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その他

長龍(奈良)

吉野杉の樽酒
180ml/280円

六甲「粋酔」の新ラインナップ。お銚子の瓶が一昔前の佇まいで良い雰囲気だ。蔵元さんが直接営業に来たので、試しに置いているとのこと。
樹齢約80年、上質の吉野杉甲付樽に肌添えさせ、味と香りが整った最上の時を選んで瓶詰している。精米歩合70%。ぬる燗、常温、冷温、氷温(酒器に注ぐと氷結するみぞれ酒)の4パターンをフルに楽しませてもらった。樽酒は常温か燗でしか飲む機会はなかったが、きりっと冷やしてもなかなか旨い。肴は牛肉の佃煮、一人鍋etc.。

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大和蔵(宮城)

しぼりたて生酒
300ml/498円

大和蔵(たいわぐら)酒造は東北でも屈指の近代的設備を持つ酒蔵。前身となる蔵は寛政10年(1798)の創業で、平成8年に現在の宮城県黒川郡に移転し現在の称号となった。全国28都道府県に酒類・食料品小売チェーンを展開する「やまや」グループ傘下にあり、主銘柄は「雪の松島」。このしぼりたて生酒は流通時は銀紙で包装されており、飲み口はかなりフレッシュ。搾りたての米麹の風味がふわりと口中に広がり、喉越しは結構濃厚である。六甲道「やまや」で購入。
肴は旬のハマチ造り、たらもサラダ、イカ一夜干しの醤油マヨネーズ焼、焼鳥、トマトと鮭の茶漬。

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出羽桜 咲(山形)

スパークリング清酒
250ml/483円

「出羽桜咲」は65%精米した山形県産の酒造好適米「出羽の里」と、チロソール高生産性酵母(TY-24)を使った発泡タイプの清酒。グラスに注ぐとシュワーッと軽やかな音。飲み口もシャンパンのように爽快で、程良くクリアな甘味が食前酒としては最適である。炭酸ガスを添加し発泡圧力を調整しているため純米酒表記はできないが、中味は米100%。
肴は富士宮焼そば、浜松餃子、冷製おでん、あげいもetc.色々と。本社でお客様をお招きしての「B級グルメ大会」にて。

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菊姫(石川)

にごり酒
1800ml/2000円

再訪「日本酒宿 七色」での二杯目。本日オススメの料理に「ごっこの卵肝和え」という見慣れぬ品書きがあったので、それを注文。ごっことは魚の名前で、肝はまったりと濃厚な豆腐に似た食感を持ち、一緒に煮付けて和えた魚卵がアクセントとなっている。
それはさておき、では「この肴に合う酒は何かな?」ということで、出されたのが「菊姫」のにごり酒。なるほど、濁りにしては意外に甘味が少なく、後味のキレも良いので存外ピッタリの組み合わせだ。こういう合わせ方もあるのかと、一つ勉強になった。

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綾菊(香川)

生貯蔵酒
300ml/348円

小さな瀬戸内の町、香川県綾川町にある綾菊酒造は、創業が寛政2年(1790)の老舗蔵。全国新酒鑑評会で13年連続金賞受賞、通算20回の受賞に輝く「現代の名工」国重弘明杜氏が、地元の酒米オオセトの特別栽培米(無化学肥料・減農薬栽培)にこだわって丹念に醸している。この生貯蔵酒は軽く酸味と苦味が効いた、スッキリと飲みやすい辛口タイプ。
肴はおでん盛り合わせ。新橋4丁目「でん姫」にて。

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越乃誉(新潟)

生貯蔵酒
300ml/351円

「越乃誉」は文化11年(1814)創業、新潟県柏崎市にある老舗・原酒造の主銘柄。明治44年に柏崎の大火で工場住宅を焼失したり、4代目当主が柏崎市長を務めたり、昭和天皇の巡幸先となったり、日中国交回復の乾杯の酒としてNHKで紹介されたり、2007年の新潟県中越沖地震で一面酒の海になる程の損害を被ったりと、物語の多い蔵元さんだ。この生貯蔵は原料米に五百万石を使用。まさに老舗蔵が醸す越後の味、といった感じのクセのない正統派淡麗辛口である。
肴は鶏のたたきと焼鳥五種、枝豆、トマト。新橋4丁目「ええかげんや」にて。

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越乃景虎「龍」(新潟)

普通酒
1800ml/1800円

「魚金」ほんよこ店の常連カップルが結婚!ということで、なぜか新橋ではなく草加の酒場で御祝い。一軒目「加賀廣」では日本酒を飲むきっかけを失い、二軒目でようやくありついた。一杯目に呑んだ+20度の超辛口「ばくれん吟醸」は紹介済なので、二杯目の越乃景虎「龍」を取り上げる。
普通酒ながら地元産五百万石を65%も精米、「晩酌で飲んで欲しいからこそ、手をかけて造っている」という杜氏の言葉通り、スペックは吟醸並だ。これで一升瓶1800円は安い。スッキリした中に膨らみがあり、柔らかな口当たりと、サラリとした喉越しが特徴のバランスが良い酒。料理にも合わせやすい。

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富士錦(静岡)

しぼりたて原酒
720ml/1018円

初めて飲む酒なので何とも言えないが、元々こうした味わいなのか、或いは流通過程で何かあったのか、喉を通る前後に甘酒の様な米麹臭が鼻腔に残る。慣れてくるに連れてそれも一つの個性と感じられるが、少々変わった味という印象が残った。飲み口そのものは、アルコール度数が高い原酒の割にはスッキリとした中辛口。
蔵元は元禄年間創業の富士桜酒造。自然の宝庫・柚野(ゆの)の里で約300年にわたり、富士山の伏流水で酒造りを行う老舗である。肴はスーパーで40%OFFの刺身6点盛り(鮪赤身・中トロ・帆立・イナダ・鰹・サーモン)とにぎり鮨。

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出雲誉(島根)

上撰DAIGOラベル
300ml/400円

「出雲誉」の蔵元竹下本店は、薩長同盟が締結された1866年に創業した老舗で、12代目当主が竹下登元総理であることは衆知の通り。そして“ウィッシュ”の DAIGOが竹下氏の孫であることも有名な事実であるが、彼の決めポーズをあしらったDAIGOラベルが、同蔵から県内限定で販売されていたので、家人が仕事で島根へ出張した際お土産に買って来てくれた。
どちらかと言えば甘口の口当たりで、クセがなく膨らみがあってまろやかな味わいの上撰。燗にすると一際柔らかみが増す。肴はお刺身(中トロ・鯛・イサキ・サーモン)。

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庭のうぐいす(福岡)

辛口「鶯辛」
1800ml/2100円

阪急六甲「粋酔」の新ラインナップ。原料の一部に等級検査で「規格外」となった山田錦を使用しているため、本醸造クラスの造りでありながら特定名称酒を名乗れず、その代わりにリーズナブルな価格で提供されている。スッキリとライトな旨味を持つ淡麗辛口タイプだが、マスターによれば「前日口開けした時よりも味が乗っている」とのこと。蔵元は久留米市の北野天満宮から徒歩1分、参道沿いにある山口酒造場。1832年から酒造りを続ける老舗蔵だ。
肴は出前のにぎり鮨。

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すずろ(山形)

普通酒しぼりたて
720ml/726円

「白鹿」でおなじみ灘・西宮郷、辰馬本家の季節限定商品。とりたてて特徴もクセもなく、搾りたて独特の米の香りや爽やかなフレッシュ感もさほど感じられないが、まあそれなりに飲みやすく、何と言っても四合瓶でこの値段なので、コストパフォーマンスは悪くはない。ちなみに「すずろ」とはそぞろの古語で、心のおもむくままに物事をするさまの意味。
肴は刺身の盛り合わせ(鮪・鰺・サーモン・帆立・鰹)。

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久比岐(新潟)

しぼりたて無濾過生原酒
300ml/560円

コンビニチェーンのミニストップが、2005年から新潟の蔵元・頚城酒造と共同開発しているオリジナル日本酒の「久比岐」シリーズ。今回は「しぼりたて無濾過生原酒」である。米は契約栽培の八反錦を使用。無濾過の生原酒にしては甘味の少ない、比較的スッキリと切れ味のある辛口タイプの搾りたてである。なお、一部のミニストップ社員も原料米栽培の農作業や酒造り作業に参加しており、売上の一部は同地域で行われる水源環境保全活動に寄付される。
肴は同僚からお土産にもらった雲丹の一夜漬けに味付海苔を添えて。

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鳥海山おおっにごり(秋田)

純米生酒
1800ml/2525円

引き続き千住の「酒屋の酒場」にて。二杯目に「鳥海山」の純米吟醸を戴いた後、そろそろ帰ろうかと思っていたが、別客のグラスに「おおっにごり」が注がれるのを見て、つい「こちらも!」と手を挙げた。見た目も飲み口も濃厚な濁り酒だが、お味の方は意外にさっぱり中辛口タイプ。追加注文したつくね焼にも良くマッチする。
ちなみにこの後、初めて会った一世代上の隣客お二人と意気投合。「面白い店があるから」と、地元客しか絶対行かないディープな酒場へ拉致され、カラオケで共に歌いまくった。こういう出会いがあるから呑ん兵衛はやめられない。

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ど(秋田)

純米にごり
1800ml/2400円

北千住「酒屋の酒場」での店主お任せ3本目は、ブルーの瓶が印象的な秋田「白瀑」(しらたき)純米にごり「ど」の夏バージョン。2週目のもろみをざるで粗濾しして瓶に詰めた後、一度冷凍殺菌した濁り酒。一見濃醇などぶろく風だが、飲み口は意外にライト。爽やかな中辛口なので飲みやすい。蔵元は明治34年創業の山本合名会社。世界遺産・白神山地の湧水を蔵まで引き込み、湧き出たままの状態で使用している。平均精米歩合は53%と県内随一。
肴の後半戦はホタテ貝フライ、牛モツ煮込み、烏賊のゲソワタなど。

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越の白鳥(新潟)

普通酒
180ml/280円(売価)

新幹線の発車時刻まで45分。移動時間を差し引いた30分の空きを、神田駅ガード下の立ち飲み「味の笛」で過ごす。八海山、久保田、越乃寒梅等が1杯500円で売られていたが、あえてこの店の定番酒「越の白鳥(はくちょう)」を選択。1合目は燗、2合目は常温で戴く。温度によって特に味が変わることはなく、シンプルな淡麗辛口で後味はスッキリ。この味でこの値段だったらまずは申し分ないでしょう。蔵元は上越市の新潟第一酒造。昭和38年(1963)に中小企業近代化促進法の新潟県第一号として、複数の蔵が合併して出来た酒蔵だそうな。肴は手羽先の塩焼、薩摩揚げ、鯨刺。

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やすらぎの滴(山口)

玄米酒
1800ml/5880円

引き続き花見酒より。純米大吟醸原酒に続いては、これまた全く趣の異なる「玄米酒」。その名の通り玄米を丸ごと使った精米歩合99%(!)の酒で、アル添ではないが、原材料が白米ではないため純米酒とは呼べない。
玄米酒と言えば、白ワインに似た独特の甘酸っぱさを持つ大関の「玄米酒日々一献」(既に製造中止)のイメージが強いが、この「やすらぎの滴」は日本酒度+2.5、酸度1.5のいわゆる普通の日本酒の味。多少苦味はあるが、思った程クセがなくスイスイと飲める。

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大阪酒塾どぶろく(大阪)

濁酒
1800ml/非売品

年に一度の夙川の花見。絶好の花見日和となり、満開の桜の下で旨酒の競宴となった。
さて毎年ホスト役を務めて下さるヒデさんが、今年のメインとして賑々しく開栓したのが非売品の「大阪酒塾どぶろく」。「百楽門」でおなじみ奈良の葛城酒造に造ってもらったという、搾りと濾しを一切していない本格派だ。飲むというより、お粥を食べているような感覚。口当たりはほのかに甘いが、後でじんわりと酒精分が胃の腑に染み入ってくる。

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タイガースカップ(兵庫)

普通酒
180ml/230円

WBCは見事日本が連覇を果たした。TVの視聴率も連日好調で、改めて日本の野球人気の高さが浮き彫りになった形だ。
さて来月からはいよいよプロ野球公式戦が開幕。昨年のあの悔しさをバネに、我がタイガースには2005年以来のV奪回を是非とも実現させてもらいたい。という訳で開幕戦の相手ヤクルトを飲み干す代わりに、勝利を期してタイガースカップをぐびっと一呑み。中味は灘が誇る銘酒「白鷹」なので飲み応えあり。無論優勝への手応えもあり、である。

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吉乃川(新潟)

普通酒
300ml/354円

夕食は食ったものの何となく口寂しくなり、上野駅近くのサンクスにておつまみのたん塩&むきみ貝直火焼きと共に購入。普通酒とはいえ新潟産の五百万石を70%磨いているせいか、その辺の普通酒とは一味違うすっきりとクセのない辛口の味わいが楽しめる。個人的な判断基準として、庶民の味方である普通酒が旨い蔵というのは、結構信用できるなあと思ったりする。

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高清水(山形)

精撰辛口
1800ml/1674円

蔵元の秋田酒類製造は24の酒造業者が一体となって1944年に創業。秋田の米を硬度35.7の軟水を使って、山内杜氏が伝統の秋田流寒造りで醸す。この精撰辛口はコクがあってクセのない、+6度のスッキリ系辛口。
亀戸駅北口にある立ち呑み「くら」にて。肴は肉豆腐、地鶏刺、まぐろ竜田揚げ、まぐろのど串焼、ポテトサラダ、もやしナムル。

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越後で候(新潟)

しぼりたて原酒
720ml/1724円

家内が気を利かして買ってくれた、八海山のしぼりたて原酒「越後で候」。この時期にしか飲めない限定品で、昨年は飲まなかったためちょうど2年ぶりの再会である。豊かな米の風味と、飲み応えのある力強い飲み口、すっきりとした後味は相変わらず。
肴は自家製のあん肝と焼き豚、御影の新生堂で買った熊本県嬉野温泉の湯豆腐。

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嘉泉(東京)

極め付け辛口
300ml/420円

翌朝の撮影立ち合いのため多摩に宿泊した際、宿の近くのダイエーで半額になったお造り盛合せ(鮪,鯖,鰺,烏賊,鮭,ハマチ)や茸おこわ弁当と一緒に購入。地場で飲む多摩の地酒である。クセの少ないスッキリ系のまろやかな辛口。お造りにはぴったりの選択であった。
蔵元は福生市の田村酒造場。文政5年(1822)の創業時より、樹齢数百年の大欅(けやき)の傍から湧き出る「秩父奥多摩伏流水」を仕込水として使用している。

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来陽(埼玉)

「野武士」原酒
1800ml/3700円

「酒屋の酒場」での締めに、「こんなのもあるよ」と店主が出して下さったのが、日本酒度+20の超辛口原酒。確かに濃く、辛い。が、意外にエグ味はなく素直で淡麗な味わい。後味もスパッと切れて重さは少ない。蔵元は入間郡の越生酒造。明治40年(1912)の創業以来、日本古来の濃厚な酒造りを頑なに守る蔵を自認。その中で最も知られているのが今回の「野武士」である。
肴はスーパーで買うより安くて量が多い鰺酢(270円)。

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初孫(山形)

金印
1800ml/1694円

明治26年(1893)創業の蔵元(東北銘醸)が、昭和の初めに長男が誕生した際に「みんなに愛され喜ばれるような酒にしたい」との思いで付けられた酒銘。創業以来、生もと造りにこだわる蔵としても知られている。この「金印」は最もベーシックな定番酒。しっかりと膨らみのある辛口タイプである。関内「長八」にて。肴はつくね鍋、げそ唐揚げ、ポテトサラダ、烏賊の丸焼、えいひれ等

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腰古井(千葉)

普通酒
1800ml/1682円

日本酒の聖地として永年親しまれて来た虎ノ門「鈴傳」が閉店した。店主がやる気をなくしただの、借地権の問題だのいろいろ理由は取り沙汰されているが、一介の酒徒にとってショックは甚だしい。上野の「まるき」、浅草の「松風」など、花も実もある居酒屋が続々と消え去っていく。寂しい限りだ。
そこで惜別の意も込め、前々から気になっていた「鈴傳」の本家本元・四ッ谷の立呑「鈴傳」を初めて訪れた。この「腰古井(こしごい)」は、壁の品書きの一番左端に貼ってあり、たぶんこの店の定番酒であろう。「漁師の酒」と但し書きがしてあり、廉価な割にベタッとした甘味がなく、すっきりとしてクセがなく飲みやすい酒。まさに庶民の味方といった感じである。肴は刺身盛り合わせ。

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[2008年11月 7日] この日の感想・書評へ→

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五人の蔵人(埼玉)

普通酒
1800ml/1350円

ラベルに記されている本当の酒銘は「こだわりは奥武蔵の五人の蔵人が優しく醸す素直な味わい」とエラく長い。食のセレクトショップとして地元で人気の御影新生堂が、「琵琶のさざ浪」でおなじみの蔵元・埼玉県入間郡の麻原酒造に頼んで特別に造ってもらった酒だとか。価格こそ「まる」や「呑」といった紙パック並だが、味のレベルはまさに桁違い。すっきりとした中にきちんとコクが感じられ、口当たりこそほのかに甘いが、喉を通る頃にはキリッとした中辛口に変貌する。

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[2008年8月26日] この日の感想・書評へ→

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藤村のにごり酒(長野)

もち米四段仕込
1800ml/1733円

島崎藤村の名作「千曲川旅情のうた」の一節を元に名付けられたのがこの「藤村のにごり酒」。もち米四段仕込による旨みと素朴な甘味が特徴。原料米は67%まで磨いた新美山錦と美山錦で、9号酵母を使用。
八重洲の立ち飲み処「呑うてんき」にて。片口に入れて出してくれたのが何とも風情があって良かった。肴はキャベツとベーコン炒め、コンビーフ缶、ピリ辛ウインナー缶、さつま揚げ、ハムカツ、イカの塩辛etc.

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杜氏鑑(兵庫)

普通酒
1800ml/2100円

灘の大手「白鶴」が、「現代の名工」に認定された中澤政雄杜氏(黄綬褒章受賞)を前面に押し出して造り上げた、いわば究極の「普通酒」。まろやかできめ細かな口当たりと、上品でクセがなく、それでいて程良くコクのある飲み口は、お手頃価格と相まって灘の大手蔵の底力を存分に示した感がある。
酒銘の「杜氏鑑(とうじかん)」とは杜氏の鑑(かがみ)の名の通り、「杜氏の中でも特に卓越した醸造技術を持ち、酒造りの模範となる人物」のことを指す言葉である。山田錦100%使用で精米歩合は70%。

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底ぬけ(新潟)

超辛口
500ml/1875円(料飲店価格)

新宿三丁目の「栄寿司」にて遭遇。料飲店だけで流通している様だが、何ともけったいな酒銘だ。酒質もデータも不明。クセがなく、ややしっかり目の飲みごたえある辛口タイプで、料理を邪魔することがないため、寿司屋に置くにはまあ悪くない。肴は造り盛り合わせ、穴子天ぷら、にぎり鮨。
長岡市にある蔵元の河忠酒造は明和2年(1765)創業の老舗で、関東信越国税局主催酒類鑑評会において17年連続金賞受賞の実力蔵である。主銘柄は「想天坊」

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[2008年2月14日] この日の感想・書評へ→

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旭日秘蔵酒(滋賀)

七年古酒
720ml/3050円

長期間貯蔵を見越して特別に醸造した純米酒を、土蔵造りの酒蔵で7年間静かに熟成させた古酒。酒米は地元近江の玉栄を70%精米。濃い山吹色と深みのある香りは熟成酒ならではだが、口に含んでみると通常の古酒よりもはるかにクセがなく、マイルドでライト。普通は濃厚な料理に合わせることの多い古酒だが、これなら繊細な和食の煮物などにも十分合いそうだ。
これも前回同様「さくら亭」にて、「見山」のお返し(?)に試飲させて頂いた。

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[2007年12月21日] この日の感想・書評へ→

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桃川(青森)

にごり酒
200ml/210円

暑い日が多かったこの夏、清酒に飲み飽きると、口当たりが良く乳酸菌飲料っぽい「にごり」で締める日が多かった。そんな時は東京のコンビニで出現率が高い「桃川」。甘味・酸味とも控えめで、にごりの割にはさらりと飲みやすい。ただアルコールの回りが早いせいか、こいつを飲むと「気づいたら寝てしまってた率」が高まるので要注意。
蔵元の「桃川」は江戸末期創業で、本格的に酒造りを始めたのは明治22年。創業当時は百石川(奥入瀬川の通称)の水を使用していたことから、「百(もも)」を果物の桃に代え「桃川」と名付けたそうな。

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[2007年9月20日] この日の感想・書評へ→

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寒竹(長野)

寒造り
180ml/210円

前回載せた「大洋盛」同様、常宿「ニューセントラルホテル」(神田)近くのファミマで購入。出張中はどうしても「ホテルの部屋でカップ酒」率が高まる。吟醸にかぶれた若かりし頃には見下していたカップ酒(普通酒)だが、近頃はこーゆーのも悪くないなあと、コンビニのおでんをつまみながらしみじみ思う。
蔵元の戸塚酒造店は、江戸初期に初代がどぶろく造りを始めたのが始まりで、ラベルにも「品質一筋に350余年」とある。現当主は十五代目。この寒造りカップ酒は普通酒でありながら美山錦を65%も磨いている。口当たりがほんのり甘く濃醇でコクのあるタイプ。

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[2007年9月16日] この日の感想・書評へ→

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大洋盛(新潟)

普通酒
180ml/210円

村上市にあった古い14の酒蔵が合併し、1945年に下越銘醸株式会社として創醸。5年後に社名は大洋酒造となり、「大洋盛」の銘柄はこの時に始まった。母体となった蔵の中には寛永12年(1635)創業の老舗もあり、また日本で初めて吟醸酒を市販(1972年) した蔵としても知られている。
今回飲んだのは普通のカップ酒だが、コクがあってクセのない、飲みごたえのある骨太な辛口タイプ。この様な何でもない普通酒が旨いと、吟醸クラスはどれ程旨いのだろうかと気になってくる。

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[2007年9月12日] この日の感想・書評へ→

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国盛(愛知)

にごり酒
300ml/313円

一般的にまったりとした甘口のイメージが強い濁り酒にしては、こいつはかなりすっきりとして呑みやすい中辛口。食中酒としても使えなくはない。前回の「越の誉」同様、浅草雷門前のスーパーで購入。
愛知県半田市にある蔵元の中埜酒造は、ミツカン酢でおなじみ中埜グループの傘下にあり、「国盛」を造って160年以上の老舗(創業弘化元年/1844年)。ミネラルが豊富で雑菌がほとんどない、地下250mから汲み上げた水で仕込んでいるとのこと。

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[2007年8月 1日] この日の感想・書評へ→

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無手無冠(高知)

酒槽一番汲み・生の酒
720ml/1085円

蔵名・銘柄名とも「無手無冠」(むてむか)。栗焼酎「ダバダ火振」でも有名。「農家との契約栽培」「環境にやさしい紙マルチ栽培」「肥料は栗焼酎の残り粕」の3つのこだわりを柱に、有機無農薬での米作りを行っている。ちなみに紙マルチ栽培とは、田んぼ一面に敷いた紙に穴を開け苗を植える栽培法。日光が遮断され雑草が生えにくいため農薬不要となる。
この「酒槽一番汲み」は、酒槽(さかぶね)から滴る生原酒を一番に汲みあげ、限定1000本蔵出ししたうすにごりタイプの無濾過生原酒。ひと口含むと、フレッシュかつ豊醇な米の風味が口の中一杯に広がる。但し半分残して二日後に飲んでみるとかなり風味が落ちていたので、開栓次第飲みきる覚悟で。

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[2007年3月28日] この日の感想・書評へ→

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花衣(兵庫)

上撰・蔵内原酒
720ml/1020円

花衣の蔵元川辺酒造は安永年間(1772〜1780年)に創業。猪名川の上流にある銘水「長寿の滝」と良質の三田米を使って但馬杜氏が醸している。この蔵内原酒は19度以上20度未満の濃醇タイプで、古酒を思わせる熟成香と琥珀の色合いが特徴。飲み口は甘味が比較的強く、喉越しもどっしりしているが、キレ自体は悪くない。
さて、淡泊な酒肴だとこの酒の存在感に負けてしまうので、牛肉のたたき&馬刺と合わせることに。結果は肉の旨味と酒のほのかな甘味がうまく調和して、目論み通りのナイスマッチングとなった。

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[2007年3月19日] この日の感想・書評へ→

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裏・雅山流(山形)

香華/無濾過生詰
1800ml/2100円

山形県米沢市に蔵を構える新藤酒造店が、自社田で原材料から一貫して生産してみようという発想から生まれた「雅山流」(がさんりゅう)シリーズの中でも、特に限られた店のみで流通するのが超限定バージョン「裏・雅山流」。そして「香華」は、その名の如く華やかな含み香と軽やかな中にも品の良いすっきりとした味わいを持つ、極めてコストパフォーマンスの良い酒。久々の虎ノ門「鈴傳」にて、新入荷の貼り紙につられて注文。
ちなみに肴は肉豆腐、豆腐のもろみ漬、めざし、鳥わさetc.。

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田翁(岐阜)

特別契約栽培米仕込
720ml/840円

蔵元の「千代菊」では「スタンダード田翁」と呼んでいる。仕込水には地下128mの長良川伏流水を、原料米には契約栽培による無化学肥料減農薬米を100%使用。精米歩合68%で一升瓶が1926円だからコストパフォーマンスがかなり良い。素朴な味わいの、普通酒にしてはどっしりとしたコクのある辛口。

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雪っこ(岩手)

活性原酒
180ml/278円

発売から30数年の歴史を持つ、もろ味そのままの状態に近い米の芳香たっぷりのしぼりたて生にごり酒。蔵元は岩手県陸前高田市の酔仙酒造。西和賀町の雪室貯蔵施設「雪っこトンネル」で低温貯蔵された米を使っている。度数も20.3度と高く、まったりと濃厚でトロッとした甘味がある。にごり酒というのはどうしてもそれぞれの違いが判別しづらいが、この雪っこの場合は、一合200円台の同種商品の中ではかなり水準の高い、深みのある味わいを持った佳酒である。毎年10月から3月までの冬季限定商品。
ちなみに活性原酒というのは、酵母や酵素の生きている生酒のこと。

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酒呑童子(山口)

ひょうたんからこま・あらばしり
720ml/1050円

京都府宮津市にあるハクレイ酒造が、山田錦の規格外の米だけを使って造ったあらばしり。規格外米とは言え“酒米の王者”山田錦を使って丁寧に仕込んでいるので、価格を考えるとコストパフォーマンスは抜群。杜氏自身が予想以上の出来栄えに思わず洩らした「ひょうたんからこま」が、そのまま商品名になったそうな。
味わいはあっさりとしたフレッシュな辛口タイプで、個人的な好みで言えばもう少しコクとボディが欲しいところ。少し味に変化を持たせようと、開栓後わざと常温で放置してみたが、生酒なのに味の変質がなく、造りの確かさを実感した次第。

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[2006年7月30日] この日の感想・書評へ→

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醪のささやき(石川)

生しぼり原酒
720ml/1155円

前回の「十代目」と同じく橋本酒造の「大日盛酒蔵資料館」にて、店番のおばあちゃんに勧められ、純米大吟醸からにごり酒まで7〜8種類の酒を試飲した上で購入した。石川県外にはあまり出回っていないようで、まさに地元の酒好きを対象にした生搾り原酒である。
利き猪口に注ぐといかにも無濾過生の野趣溢れる琥珀色で、ほのかな米の香りが漂い、口に含むととろりとした濃醇な味わいが広がる。データ的には辛口のようだが、飲み口自体はほんのり甘く感じる。アルコール度数が高いせいもあるのだろうが、酔いの回りが早い気がする。

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[2006年7月 1日] この日の感想・書評へ→

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土佐鶴(高知)

しぼりたて新酒
720ml/918円

「しぼりたて」と言っても火入れをした酒なので、とりたててフレッシュさは感じられず、逆に+5度の辛さとツンととがった印象だけが残った。しかし開栓してから一日置いただけで、あれっ?と思わせるような程良くマイルドな飲み口へ。この辺りが酒質の不安定な「しぼりたて」ならではの現象なのだろう。今回は幸い良い方に転んだのかも知れない。
淡麗で切れ味の良い硬派な男酒である。

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本菊泉(長野)

華酒しぼりたて生
1800ml/?円

元禄時代から三百年以上続く、信州は佐久の蔵元「橘倉酒造」が昨秋に仕込んだ新酒。酒器に注ぐとふわっと豊かな米の香りが鼻腔をくすぐる。新酒ながらどっしりとしたコクのある味わい。それでいてフレッシュな飲み口はなかなかのもの。
そして特筆すべきは、この酒と遭遇した北千住の立ち呑み店「徳多和良」。割烹仕込みの日替わりの肴が、ほとんど全品315円均一で食べられるという感涙ものの店。この日の肴は生ウニ、さより天ぷら、寒ボラとひらまさの刺身。会社の近くにあったらきっと毎日通っているだろう・・・。

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五郎八(新潟)

にごり酒生
720ml/857円

缶入りの「ふなくち一番しぼり」でおなじみの菊水酒造が、秋冬限定で出荷する粗濾しの甘口にごり酒。荒削りで濃厚な中にもしっかりとした旨みをもち、米の旨味が丸ごと味わえる。アルコール度数21度ながら口当たりが良く飲みやすい。290円の缶入りタイプ(200ml)もあって、先頃も出張帰りに東京駅デパ地下で焼鳥と一緒に購入したばかり。近頃は疲れているせいか、甘口のにごり酒をよく購入する。にごり酒は飲みやすい上に体への吸収が早いため、気を付けないと悪酔いしやすいが、いろんな成分が含まれているので、適量の場合はかえって体に良さそうな気がする。

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賀茂鶴(広島)

蔵生囲い(生貯蔵酒)
300ml/380円

コンビニによく置かれている地酒の定番。寒中にしぼった新酒を氷温蔵でゆっくり熟成させた、キレの良い淡麗辛口タイプ。とりたてて特徴はなく、特にお気に入りというわけでもないが、他に適当な酒がない時には何となく買って飲んでいる。
「賀茂鶴」は、新酒鑑評会が毎年開催される広島県西条の銘酒。1623年の創業で、「水郷の里百選」にも選ばれている名水「賀茂山系天然伏流水」で醸されている。

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白鶴(兵庫)

上撰
1800ml/1835円

「dancyu」立呑み特集の冒頭を飾っていた新宿三丁目「日本再生酒場」に、先日ようやく訪れる機会を得た。月曜というのに満員御礼。昭和の高度成長期をテーマにした内装は、年配者にとっては懐かしく、若い世代には新鮮に映るようで、かなり幅広い年齢層で賑わっていた。
そしてホルモン系の串焼きを主体とするこの店でしこたま飲んだのがこの白鶴上撰。万人受けを狙った灘五郷大手の酒らしくとりたてて特徴はないが、淡麗で飲み飽きしないせいか、気が付けば三合、立呑みで三時間を過ごしてしまい、さすがに足腰がふらふらになった。

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[2005年11月14日] この日の感想・書評へ→

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越後おやじ辛口(新潟)

無糖辛口
720ml/714円

1815年創業、「妙高山」を主銘柄とする新潟・妙高酒造のサブブランド。この蔵元では全ての銘柄で、マイルドな超軟水の妙高山系伏流水を仕込水として使用しているとのこと。
さてこの「越後おやじ」。飲み口は新潟の酒らしくスッキリしている割に、程よくしっかりとした辛口酒で、冷やから熱燗まで幅広く楽しめそうなオールラウンドタイプ。酸味も旨味も控えめであっさりとした飲み口である。食中酒としては合わせやすい、クセの少ない淡麗系だ。

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[2005年9月27日] この日の感想・書評へ→

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浅草無双(兵庫)

普通酒
1800ml/不明(一合300円)

浅草の馬券売場の正面にある、オープン屋台風牛煮込み店「正ちゃん」。東京の居酒屋で煮込みといえば、モツを味噌で煮込んだものが主流だが、「正ちゃん」では牛スジと豆腐を甘辛いすき焼風に煮込んでいる。
そして、ここで登場するのが「浅草無双」。一見浅草の地酒風だが、製造元は灘五郷の某蔵である。取り立てて紹介する程もないただの普通酒だが、古びた屋台の店先で夜風に吹かれつつ、旨い煮込みと地元の人々の与太話を肴に飲むには、ツンとすました吟醸よりこの手の安酒こそが相応しい。

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[2005年9月19日] この日の感想・書評へ→

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金盃(兵庫)

蔵出し生酒
720ml/700円

蔵元直営でもないのに「金盃」の看板を掲げる居酒屋・立呑屋は多い。私の知る限りでも神戸に3軒、梅田に1軒。いずれも2千円あればほろ酔いになってお釣りが来る良心的な店ばかりで、中でも「新梅田食堂街」にある立呑の「樽・金盃」では、金盃の樽酒が一合400円で楽しめる。しこたま飲んだ後に名物の「いわし団子汁」で締めれば言うことなし。
さてこの蔵出し生酒は、若麹を使用し、低温発酵で吟醸造りに準じた方法で造った、程よくまったりした口当たりを持つフレッシュな生酒。本醸造と普通酒のブレンドだが、この量&値段でこの味なら、酒飲みにとって文句はないだろう。

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[2005年9月 4日] この日の感想・書評へ→

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〆張鶴(新潟)


1800ml/1765円

新橋の柳通りにあるうなぎ串の「多吉」は、〆張鶴しか置いてない珍しい店。大将によると、開店当時にたまたまこの酒と出会い、その旨さに惚れ込んで直接蔵元から仕入れ始めたと云う。今日の様に人気が出てから仕入れ始めたそこらの飲み屋とは違う、ということで、冬場には「しぼりたて」や「にごり」など、酒販ルートでは入手困難な〆張のスペシャルアイテムが楽しめる。
さて今回は普通酒「花」を、絶品の肝焼(もつ焼)・レバ焼と共に常温と燗で頂いた。原料米は五百万石。毎晩飲める晩酌用にしては上品かつまろやか、「普通酒でしこたま飲むのも良いなァ〜」としみじみ感じさせてくれる。

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[2005年6月23日] この日の感想・書評へ→

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黄桜(京都)

にごり酒
300ml/600円

前回の「伏見の竜馬」同様、黄桜酒造の直営店「キザクラカッパカントリー」で発売されており、ちょっとこじゃれたボトルに惹かれてつい購入してしまった。
アルコール度数は9-10度と低く、酸味は控えめ。口当たりもマイルドで、通常のにごり酒よりはかなり上品である。まったり感を予測して身構えていたため、当初はやや気抜けした感もあったが、飲んでいくうちに「これもまた今様のにごり酒の在り方か」と納得。夏場にきりりと冷やして、ぐいぐいと飲むのも一興であろう。

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[2005年5月 8日] この日の感想・書評へ→

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鳳凰美田(栃木)

桃色発泡にごり酒
720ml/1575円

さて花見の席でもう一つ話題を呼んだのがこの「鳳凰美田」桃色発砲にごり酒。桃色酵母で仕込み、絞りたての新酒を瓶内で発酵させた発泡タイプで、瓶の底に桃色酵母を含んだ酒粕が溜まっている。
まずはその上澄みをそっと注いでみる。立ち上る泡、ほのかに感じられる上品な甘味はまさにスパークリングワインそのものである。続いて軽く瓶を上下に振り、濁り酒にした状態で一献。先ほどの上澄みとは打って変わって、まったりとした米麹の風味が口の中に広がる。
例年より桜の開花が遅れ、残念ながら蕾の下での花見となったが、この酒の“桃色”が宴に彩りを添えてくれた。

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[2005年4月 7日] この日の感想・書評へ→

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菊正宗(兵庫)

ひやし樽酒
300ml/380円

My冷蔵庫の酒も乏しくなったし、何かストックしておこうかとコンビニの冷蔵棚の中をのぞいていると、何となくこの菊正宗ひやし樽酒が目に付いた。樽酒のパッケージと言えば木を意識した肌色系か茶系のものが多い中、泡盛のラベルを彷彿させるブルーの色合いと、「ひやし」の言葉にそそられて、何となく買ってしまった感じ。
ただ飲んでみると、樽の香りが意外に鼻につかず、味もキクマサ独特のすっきりとした辛口。最近仕事が立て込んでお疲れ気味なので、樽香のアロマテラピーに癒されるのもまた一興かと。

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[2004年9月10日] この日の感想・書評へ→

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御代栄(滋賀)

しぼったそのまま一番酒 垂れ口
720ml/1528円

忍者の里として名高い滋賀県甲賀郡の酒蔵。蔵出しの風味をそのまま瓶詰めしたしぼりたての生原酒で、フレッシュな香りとまろやかな口当たりを持つ、御代栄の人気商品である。デパートやコンビニなどでもよく置かれているので、フレッシュなイメージの白い包装に心惹かれ、ついつい買って帰った事のある人は多いだろう。
まったりと濃厚な口当たりがいかにも垂れ口であるが、よく冷やすと辛口、少し時間を置いて温度が上がると甘口になり、温度変化による味わいの違いが楽しめる。

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[2004年7月17日] この日の感想・書評へ→

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富久錦(兵庫)

育てもと完熟酒
720ml/1470円

このたび昔からの友人で、神戸「TAO」をはじめ有名中華料理店の料理長を歴任して来た銭明健君が、本人曰く「普通の大衆中華」を神戸・岩屋に開店する運びとなった。彼の腕前と実績からすれば、何とも贅沢かつハイレベルな“普通の”店である。
さて開店にあたり、「中華に合う日本酒を探して」との依頼を受け、今後の仕入も考慮しつつ、おなじみ小網中酒店のアドバイスで推薦したのがこの「育てもと」。富久錦の生もと造りの酒を、蔵で4年間熟成させた琥珀色の酒だ。開店に先立っての試食会で実際に料理と合わせてみたが、甘い熟成香と複雑な味わい、まろやかな口当たりはまさに中華向き。安物の老酒より格段にマッチすること請け合いである。
なお店の名前は「同源」。阪神「岩屋」駅改札を山側へ出て東へ徒歩1分。一流の腕を持つシェフが、本気で大衆中華を作ったらホント、凄いよ。

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[2004年6月13日] この日の感想・書評へ→

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とろとろと(秋田)

純米原酒・練り上げにごり酒
720ml/1200円

まずは上澄みがほとんどない牛乳のような外観に驚かされる。グラスに注ぐと、まさにトロ~リとろとろと濃厚なたたずまい。これぞドブロクといった感じだ。飲んでみると柔らかくまったりとした口当たりで、日本酒度-7にしては意外に甘味が少なく、喉にもそれほど引っかからない。まろやかで飲みやすいにごり酒だ。料理には少々合わせづらいが、甘くはないので料理を邪魔することはない。
個人的には、片田舎の山奥にある小屋で気の合う友とじっくり一晩語り合う・・・なんてシチュエーションでちょいと飲んでみたい気がする。度数の高い原酒なので、飲みすぎにご用心。

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[2004年4月12日] この日の感想・書評へ→

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濁河(岐阜)

純米にごり酒
300ml/470円

乳酸菌飲料を思わせる純米仕込みのにごり酒。とろりとした飲み口でコクがあり、米と麹の風味が口の中に広がる。データ的には日本酒度-4と甘口タイプではあるが、くどさがないため大層飲みやすく、なめらかで味わい深い。但しにごり酒というヤツ、口当たりが良くついつい杯が進むため、調子に乗って飲むと後でエラい目に合うので要注意。
ちなみに蔵元の老田酒造店は、飛騨高山で1720年頃に創業したという老舗。酒銘は御嶽山の七合目、日本一高い処にある濁河(にごりご)温泉にちなんでいる。

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[2004年3月12日] この日の感想・書評へ→

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雪の松島(宮城)

しぼりたて生酒/ふなぐち取り
720ml/1300円

しぼりたての原酒を無濾過でそのまま瓶詰めした「ふなぐち取り」の本生酒。活性があるため、口の中で多少暴れる感じのピチピチした刺激を感じる。もろみ粒やオリがそのまま入っているので見た目にかなりの濁りはあるが、そのぶん米の旨みが詰まった濃醇辛口で、意外にキレのよい味わい。例によって、会社近くにあるごくフツーのコンビニ(ヤマザキ)で遭遇し、思わず購入してしまった。

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[2004年3月 8日] この日の感想・書評へ→

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二世古(北海道)

生原酒
500ml/534円

ニセコにある観光ホテルのパンフを制作するに当たり、オーナーの方針等を伺うため、厳冬のニセコへ行った。そしてひと仕事終えて温泉に浸かり、会席料理に舌鼓を打ちつつこの酒を頂く。
ニセコ山系の伏流水と名水百選・羊蹄の噴出し湧水を使っているためか、度数が高い生原酒にしてはスイスイと呑めてしまう。実際この辺りの水はすこぶる旨い。旅先で美味しい料理と一緒に地酒を飲む・・・、酒呑みにとってこの上ないシチュエーションだが、食材に恵まれた北海道だと尚の事うれしい。

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[2004年2月 1日] この日の感想・書評へ→

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燗番娘(兵庫)

180ml/291円

前々から存在は知っていたが、先日初めて出張帰りの新幹線で飲んでみた。缶の底面を押してひっくり返し、待つこと約3分。火を使わず見事に絶妙な燗酒のできあがりだ。仕事でくたびれたココロとカラダに温かい酒が染みわたってゆく。体裁を気にした若い頃ならコイツは買わなかったなぁなどと思いつつ、肴に買ったうるめいわしを囓り、ちびりちびりと飲りながらゆるりとかみしめるオヤジの悦び・・。

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[2004年1月22日] この日の感想・書評へ→

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浦霞(宮城)

原酒金ラベル
720ml/2600円(?)

歌舞伎町の老舗居酒屋「酒蔵 樽一」だけで飲める銘酒浦霞の原酒。日本酒度+3という以外にスペックは不明だが、恐らく普通酒か本醸造の原酒であろう。さほど高価な酒ではないにもかかわらず、遮光性の高い金の包装紙で包んでいる辺り、蔵元直送ならではの鮮度へのこだわりが感じられる。
原酒にしては口当たりはまろやかで、ほんのり甘味も感じて飲みやすい。濃醇な味わいは同店名物「鯨のはりはり鍋」及び鯨刺身と絶妙のマッチング。正直、鯨がこんなに旨いとは思わなんだ。

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[2003年12月15日] この日の感想・書評へ→

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久米島の久米仙(沖縄)

ブラック7年古酒(泡盛)
720ml/3120円

一昨年の沖縄社員旅行の際に泡盛の蔵を見学して色々試飲したが、正直まだ味の違いを語るには至らず、だから何本も買った割になかなか減らない。この日はキムチをしこたま買い込んだので、韓国焼酎に合うなら泡盛もOKだろうと久々に栓を開けた次第。結論から言うと・・キムチと泡盛は合う!泡盛6:水4程度で濃い目に割ると、唐辛子との相乗効果で程良い刺激が広がります。

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[2003年5月20日] この日の感想・書評へ→

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