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本醸造

人喰い岩(京都)

特別本醸造・生
720ml/1200円

初対面の、娘の彼氏からの頂き物。フィリップ・ハーパーさんが杜氏を務める、「玉川」でおなじみ木下酒造の“異端児”的銘柄である。しかもうれしいことに、年に一度新酒の時期にしか出回らない限定品の生タイプ。口煩い日本酒好きへの手土産としては、なかなかセンスがよろしい。
蔵元の説明文には「蔵から見える岩にまつわる不気味な伝説に由来する商品名と、坂根克介氏が描くおどろおどろしいラベル。日本一恐ろしい地酒かもしれません」とある。原料米は地元久美浜町甲山地区産の五百万石(60%精米)。香りが良く切れ味があって、胡椒やスパイスを思わせる風味がアクセントになった旨辛タイプ。本醸造にしては意外に米の旨味も感じられる。

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朝日鷹(山形)

本醸造
1800ml/1937円

仙台「酒蔵大沼」での二杯目。カウンターに「十四代」でおなじみ、村山市富並にある高木酒造の普及酒「朝日鷹」を発見。関西でも関東でもなかなかお目にかかれないので、思わず注文した。山形県産の美山錦と龍の落とし子を60%精米しブレンドしている。十四代と共通点の多い濃厚な飲み口を持ち、甘味が強めでコクがある本醸造らしからぬタイプ。
肴はモツ煮。

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土佐の燗杯(高知)

本醸造
720ml/997円

土佐の銘酒「司牡丹」の燗用銘柄。本醸造に山廃純米酒を10%ブレンドし、すっきりした中にコクを活かした本醸造である。燗にして風味がアップするお酒を「燗あがり」すると言うが、まさにそのために造られた様な、ぬる燗にすると飲み口がまろやかになり、ほっこりと優しい香りが広がる。後味もスッキリとして潔い。また常温で飲んでも、キリッとした中にコクがあってなかなかのもの。
肴は刺身盛りの切り落としと寒鰤の造り、モツの小鍋立て。

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寒梅(埼玉)

本醸造しぼりたて原酒
720ml/880円

文政4年(1821)創業、埼玉県久喜市の寒梅酒造による、生貯蔵の本醸造しぼりたて原酒。寒梅といえばどうしても「越乃寒梅」の知名度が高いが、こちらの「寒梅」の方が蔵としての歴史は古い。
キリッと冷やしても米の風味が濃厚で、原酒ならではのどっしりとした飲み応えもある。これで四合880円というコストパフォーマンスの良さはなかなかのもの。
千住の食遊館にて購入。肴は鰤の刺身と握り鮨の盛合せ。

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THE手取川正宗(石川)

本醸造
720ml/1000円

龍のイラストをあしらった今風の赤いラベルが印象的で、しかも1000円。成城石井で見かけて、ちょいと取り上げてみるには良いかなと軽い気持で購入したが、飲んでみて驚いた。「あれっ、吟醸?」と思わせる華やかな香りと軽快な中にもコクのある飲み口は、ブラインドで飲めば本醸造とは思わないだろう。実際、原料米には山田錦(掛米)と五百万石(麹米)を使い、50%まで磨いているという。裏ラベルにも「発売30年の感謝を込めて『究極の本醸造』を限定発売致します」とあるが、その宣言に恥じない佳酒。ぬる燗でも香りは消えない。肴はおでん。

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[2010年10月28日] この日の感想・書評へ→

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小鼓(兵庫)

花 本醸造
1800ml/1974円

北野「うえ山」での二杯目。といっても一杯目の「能代」との間に、友人が所望したフルボトルの白ワインを挟んでいるが…。
原料米は兵庫北錦(65%精米)。とりたてて特徴のない本醸造だが、スルスルと喉を通るすっきり系で、何となくホッとする味わいを持つ酒。気の利いた定番酒といったポジションか。蔵元は丹波の西山酒造場。仕込水に使っている清流竹田川の伏流水は、「口に含んだ時のふくよかな旨みが、いったん飲み込むと、驚くほど早くすっきりと消える、実にいさぎよい味だ」と「美味しんぼ」では紹介されている。肴は丸はげ(カワハギ)の煮付けと豚の角煮。

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越後路(新潟)

本醸造
180ml/298円

東京から新神戸へと向かう夕餉どきの新幹線車中にて、色鮮やかな海鮮丼を駅弁代わりに堪能しつつ、駅の売店で購入した「越後路」本醸造を飲む。缶には「まろやかな辛口」と書かれてあり、飲んでみると確かにその通りだが、本醸造にしては意外に濃醇で、「ワンカップ○○」辺りとは一味違う存在感がある。原料米は五百万石で(65%精米)。蔵元は長岡市の美の川酒造。文政10年(1827)の創業で、最大1トンまでの小さなタンクを使う事で、細部まで神経の行き届いた丁寧な酒造りを行っている。

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四季桜 貴酒(栃木)

特別本醸造生酒
720ml/1050円

豊かな米の香りと風味が楽しめる搾りたての本醸造生酒。フレッシュな口当たりの後、濃醇な旨味が口中に広がる。後味も意外とスッキリ。蔵元は明治4年 (1871)創業の宇都宮酒造。昭和47年からは自作田で「五百万石」造りを手がけ、平成3年より16年までJAL国際線ファーストクラス搭載酒として採用された。インターナショナルワインチャレンジ(IWC)の新設SAKE部門で金賞を受賞するなど、積極的に海外にも展開している蔵である。
北千住「食品館」で購入。肴は自室で鰯つくねと鶏肉の一人鍋。

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嘉泉(東京)

特別本醸造
300ml/450円

酒造好適米(種類は不明)を60%まで精米し、吟醸酵母を使用した特別本醸造酒。ふくらみがあってしっかりとした中辛口タイプ。蔵元は「田むら」と同じ東京都福生市の田村酒造場。南部杜氏に厳しく育てられた地元出身の社員で酒造りを営んでいる。「嘉泉」の名は九代目勘次郎が敷地内で酒造りに最適な井戸を掘り当てた際、この水を「よろこぶべき泉」として讃え、酒銘にしたとのこと。脇に「まぼろしの酒」とあるが、セブンイレブンで買える…。
肴は「食品館」で買った鮨と鶏の竜田揚げ。

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手取川(石川)

本醸造無濾過生原酒しぼりたて
1800ml/2250円

平成20年に石川県初の酒造好適米として認定された「石川門」を麹米に、そして五百万石を掛米に使用。新酒ならではの爽やかな香りと豊かな米の旨味がうれしい、コストパフォーマンス抜群の搾りたて生原酒。奥行きがあって優しい甘味と程良い酸味のバランスがなかなか。
開店と同時に満席の千住「酒屋の酒場」にて。ボリュームたっぷりの大根煮、鱈の白子おろし、鰻の肝焼、〆鯖、ゲソ刺と共に。ちなみに2杯目は「繁桝」(槽しぼり生々)、3杯目は「春霞」(特別純米無濾過生原酒)。無濾過生3合と肴五品で計3210円也。

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梅乃宿しぼりたて(奈良)

季づくり無濾過生原酒本醸造
1800ml/2200円

10 月半ばから休業していた千住「酒屋の酒場」が、すぐ西側に移築して11/25に新装開店。暫く原稿書きに追われて足を運べなかったが、ようやく顔を出すことができた。年季の入った旧店舗とはがらりと趣の異なる、今風のこざっぱりした店内。カウンターは収容人数が若干減り、その分テーブルは一卓増えたが、座敷がなくなった。年代物のテレビもお役御免となり、液晶テレビが壁に掛かっている。使い込んだ古いカウンターが懐かしいが、店は綺麗になっても良心価格は変わらない。
さて口切りとなる一杯目は「梅乃宿」のしぼりたて。ほのかな甘味とマイルドな酸味、清々しい香りが記念すべき初飲みにふさわしい。肴は中トロとカンパチの刺盛りと鰻肝焼き、ナムルの三種盛。

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高清水(秋田)

本醸造生貯蔵酒
300ml/368円

北千住に越して来て初めての週末。近場にふらりと立寄れる店が欲しいと思い立ち、町内を一回りしてみた。すると住宅街の路地の一角に、やけに古びた良さ気な焼鳥屋が一軒。良い具合に空席があったので飛び込んでみた。店内はいかにも下町の焼鳥屋といった風情で、ほとんどの焼物が一串100円台と良心的だ。
さて冷酒を注文すると出て来たのがこの高清水の生貯。バランスの良いすっきりとした口当たりの中辛口タイプ。肴はハツ、レバー、皮、砂肝、軟骨、つくね、ネック、手羽先。全て塩で頼んでみたが、値段の割には素材の旨味がしっかり引き出されてどれも美味しい。焼き鳥「遠山」にて。

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京山水(京都)

本醸造
1800ml/1900円

日本の最大手蔵・月桂冠のサブブランド。吟醸酵母を用いて、京都山城で栽培された酒米ミヤコ95と京の名水「伏水」で仕込む。+3の中辛口タイプ。まろやかな口当たりで、飲んだ刹那は微かな甘味を感じるが、やがて辛さが感じられ、すーっと引いていくイメージ。肴はししゃも、豚トロ焼、モツ小鍋、鳥皮串、烏賊ゴロ焼etc.。久々に若手を含めた会社のメンバーで、梅田の「東方見聞録」にて。

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尾瀬の雪どけ(群馬)

特別本醸造
1800ml/1950円

夕方5時前に新橋烏森口界隈でひと仕事終えたので、この幸運を活かさない手はないとばかり、いつも満員で諦めていた立ち呑み「魚金」を初訪問。開店間もないせいか先客は二人だけ。北寄貝とブリの二点盛りを肴に、一杯目は純米吟醸、二杯目にこの特別本醸造(通称とくほん)を戴く。隣の本店等で過去何度か飲んではいるが、立って呑むとまた乙なもの。山田錦を60%磨いた吟醸仕様で、後味スッキリの辛口タイプ。キリッと冷やした状態で供されたので、追加注文した鯨の竜田揚げとの相性もまた善き哉。

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越乃景虎(新潟)

本醸造
1800ml/2110円

県内有数の豪雪地帯であり、上杉謙信が青年期を過ごした長岡市で酒蔵を営む諸橋酒造は、弘化4年(1847)創業の老舗。この本醸造は新潟産の五百万石を使用した+5の淡麗辛口タイプで、口に含むと一瞬吟醸酒かと思わせる微かな香りが広がる。スッキリした中にも膨らみがある、飲み飽きない味わい。梅田の「東方見聞録」にて。肴は旬の味覚ワカサギの天ぷら、真鯛の造り、鮭とイクラの親子握り、イカのゴロ焼、砂肝と茸のピリ辛炒め、ししゃもなど

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久保田千寿(新潟)

特別本醸造
720ml/1092円

燗にしても、常温でも変わらない切れ味が特徴。取り立てて個性がある訳ではないが、バランスの取れた程良く飲み応えのある辛口である。
各地で若くて意識の高い蔵元が増え、日本酒全体のクォリティが上がっている昨今。かつて持てはやされた程のブランド価値があるとは思えないが、万寿と違って手頃な価格帯の千寿を呑むと、普段使いの酒としてはやはり盤石の安定感を感じさせてくれる。

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嘉宝蔵(兵庫)

生もと特撰本醸造
720ml/1000円

菊正宗の「嘉宝蔵」は昭和33年(1958)の完成以来、杜氏達が厳寒期に住み込みで酒を仕込む昔ながらの季節蔵の名前である。その「嘉宝蔵」の名を冠したこの特撰本醸造は、ふくらみのあるコクと生もとならではの旨味、そしてスパッと心地良い切れ味を持つバランスの良い辛口タイプ。1000円の酒とは思えない、黒とゴールドを基調にしたパッケージの重厚感も、飲み手に期待感を与えるという意味ではなかなかのもの。肴は鰻の肝、鯨の刺身等。

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宝寿(広島)

本醸造辛口
1800ml/1850円

珍しく蒲田に宿を取ったので、いざ立ち飲み屋探検へ。一件目はJR蒲田駅東口の「かるちゃん」。鰻の串焼き、肝焼きを肴に燗で呑んだのがこの宝寿本醸造である。ラベルにでかでかと記された通りの力強い+8度の辛口。蔵元は江戸末期・文久3年創業の藤井酒造。
ちなみに二件目はすぐ隣にある「さしみや五坪」へ。冷たく冷やした菊正宗と旬の寒鰤、生雲丹、ハラス、あん肝を戴く。

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初亀(静岡)

本醸造
1800ml/1965円

閉店間際の四ッ谷の立ち呑み「鈴傳」さんで駆け込みの一杯。雄山錦を原料米とする、すっきりとした軽さの中にもふくよかな旨味を感じさせる中辛口。
静岡を代表する蔵元・初亀醸造は寛永12年(1636)の創業で、玉露の産地として知られる岡部町に移って百年余り。十八代を数える伝統ある蔵元で、杜氏の滝上秀三氏は日本でも有数の名人としてその名を全国に轟かせている。肴は小芋と烏賊の煮付け。

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越の初梅(新潟)

辛口本醸造
720ml/945円

地元では「ハチカラ」の愛称で親しまれている、日本酒度+8のお手頃な辛口本醸造。適度なコクはあるがデータ程辛くはなく、飲み口はまろやかで後味にもクセがない。日常の定番酒としては結構重宝しそうなタイプである。
蔵元は新潟県小千谷市にある高の井酒造。酒造りは江戸後期からの歴史がありながら、戦争で一旦廃業。昭和30年(1955)に復活するという紆余曲折を経ている。味噌・醤油造りの新潟県内大手である山崎醸造は関連会社。

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伝心(福井)

「爽香新酒」本醸造しぼりたて生酒
1800ml/2310円

「伝心」は、福井県勝山市の一本義久保本店が、限られた酒販店を対象に、毎月定量だけ蔵出ししているこだわりの銘柄。酒米には地元の篤農家と契約栽培した五百万石を使用。年産を五百石だけに抑えている。このしぼりたて生酒は、一本芯の通った飲み応えある味わいが特徴。酸味控えめでほんのり甘く、真っ直ぐ力強い風味が口の中に広がるが、喉越しと後味は意外にすっきりとしている。
肴は蛸の串焼、鰻の肝焼etc.。前回同様「酒屋の酒場」にて。

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まんさくの花(秋田)

特別本醸造生
300ml/398円

秋田産吟の精とキヨニシキを60%精米し、奥羽山麓栗駒山系の伏流水で仕込んだ特別本醸造生酒。一年半以上もじっと冷蔵庫で寝かせていたせいか、しっかりと旨味が乗ってコクのある味わいである。
蔵元は元禄2年(1689)創業の老舗・日の丸醸造。搾りたてを一本一本ビン貯蔵(タンク貯蔵ではなく)することで知られ、平成の世になってから10回以上も全国新酒鑑評会で金賞を受賞している実力蔵である。

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菊水の辛口(新潟)

本醸造
180ml/252円

ちょっと気の利いた居酒屋の定番酒としておなじみ「菊水の辛口」が、この夏より缶入りになって新登場。
キリッとして少しコクのある淡麗辛口の酒として過去何度も飲んだ記憶があるのに、遮光性の高いアルミ缶に入れたことでフレッシュさが保たれるせいか、口当たりの印象がこれまでと全く異なる。キレが良く肴を引き立てるタイプなので、食中酒としても最適である。

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南(高知)

特別本醸造
720ml/1113円

「南」はふだん香りの良い吟醸系を飲む機会が多いので、今回はあえて特別本醸造を選択。松山三井を60%磨いた吟醸仕様で、日本酒度+8、酸度1.4、アルコール度数16〜17度とデータ的にはハード。飲んでみると、一般的な本醸造のイメージよりもコクと旨味が強い。後味は比較的すっきりしているので、料理には合わせやすい。肴はOASISの閉店間際に買い込んだ鶏の山椒焼、砂肝のフライなど。

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大七極上生もと(福島)

特別本醸造平成16醸造年度
1800ml/3150円

前回に続き「ちとせ」にて。「白鴻」「七本槍純米無濾過生原酒」に続いて「よかったら・・・」と供されたのが全国300本限定の大七極上生もと。特別本醸造として醸された原酒の中でも特に秀でたものを、通常の極上生もとよりさらに長い期間熟成させたレア品だ。一口飲んで思わず口に出た言葉が「綺麗な酒ですねえ〜」。
大七と言えば通好みの骨太な「生もと純米」のイメージが強いが、この特別本醸造は口当たりが実に素直で、口に入れるとふわっと膨らみ、喉を通るとスパッと潔く切れる。一言で云うなら「洗練され尽くしたバランスと旨味」。

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賀茂鶴(広島)

本醸造からくち
1800ml/1869円

キリっと引き締まった味わいと、スッキリした喉越しが特長の本醸造辛口。ぬる燗にすると口当たりがまろやかでほんのり優しい味わいに。中国山系の龍王山から15年かかって湧き出る天然伏流水仕込。
三宮の焼鳥店「にはとりや」にて。朝引き鶏を使った白レバ刺しや濃厚なタレで焼いた背肝が絶品。

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お福正宗 槽垂原酒(新潟)

本醸造
180ml/240円

出張の帰り、久々に東京駅のデパ地下に立ち寄って焼鳥と共に購入。本醸造の無濾過原酒。どっしりと濃厚でコクのある甘口。キリッと冷えた状態ではなかったせいか、後味に若干苦味が残る。
蔵元は長岡市のお福酒造(明治30年創業)。自然湧水“大清水”を仕込水に用いている。創業者の岸五郎は酒母造りの際に乳酸の添加応用を試みた最初の人で、これが醸造界の大発明=「速醸もと」として、今も全国の酒蔵で使われている。

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男山カップ(山口)

本醸造
180ml/231円

北海道ではなく山口県の「男山」。蔵元は山陽小野田市にある永山酒造(1887年創業)。元々は灘の銘柄だった「男山」の商標を、地元の山名に因み下関の酒問屋を通じ購入した経緯があり、県を代表する酒として常に「最高品質の普通酒」である様努力しているとのこと。ラベルに「金・銀・銅」と表示されたこのカップ酒は、日本晴を60%精米した本醸造で、すっきりとした中に程良くコシのある+5度の辛口。神田のファミマで購入。

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朝日山千寿盃(新潟)

本醸造
1800ml/1898円

「久保田」「越乃かぎろひ」でおなじみ、天保元年(1830)に久保田屋として創業した朝日酒造の上級定番酒。五百万石を60%精米しており、すっきりとクセのない淡麗辛口でありながら、しっかりとした飲み応えを感じる酒。
赤坂の立ち呑み「なかや」にて。肴は出張中の栄養補給のための肉野菜炒めと、鶏串焼4種。

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天山しぼりたて(佐賀)

本醸造
720ml/1050円

佐賀市富士町の棚田で契約栽培された「日本晴」の新米を100%使った、しぼりたて本醸造の生原酒。一口飲むと、搾りたてのフレッシュさが口中に広がり、その後で原酒ならではのヘビーな後味と喉越しが追いかけてくる感じ。虎ノ門の升本にて宿用に購入。肴は三越のデパ地下で買ったおこわ弁当やポテトサラダ、海老しゅうまい等。蔵元は天山酒造。

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一ノ蔵(宮城)

無鑑査本醸造辛口
1800ml/1888円

65%精米した宮城県産トヨニシキを原料米に使用し、スッキリとしていながらも、奥行きのある旨さと味わいのある淡麗辛口に仕上げた本醸造酒。かつて級別があった時代に、酒税の対象になる審査を受けずに敢えてリーズナブルな価格の二級酒として市販したことが「無鑑査」の由来。
新宿五丁目交差点脇の「高田屋」にて。肴は蕎麦味噌、お造り、串焼き、烏賊ゴロの陶板焼、若鶏のザンギetc.

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道灌(兵庫)

本醸造
1800ml/1780円

滋賀・草津の太田酒造が、灘に建てた「千代田蔵」で醸したバランスの良い中辛口の本醸造。穏やかでまろやかな飲み口、切れ味と後味の良さを特長とする。
おなじみ阪急六甲の立呑処「粋酔」の棚に、今月前半から新たに加わったラインナップの一つ。この日は常温にて。肴は烏賊の沖漬けと焼豆腐のおでん。

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青松白鷹(兵庫)

上撰・本醸造
1800ml/1888円

阪急六甲の立呑み屋「粋酔」の棚に加わった、灘の銘酒「白鷹」の定番酒。創業は文久2年(1862)。桶買いをしない自家醸造100%の蔵元として知られている。
原料米は麹米に山田錦、掛米に金南風を使用。精米歩合は69%。ひときわどっしり・しっかりとした生もと造りの辛口タイプで、燗でも冷やでも飲み応えのある男酒である。肴は銀杏・椎茸・山葵生麩・茄子の串揚げとアボカドのカナッペ、ミンチカツetc.。

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[2008年5月17日] この日の感想・書評へ→

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蔵一番(兵庫)

生もと本醸造
1800ml/1815円

灘は大手の「沢の鶴」が、昔ながらの生もと造りで醸した+3の辛口本醸造。生もと造りの割には少しばかりあっさりした感じもするが、その分キレが良いので常温でもぬる燗でもすっきり美味しく戴ける。近頃すっかり常連になってしまった阪急六甲の立呑み「粋酔」にて。肴は“試食期間中”ということでサービスして頂いた珍味のチーズ豆腐、蛍烏賊、串カツ、鮪のづけetc.。

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金陵(香川)

本醸造
1800ml/1937円

蔵元は金比羅さんで知られる高松は琴平の西野金陵[創業万治元年(1658)]。金陵の酒銘は、江戸期の儒学者・頼山陽が琴平を訪れた際、この地が中国の古都金陵(南京)を彷彿させるとして、琴平の地を金陵と呼んだことに由来するとのこと。マイルドで品が良く、 +2度ながら、ほんのり甘さを感じるコクのある本醸造である。原料米はオオセト(65%精米)。前回同様赤坂の立ち飲み「なかや」にて。

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菊正宗(兵庫)

特撰・生もと本醸造
1800ml/2216円

さて前回阪急六甲駅前に開店した立呑み店「粋酔」について触れたが、聞けばこのお店、とある酒屋の店主と本屋の店主が合同出資して開いたそうな。まさに「酒本舗」の世界観と相通ずるものがあり、途端に親近感が湧いてしまった。幸い「酒」「本」のそれぞれの店主と個別に会う機会を得て、片や酒、片や本の話を肴に盛り上がったのは言うまでもない。
で、その時主に飲んだのがキクマサの特撰。兵庫県吉川特A地区産の山田錦を100%使用した生もと造りの本醸造で、しっかりとコシが強く、風格を感じさせる辛口。

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櫻正宗(兵庫)

本醸造
1800ml/1927円

阪急六甲駅の南側沿線沿いに、3月から良さげな立呑み屋がオープンした。店の名は「粋酔」。閉店が22時と早いためなかなか行く機会がなかったが、週末の夕暮れ時にふと時間ができたので立ち寄ってみた。店内の棚を見ると、ずらりと灘の酒ばかりが十数本並んでいる。記念すべき初回の注文を何にしようかと一瞬逡巡したが、灘酒興隆の源となった宮水発見の功に敬意を表し、「櫻正宗」を上燗で戴くことに(「宮水」は江戸時代の天保10年頃、櫻正宗の六代目当主・山邑太左衛門によって発見された)。兵庫県産山田錦100%の贅沢な本醸造で、まろやかで口当たりの良い辛口。肴は串カツなど。店の詳細はまた後日・・・。

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[2008年4月22日] この日の感想・書評へ→

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開運カップ(静岡)

祝酒・特別本醸造
180ml/280円

「開運」の酒銘は1874年創業の際、蔵元である土井酒造場の地元・小貫村の発展を祈って付けられたとのこと。特にこのカップは「開運」の文字がど真ん中にどんと据えられていて、いかにも縁起が良い雰囲気。原料米に山田錦と一版米を使用。60%の吟醸スペックまで磨いている。バランスが良く、軽快で飲みやすい辛口。

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[2008年4月16日] この日の感想・書評へ→

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浪花正宗(大阪)

本醸造
720ml/780円

蔵元は江戸寛政年間に創業して約250年という泉州の老舗・浪花酒造。この本醸造自体はあまり旨味もコクもなく、正直なところとりたてて何の個性もないごくシンプルな味の淡麗辛口なので、家庭でのヒレ酒用として利用することに。今度機会があれば、大吟醸など手間暇かけた酒質のものを試してみたい。

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[2008年3月 9日] この日の感想・書評へ→

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越の初梅(新潟)

本醸造
300ml/410円

本醸造ながら五百万石を63%精米。そのためかどうかは分からないが、吟醸の様な柔らかく軽い吟醸香が漂う。味わいはすっきりとしてまろやかな口当たりの淡麗辛口タイプ。後味もさっぱり。蔵元の高の井酒造は日本で初めて“雪の中に酒を埋め込む”雪中貯蔵を行った蔵として知られている。
この日の肴はコンビニおでん。たまたま付けたTVで「007ワールド・イズ・ナット・イナフ」−−あのソフィー・マルソーが悪役を演じたヤツ−−を見ながら。

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[2008年2月27日] この日の感想・書評へ→

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銀嶺立山(富山)

本醸造
720ml/870円

原料米に山田錦と五百万石を使用。切れ味のよい淡麗辛口の典型的な食中酒。富山の地酒ではあるが、その佇まいとクセのない味わいは、何となく洗練された都会的な酒という印象を持つ。燗をつけると一段と膨らみと力強さを増す。パリの万国博にも出展されたことがある酒らしい。
蔵元は文久元年(1861)創業、北陸最大の生産量を誇る立山酒造。庄川流域に開けた散居村で有名な砺波平野の中にあり、花崗岩に濾過された庄川の地下水で仕込んでいる。

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[2008年2月24日] この日の感想・書評へ→

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いづみ橋(神奈川)

本醸造辛口
1800ml/1942円

神奈川県海老名市にある蔵元の泉橋酒造は安政4年(1857)の創業。「酒造りは米作りから」のコンセプトの下、地元農家と共同で山田錦、雄町、亀の尾を中心に栽培し、現在では仕込みの約9割を使用。2006年度からは自社精米も行っている。この本醸造も海老名産の山田錦を麹米60%、掛米70%精米したもので、すっきりと切れ味の良い上品な味。日本酒度+12と高いが、数値程の辛さは感じない。
横浜駅近くの立ち呑み「ちょいのみ亭」にて。肴はもつ煮込み、そらまめetc.。

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美燗酒(岡山)

特選高精白本醸造
720ml/1034円

「櫻室町」でおなじみ、岡山県赤磐市の室町酒造が醸した燗向きの高精白本醸造。備前雄町米を63%精米し、名水百選「雄町の冷泉」で仕込んでいる。高島屋新宿店にて購入。「45度にした燗がうまい!」と赤い荷札がわざわざ付けてあり、ちょうどホテルに電磁調理器があったので、湯煎で燗を付けて頂く。最初の口当たりはほのかに甘味が感じられ、その後じんわりと旨味が口の中に広がる。膨らみがある割に喉越しは意外に軽く、後味に心地よい余韻が残るので飲み飽きない。その名の通り燗向きの旨酒だが、常温でも悪くない。コストパフォーマンス的にも結構納得感のある酒。肴はデパ地下のしめ鯖、肉じゃが他。

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[2007年12月26日] この日の感想・書評へ→

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大和のどぶ(奈良)

にごり酒・本醸造
720ml/1100円

火入れをしたにごり酒。もろみが十分に熟成した時に目の荒いふるいで漉し、手詰めされている。しっかりと辛く男っぽい飲み口。にごりと言えば乳酸菌飲料の様な酸味を微かにまとった甘口が多い中、こいつはガツンと来る飲み応えのある辛口である。そのため和食だけでなく豚キムチやビーフジャーキーなど、普通なら洋酒やビールに合わせる肴でも意外に合う。
蔵元は「睡龍」「初霞」でおなじみ奈良の久保本家酒造。

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[2007年11月14日] この日の感想・書評へ→

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黄桜(京都)

山廃仕込本醸造
300ml/311円

あれからもう28年である。沢村賞を獲った球界のエースが、プロで1勝もあげていない新人とトレードされるという、プロ野球界を震撼させた暴挙がまかり通ったのは。当時17歳だった私は、“悲劇のヒーロー”小林繁を一目見ようと、大勢のクラスメートを引き連れ甲子園へ駆けつけた。細身の身体に縦縞がよく似合った。恨み言を一切吐かず、「野球が好きだから阪神にお世話になります」と言い切った姿に、男を感じた。一挙手一投足に野球ファンは歓声を送った。その年、対巨人戦8勝0敗で22勝を挙げた彼は、生涯二度目の沢村賞と最多勝のタイトルを獲得した。そしてその対極には、一億人を敵に回しながらも、ふてぶてしく投げ続けた江川卓という敵役がいた。
あれから28年。この二人が「黄桜」の広告で邂逅した。「ここで一度お会いして、申し訳ありませんでした、と言えたら、一区切りつくのではないか、というふうに思って」と江川。「あそこでもし、俺がもっと大人だったら、もっとこうやって気軽に話せる仲になっていたかもしれないね」と小林。近年此程に心動かされた広告はない。これを書くためだけにこの酒を買った。

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[2007年11月 4日] この日の感想・書評へ→

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ねのひ(愛知)

本醸造
180ml/250円

名古屋出張時に駅の売店で見かけて購入。ひらがな三文字の酒銘が新鮮だ。すっきりとして品が良く、クセの全くない飲みやすい中辛口タイプ。機会があれば少し上のランクのものを試してみたい。
蔵元の盛田(株)は寛文5年(1665)から清酒造りを始めた老舗で、江戸期からの主銘柄は「子乃日松」。味噌や醤油も醸造しており、1900年のパリ万博に清酒・醤油を出展した歴史もあるそうな。

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[2007年10月 7日] この日の感想・書評へ→

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越後杜氏(新潟)

本醸造
300ml/362円

一言で云えば、コクのある飲みやすい辛口。適度な旨味がありながらクセもくどさもないから、いくら飲んでも飲み飽きない(であろう)タイプ。少し甘味のある和食には特に合いそう。ちなみにこの夜の肴はコンビニで買った焼鳥(しお)とあたりめ。
蔵元は新潟県五泉市の金鵄盃(きんしはい)酒造。文政年間(1818〜1829)の創業らしいが、昭和の大火で正式な創立年の記録を焼失してしまったとのこと。全て地元五泉市出身の蔵人が醸している。

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[2007年9月 6日] この日の感想・書評へ→

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越後山水(新潟)

本醸造
720ml/960円

この「越後山水」は、先月飲んだ「越乃八豊」と同じ、新潟市にある越後酒造場の銘柄。ただ同蔵のホームページを見ても、「越後山水」に関する記述はないため詳細は不明。
味わいはあっさりと軽快な口当たりの、クセのない淡麗辛口。越後の酒らしくさらりとして飲みやすく、料理を引き立てる日常の定番酒タイプである。コープ神戸宮前店にて購入。

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[2007年8月15日] この日の感想・書評へ→

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相模灘(神奈川)

特別本醸造
1800ml/2200円

「相模灘」の蔵元・久保田酒造は弘化元年(1844)の創業で、神奈川・津久井町の山に囲まれた一角にある。二十歳代の若い跡継ぎの兄弟が丹沢山系の伏流水を用いて、酒母の設計からきちんと組み上げた酒造りを行っているとのこと。
この特別本醸造は美山錦を60%まで磨いた吟醸仕様で、通常の本醸造のイメージとは違い、すっきりとした口当たりながらも奥にしっかりしたコシを秘めた、飲み応えのある辛口タイプ。日本酒度+2.5、酸度1.6。新橋の立呑み「偶々」にて。肴はたまひも煮、もつ煮、松前漬。

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[2007年6月27日] この日の感想・書評へ→

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麒麟山生辛(新潟)

本醸造生酒
720ml/950円

麒麟山の辛口シリーズにあって唯一の生酒である。日本酒度は+7と高いが、飲んだ印象はデータ程辛くはない。麒麟山特有のキレの良さを備えつつも、豊かな米の香りとコクを持つバランスの良いフレッシュな飲み口。このレベルの味わいで一升瓶二千円ちょっとのお買い得価格なので、家庭の定番酒とするには申し分のないコストパフォーマンスである。

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[2007年6月13日] この日の感想・書評へ→

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栄川(福島)

本醸造・樽酒
180ml/480円(※店頭価格)

しばらくの間東京に滞在することとなり、土曜に一仕事終えた後一人で二軒はしご酒した。その二軒目が上野の老舗居酒屋「たる松」で、そこで名物の「あご焼」を肴に飲んだのが、会津若松の銘酒「栄川(えいせん)」の樽酒である。樽酒はどの銘柄であれ杉の木の香が強いので、何を飲んでも甘いか辛いか程度しか違いは分からない。
ちなみに「あご焼」は長崎県の五島列島・平戸近海で漁獲されるトビウオの事であり、パッと見はうるめいわしの様。ほのかな甘味と旨味が、やや甘口の栄川の樽酒とはちょうど良い感じの相性だった。

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[2007年3月 6日] この日の感想・書評へ→

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湯島天満宮(東京)

本醸造
300ml/500円

出張帰りの週末、折良く湯島天神で年に一度の「梅まつり」が催されていると知り足を運んだ。暖冬のせいか2月半ばにして多くが満開である。生演奏の琵琶の音に耳を傾け、無料の梅昆布茶で喉を潤し、出店のきりたんぽを頬張りながら、紅白に咲き誇る梅の花をぶらぶらと見物。帰り際、観梅記念として境内の売店でこの土産酒「湯島天満宮」を購入した。造りはなぜか新潟の蔵元「金升酒造」で、ラベルに酒質の記載はないが、アル添で300ml500円(720mlが1000円)という価格から本醸造と踏んだ。あっさりとしたクセのない淡麗辛口。

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[2007年2月19日] この日の感想・書評へ→

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天法(長野)

特別本醸造・しぼりたて生原酒
720ml/1260円

濃厚かつフレッシュではあるが、生原酒にありがちな荒々しさが少なく、ディープな日本酒好きにはたまらない芳醇な米の風味が魅力。度数が18〜19度と高い分、ボリューム感があってかなり飲み応えもあるが、苦味がなくてすっきりとうれしい味わい。後味もしつこすぎず、さりとてあっさりし過ぎず絶妙な余韻。酔えば酔うほど値打ちがわかる味。

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[2007年2月11日] この日の感想・書評へ→

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蓬莱(岐阜)

辛口本醸造
720ml/950円

地元産の酒造好適米「ひだほまれ」を60%精米し、大寒前後の一番寒い時期に仕込む「飛騨極寒造」の特別本醸造。冷やでも燗でもクセがなく、一本芯の通った真っ直ぐでキレ味の良い辛口タイプである。
蔵元の渡辺酒造店が酒造りを始めたのは明治3年(1870)。酒銘の「蓬莱」は、仙人が住むと云われる不老長寿の桃源郷のことであり、人に慶びを与え、開運をもたらす縁起のよい「酒ことば」である。なお、この蔵の大吟醸「超吟しずく」は、ベルギーで開催されているモンドセレクションで三年連続ゴールドメダルに輝いている。

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[2007年2月 5日] この日の感想・書評へ→

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昭和の金鹿(兵庫)

本醸造特撰
720ml/945円

「昭和30年代の特級酒」をコンセプトにした、灘・西宮郷「金鹿」の新商品。蔵元の紹介文を引用すると「しっかりとした後味、豊醇で濃厚な当時の味に少しでも近づけようと山田錦など酒造好適米をふんだんに使用」した、なかなかヘビーな味わいの酒である。その濃厚さは一歩間違うとくどさにつながりかねないが、微妙な線で何とか踏みとどまっている感じ。本醸造とは言っても今日のそれとは全くイメージが異なっており、飲み応えという点では満足感の高い酒だ。

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[2006年10月30日] この日の感想・書評へ→

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新政(秋田)

特別本醸造生貯
300ml/404円

東京出張の寝酒に神田のコンビニで購入。新政酒造は、ペリー来航の前年にあたる嘉永5年(1852)創業の老舗で。穏やかで澄んだ香りの「協会6号酵母」発祥の蔵として全国にその名を知られている。奥羽山脈伏流水の軟水を仕込水に使用、酒米も秋田県産米が蔵全体の 9割以上を占めるという。
この特別本醸造生貯は、優しい口当たりと程良いスッキリ感が特徴で、後味のキレも良し。しっかり夕食を取った後だったので肴なしで戴いたが、飲み飽きすることなくスイスイ飲れた。

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[2006年9月22日] この日の感想・書評へ→

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歓びの泉(岡山)

本醸造
1800ml/1840円

先頃「加納亭」にて「歓びの泉」の横坂杜氏と飲む会があり、純米大吟醸中汲み「極至」を含む主要商品を、杜氏の説明付きで味わうという贅沢な機会に恵まれた。特に米(山田錦・雄町・朝日)以外は酵母も造りも同じという純米酒袋吊りの水平試飲や、雄町を軸に造りだけを変えた垂直試飲(純米・純米吟醸・純米大吟醸)は、自らの舌を試す興味深い体験であった。
で、ここではあえて「本醸造」を取り上げる。飲み口は柔らか、味わいに芯があって後味の余韻も心地よい。こうした飲み会に、大吟クラスだけでなく普段使いの本醸クラスまで揃えてさりげなく飲ませる辺りに、横坂杜氏の自信と心意気を感じた。

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[2006年6月25日] この日の感想・書評へ→

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虎ノ門(京都)

本醸造
1800ml/????円

虎ノ門界隈の大衆居酒屋では「鈴傳」と並び称される名店「升本」でしか飲めない、オリジナルの本醸造。店での通称は「虎ノ門」だがラベルはなぜか「虎の御門」だ。まあ値段が値段(一合270円)なので、大して期待はせず話のタネにと注文してみたが、これが意外とすっきり飲みやすい淡麗中辛タイプだった。店員さんに頼んでラベルを見せてもらうと、「富翁」の銘で知られる伏見の北川本家で造られていることを知り、納得。
ちなみに肴は薄味の出汁が美味しい名物の「たこおでん」や鰯団子他いろいろ。機会があれば再度訪れたいお店だ。

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[2006年6月 1日] この日の感想・書評へ→

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酒廻船(兵庫)

特別本醸造しぼりたて
720ml/1050円

久々に立ち寄った神戸魚崎郷・浜福鶴の「吟醸工房」で購入。冷蔵ケースには同じしぼりたてとして「米治」大吟醸が1800円程で売られており一瞬迷ったが、まあこの蔵ならどれを飲んでもハズレがなかろうと、少々お手頃な特別本醸造の方を選んだ。
しぼりたて独特のフレッシュな口当たりで、程良い旨味とキレの良い辛さが杯を重ねさせる。後味もすっきり。売店で購入した珍味「うにしいたけ」とのハーモニーも絶妙。

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[2006年2月26日] この日の感想・書評へ→

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菊秀(長野)

本醸造樽酒
1800ml/2100円

「菊秀」は、前回取り上げた「本菊泉」と同じ橘倉酒造の主銘柄。65%精米の美山錦で醸した本醸造を、吉野杉の新樽に詰めて飲み頃の芳香を添えた酒。
飲んだお店は前回に引き続き、すっかりお気に入りとなってしまった北千住の立呑み「徳多和良」にて。肴は縞鯵の刺身、雲丹じゃん、牡蠣の焼き田楽、大つぶ貝の刺身、鶏わさ。これだけ食った上に旨酒を四合飲んで何と3360円。毎日の仕入れ具合によってお品書きが変わるので、行くたびにいろんな肴が楽しめるのがうれしい。

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[2006年2月 3日] この日の感想・書評へ→

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辛丹波(兵庫)

本醸造
720ml/850円

ご存知灘の大手メーカー「大関」の別銘柄。丹波立杭焼のイメージを再現したボトルが特徴(といってもビニールではあるが・・・)。雑味のない、口当たりのサッパリしたキリリと引き締まった淡麗辛口酒で、燗にするとなおさらすっきり感があって飲みやすい食中酒となる。ちなみにこの夜の肴はサーモンのたたき、五彩漬(かぶら・白菜・にんじん・壬生菜・胡瓜)と蓮根の炊き込みご飯に、なぜかエビチリ。

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[2005年12月 1日] この日の感想・書評へ→

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ふなぐち菊水新米新酒(新潟)

一番しぼり本醸造生原酒
200ml/290円

おなじみ「ふなぐち菊水一番しぼり」の期間限定バージョン。出張帰りに東京駅地下のデパートで見かけたので、焼き鳥と一緒に購入した。穫れたての新米で仕込み、熟成期間を経ずにしぼりたてを出荷した生原酒である。ライトグリーンのパッケージもなかなか新鮮。
ほんのり甘口でフレッシュな味わい。新酒特有の麹香が残る 。若々しさの中にも、ややまったり感のある口当たりが独特。

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[2005年11月 3日] この日の感想・書評へ→

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神彩(秋田)

特別本醸造
1800ml/2295円

蔵元は「太平山」を主銘柄とする秋田の小玉酒造。味噌の醸造でも知られている。生もと純米が6年連続モンドセレクションで金賞を受賞したことで、秋田では一目置かれる銘柄のようだ。
この「神彩」は精米歩合55%で、吟醸酒と同じレベルで醸した特別本醸造酒。程よいコクがあってキレも良く、クセのない辛口。ただぬる燗ながら若干舌の上でツンと来る感じがあった。なお飲んだ場所は、前回同様八重洲の居酒屋「ふくべ」。

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[2005年10月27日] この日の感想・書評へ→

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春の淡雪(山形)

本生本醸造
1800ml/2326円

華やかな香り吟醸で知られる「出羽桜」による、原料米「雪化粧」を60%精米したうすにごりタイプの本生本醸造。酒銘やラベルのイメージから何となくほの甘い飲み口を想像していたが、意外にきりりと締まった辛口タイプ(日本酒度+8)で、キレもあるから料理にも合わせやすい。
肴はフカヒレの煮凝り、もつの煮込み、焼きはんぺん等。場所はJR上野駅ガード下にある、知る人ぞ知る正一合の店「まるき」。仲の良さそうな初老の夫婦が客と絶妙な距離を保ちつつ、旨い酒と肴を良心価格で提供してくれる雰囲気の良い店である。

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西の関(大分)

活き活きしぼり生酒/特別本醸造
720ml/1000円

明治6(1873)年創業・大分の萱島酒造が正月に搾り上げた、米の風味が豊かなしっかりした旨味を持つ特別本醸造。新春の風物詩として毎年1〜3月に新酒として出荷されており、今年で発売25周年になるという。
さて今回飲んだヤツは、中津の立ち呑み「おおにし」の冷蔵庫の奥に半年近く寝かされていたもの。新酒のフレッシュ感はそのままに、どっしりと味が乗った飲み応えのあるフルボディの酒に成長していた。

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澤乃井(東京)

本醸造しぼりたて
1800ml/2100円

久々に中津の立ち呑み「おおにし」に顔を出すと、全国各地からの「旬のしぼりたて」のオンパレード。あれこれと目移りして選ぶのに困ったが、とりあえず目に付いた東京の地酒・澤乃井を一杯。
しぼりたて特有のフレッシュさに加えて、本醸造ということもあって、すいすいと喉を通ってゆく感じ。際だった個性こそ感じないものの、程よくバランスが取れた若々しく飲みやすい酒。

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[2005年3月19日] この日の感想・書評へ→

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臥龍梅(静岡)

特別本醸造無濾過生原酒
1800ml/2150円

一口飲んで「これで特別本醸造か?!」と唸りたくなった。吟醸と言われても解らない程品良く華やいだ上立ち香と、スッキリとしながらも飲み応えのある味わい。精米歩合55%なので、実際の所吟醸と名乗ってもおかしくはない。蔵元の三和酒造は、大吟醸から本醸造まですべて600kgの小仕込・手造り・長期低温発酵というから、なかなか気合いの入った事である。
そして驚くべきは2150円という価格。「十四代」本丸に勝るとも劣らないコストパフォーマンスの良さと言えるだろう。ちなみにこの日の肴はたらの白子焼、うるめいわし、小肌刺し、牡蠣の味噌焼、馬刺etc.。

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[2005年2月11日] この日の感想・書評へ→

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自然郷さわやか(福島)

特別本醸造
1800ml/不明(2000円前後?)

横浜伊勢佐木町で宿を取った夜、吉田町の「長八」という居酒屋に入った。鱈ちり一人鍋、お造り(鮪/かんぱち)、春巻、小鉢(ザーサイ)に地酒飲み放題(2時間)が付いて何と2940円。「ホントに飲み放題?」と店の人に思わず確認した程だった。
さてこの夜試した酒は全部で5種。最も好みに合ったのがこの「自然郷さわやか特別本醸造」であった。さわやかと名が付くからには淡麗スッキリ系かと思いきや、琥珀色した熟成香のある本格派好みの雰囲気。これは期待できるかも・・と一口飲んでみると、しっかりどっしり味の乗った酒質。飲み応えのある深い飲み口だ。
ちなみに当夜に飲んだ他の四種は「一ノ蔵無鑑査本醸造」「秋田晴古式純造り」「飛良泉山廃本醸造」「朝日山千寿盃」。これに「自然郷」2杯で計6杯を満喫した次第。飲み放題でなきゃここまで飲まなかったなあ。

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[2004年11月15日] この日の感想・書評へ→

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高砂(静岡)

楽 山廃本醸造
720ml/945円

静岡の日本酒専門店「丸河屋」さんのメルマガで毎月行っているモニタープレゼントに応募し、幸運にもゲット。「高砂」という銘柄は複数あるが、こいつは富士の伏流水を仕込に使っている静岡は富士高砂酒造の商品。ちなみに静岡で山廃蔵はこの高砂酒造だけらしい。
まず徳利を彷彿とさせる瓶のデザインがいい。飲み終えても捨てずに取っておこうか・・・。それはさておき、今回はモニターなので冷温、常温、ぬる燗、熱燗の4パターンで試飲。山廃のイメージからもう少しミルキーでどっしりした味わいを想像していたが、クセのない淡麗辛口で切れの良い飲み口。個人的にはぬる燗>常温>冷温>熱燗の順に旨く感じられた。特にぬる燗の旨さは秀逸で、最もふくらみが感じられ、バランスも良く飲み飽きない。アテは魚三種(秋刀魚のつみれ、鯛の塩焼き、焼きうるめ)で合わせてみたが、焼きうるめとの相性がピカイチであった。これで1000円を切るとは、お主もなかなかやるのぉって感じ。

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[2004年11月 2日] この日の感想・書評へ→

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雪中梅(新潟)

本醸造
1800ml/2415円

越乃寒梅峰乃白梅と並ぶ越後の「三梅」の一つ。地酒ブームの頃は幻の酒と騒がれ、いまだにネット上でもこの本醸造を8000円以上で売っている厚顔無恥な酒販店サイトもある程だが、本醸造クラスならちょいと探せば結構リーズナブルな価格で飲める店も多い。
さて肝心なお味はと言えば、淡麗辛口の多い新潟の酒の中にあって、この雪中梅の本醸造は柔らかな甘さを持ちながらも、喉ごしのよい切れ味が特徴。定価で買えるのならお奨めではある。

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[2004年8月23日] この日の感想・書評へ→

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雪の松島(宮城県)

超辛口本醸造
1800ml/2551円

「超辛口」とメニューに書かれてあったのが目に止まり、さあてどの程度のもんか試してやろうと注文してみた。竹の器に移された状態で供されたので、ラベルも見られず予備知識も何もないまま一口飲んだ。ん~こりゃ確かに辛い。後で調べてみると、何と日本酒度が+20で酸度も1.6。アルコール度数も18.5度もあるし、データ的にはまさに日本一辛口の酒である。
以前紀の鶴の「怒辛口」という日本酒度+15の酒を飲んだが、明らかにこちらの「超辛口」の方が辛さでは一枚上手だ。ただし、あまりたくさんは飲めない酒・・・。

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[2004年8月 1日] この日の感想・書評へ→

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五大天(広島)

地大・特別本醸造
1800ml/1995円

酒どころ広島を代表する銘柄「賀茂鶴」が、2002年から限定特約流通用として販売を開始した新しいブランド。「五大」とは万物の源である地・水・火・風・空(ちすいかふく)を表し、「天」は無限の宇宙を指す。
さて今回飲んだ「地大」は特別本醸造。八反錦を60%まで磨いた、まっすぐな味わいの淡麗辛口。今回訪れた店(武庫之荘「唐唐」)では燗用の銘柄として出していたが、その日は暑かったので冷やで戴いた。スッキリとしていながら飲み応えもあり、この味でこの価格ならコストパフォーマンス的には申し分なし。たぶん燗にすれば、より引き締まった飲み口になるのだろう。この「地大」の他に特別純米の「水大」、純米吟醸の「風大」、大吟醸の「空大」があるらしいので、いずれ折を見てハシゴしてみたいもの。

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[2004年7月 4日] この日の感想・書評へ→

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菊水(新潟)

ふなぐち一番しぼり本醸造純生原酒
200ml/276円

行きつけの酒屋は日曜休業が多いので前日迄に買いに行かねばならないが、バタバタしていて行き損ねてしまい、飲む酒を切らしてしまう事がたまにある。そんな時はコンビニで、適当なおつまみとこの菊水ふなぐち一番しぼりを買う。昭和47年の発売というから、まさに搾りたて生酒の嚆矢とも言える商品。
まず蓋を開ける時のプシュッという鮮度感がいい。グラスなしでそのまま飲めるカジュアルさがいい。下手な生酒を凌ぐ清新な口当たりがいい。原酒ならではのズッシリ感がいい。コクがありながらも色んな肴に合わせやすいクセのない味がいい。製造日から開缶までの時間経過によって微妙に味わいが異なるのがいい。1缶200mlなので飲んだ量が計りやすいのがいい(2缶でほろ酔い、3缶で満足)。度数が高いため早くイイ気分になれるのがいい。そしてこれだけ褒める所が多いのに、200円台というお値打ち価格が何と言ってもいい!

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[2004年5月13日] この日の感想・書評へ→

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呉春(大阪)

本丸(本醸造)
1800ml/2100円

大阪は池田の蔵元。元々歴史的に見ると、江戸期に灘酒が興隆するまでは、池田・伊丹こそが日本を代表する酒処であり、その歴史は室町期にまでさかのぼる。
さてこの呉春。谷崎潤一郎が愛飲した酒としても知られ、吟醸クラスとなると幻の酒としてなかなか入手できない。その中にあって本丸は、大阪府下のちょっとした店なら比較的出会える機会が多い。穏やかでクセがなく、それでいてさりげない旨味もある、日常酒としてはコストパフォーマンスの良い酒。

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峰乃白梅(新潟)

本醸造
1800ml/1900円

越乃寒梅雪中梅と並ぶ越後の「三梅」の一つ。創業から350年余、品質面で頂点を目指して「峰」を冠し、「白梅」のような格式ある酒にとの願いを込めて「峰乃白梅」と名付けたとのこと。
コクとキレのバランスが程良くとれた、飲み飽きしない典型的な新潟の淡麗辛口。和食の懐石コースと一緒に注文したが、刺身、焼物、煮物、揚物等どのような料理とも合わせやすく、とりたてて個性はないが、安心して飲める酒である。

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本嘉納正宗(兵庫)

生もと本醸造
720ml/1000円

菊正宗が自社ホームページ上だけで紹介し、全国の限定された酒販店にのみ流している銘柄。といっても特段変わった酒ではない。どちらかと言えば“ああ、これが灘本流の辛口・男酒か”と思わせる、オーソドックスな本醸造である。酒米には兵庫県美嚢郡吉川町・特A地区で契約栽培した山田錦を100%使用、生もとならではの乳酸の風味がほのかに感じられるが、色合い的にも透明度は高く、酸味がさほど強くないためすっきりとして飲みやすい。また燗にすると一層キレがよくなり、飲み飽きせずにスイスイいけてしまう。味わいはしっかりしているが飲み口がキレイでクセがないため、食中酒として守備範囲は広そうだ。

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天野酒(大阪)

本醸造無濾過酒原/仕込み8号直詰め
720ml/1100円

秀吉が愛した酒として知られる銘柄。元々は室町末期、大阪は河内長野の天野山金剛寺で造られていた僧坊酒で、江戸中期以降酒銘は途絶えていたが、昭和46年に地元の老舗蔵である西條合資会社が、金剛寺と地元の協力を得てこの由緒ある酒銘を復活させた。その直詰めの無濾過生酒を、尼崎の住宅街にある何でもないコンビニ(ヤマザキショップ)で見かけた時はかなりの驚きだった。飲み始めこそ無濾過原酒特有のほのかな甘味を感じるが、飲み進めるうちにコクのある辛口に。豊かな米の香りと濃醇な飲み口は、さすがに知る人ぞ知る銘酒である。ただそれにしても、近頃のコンビニは侮れない・・・。

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白鶴(兵庫)

蔵酒・特別本醸造原酒
500ml/1000円

一方、白い陶器瓶が印象的なこちらは、神戸御影にある「白鶴酒造資料館」だけで購入できるという特別本醸造原酒。口に含むとまったりとした濃醇な旨味が舌の上に広がる。かすかな甘味を感じるが、さすがに度数が高いためか、飲みごたえは十分。あまりぐびぐびと飲むための酒ではなく、氷を一つ浮かべてゆっくり飲むくらいがちょうどいいかも知れない。

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久美浜浪漫(京都)

特別本醸造
720ml/1000円

久美浜の酒販組合の発案で、平成13年より地元の二つの酒蔵・熊野酒造(主銘柄:久美の浦)と木下酒造(同:玉川)が、それぞれ久美浜の気候風土に育まれた五百万石を使って醸している特別本醸造。今回呑んだのは熊野酒造バージョン。原酒を彷彿させるようなどっしり感とほのかな甘味。しっかりと幅がありながら、それでいて素直な飲み口なので、ついぐびぐびと呑んでしまった。冷蔵庫から出してちょっと置いたくらいが一番旨い。

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京極(北海道)

名水本造り本醸造
720ml/971円

前回同様、名水百選の「羊蹄山ふきだしの水」を仕込み水に使用した二世古酒造の酒。表示を見るとアルコール度数は15度以上16度未満とごく普通なのに、まざに水の如くスイスイと飲める、クセのない淡麗辛口タイプ。いくら飲んでも口の中にベタついた感じが残らず、呑みやすいことこの上ない。それでいて物足りなさを感じさせないところが結構すごかったりする。値段も手頃だし。

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大黒正宗(兵庫)

本醸造
1800ml/1900円

灘五郷35銘柄の上撰クラスをすべて試した結果で言えば、あくまで私見であるが、この大黒正宗が燗(それもぬる燗)にした場合の旨さは灘では一番だと思う。まろやかで、程よくコクがあって、それでいてキレもある辛口。うるめいわしとの相性は抜群である。
もともと機械仕込みで2万石(一升瓶換算で200万本)を醸す蔵だったのが、震災を機に200石に規模を縮小、手造りの蔵として復興したとのこと。私の周りにもファンの多い銘柄である。

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鶴の友(新潟)

別撰本醸造
1800ml/頂き物(市価2087円)

新年会の差し入れとして頂いた酒。道楽で酒を造っていると言われる程小さな蔵元で、ほとんどが県内で消費されるため県外にはあまり積極的に販売してないらしい。価格帯的にはおそらく、地元で晩酌用として何気なく飲まれている日常酒と思われるが、さすがに日本有数の酒処新潟だけあって侮れないといった感じだ。常温で頂くとまさにスイスイと喉を通る飲み飽きない淡麗系だが、ぬる燗で頂くと味に幅が出ると共に、辛口のキレの良さが前に出る。

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越乃寒梅(新潟)

特別本醸造
720ml/1160円

「雪中梅」「八海山」「久保田」などと並ぶ、かつての地酒ブームの代名詞的存在。そのぶん今時飲み屋さんで「越乃寒梅!」なんて大声で注文しようものなら、何となく(ハハア・・あのヤロー酒を知らねえな)なんて思われそうで癪にさわるから、めっきり飲む機会が減っていた。ほぼ1年半ぶりの再会である。
まさに淡麗辛口の王道と言った感じの味わいは健在だが、昔初めて飲んだ頃の感動が薄れているのは、それだけ他の日本酒(特定名称酒)のレベルが全体的に高くなった証拠か。でも料理の引き立て役としては申し分なし

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磯自慢(静岡)

特別本醸造特選
1800ml/2800円

こちらも知る人ぞ知る日本の代表的な銘酒。越乃寒梅と共に三宮駅北側徒歩5分の「味工房・さくら亭」で飲み比べ。五百万石を55%も磨いているせいか、同じ特別本醸造でもこちらはほんのり吟醸香があり、口当たりも随分とまろやか。バランスの取れた完成度の高い酒。それにしてもこの磯自慢という銘柄は、上から下まで何をいつ飲んでもはずれがない。これって何気ないけど凄いことだなあとつくづく思う。
ちなみに肴はブリの刺身、牡蠣ベーコン、おでん盛合せ、牛すじと大根の煮込み。

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八海山(新潟)

しぼりたて生原酒
720ml/1600円

元々希少な八海山が、年1回12月に売り出すレア品。年末年始用の酒を買いに行ったら「今朝入荷したばかりです」と言われ思わず購入。
日頃は淡麗でおとなしい八海山も、さすがにフレッシュなしぼりたて生原酒となると、味に幅があって飲み応えがある。でも原酒にしては口当たりがまろやかでスイスイ飲める辺りは、さすが淡麗辛口の本場新潟の銘酒。鰹のたたき、生湯葉の刺身、豆腐の味噌漬を肴に、結局1日できれいに飲み切ってしまった。

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吉川乃若泉(新潟)

本醸造
720ml/1190円

高校生が造った本醸造。残念ながら今年の3月、醸造元の新潟県立吉川高校が全国唯一の「醸造科」を廃止することとなり、最後の「吉川乃若泉」を有志でしっかり味わおうと、昨日(13日)灘・伏見の蔵元さん他40名近くの業界人が集いこの酒を堪能した。詳しくは後日SAKE王国でも取り上げるが、予想をはるかに超えて旨かった。
新潟と言えば淡麗辛口のイメージだが、この酒は味に幅があり、旨味がしっかりと乗ってほの甘く、そのくせ杯を重ねても飲み飽きない。高校生恐るべし、である。なくなるなんて、いかにも惜しいなあ。

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[2003年7月14日] この日の感想・書評へ→

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極上黒松剣菱(兵庫)

1800ml/頂き物(市価2910円)

贈答品のおこぼれが回ってきたので、ありがたく頂戴することに。灘酒と言えば辛口の“男酒”が通り相場だし、かの四十七士が討入り前に飲んだという伝説ともあいまってつい辛口と思われがちの剣菱だが、常温で飲むと意外にほの甘い。これが風呂温(41〜2℃)位のぬる燗に温めると、程よい加減に味が締まってきて何ともいい感じ。コクのある飲み口なので、肴は炙った目刺しなど無骨系がお奨め。「極上」の文字を必ず確認すること。

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[2003年5月 9日] この日の感想・書評へ→

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