木蔵之介の実家で、実弟が後を継がれているとのこと。

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梵 吟粋(福井)

純米吟醸
720ml/1365円

鯖江市で万延元年(1860)に創業した老舗「加藤吉平商店」の銘柄。長期熟成酒を日本で初めて売りに出した蔵として知られ、自社酵母でのみ酒造りを行っている。全ての酒が最高で5年、短くて1年、マイナス温度での熟成貯蔵を行ってから出荷される。「梵」はサンスクリット語で「穢れなき清浄」「真理をつく」の意。
「吟粋」は五百万石55%精白の1年熟成酒。純米吟醸ではあるが、「さくら亭」店主の薦めで上燗にて戴く。飲み口は軽やかな辛口タイプでクセがなく、程良い旨味が感じられる。

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[2007年12月17日] この日の感想・書評へ→

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見山(大阪)

純米吟醸生
720ml/1900円

SAKE王国のヒデさんより、思い出の酒「見山」を誕生祝として戴く。かつて共に蔵に泊まり込んで酒造りのお手伝いをした、大阪茨木にある中尾酒造の酒だ。たった一人で酒造りを行う中尾杜氏が、地元の農家に依頼し復活させた茨木産の三島雄町を原料米に使用(精米歩合50%)。毎年1回の限定出荷品。
三宮「さくら亭」店主が奇しくも私と同じ誕生日なので、甚だ勝手ながらこいつを持ち込みさせて頂き共に乾杯。常温、燗、冷蔵といろいろ試してみたが、全てにおいてバランスが良く予想以上の出来。軽快な口当たりながらしっかりとしたコクがあり、数年前よりも確実に進化を遂げていた。

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[2007年12月13日] この日の感想・書評へ→

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金龍蔵(宮城)

純米吟醸
720ml/1500円

「金龍蔵」とは、宮城の銘酒「一ノ蔵」の第二蔵として吟醸クラスの高級酒のみを造る限定銘柄。全国60店舗のみで取り扱っている、照井丸實率いる少数精鋭の南部杜氏が、伝統的な寒造り・小仕込み・手造りを継承し丹念に醸した逸品である。
今回飲んだ純米吟醸は、原料に宮城の酒造好適米「蔵の華」を使用。スッキリとした辛口の中にもほのかな米の甘さとコクが感じられ、しっかりと中身の詰まった味わい。肴は熊本・嬉野温泉の湯豆腐。

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[2007年12月 4日] この日の感想・書評へ→

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越乃鹿六(新潟)

純米吟醸
720ml/1680円

グルメ漫画の「美味しんぼ」でエスカルゴに合うと絶賛された酒、らしい。どこがどう合うのか、私はエスカルゴなんぞ食わないので分からんが、上品でバランスの取れた後味の良い純米吟醸。小洒落たフレンチを引き合いに出さずとも、浅利の酒蒸しや帆立バター、さざえの造りにも合うだろう。
ちなみに蔵元の近藤酒造がある五泉市は、五つの泉の湧く所という意味がある程豊な水に恵まれた地らしい。名水ある所銘酒あり、か。

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多満自慢(東京)

純米吟醸
300ml/456円

データ上では日本酒度+5の辛口のはずだが、口当たり自体は呑みやすい甘口で、呑み重ねていくと次第に深みのある中辛口の味わいが相貌を表す。全体にバランスの取れた淡麗タイプで、後味はすっきりしてクセがない。期待以上の満足度ではあった。肴は枝豆とポテトサラダ。
蔵元の石川酒造は文久3年(1863)に酒造りを始めた老舗で、昭和8年(1933)から「多満自慢」の銘柄を使用。地ビール造りも行っている。

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春夏秋雪越前(福井)

純米吟醸
180ml/315円

福井県産の酒造好適米「五百万石」(55%精米)を全量使用。意外に濃厚な口当たりで、日本酒度+3〜4の割にはほんのりと甘さを漂わせる飲み口だが、後味にはしっかりとした芯の強さを感じる。
蔵元は明治42年創業の(株)越の磯。1998年からは日本酒だけでなく地ビール「ディオス」の醸造も行っている。

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越の寒中梅(新潟)

純米吟醸
200ml/350円

蔵元は新潟県小千谷にある新潟銘醸(1938年創業)。有名な「越乃寒梅」と微妙に酒銘が似ているが、実は全国新酒鑑評会では今年を含め過去10年で金賞7回を獲得している、新潟県を代表する実力蔵である。
さてこの純米吟醸カップは、基本的には軽快な淡麗辛口ではあるが、あっさりとした中にも程良い飲みごたえがあり、全体としてはまろやかな品の良さを感じさせる。

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白牡丹(広島)

純米吟醸生貯蔵原酒
200ml/360円

広島酒の中で最も古い歴史を持つ白牡丹の蔵元は、1675年(延宝三年)創業。棟方志功や夏目漱石、蜀山人などの著名人に愛された歴史を誇る。きき猪口に注いだところ意外なことに琥珀色。缶底の日付を見ると1712B9とあるので、売れないまま1年半以上も棚に置かれていたのだろう。ただ缶詰のおかげか、傷んだ訳ではなく微妙に熟成してそれなりに味わい深い。ほの甘い口当たりながら複雑な旨味を持つ飲み口となっている。

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赤石(兵庫)

純米吟醸生原酒
720ml/2000円

淡路島での社員旅行の途上、晩餐の買い出しのために立ち寄った明石「魚の棚商店街」にて購入。明石の食材には地元の酒をという個人的趣旨で「赤石」を選んだ(赤石は明石市の地名の由来である)。特A地区の山田錦を50%まで磨いており、精米歩合的には純米大吟醸並。丁寧な槽しぼりなので風味も豊かだ。味わいは濃厚ながらクセがなく、旨味もたっぷり。当夜は新鮮な魚貝&肉たっぷりのバーベキューだったが、とりわけ殻ごと炭焼で炙った焼きウニとの相性は抜群であった。蔵元は江戸末期創業の明石市大久保町・太陽酒造。昔ながらの甑(こしき)の釜、抱き樽、桶、木槽(ふね)による手造りを続けている。

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三千盛悠醸(岐阜)

純米吟醸
720ml/1845円

岐阜県多治見市にある三千盛謹醸は、安政年間(1780年頃)創業の老舗蔵。辛口を超越した“水口”の酒(水の様に抵抗なく飲めて、しかも日本酒独特の旨さがあり酔いざめのいい酒)をモットーとしている。
この「悠醸」は美山錦を45%まで磨いた大吟醸仕様で、日本酒度+11、酸度1.8と結構な辛口タイプだ。味わいはシンプルでキレが良く、それでいてまったりした飲み応えのある酒。

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ねや川(大阪)

純米吟醸生原酒
720ml/1680円

「利休梅」でおなじみ大阪府交野市の大門酒造が、寝屋川の酒販店米芳商店の依頼で醸したプライベートラベル。ラベルは寝屋川の「あすなろ障害者作業所」で牛乳パックと空瓶回収された酒用和紙ラベルを再生し、酒銘の文字も障害者が書いたものである。原料米は山田錦 100%で酵母は9号。杜氏は日本でただ一人の外国人杜氏フィリップハーパー氏である。
利き猪口に注ぐとうっすらと黄金色で、芳醇な米の風味が立ち上る。口に含むと米の濃厚な味わいが広がり、後味に余韻が残る辛口タイプ。肴はしめ鯖と烏賊明太。

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霞山(茨城)

純米吟醸生
720ml/1365円

蔵元は茨城県笠間市にある須藤本家で、その歴史は文献で分かっているだけでも1141年まで遡るとのこと。出荷する酒の全てが無濾過で、造る酒は純米大吟醸・純米吟醸のみ。ごく一部を除いて火入れをしない本生である。
「霞山(かざん)」は「郷乃誉」のサブブランドで、麹米に契約栽培山田錦、掛米に美山錦を使用。しっかりと確かな存在感のある飲み口の中に、程良い甘さ、コク、キレ、後味等が高い水準でまとまっており、奥行きのある深い味わいを持つ。本生の吟醸ではあるが、あまり冷やし過ぎない方が味に膨らみが出て旨い。

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[2007年5月20日] この日の感想・書評へ→

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越後三階節(新潟)

純米吟醸
1800ml/2548円

穏やかな香りで、新潟の酒のイメージ通りすっきりときれいな味わいの上品な淡麗辛口。但しそれだけでは終わらず、意外にコシがあって芯の強い飲み口である。原料米は町内農家が特別契約栽培した八反錦を使用。蔵元は昭和11年創業の頸城(くびき)酒造。
ちなみにこの日の肴は揚げ銀杏、海老しんじょう、げそわさ、竹豆腐、造り盛り(さより・まぐろ・かつお・いか等)、自家製いかの塩辛、厚揚げ、焼き穴子、たらの芽の天ぷら、茄子の古漬他。店は新橋の名店「志ん橋ひでや」烏森店。出されたもの全てに満足。ぜひ再訪したい。

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酒一石(秋田)

純米吟醸生酒
720ml/1400円

北千住にある「成田酒店」の店頭の貼り紙を見て購入。日本名門酒会加盟店の有志で結成した「東京酒林会」が、秋田の天寿酒造に依頼し総量一石の小仕込みで造った純米吟醸である。天寿酒米研究会産の契約栽培米「秋田酒こまち」を100%使用(55%精米)。なでしこの花から分離した酵母で醸している。上品で華やかな上立ち香は、恐らくブラインドで10人中9人が大吟醸と答えそうな程。それでいて味わいにくどさはなく、後味の残り加減も絶妙だ。すっきり軽い飲み口なので何杯飲んでも飲み飽きない。その証拠に、近頃では珍しく四合瓶を一晩で空けてしまった!さすがに酒にうるさい酒屋達がオリジナルで造っただけのことはある。敢えて苦言を呈するなら、ラベルデザインにも気を遣ってほしいところ。ちなみに肴は日本橋の三越 B1で閉店間際に買ったお弁当と、コンビニで買った烏賊の塩辛に温泉卵、そして馬肉の燻製。

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[2007年5月 1日] この日の感想・書評へ→

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始郎(静岡)

純米吟醸・直詰火掛
720ml/1460円

「おんな泣かせ」の銘柄で知られる静岡・大村酒造場の酒。炭素濾過を一切しない素濾過で、手作業で一本一本瓶火入れ後仕込み水で急冷、冷暗庫に240日寝かせてから蔵出しされている。生産本数300本の限定流通。米は富山産の五百万石。度数は16度以上17度未満とやや高めである。
利き猪口に注ぐと、ほんのりとバナナを思わせる華やかな吟醸香が広がる。味は旨味のある辛口で、冷やした状態よりも少し常温に近づいた位が飲み頃。

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灘の語らひ(兵庫)

寒造りしぼりたて・純米吟醸
720ml/????円

「道灌」の蔵元である滋賀・草津の太田酒造が、神戸・灘の「千代田蔵」で醸したのがこの「灘の語らひ」。蔵元は 15世紀半ば(室町時代)、動乱の関東を舞台に活躍し、江戸城を築城したことで知られている英傑・太田道灌の第十八代の子孫だとか(創業は明治7年)。日本酒の他にワイン、焼酎造りも行っている。
さてこの寒造りしぼりたて純米吟醸とは、たまたま入った三宮の焼鳥屋で遭遇。焼き鳥自体はさほどでもなかったが、この酒はまずまずといったところ。フレッシュな中にしっかりとしたコシがある中辛口で、幅のある味わいが特徴。

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[2007年3月24日] この日の感想・書評へ→

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天覧山(埼玉)

純米吟醸
300ml/480円

神田のampmで発見。寡聞ながら聞いたことのない銘柄だったので即座に購入した。万人受けする売れ筋の地酒や、灘・伏見のメジャーブランドを置くことが多いコンビニの取扱酒にしては、どちらかと言えばクセのある味わい豊かな中辛口。素直で程良い余韻の後味も好感。原料米は美山錦。今宵のつまみはコンビニメニュー。タン塩、ほていの焼き鳥缶、そして近頃お気に入りの100円メニュー「ほがら菓たいむ」シリーズの「小いわし天かばやき味」(北日本食品販売)。ハッキリ言って、100円のおつまみとしてはかなりイケます。

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十旭日(島根)

純米吟醸原酒・改良雄町平成17BY
1800ml/3150円

改良雄町を60%磨き、蔵内常温熟成により鍛えられた日本酒度+4・酸度1.8のコクのある辛口原酒。口に含むと微かに泡盛を彷彿とさせる様な、ツンと来るアルコール感が広がる。個人的にはやや苦手な風味。
ちなみに蔵元の旭日酒造は明治2年(1869年)創業で、当時の銘柄は何と「白雪」。「十(じゅうじ)旭日」への改名の理由は、明治40年に大正天皇(当時皇太子)が山陰地方を巡幸された際、随行された木戸孝正侍従長への献上酒が「天下一品の美酒なり」と賞賛され、「十(じゅうじ)旭日」の揮毫を受けたことによる、らしい。

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備中国倉敷(岡山)

辛口純米吟醸酒
720ml/2000円

倉敷の美観地区で約80年以上酒販店を経営している「土手森」の企画商品。造りは「燦然」「櫻冠」等の蔵元・菊池酒造によるもの。山田錦を55%精米し、クラシック音楽を聴かせながら低温でゆっくり発酵させた純米吟醸酒である。
以前丹波篠山の鳳鳴酒造でも、大桶(タンク)の外側にスピーカーを直に貼り付けクラシック音楽を流している光景を見学したことがあったが、広い音域から生じる微妙な低音振動が酒の分子に作用し、飲み口をまろやかにしてくれるとか。実際この「備中国」も口当たりがまろやかで、後味もすっきりして飲み飽きない。冷やしすぎず、常温よりやや冷たい位がちょうど味に膨らみが出て、飲む程に旨さが口中に広がる。

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醴泉(岐阜)

純米吟醸・雄山錦
1800ml/2625円

「醴泉」(れいせん)の玉泉堂酒造は文化3年(1806)の創業。養老山脈からの伏流水で淡麗ながらコクのある酒を造っている。県内出荷銘柄の「玉菊」に対し、県外向けの銘柄がこの「醴泉」。今回飲んだ純米吟醸は原料米に富山産の「雄山錦」を使用しているが、大粒で心白が大きく、米の旨みがそのまま出やすい米と言われている。
さてお味の方は幅のある旨口タイプ。酸度は1.6とやや高めながら、微かな甘味が乗ってすこぶるバランスがよい。開栓して一ヶ月程かけてちびちびと空けていったが、造りがしっかりしているためだろうか、日毎に味が乗って旨さが増していく感じだ。

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福の友(秋田)

亀の尾で造った純米吟醸酒/しぼりたて生
720ml/1500円

秋田県は仙北平野産「亀の尾」100%の純米吟醸。蔵元の福乃友酒造は大正2年創業で、主に無濾過の純米吟醸を中心とした酒造りを行っている。とにかく濃厚な米の香りと味わいが口の中に広がる。アルコール分も17〜18度と高く、かなりしっかりとコシのある辛口で飲みごたえあり。しぼりたてならではのピリピリ感も心地良い。
肴は馬刺といかの塩辛のホイル焼き。

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[2006年10月11日] この日の感想・書評へ→

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越乃梅里(新潟)

純米吟醸生原酒/蔵囲い一年熟成
720ml/1400円

口に含むとふくよかな米の風味と旨味。コクはあるが原酒にしては16〜17度と軽めなせいか、比較的すっきりした軽めの飲み口。キレの良い後味の中にほんのり苦みが残るが、それもかえって長所になっている感がある。冷蔵庫から出して少し温度を上げてから方が一層旨味と膨らみが増す。
なお蔵元の小黒酒造は明治41年の創業。「越乃梅里(ばいり)」の銘柄は昭和58年からのもので、特定名称酒比率は75%に達しているとのこと。伊勢丹との取引を機に新潟県外での拡売機会を得、広く酒好きの注目を集められるようになったらしい。

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駿(福岡)

純米吟醸
1800ml/3045円

明治26年創業の蔵元(株)いそのさわ(磯の澤)の別ブランドで、全国で60軒の特約酒販店にしか販売していない限定銘柄。地下50mから汲み上げた耳納山系伏流水で仕込んでいる。
程良く豊かな上立ち香を持ち、綺麗で透明感のある爽やかな口当たり。そして香りのイメージに反して味わいはキレの良い中辛で、繊細な中にも芯の強さが感じられる。ちなみに肴は鱧のフライ、あんかけ茶碗蒸し、鰯のつみれ(おでん)、海老パン(おでん)など。

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封印酒大山(山形)

純米吟醸
720ml/1575円

日本名門酒会がプロデュースした、黒い上質の和紙で封印した純米吟醸シリーズの一つ(「大山」の他は「春鹿」「梅錦」「司牡丹」)。穏やかな香りを持つ酸味のきいた辛口タイプで、キリッとした中に一本芯の通った、まさに王道を行く様な味わいが特長だ。
ちなみに「大山」の蔵元・加藤嘉八郎酒造(明治5年創業)がある鶴岡市大山地区は、江戸時代初期から酒造りが栄え、“東北の灘”と称される程の銘醸地だそうな。

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[2006年8月 5日] この日の感想・書評へ→

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麒麟山(新潟)

純米吟醸辛口
1800ml/2940円

酒米にはゆきの精を使用。新潟の酒=淡麗というイメージとは違って、キレのよさとふくらみのある旨味を兼ね備えた、バランスの取れた辛口純米吟醸酒。食中酒としても申し分なく、少し冷たい位が美味しい。ちなみにこの夜の肴は穴子の一本揚げ、肉豆腐、鰯フライなど。
蔵元は江戸後期の文政年間(1818〜1830年)の創業で、明治15年にそれまで使っていた「福の井」から「麒麟山」に酒銘変更し現在に至っているとのこと。ついでながら麒麟山とは、蔵元がある新潟県阿賀町にそそり立つ岩山の名称である。

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[2006年7月 1日] この日の感想・書評へ→

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天法(長野)

純米吟醸
720ml/1680円

久々の天法純米吟醸。初めて覗いた御影の酒屋兼グロッサリーの棚で見かけ、「おおーっ、ここで会ったが百年目!」とばかりに購入した。10年近く飲んでおらずまさに感動の出逢いだ。
芳醇な旨味がありながらすーっと喉を通る軽快さも兼ね備え、ほのかな甘味と膨らみを楽しみつ、程良い余韻が次の一杯を誘う。肴がなくても楽しめるし、もちろん食中酒としても料理を引き立てる。10年経っても相変わらずのレベルの高さを保ってくれているのが、一ファンとしては嬉しい限り。

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[2006年6月20日] この日の感想・書評へ→

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郷の誉(茨城)

純米吟醸生
720ml/1200円

久々のデパ地下(そごう三宮店)で見かけて購入。「郷の誉」の蔵元・須藤本家は、南北朝時代にあたる1141年に創業、現在の当主は55代目と気の遠くなるような歴史を持つ。ほぼ間違いなく日本最古の蔵元で、欧米でもその名は知られているようだ。
今回飲んだ純米吟醸は火入れしてない生タイプ。口に含むと芳醇な米の香りがする。生酒にしてはなめらかな口当たりで、ほのかにまったり感のある辛口。ちなみに肴は馬刺、牛のたたき、さざえの刺身と和のお総菜いろいろ。

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[2006年5月 7日] この日の感想・書評へ→

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神鷹(兵庫)

純米吟醸/山田錦
720ml/1260円

「神鷹」の蔵元である江井ヶ嶋酒造は、淡路島を眼前に望む“子午線の街”明石の地で延宝7年(1679年)に創業した老舗。焼酎、みりん、ウイスキー、ブランデーも造る県下唯一の総合酒類メーカーとして知られている。
さてこの純米吟醸は、三木市志染産の山田錦と、江井ヶ嶋の寺水のみを原料としており、華やかさこそないものの、スッキリとした口当たりの良さと飲み応えのあるコクが、程良いバランスで保たれた佳酒。冷蔵でも常温でも美味しく、マイルドでクセがなく飲み飽きがしないタイプなため、まさに食中酒には最適。

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深山の香(島根)

純米吟醸
720ml/1523円

蔵元の簸上(ひかみ)清酒合名会社は、現在全国の50%強の蔵元が仕込みに使用する泡無酵母発祥の蔵として知られており、主銘柄は「簸上正宗」。中国山地の奥深く流れる斐伊川の伏流水を使って、安定した酒質を生み出している。
この「深山(みやま)の香」は、酒米に島根の「佐香錦」を使用。ほんのりとした吟醸香を持ち、比較的軽やかな口当たりではあるが、口中に含むやしっかりとした旨味と程良いコクが感じられる辛口タイプの酒。

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安芸虎(高知)

純米吟醸生酒
180ml/330円

蔵元は我が阪神タイガースのキャンプ地安芸市で明治36年に創業した、高知で一番小さな酒蔵・有光酒造場。美味しい鮎で有名な赤野川のすぐそばに堀った井戸水で仕込んでおり、酒通の間で人気の銘柄「赤野」「伊太郎」でブレイクした手造り蔵だ。
ちょっとしたブームを背景にして、良質で旨いカップ酒が出回り始めている昨今。この「安芸虎」純米吟醸も、豊かな米の香りを持ち、膨らみのある味わいを特徴とするまろやかな佳酒である。

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備前幻(岡山)

純米吟醸
720ml/1365円

前回に続くモンドセレクションつながりで、スーパー「マルナカ」の酒売場で見かけ思わず購入。契約農家で栽培した備前雄町米100%を原料とし、仕込み水には日本名水百選・雄町の冷泉を使用。ボトル前面に貼られたこれ見よがしの大きな金ラベルがやや品のない印象を与えるが、飲んでみると吟醸香は抑えめではあるものの、軽快な飲み口の中にしっかりとコクと味わいもあるという、バランスの良い辛口タイプ。食中酒には最適だ。
蔵元の室町酒造は元禄元年(1687年)創業の老舗で、全国新酒鑑評会の金賞常連蔵でもある。主銘柄は「櫻室町」。

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天寶一(広島)

雄町純米吟醸
720ml/1418円

福山市郊外、岡山との県境にある天寶一は、三十代の若手杜氏らわずか4人で年間五百石を醸す、1910年創業の小さな手造り銘醸蔵。まろやかな甘口タイプが主流の広島県にあって、キレとコクのある辛口の酒造りで知られている。
この雄町純吟も黄金色の辛口タイプ。飲み始めは後味の苦味が若干気になったが、室温に近づいた頃合いから徐々に旨味が立って程良い味わいに。ちなみに肴は焼き鳥、ほうれん草と茸のソテーなど。

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能古見(佐賀)

純米吟醸
720ml/1732円

寛政7年(1795年)創業の蔵元・馬場酒造場は、主銘柄「芳薫」で知られており、この「能古見」(のこみ)は上級酒の位置付け。
低農薬契約栽培の地元鹿島産山田錦を50%まで磨き、多良岳山系の地下水で醸した、高いレベルでバランスの取れた酒。フルーティな香りと飲み口で口当たりも良く、味は甘すぎず辛すぎず、濃すぎず淡すぎず、まろやかさの中にも適度な主張があって、綺麗でありながらしっかり豊かな旨味が乗っている

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隆(神奈川)

純米吟醸 若水生酒
720ml/1550円

蔵元の川西屋酒造店は、全て完全手造り・小仕込みで、この「隆」も1.5トン以下の小タンクで仕込んでいる。米の違いや仕込みの違いによってラベルの色を変えるという遊び心のある銘柄だ。
今回飲んだ純米吟醸は、旨味を出すのが難しい足柄産若水を使用。ふくよかな米の風味としっかりとした旨味を持ちながら、程良く酸がきいでキレの良い味わいを醸し出している。食中酒としてもOK。ちなみにこの日は牡蠣と豚肉の鍋。

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美少年(熊本)

吟造り純米酒(純米吟醸)
1800ml/2142円

阿蘇山系の伏流水で仕込み低温発酵で醸した、濃醇でやや辛口のクセのないオーソドックスな純米酒。吟醸造りではあるが吟醸香はほとんどない。常温から燗で料理と一緒に気軽に飲むタイプの酒である。
ちなみに美少年酒造は1752年、時の肥後藩主の命を受け、困窮の極みにあった藩財政強化策の一環として酒造りを始めたのがきっかけで、「美少年」の酒銘は、李白と並び称される中国唐代の詩人・杜甫の作品の一節から来ているそうな。モンドセレクションでもゴールドメダルを7年連続受賞している実力蔵。

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瑞冠 こわっぱ(広島)

純米吟醸
1800ml/2625円

蔵元の山岡酒造がある甲奴(こうぬ)町は、昼夜の寒暖差が激しいことから広島を代表する酒米の産地として知られる。そこで同蔵ではこの地の利を生かし、1983年より話題の“幻の米”亀の尾や八反錦、雄町などの有機契約栽培を開始。「こわっぱ」も、そんな中から育った亀の尾で仕込まれた純米吟醸である。
さてお味の方はといえば、広島の酒のイメージとは異なるややあっさりとした辛口で、口の中で程良い米の風味が残る。ちなみにこの日の肴は長芋の明太子和え。

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[2005年12月24日] この日の感想・書評へ→

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玉乃光(京都)

純米吟醸酒魂
720ml/1019円

大阪梅田のOSホテルの地下に「玉乃光」の直営店がある。そこで紙パック入りの玉乃光純米吟醸を飲みながら、生まれて初めてあん肝を食べたのがかれこれ20年前。「こ、これこそ、日本酒のために生まれたような肴だ!」と感動したのを、昨日のことのように覚えている。それ以来酒場であん肝を見つけると、注文せずにはいられない。
そしてこの純米吟醸は、天然の酸味と旨味のバランスがとれたスッキリ系。玉乃光の中ではまさに定番中の定番とも言える酒である。

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[2005年11月 9日] この日の感想・書評へ→

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貴仙寿吉兆(奈良)

純米吟醸
200ml/260円

さてもう一本のカップ酒は、明治元年創業、「豊祝」を主銘柄とする奈良豊澤酒造の貴仙寿吉兆。「この酒を飲む者は、仙人のような喜びを感じる事が出来る。」という意味が込められている銘柄だそうな。
飲んでみると、ほのかな吟醸香とまろやかな後味、コクと膨らみのある味わいを合わせ持つ純米吟醸である。この水準のカップ酒が増えて駅の売店を賑わしてくれたら、出張のささやかな楽しみが増えるというものだ。

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[2005年10月16日] この日の感想・書評へ→

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南部美人(岩手)

純米吟醸
1800ml/2770円

JT上野駅ガード下の正統派居酒屋「正一合の店まるき」にて。店名通り正一合で一杯500円の良心価格。カウンターの一人客、それも静かに酒杯を傾ける年配の客が多いせいか、妙に落ち着く店である。
さてこの南部美人。程よい上立ち香とキレの良さを持つハイレベルな酒で、店内でも人気の銘柄であった。炭素濾過を一切していないとのことで、旨味も上々。料理にも合わせやすい。ちなみにこの日は煮込みとうるめ。おかわりには田酒の純米を戴いた。

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[2005年10月 6日] この日の感想・書評へ→

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花乃蔵(兵庫)

純米吟醸
720ml/1300円

花乃蔵は、麹ではなく花から集積される「花酵母」を使用。1850年創業の老舗ながら、古代米や酒米の蔵元直接栽培など、新たな取組みと個性的な酒造りで知られる明石の茨木酒造が、四季毎に4つの花酵母を使い分けて造った珍しい吟醸酒である。
今回飲んだのは秋バージョンの純米吟醸。酵母は花酵母蔓薔薇(つるばら)、原料米は山田錦と西誉、精米歩合は50%。通常の吟醸香とは異なる柔らかな花の香りが、飲んだ後もしっかりと余韻を残す。
ちなみに花酵母とは、東京農大酒類学研究室が自然界の花から清酒酵母を純粋分離に成功させた酵母で、現在は、ナデシコ・ツルバラ・日々草・ベコニアなどが主力とされている。

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瀧鯉(兵庫)

天乃美禄/純米吟醸
720ml/1890円

1758年(宝暦8年)創業。蔵元の木村酒造は、かつてNHKの朝ドラ「甘辛しゃん」の撮影場所ともなった。さてこの「天乃美禄」は、兵庫県産山田錦を50%まで精米し、丹波杜氏熟練の技術で醸した純米吟醸酒。いわゆる中辛の飲みやすい味吟醸タイプで、上品な中にも力強さを秘めた灘の男酒である。1995年以来、世界食品コンクールであるモンドセレクションで連続して金賞を受賞している。
ちなみに肴は馬刺、サーモンのたたき、鶏の炭焼、げそのタレ焼。クセがないためどの肴とも相性はいい。

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泉川(福島)

純米吟醸
1800ml/2310円

泉川は、今や酒好きの間ですっかり人気銘柄となった「飛露喜」の醸造元、廣木酒造の地元会津での銘柄。そして今回飲んだ純米吟醸は、飛露喜の純米吟醸無濾過生原酒をベースに、程よく加水して火入れしたものである。元は同じとは言え、無濾過生原酒と、加水して火入れした酒ではさすがに風味、飲み口とも異なるが、口に含んで喉越しに至るまでの芯の強さはまさに飛露喜。味を調えている分、どんな料理にも合わせやすいし、ぬる燗にしてもいけそうだ。そしてこの酒質でこの価格は、コストパフォーマンス的にも上々と言えるだろう。

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金亀(滋賀)

朝しぼり生原酒/純米吟醸
720ml/1575円

あらかじめ定められた日の早朝に搾った生原酒が、翌朝には予約した買い手の手元に届くという、「金亀」でおなじみ岡村本家の名物商品。この蔵の搾りは全量が木槽の袋搾りであり、蔵の周りで育った滋賀の酒造好適米「玉栄」を、鈴鹿山系の伏流水で醸すという、これぞ滋賀の地酒、といった感じ。
今回呑んだのは3月4日の朝に搾られたもので、搾りたての原酒ながら、味は意外にまろやかですっきりした辛口。それほどどっしりした重さはなく、割とスイスイ飲めるタイプである。この日の肴は脂が乗った絶品の鯖寿司と蒸し牡蠣、飯蛸の煮付け等。

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阿部勘(宮城)

純米吟醸新酒福露搾り
720ml/1680円

前回の白岳仙と同じ日に「酒仙堂フジモリ」で購入したのがこの「阿部勘」。福露搾りという新年にふさわしい名前もまた佳き哉。袋搾りならではのフレッシュな飲み口ながら、しっかりとコクのある辛口タイプの男っぽい生酒。
蔵元は年間わずか500石ほどの生産量ながら、伝統的な南部杜氏の技と、最新鋭の設備を融合した意欲的な酒造りで有名な蔵。

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〆張鶴(新潟)

純米吟醸「純」
1800ml/2900円

久々の〆張鶴。酒本舗初登場というのが我ながら意外だ。世間では“幻の酒”的な位置づけになっているものの、正価で買える酒屋を二軒知っており、いつでも飲める気でいたのでかえって飲んでいなかった。
香り、飲み口、後味などすべてにおいてバランスの取れた酒。ただの淡麗辛口酒ではなく、きちんと旨味とコシがあった上で、スーッと潔く消えて後を引かない。料理にはもちろん合うし、そのままでも飲み飽きない。コストパフォーマンスの面では、〆張鶴の中でイチオシ。

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[2005年1月 4日] この日の感想・書評へ→

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忠臣蔵(兵庫)

純米吟醸生
720ml/1650円(?)

播州赤穂の「忠臣蔵」は2度目の登場。前回の山廃仕込純米はどっしりとした辛口だったが、今回の純米吟醸生は、米の風味がしっかりと残った濃醇旨口タイプ。生のフレッシュ感と程よい酸味がかなりいい感じで、後味のキレ具合も心地よい。
たまたまではあるが、開栓後数日置いてから飲んでみると、ちょうどいい塩梅に味が乗って、ますます幸せな気分になった。もう少し世の中に知られても良い酒だと、個人的には思う。

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[2004年11月28日] この日の感想・書評へ→

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翠露(長野)

純米吟醸中取り袋しずく生酒
1800ml/2940円

「翠露」は信州は舞姫酒造による限定流通銘柄。純米吟醸の生酒で袋しずくの搾りで、おまけに「中取り」。それでいて一升瓶3千円未満なので、コストパフォーマンス的には申し分なしの酒。華やかな果実系の上立ち香は、一瞬食前酒タイプの濃醇甘口かと思わせるが、飲み口はバランスの良い中辛。キレもあるから食中酒にもOKである。
ちなみに当夜は筋子おろし、いかの丸焼き、おから等をつまみながら、翠露の他に「東洋美人」純吟ひやおろし、「洌」純米、「田酒」特別純米の計四合も飲んでしまったため、帰りの新幹線で爆睡して危うく車庫に入るところだった。

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[2004年10月23日] この日の感想・書評へ→

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若戎(三重)

純米吟醸ひやおろし
720ml/1260円

「若戎」の創業は嘉永6年(1853)、8代目義左衛門が宿屋を転業し、杜氏の藤堂藩から酒造りの印礼を受けたことに始まる。銘柄名は芭蕉の句「年は人にとらせていつも若戎」から、純米吟醸「義左衛門」は創業者の名前から取っているとのこと。
この純米吟醸ひやおろしは、五百万石を60%まで磨いた酒で、香りと味にはさほど大きな特徴こそないが、軽快な飲み口で、どんな料理にも合わせやすそうな中辛口タイプ。

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[2004年10月11日] この日の感想・書評へ→

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獺祭(山口)

純米吟醸50%
1800ml/2625円

今年公開の映画「キューティハニー」で、ハニーが大好きな酒としてスクリーンに登場した獺祭(だっさい)。正岡子規の俳号でもあるこの酒銘は、山田錦100%で精米歩合50%以下の純米吟醸酒に限定されており、この純米吟醸50%はまさに定番の位置づけにある。品の良い香りとしっかりとした旨味、そしてすっきりキレの良い後味が特長の、コストパフォーマンスが極めて高い酒。
ちなみにこの純米吟醸の基準に満たなかった酒が、地元山口県では普通酒として売られているらしい。これってかなりスゴイ事だ。

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[2004年8月28日] この日の感想・書評へ→

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大信州(長野)

超辛口純米吟醸
1800ml/2940円

複数の酒屋のメルマガで数年前から絶賛されていたためずっと気になっていたが、なかなか飲む機会に恵まれなかった「大信州」に、京都の居酒屋でようやく出会えた。美山錦を55%まで磨き、北アルプス連峰の伏流水で仕込んだ純米吟醸。“超辛口”というサブネームが付いてはいるが(日本酒度+12)、辛いというよりもすこぶるキレがよいという感じ。それでいて程良くボディがあり、舌で探ると旨味もしっかり感じさせてくれるから、料理の引き立て役としてはもちろん、肴なしでもスイスイ飲めてしまう。

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[2004年8月10日] この日の感想・書評へ→

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黒龍(福井)

純米吟醸
1800ml/2756円

一方、いつでも飲めるわいという意識があったため、結果的になかなか飲む機会のなかったのが「黒龍」。噂に違わぬバランスの良い酒で、上品な香りと味わい、キレの良さが特徴である。
「大信州」共々、揚げたての薩摩揚げ、三日三晩煮込んだ絶品の豚角煮などを肴に、明け方まで痛飲してしまった。ちなみにこの日は「鏡野/純米無濾過生原酒」「琵琶の長寿/吟醸」「醸し人九平次/純米吟醸」「手取川/吉田蔵大吟醸」「呉春/特吟」を一合ずつ飲んだ記憶があるが、あと一種類がどうにも思い出せない。

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明鏡止水(長野県)

純米吟醸生
720ml/1400円

「明鏡止水」とは、心の中に邪念が無く澄みきった心境を表す言葉。蔵元の大澤酒造は元禄二年(1689)より酒蔵業を始めた歴史ある蔵元で、創業時の酒が白磁古伊万里の徳利に残っており、発酵学の権威である坂口謹一郎博士によって日本最古の酒と評価されている。
この純米吟醸生は明鏡止水の定番ともいえる人気商品。原料米は地元長野県産の美山錦。香りは控えめな華やかさを持ち、豊かな米の風味が口中に広がる。程よく旨味の乗った辛口が、この日の酒肴である太刀魚の刺身、鱧の湯引きと相性抜群であった。

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風渡る阿波の棚田の純米吟醸(徳島)

名門酒会頒布会
1800ml/3980円

日本名門酒会30周年記念の頒布会商品。日本農業の文化遺産とも言える棚田にこだわり、そこで作られた米を原料にした純米吟醸酒である。味わいは淡麗すっきり系。料理を活かすタイプの純米吟醸酒だ。
蔵元は徳島の「鳴門鯛」。1987年よりアメリカへ進出し、ニューヨークの四つ星レストラン「シャンテレル」で、ディナー用の酒として採用されている世界ブランドである。

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出羽桜(山形)

DEWA33純米吟醸酒
720ml/1423円

DEWA33とは、米・麹・酵母を全て山形県産のものとした純米吟醸の規格で、上記の条件を満たし、なおかつ一定水準以上の酒質に合格した酒の名称であり、青いDEWA33のシールが目印である。
この出羽桜のDEWA33は、米は品種改良、醸造試験に11年もの歳月を費やした山形の「出羽燦々」、酵母には「山形酵母KA」、麹には「オリーゼ山形」をそれぞれ使用している。リンゴ系の華やかな吟醸香、豊かな米の風味、程よくコクのある味わい。まさに、バランスの取れた満足度の高い佳酒である。

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百楽門(奈良)

純米吟醸生原酒中汲み
720ml/1680円

奈良・葛城酒造の主銘柄。奈良は江戸期の伊丹、伏見、灘など酒の新興生産地が発展する以前は、醸造技術の先進地であった。
「中汲み」とは、搾りのちょうど中間辺りで搾られた酒のこと。一般的には味と香りのバランスが一番良いと言われているが、この百楽門中汲みについては意外と荒々しさがあり、“あらばしり”の様なピリピリとした元気の良さが感じられた。米の香りが豊かで、口に含むと深みのある旨味と膨らみ、程よいコクがあって、後味にはほんの少し苦みが残る。

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開運(静岡)

純米吟醸山田錦
1800ml/3360円

能登の名杜氏である波瀬正吉氏が醸す銘酒開運は、淡麗低酸型の静岡吟醸のルーツともいうべき蔵。全国新酒鑑評会などでは金賞受賞の常連蔵でもある。
この純米吟醸は、兵庫特A地区産の山田錦を50%まで磨いた大吟醸並みのスペック。開運では精米の際に、心白にほぼ沿った形で磨く扁平精米機を使用しているため、全般的に雑味が少なく米の旨みがしっかり残る酒となっている。華やかで膨らみのある香りの割にはすっきりとした辛口で、幅のある旨味がふわっと口中に広がる。キレが良いため食中酒としても文句なし。ちなみに当夜の酒肴は筍と鴨の煮付け、馬刺、子鮎の天ぷら等。

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真澄(長野)

純米吟醸あらばしり
1800ml/3150円

長野県産の美山錦を55%まで磨いたしぼりたての生原酒。「真澄」の宮坂醸造は、ほとんどの酒造家が使用している「協会第7号酵母」を誕生させた蔵として、全国的に知られている。
とにかく米の風味が豊か。しぼりたて特有のフレッシュな味わいの中にたっぷりと米の存在感を感じる。口当たりには少し荒々しさが残るが、かえってそれが魅力でもあり、スイスイと酒杯が進む。ちなみに当夜の肴は魚介のカルパッチョ、大根の煮物、いさきの塩焼、湯葉豆腐。

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春鹿(奈良)

純米吟醸生酒・しぼりばな
720ml/1250円

冬季限定の新酒。酒米は、熟成と共に味の乗った深みのある酒になってゆく特徴を持つ滋賀の玉栄。
上立ち香は果実を思わせる華やかさがあり、+5ながら口当たりはほんのりとフレッシュな甘みを感じる。そして口に含んでいるうちに膨らみのある旨味がゆっくりと広がり、飲み込むと同時に辛口のキレの良さが余韻となって残る。香味のバランスがよく、 軽快、なめらか。値段も安いし、コストパフォーマンスを考えるとかなりイケてるかも。

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往馬(奈良)

純米吟醸・アキツホ
720ml/1150円

生駒山系の天然水を仕込水に使用、上槽(搾り)はすべて昔ながらの木ふねで、瓶詰めも手作業で一本ずつ行っているとか。近年人気急上昇の銘柄で、最大の特長はコストパフォーマンスの良さ、要するに安くて旨い。この純米吟醸も燻製を思わせるややスモーキーな香りと風味を持ち、味わいに幅があって旨味が濃く、後味のキレも程良くて苦味も少ない。これで1150円はお値打ちだと思う。この日の酒肴だったサーモンの造り、ホタルイカの酢味噌あえとも相性抜群。なおアキツホとは地元奈良を中心に使われている酒米の名前。

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秋鹿(大阪)

純米吟醸 槽搾直汲
720ml/1650円

今年も槽搾直汲の季節がやってきた。「しぼりたて」を標榜する酒は近年増える傾向にあるが、この秋鹿の槽搾直汲が、蔵見学などでタンクから柄杓ですくって飲む“あの”搾りたての味に一番近い様な気がする。かすかに舌を刺す炭酸ガスのピリピリ感、芳醇な米の風味と吟醸香、ほのかな甘酸っぱさを秘めたフレッシュな飲み口。名前は秋鹿でも、私にとってはまさに、春の訪れを毎年告げてくれる一本なのである。

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SUN MASAMUNE(豪)

純米吟醸/豪酒blue
720ml/24.95$(豪)

「白雪」でおなじみ小西酒造が出資している豪州唯一の清酒銘柄。すべての酒で米は同国ジャポニカ種100%、水はブルーマウンテンの伏流水を使用している。この純米吟醸は精米歩合60%で、超淡麗のスッキリ系。現地の好みに合わせているのかも知れないが、コクがなくて若干の物足りなさがあった。ただほのかに生もと系を思わせる乳酸の香りがあったので、試しにぬる燗で飲んでみると、程よく酸味が出てかえって美味しかった。

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喜三郎の酒(秋田)

吟醸純米蔵出し氷割仕込み原酒生
1800ml/4000円

トンネル地下貯蔵という独創的な酒造りを行うこの蔵は、代々の襲名制で、現在は六代目「喜三郎」。いわば蔵元自らの名を冠した自信作という位置づけ(メイン銘柄は「喜久水」)。地元産の酒米「華吹雪」を55%磨いて使用。濃厚な米の味が広がる。上立ち香はフルーティであるが、味わいは硬派で辛口。
なおこの蔵には一般向けの酒造り体験研修制度があり、12~3月末の醸造期間中の1週間を、蔵人と共に寝泊まりして酒造りを行える。そして終了者は醸蒸多知(かむたち)の称号を与えられ、喜久水の企業秘密を盗む特権が与えられる・・とか。

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くどき上手(山形)

桶仕込み/純米吟醸
720ml/1850円

21日に大阪・天満橋で催された「木桶仕込みの日本酒/お話と試飲会」を取材、出品13種のうち10種を試飲した。共通 の美点は“まろやかさ”と後味の程良さ。粒揃いで楽しかった。
このくどき上手は一発目に飲んだ酒。豊かな吟醸香、濃醇なのに柔らかな飲み口、クリーミーな味わい、ほのかな木香。いきなり「来てエガッたぁ~」と実感。

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[2003年9月23日] この日の感想・書評へ→

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独楽蔵(福岡)

純米吟醸しぼりたて生
720ml/1375円

ラベルの宣伝文句の通り、ふっくらとした美味さの純米吟醸酒。冷えている時と常温に近い時で全く異なる表情を持つ酒。冷蔵庫から出したばかりの時は、程良い吟醸香が立ち上り、しぼりたての生にしてはえらくすっきりクセのない飲み口だなあと思ったが、温度が室温に近づくにつれ、しぼりたて生酒特有の米の風味とほの甘さが顔をのぞかせてくる。一瓶で二種類の酒を飲んだような贅沢さ。

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[2003年9月 6日] この日の感想・書評へ→

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白岳仙(福井)

純米吟醸奥越五百万石
720ml/1380円

今年度から、同じ福井県内の黒龍にいた杜氏の新谷修氏が造りに加わったことで、酒好きの間で俄然注目を浴びている銘柄。
華やかさとは少し違う、独特のクセのある甘い香り。口に含むと薫製のような味わいが広がり、ほのかに余韻を引く。ただその香りの割には飲み口はすっきりした辛口。旨味も程良く乗っており、後味のキレもいいから肴なしでも飲めてしまう。個性的でありながら意外に飲みやすい酒。

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[2003年7月28日] この日の感想・書評へ→

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酒豪こはく(兵庫)

純米吟醸
720ml/1194円

全問正解の朗報を私の元へ届けて下さったのが「酒豪」の豊澤社長。灘五郷のイベント取材で何度かお会いしていたので、私の顔を見た途端「ありゃ?!」と虚をつかれたようであった。
この「こはく」はイベントでも数回飲んでいるので、まろやかでありながら骨っぽい味と香りは脳裏にインプットされていた。吟醸酒といえば何となく女性的なイメージだが、こいつは灘ならではの男酒である。

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[2003年6月14日] この日の感想・書評へ→

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桃の滴(京都)

吟醸純米酒
720ml/1260円

芭蕉が京で遊んだ折に詠んだ「我衣にふしみの桃の雫せよ」という句にちなんで付けられた銘柄。名は体を表すと言うが、実際に飲んでみると、優しい香りとほのかなまったり感のある飲み口がまさしく白桃を連想させ、イメージと味がぴたりと合って比較的当てやすかった。
力強い男酒の「こはく」とは好対照の、柔らかくて品のよい伏見の女酒である。

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貴(山口)

純米吟醸雄町50中取り生
720ml/1600円

今年の「Dancyu」3月号の、隠れた銘酒部門でNo.1受賞酒に輝いて以来、一躍人気酒となった「貴(たか)」。こいつは記事で紹介された特別純米の、さらにワンランク上をゆく純米吟醸・無濾過生原酒である。飲むのは今シーズン2回目。膨らみのある味わいと芳醇なお米の香り。口中に含んだ時と後味に少し荒々しさが残り、全体的にまろやかさには欠けるものの、味がしっかりと乗っており満足感は高い。人気が出るのも分かるなあ。

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